室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
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懐かしさを紐解くだけに終わった前編
終始一貫、組織の在り方を画いてきた踊るシリーズ。今回のテーマは組織の中の究極、家族をテーマにしている様です。金、権力、損得、村などで繋がる組織は棄て去ることができるが家族はそうはいかない。後編ではリク君の実父、杏の実母など血の繋がりによる組織の壁が室井さんの前に立ち塞がるようですが、どう解決するのか後編が楽しみです。 踊るファンはそろそろ五六十代が多いせいか、劇場はその層の方たちで一杯でした。 後編では、犯罪分析支援センターに異動した彼の現在が少しでも映ればいいなとも思う。
これはひどい、話がちっとも進まない
これはひどい。柳葉敏郎の仏頂面と、過去作の映像は、いやというほど見せられるが、話がちっとも進まない。 付属の後編映像を見るにつけ、この程度のストーリーで二部作にする必要があったのか、大いに疑問だ。 フジテレビさん、まさか、本業不振をこれでカバーするつもりだったんじゃないでしょうね。
今までの踊るシリーズのようなヒットを狙う作品というより、制作側の語...
今までの踊るシリーズのようなヒットを狙う作品というより、制作側の語り残したことを語るための作品、のような気がした ドラマから踊るシリーズを楽しんできたけれど、なぜ今さら?というのは正直あった THE FINALと冠した映画まであったのに、と なので、続編!という気持ちより、なんで?を確かめたくて観に行った感は否めない 青島を中心としたキャラクターたちが、社会や組織の中でぶつかる壁や矛盾のようなものを、コミカルにシリアスに描き出してきて、そして、今、時間と年齢を重ねた彼らをまた描く 彼らが描いたものはどうなったのか 室井や青島が目指したものは夢でしかなかったのか 室井は警察を去り、青島は出てこないけれど、なにやら閑職っぽい異動があった模様 そんな、今、どうするのか 二部作なので、今回ではまだ感想も未完だけれど、ひとまずは、来月観に行くかという気持ちになるくらいには、楽しませてくれたし、好奇心をかられた それにしても、レインボーブリッジは閉鎖したことになってるんだな
当時をリアルタイムで見た人向けの構成
当時をリアルタイムで楽しんだ人が堪能できる作りになってる。 ミステリーとしては事件は大して進展しないのがもどかしくはあるけれど、室井慎次という男をじっくり描いて、後編への種まきをした感じ。 杏は少しネタフリが効きすぎている感があるかな。 続編が楽しみ。
まだまだ序盤
ドラマの映像が思ったより多くて、今までの状況や心境の説明を丁寧にしてる感じ。 懐かしい。 こういう寡黙な主人公が出てくる邦画も久しぶりに見た気がする。 見やすくて満足感があった。 事件の捜査は全然進まないけどw 高校生の男の子が犯人に面会するシーンは、ちょっとウルッとした。 偉いよ、頑張った。 子どもたちはみんな幸せになって欲しい。
布石展開だけ
踊る大捜査線シリーズの室井慎次を主人公に描く映画2部作の前編。 これまで現場の捜査員のために警察組織と戦い続け、組織改革に挑むなどの警察人生を歩んできた室井慎次は、青島と交わした約束を果たせなかったことを悔やみ、警察を辞めて故郷・秋田へ帰り、事件の被害者家族・加害者家族を支援したい、との思いから、少年2人の里親となり穏やかに暮らしていた。ある日、室井の家の近くで異臭がしたため掘り返すと他殺死体が現れた。DNA鑑定の結果、警視庁が追っていた強盗詐欺グループの1人だと判明し、東京から多くの警察官が秋田にやってきた。 そんな時、室井の前に謎の少女が現れ、納屋で倒れていたのを発見し介抱した。その少女・日向杏は、かつて湾岸署が逮捕した猟奇殺人犯・日向真奈美が留置所で出産した彼女の娘だった。 という布石展開だけの前編。 布石だけで何もわからず、なんとも評価しにくい。 次が早く観たい、それだけ。 昔の映像がたくさん使われているので、若い柳葉敏郎が観れて懐かしかった。 日向杏を演じていた福本莉子は可愛いんだけど不気味だった。
壮大なプロローグを経て、次作が今から待ち遠しい
