室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
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青島の不在
室井さんが主役という事で笑いは控えめ。警察を退職した後の室井さんを描く。
秋田の田舎で事件で孤児になった子供の里親をしているというのも面白い。
ストーリーは面白い。けど、前編の為、何一つ展開はしてない😊
過去作への目配せも聞いている。劇場版2がメインとなるが、その他の話も関わったり、懐かしい人物が出てきたり。
ただ、テレビシリーズを観続けていた者が見たい室井慎次では無かったと思う。本来観たかったのは、警視庁のトップクラスになって、少しでも既存のシステムを変えようとしている室井の姿だ。それを青島との約束を何一つ果たせないまま退職では、あまりに寂しすぎる。現実はそうだとしても、ドラマとして展開しやすいとしても、あの「踊る〜」という作品は何だったのか?問わずにいられない。
それと、益々、現在の青島が見たくなった。劇場版2の事件は、室井の事件というより、青島とスミレの事件なのだ!
そして、こんな室井を動かすのは青島しかいない!と、彼の登場を待望してしまう。
矢張り、室井さんは青島あってこそ輝くのだと再認識する映画だ。
ただ、後編も観に行くけどね😄
余談だが、続けて鑑賞した「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」とこの映画が対になっている気がした。
#室井慎次
#室井慎次敗れざる者
映画の宣伝も兼ねた特番の2時間ドラマでよかったのでは?
「踊る大捜査線」のドラマシリーズが好きだったものとしては、「MOVIE2」以来の鑑賞でした。
楽しかったのは室井と新城が酒を酌み交わすシーンのみ。それとてシリーズファンだから楽しめただけ。
それ以外の要素は本当にどうでもいいシーンだらけでした。緒方や森下など懐かしい顔ぶれも見られたものの楽しめなくはないですが、ご都合主義でしかないですよね。
矢本さんは完全に浮いてるし、レインボーブリッジネタは3回も重ねるネタではありません。演出も脚本も過去の栄光にすがってるだけのつまらない作品ですね。
ファンなので星0.5にはしませんでしたが、後編は何も期待せずに見ることになるでしょう。
何よりも本作を見て感じたのは、「カラオケ行こ!」であれだけ素晴らしい演技を見せてくれた斎藤潤さんに関する思いです。ある意味で抜擢であり、ご本人にとってもステップアップの機会として、よかったのかもしれませんが、あなたの魅力はそこで止まるものではないです。仕事選びを慎重にしてほしいとおもいます。
当時のやつは、 『封鎖できません』のやつを見ただけで、 しかも自分...
当時のやつは、
『封鎖できません』のやつを見ただけで、
しかも自分が見たい訳じゃなく友達に連れられてだったし、
ほぼ覚えてなかった
でもドラマとして良いのではないかと思い見に行った
一人暮らしの人だし、
あれが里親になるための免罪符には絶対ならないだろうけど、
それ以外は良かった
後半に続くんだけど、
この前半だけで止めてもこれはこれで悪くはない感じ
でも一応後半も見ます
後半 一気に畳み掛けるんだろーね。。
回想シーンから 今、現在。。室井さん メチャクチャ若かったんだね。。みんな歳を重ねてて 貫禄ありました。突然 爆音のBGMで ビックリ。まぁ 退職して 普通に暮らしてりゃ良かったものの。。 要らんことして 大事件勃発とか この人らしいストーリーですね。訳の分からん低レベルの警官 矢本悠馬君が出てきて まさかの ゴールデン カムイを思い浮かばされる 同じよーな 感じの役柄で。。セリフ面白くないし ただ苛つだけ。。これで警官??大丈夫??みたいな。この役柄も 必要なんだね。脚本的に。。 秋田出身の女優さん2名も参戦。。地元民で いい感じでした。室井さん自身が 無口で 無表情で どことなく それが愛されキャラで 退職しても 同僚から慕われてる。スローテンポなんだけど 話は どんどん進んでいて。。室井さんの 後ろ姿を 子供は しっかり見ていて どんどん 心も体も 成長していってる。って いい描写です。ホントに あっという間に エンドロール開始。えっー。。これからなのに。って実は 二部作で 後半勝負ですね。エンドロール終わりに 次回予告が流れて。。。これを観なきゃ 終わらない。。来月 楽しみにしてます。
