正体のレビュー・感想・評価
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原作のその先へ
原作小説を読んだ上での鑑賞。
小説を映画化すると、やはり内容や人物描写が薄くなってしまうのは致し方ないか。
そして、原作と大きく異なっているのは主人公、鏑木のラスト。原作では、警官の銃によって死亡し、その後無罪が裁判で決まった。ただし、そこに鏑木の姿はない。
映画では、鏑木は生還し、裁判でも姿を現す。そして、自身の無罪を生きて聞くことができた。
自分自身は映画を観ていて、やはり原作の方が好きだなと思ったけれど、あの裁判のラストシーンを見て違う感情も生まれた。
これは、たぶん原作と映画どっちが良いとかそういう話ではなくて、こんな世界線もあるという話だと思う。
原作のあの切なさの残るラストがすごく好きだったけど、今回の映画では、
『もし、鏑木啓一があの裁判にいたら』
を描いていた。最後、あの鏑木の涙と笑顔を見れたことが嬉しい。希望に満ち溢れた映画だった。
原作とはまた違った感情を生み出すという点で、この映画化は大成功だったと思う。
最後のヨルシカの曲も余韻バッチリで良かった。
横浜流星マジメ過ぎ
へぇ。キッチリ解りやすく観客に優しいエンタメ、ミステリ感も乗せたお値段以上なお得映画だった。
長野の渓谷橋、新宿のザ都会イズム、大阪のニシナリ感!
ニッポンロードムービーっぽい。
要は企画会議に、相応しい原作を見つけ、人気役者にドライブ委託させたかった企画なんだろな。
いや、悪口じゃ無いよ、余裕に面白かった。
褒め言葉と形容しとくけど、ジェネリック市子なんだろな、とか思ってる。
いや、ちゃんと褒めてるつもりですよ、エンタメをギリギリに成立させ、冤罪と言う不条理を刺し民意に正しさを乗せる。
良いですよ、権力と暴力を否定する弱小の気持ちを理解したい良いシナリオですよ。
ても、横浜流星見本市みたいになってたなーw
最早トッキュー4号を卒業した彼は演技の幅も広がり過ぎに何でも演れるんだろけど、、全部演らせ過ぎ、頼り過ぎ!
もう横浜流星じゃ無いと成立しないじゃ無いかこの映画。
って、ソレこそが映画でソコは良いんだけど、役者の頑張りと意思が脚本を超えてる。
絵作りも芝居も良かったけど、ちょいエンタメに振り過ぎた作りだったかもね、面白過ぎてそっちが薄味にチューンされたちょい残念な良作。
いや、悪無いでー。
たるみなく観れました。
素晴らしい映像、無理めなプロット
亀梨和也が主演したWドラマ(2022)がイマイチだったので、映画も鑑賞を迷ったが、trailerがあまりに魅力的で映画の日に鑑賞。キャストの好演、メイク・美術の完成度、印象的なシーンも複数あり、映像作品としてのクオリティは高い。ただ主人公には、正当化しにくい振る舞いも目立った。
⭐️
(1) 序盤の暴力的な逃亡劇
自身の無実を誰にも信じてもらえない状況から逃げたい気持ちは分かる。物語上も、逃げてなければ死刑が執行される可能性もあった。ただ、逃げる事は自体が犯罪。しかも、複数の医療関係者や刑務官を気絶させなければ、あの状況での逃亡は無理。空手家且つボクサーの横浜流星なら造作も無さそうだけど、明らかな暴行罪。罪を犯さずに、無実を訴えられなかったのか?
🌙
(2)人に刃物向け過ぎ
中盤でも終盤でも、逮捕しようとする警官に包丁等の刃物を向けて振り回す。あくまで威嚇で、刺す気はなかったとしても、刃物を向けられた側は強い暴力性を感じる。逃亡時に向ける警官への「殺意」が、主人公への疑惑を強めた印象がある。
🌖
(3) 禁忌を破り過ぎな発見者
終盤で主人公は、悲鳴を聞いて殺人現場に立ち入った目撃者(発見者)に過ぎないと分かる。ただこの場面も疑問符が多い。まず、悲鳴を聞いたとて、見ず知らずの家に踏み入る高校生いる? 仮に家に立ち入っても、血まみれの犯罪現場に遭遇したら、現場を保全しなきゃいかんと思わへん? 捜査経験は無くとも、「名探偵コナン」ぐらい観たことあるっしょ。苦しむ生存者が居ても、医療従事者でなければ、すべきは救急車を呼ぶ事。背中に刺さった鎌(凶器)を引き抜いたら、出血が止まらなくなり、死期を早める事があるのくらい知らないか?
とにかく、発見者がやってはいけない禁忌を犯しまくり。無論、警察がちゃんと検証していれば、誤認逮捕はなかった気もするが…
逃亡後に罪を重ねているので普通に有罪では
冤罪を証明するために逃亡。行く先々で出会う人々から人柄で信じてもらい、その人々が鏑木(横浜流星)の無実を証明すべく一致団結して助けてくれるというRPGのような展開。そこがワクワクするポイントなんだろうと思いました。
ただ、なんというかただそれだけの展開に感じてしまい、深さがなくて自分は得られる感情はありませんでした。
1番の疑問は、冤罪だったとしてもまず冒頭で警官を殴り逃走。その後も一般人や警官にナイフを振りかざし、特に最後は完全に警官を刺しに行っています。普通に有罪なのでは…。鏑木に同情は全く出来ませんでした。
これでは、無罪になったかのような最後の描写は無理があります。
そして人に向けてナイフを振りかざせる人が冤罪だと、なぜ人々は信じることが出来たのか。ただただ疑問です。
冒頭でも、逃走を図るため?口内にナイフを入れ自傷行為をしますが、拘置所に収監されている死刑囚がなぜナイフを持っているのか??
ちなみに、Amazon primeにドラマ版がアップされていましたが、設定や展開が結構違いました。
冤罪事件の真実を描いた社会派ドラマ
ベストセラー小説を映画化したサスペンス。さすが藤井監督と思わせる社会派ヒューマンドラマで冤罪事件への問題提起を問うような素晴らしい作品に仕上がっています。主演を演じた横浜流星の体を張った演技も圧巻で見応え十分です。
2024-195
証言
逃亡犯ファンタジー
最初に、この映画好きな人ゴメンナサイ!
なんでコレ観たのだろう!?
予告の段階で、「ないな…」と思っていたのだが…
鑑賞中、「原日出子、昔好きだったな~」「山田孝之、どんどんヤクルトの中村に寄って来てるな~」「吉岡里帆、キライではない…」「横浜流星、名前もイケメンだけど顔も流星(イケメン)だな!」くらいに思っていたら、場内ススリ泣きの声が…
マジか!
どこに泣く要素が…
きっとアラフィフにもなると心が汚れて
くるのだろう(泣いている人も同年代だったが…)
20歳くらいの頃、バイトの先輩に遊びに誘われて東陽町に行ったら、マルチ商法の集いで(マジか!)、「こんなの、やるか〜!?」と思っていたら
2次会のカラオケボックスで隣の女性の方々が「がんばろーねー」と言っているのを横目で見ながら「おいおいっ!」と心のなかで突っこんだ記憶が…(その後、この会社は摘発され、テレビの報道特集で、誘ってきた先輩が顔モザイクで被害者代表でインタビューされていた遠い思い出)
みんな、自分と違いピュアなのだ
そりