「究極の殺人マシーン、何故か残る切なさよ・・・」KILL 超覚醒 mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
究極の殺人マシーン、何故か残る切なさよ・・・
格闘系としては完全につ突き抜けた作品であった。設定も秀逸。🎦ビーキーパーの設定以上にリアルで必然性が増していた。あの環境では跳弾リスクが高くなることから攻守ともに銃を使うのが躊躇われ、畢竟刀剣を使ったコンタクトが主流となることからより残忍な描写がリアルに描かれることになる。また狭い空間では周辺の器材までもが凶器となりより迫力のあるバトルが実現した。とにかくこの作品、とんでもなくマニアックだった。🎦ビーキーパーも銃が使いづらい設定に持ち込んでの肉弾戦を展開するという、多勢に無勢バトルでの基本設定になりつつあるが本作品もしかり。その残忍さはこの物語の本質に深く結びついていく事にもなり、格闘系ムービーとしては突き抜けた面白さがあるにもかかわらず、エンディングには何処か切なさが残るというか・・チョッと昭和のやくざ映画の趣にも通づるペーソスが好みが分かれるところかもしれない。
いずれにしても話の展開はシンプルでスピーディ。誤解を受けるかもではあるが、あの残虐性が得体の知れない興奮を呼び起こします事間違いない。復讐がテーマではあるがそのむなしさもまた伝わってくる作品として、復讐のむなしさを聖と龍によって癒される🎦果てしなきスカーレットとまた立ち位置こそ違えど、似たメッセージがそこには横たわる。
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