室井慎次の近況報告です。
踊る大捜査線プロジェクト再始動と銘打って、ドラマの再放送、映画ゴールデンタイム放送と大々的に宣伝しました。でも主人公は室井のみで青島はいません。
これで再始動とはかなりの冒険というより無謀です。
警察を辞めて故郷の秋田へ戻った室井慎次。事件の影響を受けた2人の子供を引き取り、穏やかに暮らしていた。この展開時点で完全なスピンオフの話です。
室井の回想として、ドラマ、映画でのシーンを織り交ぜ室井の胸中を表していますが、話のテンポを悪くするだけで逆効果でした。
警察関係者では有名人という扱いなのに解決した事件内容(レインボーブリッジ封鎖)については知られていません。そしてギャグのようにレインボーブリッジ封鎖を使っている有様です。猟奇殺人犯・日向真奈美の娘登場、レインボーブリッジ事件の犯人が遺体で発見、村人から嫌われていて家が放火される散々盛り上げて終了。
前編、後編とせずにあえて「敗れざる者」としたのならもう少しまとめてほしいと思いました。
そもそも、踊るシリーズは劇場版第2作がピークであり、その後第3作を熱望されるも様々な事情でのびのびとなりついに製作となった第3作は失速し、最後の悪あがきとしてファイナルの第4作を製作するも精彩をかいた出来でしぼんでしまいました。
何故いまさら製作したのか疑問です。題名のとおり踊る大捜査線はとっくに敗れ去っています。後編の「生き続ける者」はしっかりとした展開となっとくのいく結末を願うしかありません。シークレットで青島登場であれば起死回生があるかもしれません。
思ったほど悪くはないけど映画化するクオリティかと言うと疑問
前評判の低さほどは悪く感じませんでしたが後編ありきの作りになっているのは事実です。
前編だけで完結している内容もあるにはあるんですがそれもあくまでサイドストーリーの一つに過ぎずほぼ物語が進展しないまま前編が終わってしまった印象でした。
室井慎次の心情が語られる部分もあり、当時踊る大捜査線も観ていた側からすると引き込まれる場面もあったものの「この内容なら映画じゃなくてスペシャルドラマ」レベルだよなぁという感想を抱いてしまいました。
評価しづらい、が完結編に期待大
室井さんの今、家のすぐ近くで見つかった死体の捜査を軸として、引き取った子供たち、目的不明の少女、近隣住民との関係など、数多くのストーリーラインが展開されます。
人物像など一つ一つが丁寧に描かれていて、引き込まれる。
「どうなるんだろう」というワクワクが止まりません。
評価しづらいのは、そのストーリーラインのうち、カタルシスを得られるところまで展開したのが一つだけ、ということ。その一つは、齋藤潤演じるタカくんが、自身の母親を殺した犯人と拘置所で面会するシーン。それ以外は、どう畳むのかの端緒すらない。今のところは伏線投げっぱなし。
ただ。このシーンは、本当に本当に素晴らしかった。タカが、裁判での証言を迫る弁護士にどう応えるか。室井さんが親としてどうサポートするか。そこで出した結論。タカが犯人と対峙し、血の滲むような覚悟で言葉を振り絞る。「よく言った!!」と声が出そうになりました。涙が溢れて止まりませんでした。今思い出しても泣きそうになります。
前編として、区切り方がぶった切り過ぎて、評価しづらい。単体では成立していない映画です。でも。このシーンがこのクオリティなら、間違いなく、後編には期待していい。そう思いました。
そして、「敗れざる者」とのサブタイトル。これ見よがしにサブタイトルを回収するようなシーンはなかったと思います。でも、散りばめられている。警察組織改革の夢敗れ、「都落ち」した室井さん。しかし「室井が蒔いた改革の芽は、確実に時代に引き継がれ、育っている。」そう感じられるシーンはたくさんあったのではないでしょうか。ここを、どう纏めるのか、ここが後編のクライマックスになるのでしょうか。私はそれが本当に楽しみです。
特大の伏線が山盛り。どうまとめるのでしょう。2時間でまとめられるのだろうか。、心配になるくらい。後編が待ち遠しくてたまりません。
映画一本の長ーい序章!後編に期待
踊るシリーズの世代なので懐かしい!
ただ、丁寧過ぎるほどに過去を振り返ってくれるのが嬉しくもあり…
逆に冗長にも感じてしまったのでした(^^;;
本編では過去に絡んだ事件が室井さんの周囲でジワリジワリと起き始めます。
映画一本分の長い序章ではありましたが、次回どんな展開になるのか期待します。
後編公開を楽しみに待ちます!