言わずと知れた大ヒットテレビドラマ「踊る大捜査線」。その後もスペシャルドラマや劇場版やスピンオフ作品などが数多く作られ、その度にメディアで大きく取り上げられていました。おかげで、シリーズ作品を一度も観たことのない自分でも、なんとなく概要を察することができました。というわけで、本作もなんとなく理解できるのではないかと、シリーズ初参戦を果たしてきました。 ストーリーは、若き日に青島刑事と交わした約束を胸に、長年にわたって警察組織の改革に挑みながらも果たすことが叶わず、定年前に警察を退職した室井慎次が、故郷・秋田で事件関係家族支援の思いから里親として二人の少年たちと穏やかな生活を送っていたある日、自宅の近くでは死体が見つかり、室井の前には自分宛の手紙を携えた謎の少女が現れ、そのどちらもがかつて手がけた事件との接点があり、室井は否応なく巻き込まれていくというもの。 随所に過去作の映像を差し込んでおり、過去に関係のあった人物との会話からも室井の人物像を察することができ、シリーズ初参戦の自分でもなんとなく背景が理解できました。おかげでストーリーから置いていかれることはなかったです。そもそも、本作そのものに、事件解決や真相究明的なストーリーはありません。今回は壮大なプロローグで、次作の土台となる人物相関や背景を描いているに過ぎないといった印象です。そういう意味では肩透かしを食らった感さえあります。 とはいえ、室井慎次という男の人となりを描き、現在の彼を取り巻く人々や共に暮らす子どもたちと織りなすヒューマンドラマとしての見応えはあります。円熟味を増した柳葉敏郎さんだからこそ魅せることのできる少年たちとの温かな交流シーンは、じわりと心に沁みるものがあります。他にも、シリーズファンなら懐かしくて感涙にむせぶような出演や演出も、そこかしこにあったのではないかと思います。 さて、下地はしっかり整いました。今から1か月後の次作が楽しみでなりません。本作で何度も登場したレインボーブリッジ絡みの会話、謎の少女・日向杏の母・日向真奈美の関与など、気になることも多かったので、次回作の公開前に過去の劇場作品だけでも鑑賞しておこうかなと思います。ひょっとしたら、この二部作の構成と公開時期の間隔も、こうやって観客に過去作を復習させるためのものだったのかもしれません。だとしたら、完全にその戦略にハマってます。😆 主演は柳葉敏郎さんで、穏やかな佇まいのうちにも熱い思いを持ち続ける室井慎次を好演しています。脇を固めるのは、福本莉子さん、齋藤潤くん、前山くうがくん、矢本悠馬さん、生駒里奈さん、筧利夫さん、飯島直子さん、木場勝己さん、小沢仁志さん、いしだあゆみさん、松下洸平さん、佐々木希さん、甲本雅裕さんら。
どちらの取り方もできる映画
まず初めに言っておきたいのは、過去作品を見ずにこれだけを見に行くと確実に置いてきぼりです。 少なくても過去3本の映画は見ておかないとあまり理解できずに終わってしまうと思われます。 昔からのファンとしては、冒頭の過去映像が出てきただけで過去を思い出してうるうるしてしまう感じで。 その過去があり、時を経ての登場人物の環境の変化、人としての感覚の変化、そして自分も歳を重ねたことを実感しました。 刑事モノというより、この映画に関してはヒューマンドラマといった要素の方が強い印象でした。事件も起きたといったら起きたけど、ほんのさわりのみ。後半に向けての序章と言った感じです。 ドキドキハラハラの刑事モノを求めていくと今回の映画は見応えに欠けるものかもしれません。 でも、踊るが再開するにあたって、この映画は重要だったと私は思います。 室井さんはキャリアとして、現場の刑事からは疎まれたりして、キャリアの中では東北大出身だということで嫌味を言われたり、不利な立場に立たされたりして、本当に苦しい立場にいたこと、孤独を感じていたのであろうと思うと泣けてきます。 ドラマを観ていた学生時代にはそこまで感じていなかったけれど、違う角度から見るようになっていることにも、踊ると共に歳を重ねてきたことを強く感じた部分でした。 現役時代そのような体験があって、現在の生き方を選択したこと。室井さんには室井さんの幸せを掴んでほしい。後半の映画では事件の解決だけでなく、果たせなかった約束も、室井さんの心残りになっていることも解決して、そして未来に希望もつないでほしいと思います。 とりあえず後編も見ないことには終われません。
室井慎次を丁寧に描いた作品
踊る大捜査線のファンではなく、 過去作を観ているかどうかも記憶が曖昧なので、 楽しみにしていたわけではありませんが、 映画ファンとして観たいと思い、鑑賞しました。 もともと2本で1作的なつくりなためか、 冒頭からスローテンポな進行だなと率直に思いましたが、 丁寧に今の室井慎次の生活や、その選択をした心情が 描かれていて私は好感が持てました。 室井慎次にも魅力を感じますし、演じた柳葉敏郎にも 魅力を感じる、まさにハマり役だと今なおそう感じます。 事件は過去の因縁が相当にありそうなことに加え、 室井が里親になっている子どもたちに関わる事件も 展開していき、このあたりのストーリーや見せ方は 良かったと思います。映画の世界にひきこまれました。 もちろん福本莉子のキャラ設定含め。 ファンサービスとは思いますが、 いささか過去の映像が出過ぎな感は否めませんし、 レインボーブリッジ封鎖のくだりはくどかったです。 ‥といったところも飲み込めてしまうくらいに 私は楽しめました。 11月公開の『生き続ける者』も観たい!と素直に そう思います。 ギバちゃん、最高!!
