「爆弾級の愛が爆発して鬼神誕生!タイトルの『KILL』は、「"キル"カウント」のKILLで、「オーバー"キル"」のKILLだ!!」KILL 超覚醒 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
爆弾級の愛が爆発して鬼神誕生!タイトルの『KILL』は、「"キル"カウント」のKILLで、「オーバー"キル"」のKILLだ!!
大切な人を失うたびに強くなって、超サイヤ人3くらいまで覚醒する最強ひとり軍隊状態な無双軍人 vs『ガンニバル』後藤家が列車強盗一族だったら?確かに連中は降りる、死体になって…どんな殺し方だよ!通常運転から加速する意外性に富んだフェイタリティ(& 展開)と人体破壊ゴア描写満載、そして行き着く先は虚しいだけの弔い合戦か…。
タイトルが出るタイミング!!眠れる獅子を起こしてしまった…ブチギレバイオレンス!インド映画にしては短い本編尺で、ダレることなくキルカウントを増やしていく主人公の接近アクションと、列車内という狭い空間を生かしたアクションの組み立てやどこから出てくるか分からない感じがよかった。対するは、後藤家と例えたけど、ちゃんと恵介(と言ったら失礼になるくらい本作はクソ野郎だけど敵としては魅力的)と岩男ポジションもいる。
一部の観客を拒否反応で遠ざけるリスクもあるけど、それでも"女子供"も作中容赦なく殺すことで、列車強盗がいかに綺麗事でないかということと向き合っている。昔、監督自身が列車強盗に居合わせたときに、寝ていて隣の車両の合同に気づかなった経験が大いに生かされている後半の展開。武器を持つ乗客も、隣の車両で間抜けに寝ている警察も、罪の意識に何年間も苛まれた監督の贖罪・罪滅ぼしとでも言うか。だから本作には鑑賞前に期待していたような、スカッとするカタルシスみたいなものはほとんど感じられなかったけど、逆にそうした製作意義というか何が監督を駆り立てたのかということを考えると納得した。
主人公が敵の恐怖を煽り、精神を蝕むような演出(ex. 死体吊り)を仕掛けるのもよかった。『イコライザー2』でのマッコールさん然り、人間あまりに深い悲しみに見舞われると、そういうことをしなさそうな人でもするのだなと。いや、むしろどちらともプロだから、どういう方法がメンタルを参らせるのに効果てきめんか知り尽くしているのだろうな。
『ダイ・ハード』など孤立無援絶望的な状況で多数の敵に一人挑む作品は、いつの時代も観客の心を掴んできたわけだけど、本作はさながら『新感染ファイナル・エクスプレス』にジョン・ウィックが乗り合わせたら〈if〉状態だった?衣服が真っ赤に染まって一族全滅するまで続く、血と暴力の列車へようこそ…インド映画らしいダンス&歌唱シーンがあるかは自分の目で確認を!!
「私が乗った列車が暗闇を切り裂くように進んでいた夜、ダコイトが乗り込んできたことがありました。奇妙なことに、私が穏やかに眠っている間に、隣の車両では乗客の荷物が奪われていたのです。そのとき自分が何も気づかなかったことに、何年間も罪悪感に苛まれました」
勝手に関連作品『ダイハード』『ジョン・ウィック』『新感染ファイナル・エクスプレス』
勝手にキャスティング:クリエヴァとクリスティン・ミリオティ
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