秋田編
短期間の前・後編ワンツーセットな上映形態が、やや苦手なのですが、久々の「踊る」シリーズ、これは見たいなと、見に行きました。
1と2(レインボーブリッジ)は劇場で鑑賞、ドラマ本編とその他スピンオフは未見。今、配信で追って見てるところ。。
あの超有名テーマ曲は映画館で聞いてものすごいテンション上がった記憶があります。
今作は、シリーズを全く見たことなくても楽しめますが、人物関係は知ってる方が より良いかと思います。
*****
キャリア組の室井慎次が、定年を待たずに警察を退職。故郷秋田に戻り二人の子どもの里親となって生活するが、見知らぬ女の子が室井家に加わり、また、近隣で遺体が発見され、穏やかな日常が変化していく。
これまでの室井の半生を映像で振り返りながら物語が進む。ポーカーフェイスな室井だが、里親を申し出ることを始めとした、彼の人情味に触れる話となっている。
過去の事件は完全に終わっていなかったのか。前編は序章のようなもの。後編がとても楽しみである。
*****
ギバちゃんを初めて見たのは、世代的に「欽ドン!」の良山先生で、秋田弁のインパクト大でした。
佐々木希など、その地域の出身者を起用するのは、この作品に限らず良いと思います。秋田犬シンペイもかわいかった。
いしだあゆみさんも久しぶりに拝見。
これでどう評価しろというのか?
当初この映画を観る予定はなかった。
「あぶない刑事」もTVシリーズから長い年月が経ったが、主演陣が変わらず出演している。
しかし本作はスピンオフ。湾岸署の主演陣はでない。なら観る価値が有るのか?
でもフジテレビの戦略に負けました。TVシリーズ・映画版を見てしまったら行くしかないでしょ。
踊る大捜査線シリーズのアーカイブ映像で、シリーズ物だと再認識。嬉しさが込み上げた。
しかし、話が全く進まない。映画全編が序章部分。もちろん前後編だというのは知って、見に行ってはいるが。前編で盛り上がりところがまるでない。
インド映画は長尺や二部作でもその前半でしっかり盛り上がり、後編に大きな期待を持たせてくれる。
しかしそれが無い。
福本莉子演じる杏は映画公式でも本名が明かされているが、映画内で明かされていましたっけ。見落とした?
明かされていないのなら、究極のネタバレ。
明かされていたのなら、復讐劇なのか別の何かが有るのか?もっと後編への期待が明確に高まるシーンも描けるのでは。
なんとなく匂わせるだけなのでは、本作のみでは評価のしようがない。
普通の2時間映画で、1時間だけ見て評価できますか?2部作にするのなら、単独でもそれなりの盛り上がりがなければならない。
それが困難であるのなら、映画ではなくTVドラマにすべきだった。配役や内容からそんなに予算掛かっていない気がするし。
まあ、映画の方が儲かるし、何度も儲かるか。⤵︎
レインボーブリッジのくだりはくどい。1回で十分。
あと行った映画館は、音響をこの作品でも売りにしていたけど、そんな場面はなかった。むしろ音が大きすぎて邪魔な場合すらあった。
ただ後半は絶対映画館で観るよ。最後まで付き合うよ。
……10月24日追記……
この映画の企画についての記事を発見したので追記します
元々有料動画サービスの連続ドラマで企画されたものを、限られた視聴者だけではもったいないので映画公開になった。しかし、脚本や撮影体制が決まっていたので1本にはできず、2部作になったとの事。
当サイトの評価平均が3.6と好意的に捉えている方も多いようであるが、辛口評価を見た人が見に行くのをやめたとしても、企画変更が原因なので映画会社には受け入れてもらうしかない。後半「生き続ける者」で評価が5に近くなるような映画になっている事に期待する。
人に歴史あり
よく口説いてくれました。この映画が製作されたことに感謝します。室井慎次が期待のまま、キャラクターのまま描かれていました。室井に集まる人は成長するのですね。人が人を成長させる。人間関係の様々な展開が無駄なく必要に描かれていました。セリフの一言一言に意味と感情が込められ演者もそれに応えられる力量でした。色々なメッセージが映像に言葉に音に込められていて派手なアクション映画ではないのですがこの臨場感は映画館で見る価値のあるものだと思います。室井さんの頭、心の中を覗けたような気持ちになれました。彼の生き方の正義が試される後半楽しみでなりません。約1間ヶ月後の公開という絶妙な時間の取り方にまた製作者の意図を感じます。素直にそれに乗っかります。ありがとうございました。