完全に前半だった
完全に前半だった。 ふたつの映画でひとつの大きな物語でも、ひとつひとつがちゃんとひとつの映画として、おおいに楽しめるものであるような気持ちで観に行ってたので、少し、いや、かなり物足りなかった。 踊る~マニア向けだった。 普通くらいの私には楽しむポイントはマニアよりは控えめの楽しめ具合だったが、マニアじゃなくても、ちゃんと自然にわかるようになってたのはとても良かったと思う。 踊る~のつもりで観ていたので、不完全燃焼した。 「ひとつの映画」としては、もっと、男の子の話に焦点をあてても良かったんじゃないの?と思う。 でも、後半も絶対観に行く。 この評価は2作品をひとつの映画として、前半観終えての仮の評価です。 同時上映ですぐに後半が観れる方が良かったんじゃないかな?
シリーズ知らないと理解できないかも
新しいファンにこの世界が伝わるのかは未知数かなと。 以下、映画のレビューではないです。 また踊るの世界を見られて、懐かしくて、うれしくて、 最初の霧笛でうるっときて、新庄見たら泣いてしまいました。
「2月18日クランクイン」
今年237本目。 今年2月18日クランクイン。そこから8か月で公開は早くて嬉しい。2003年7月19日公開「踊る大捜査 THE MOVIE 2」が173.5億で邦画実写歴代 NO.1。今作もそのシーンがドラマと映画かなふんだんに使われていて、あの2人やっぱり21年前凄かったなあと。1997年3月18日ドラマ最終回で青島が室井に「あんたは上にいてくれ」その約束を守るためにやってきたそこが見所。
マサルだって女の子
定年前に退職し秋田の集落で里子と暮らす室井慎次が過去の事件と向き合わせられることになる話。 近所の池のほとりで異臭と草花の異変をみつけて通報したら、腐敗した遺体と腐ったあるものがみつかって…と始まっていくけれど、途中から事件の話しはすっかりどこかへ。 新たに室井家にやって来た杏の不穏な様子もどこへやら。 今作は高校生の里子の話しがメインですか? 一応そこの話しはちゃんとみせてくれたけれど、全然足りないんですが…、 TVドラマやTHE MOVIEの映像を劇中だけじゃなくエンドロールまでふんだんに織り込んだり、懐かしい人物が登場したりという面白さや、このシリーズらしいちょっとズレたネタでの笑いがあったりと、嘗ての作品を知っていればそれなりには楽しめるけれど、今作だけでみたら本当にただの序章という感じで、とりあえず次作に期待というところではあるけれど、もうちょい何か一山みせて欲しかった。
人間室井慎次
ややおとなしく伏線に終始しているので、少し物足りないが、それでも静かな中でも飽きさせない展開は流石踊るシリーズ。 室井さんは本当に魅力的で何故このような展開になったのか?大して場面を使わずとも納得できる。 回想シーンとして過去の映像を上手く入れており、作品の復習をしなくても思い出せるところに作り手の愛を感じる。 個人的にはもう少し濃い展開を期待したが、後半に期待。
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