同窓会
とても静で圧のある踊る
踊るファイナルから10年経過。
最後の方は特番で出てきたキャラも合流してごちゃごちゃして好きではなかった。
新たなる希望とかSWのパクリだし。
続編も作りたい人がいれば作ったらいいじゃないと言っていたような。
そして踊るチームで再始動。
最初は売り上げ欲しい為のお手軽かなと思ってました。
踊る特有の軽やかなテンポは鳴りを潜め、静かにストーリーは進む。
軽やかなテンポ役の矢本悠馬さんが浮く位に。
そして起こる事件、関係してくる昔のキャストの影。
15年前の希望がある警察の組織改革は現実でも遥遠く、現在と昔の整合性が悲しく辻褄合わせされる。
Rhythm And Policeの無い踊る、でもwithout youが悲しく響いても室井慎次の生き様は変わらない。
続編も観たいと思わせる映画でした。
室井さんのテーマが流れる時、痺れました。
うーん😔
プロローグ映画の是非は?
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
今作は、警察を引退し秋田の山中の池のほとりの小屋に今は暮らしている主人公・室井慎次(柳葉敏郎さん)が、その住居の小屋近くで、過去に室井が関わった事件の刑期を終えて刑務所から出所した犯人の死体を見つけるところから始まります。
ところがこの死体の事件の進展は、今作の映画『室井慎次 敗れざる者』ではこれ以降は実質ありませんでした。
もちろん、室井慎次が里親として引き取っている森貴仁(齋藤潤さん)や柳町凛久(前山くうがさん・前山こうがさん、2人1役)の3人の暮らしのエピソードはありました。
また、日向杏(福本莉子さん)と新しく始まる生活での不穏な場面もありました。
しかしながら、今作からの新しいい登場人物である森貴仁と柳町凛久と日向杏に関しては、人物紹介や序章的な展開しかなかったと思われます。
森貴仁に関しては、殺された母・森麻絵(佐々木希さん)、そして殺した被告とのエピソードはあったのですが、被告を担当している弁護士・奈良育美(生駒里奈さん)の浅はか過ぎる言動も含めて、物語に映画本来の深みを加えるまでは行っていなかったと思われます。
特に弁護士・奈良育美を演じた生駒里奈さんは、他作品では深みある演技もされているので、もう少しリアリティある脚本での人物造形が出来なかったのかが悔やまれます。
弁護士・奈良育美の人物造形が浅くなればなるほど、対峙する森貴仁や殺された母・森麻絵の事件が深みを無くして行ったと思われます。
数少ない新しい登場人物の紹介的なエピソードや序章以外は、過去の登場人物が今どうしているかの短い紹介場面と冗長な過去作の映像が流れ続けていました。
あとは、新撮を含めて室井慎次の過去の振り返り映像でした。
すると次第に、今作の映画『室井慎次 敗れざる者』は、次作の映画『室井慎次 生き続ける者』のプロローグ作品(映画)なんだな、と分かって来ます。
そうすると、プロローグ映画としての今作は是か非か?が今作の評価の根幹になって来ると思われました。
そして、私の評価は非(否)でした。
正直言って、過去作の映像だらけだった今作を観るに、この2時間弱のプロローグ作品はTVの事前SP番組として撮影されたのでは?とは思われました。
仮に、そうではなく、映画作品としてこのように初めから撮影されたのであれば、特に制作のフジテレビや東宝は、映画の観客を舐め過ぎでは?と正直思われました。
そして今作の制作関係者の皆さんは、別作品映画のここ数年の前後編やシリーズ作品の中味の濃さを観た方が良いと、僭越ながら思われました。
ただ、今作はプロローグに留まっており、今作の中味が駄目だからと言って、次作の映画『室井慎次 生き続ける者』が駄目だとは限りません。
今回起こった死体発見の事件が動き出すだろう次作での挽回を、心から僭越ながら願っております。
俺、これからずっと大人に振り回されて生きてくの?
秋田弁や、新人警官のグイグイくる演技など、ところどころ、やりすぎ感はあったものの、「踊る大捜査線」をそこまで知らなくとも、ソツなく面白かったので星4にしました。
とはいえ過去作で室井がどんな警官だったのかは知っていたほうが胸に迫るものがあると思います。(昭和脳)
一度は星4にしたものの、子役が兄も双子(弟役は二人で一役みたいです)もイケメンすぎるのと、星空が美しすぎたので星4.5にしました
秋田犬も可愛かったです。シンペイという名ですが、実はメスなのをアンが見破ります。
常に巧妙に立ち回るアンですが、このあたり、日向真由美の知能を受け継いでいるという描写なのかもしれない。(もっとも日向真由美、好きではない。ラスボスが女だとなんか萎えるし、たいして魅力があるキャラクターでもないし、もうあんなキャラは引っ込めてほしかった。まだ出すか?)
室井はもしかしたら自分を負け犬だと思って、玄関前に捨てられていた秋田犬に自己投影し、無意識にオスと思い込んで名前をつけてしまったのかも?
実はメスだったというのは、室井は負け犬じゃないという暗示だ、というのは深読みしすぎかなぁ。
母親を殺害された男の子に「被告人の気持ちを理解しろ」「弁護側で
反省してると証言してあげろ」と迫り、息子が意を決して犯人に会うと「これで裁判を有利に進められる」と安堵する新人女弁護士は、劇中でもデリカシーゼロの最悪人間として扱われてはいて、後に反省はするが、それでもあまりに醜悪すぎて見たくなかったです。
本当にこういう人は実在するので尚更嫌な気持ちになりました。
レビュータイトルは「犯人からの手紙を読め」と弁護士に迫られた男の子のセリフです。
彼の物分かりの良すぎる態度や、高すぎる精神年齢も、フィクションとはいえ、「あなたはこう生きて」という、事件遺族に対する、世間の無遠慮な押し付けや期待を体現しているかのようで、切ないものがありました。理想の遺族像、っていうのだろうか。
こんな期待は、もはや、暴力だ。
超イケメンで性格も良さそうな子が、性格の良い子どもを演じているので、余計にそう感じました。
織田裕二は最近オファーを断っているのか、映画であまり見かけません。仕事をセーブしている理由があるのかもしれません。
もっとも、青島も織田裕二もすでに定年に近い年だし、今出てきてもいかりや長介のポジションが妥当。青島が若くてかっこいいから、あの熱意に好感が持てたのであって。
若い頃の織田裕二が髪をかきあげながらテヘペロしたら、たとえその部下がどんなアホでも許せそうだけど、今だとそもそも個人が組織に献身する時代じゃなくなってる。
したがって青島は次も出ないと思いますが、続編が楽しみです。これまで出てきた誰かが冤罪被害者で、続編では潔白が明らかになると予想します。
遺体と共に出てきた洋梨。劇中では「用無し」を意味するモチーフだとされていたが、
警察組織を自ら退いた室井は、それをどんな思いで眺めたのだろうか。
キャリア・室井の象徴だった黒いロングコートは、ラストシーンで焼け落ちた。
組織に属することの悲哀と葛藤、そして抵抗と信念を描いて共感を得てきた「踊る」シリーズ。
昭和の企業戦士はもう定年している人が多いと思うが、時代も変わり、組織内の人間関係は前ほど濃密ではなくなった。昭和生まれにとっては過敏とさえ思えるほど、何でもかんでもハラスメントやプライバシーの侵害といわれる。
キャリアチェンジすることも当たり前で、新卒での就職先に骨を埋める…なんて時代ではなくなった。
踊る大捜査線のど真ん中世代だった人にとって、現在の室井の姿は共感を呼ぶのではないだろうか。
そして、そんな室井がタイトルで「敗れざる者」とされているのは、彼がすべてをあきらめたわけではない、ということを示唆している。
彼は今でも、警察官だった頃と変わらず、昭和のおっさんの美学と沽券を愚直なまでに守り抜いている。彼はキャリアだけど、泥にまみれて弱きを助け、強きを挫く男。
冷静沈着だが心は熱い男。
うん、書いてて恥ずかしくなるほどベタすぎるけど、
かっこいい室井は健在です。もちろん、「踊る」製作陣の心意気と信念も。
ただね、、一つ嫌な予感がするのは、次作のタイトルが「生き続ける者」ってことなんですよ
今、生きてる人はみんな生き続ける者なんだから、普通はわざわざタイトルにして、特筆すべきことじゃないよね
前編も「敗れざる者」というタイトルで一見、敗れたように見える人を描いてるんだから(個人的にはあれが敗れた者だとは思わないけど世間一般の見方として)
まさか後編で室井を殺さないよね?
室井は死んだが、その信念はいまも後輩たちの中で生き続けるのだ…なんて
言い出さないよね?
それだけはやめてほしい。
室井さん、”踊る”奇跡を信じて”生き続ける者”も必ず劇場で観るよ
冒頭から懐かしい過去映像出てきますが・・・
そりゃ自分も年とるはずだと思いながらの鑑賞
題名と予告から分かる通り・・・
室井さんは組織のトップになれずにリタイヤ
青島の現在も語られますが、あの熱い思いは何処へ
どうしたんだよ青島!!
ただドラマ本編のオマケみたいな会話やシーンが、成就する場面に涙。。。
室井さん、”踊る”奇跡を信じて”生き続ける者”も必ず劇場で観るよ
映画館で観れたことに感謝
親の影響でハマった「踊る」シリーズ。自分は世代ではないが新作として映画館で観れたことがなにより嬉しい。また過去作の繋がりを見つけるところが楽しく、個人的には室井さんが「キムチラーメン」を食べてるところで笑ってしまった。直接の出演はないが、面影でとどまっていることで「室井慎次」の作品として楽しめました。
ファン以外が観にいったら「あの暑苦しそうな人は死んだの?」とか思ってしまいそう
2024.10.16 MOVIX京都
2024年の日本映画(115分、G)
『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ映画
警察を引退した元管理官が事件に巻き込まれる様子を描いたミステリー映画の「前編」
監督は本広克行
脚本は君塚良一
物語の舞台は、秋田県大仙市
定年前に警察組織から離れることになった元管理官の室井慎次(柳葉敏郎)は、里親となって、事件の被害者遺族のタカ(斎藤潤)と加害者家族のリク(前山こうが&前山くうが)を育てていた
タカはもうすぐ進路を決める時期に来ていて、リクは不登校真っ只中だった
室井は何かを強制することもなく自由に育てていたが、現地民たちは快くは思っていなかった
地区長の長部(木場勝己)ははっきりと「出ていってほしい」と明言し、牧場を経営している石津(小沢仁志)もその考えに同調していた
だが、室井はこの土地を出ていくつもりはなく、一定の距離を保とうと考えていた
物語は、室井の住む古屋の向かい側にて異臭騒ぎが起こり、そこから死体が発見されるところから動き出す
秋田県警のみならず、警視庁の捜査一課まで登場する大騒ぎとなり、そこにはかつての部下の緒方薫(甲本雅裕)などもいた
さらに、その死体が東京で特殊詐欺に加担していたメンバーの一人で、かつて室井が捜査の指揮を執ったレインボーブリッジで取り逃した男だった
そのメンバーの一人が殺され、しかもわざわざ秋田に住む室井の目の前に埋められていて、その関連を無視することはできなかった
だが、警察を退いた室井には捜査に参加する権限はなく、距離を置こうと決めていた
映画は、随所に過去作の映像が挿入される内容になっていて、知らない人が見ても何のシーンなのかはわからないと思う
あくまでも記憶の片隅に残っている人向けという感じで、それによって、室井の立場の変化とか、映画には登場しない青島という刑事との関わりを思い出すものとなっている
また、映画は思いっきり「前半」なので、事件と不穏な動きが起こって「後半に続く」という感じになっている
単体で評価できないこともないが、その評価はあくまでも「隠居した室井像」に何を求めるかというもので、彼が立場を越えて捜査に加わる意思の変化を描かれているかを判断するしかないと言えるのではないだろうか
いずれにせよ、後半は来月早々に公開されるのだが、テイストはかなり真逆な展開になると予想される
室井の有能さを見せつける警察ドラマになる可能性が高く、やはり現場に戻ってほしいという渇望を生み出すことになるのだろう
室井自身がどうなるかはわからないが、可能性としての死亡は捨てきれない部分があるので、そうなった時にファンが受け止められるのかは何とも言えない
そうならないことを願いつつも、そう言った危険性がゼロの本部で指揮を執るよりは、前線に出ることで「現場」というものを改めて認識するシリーズになるのかな、と感じた
全377件中、161~180件目を表示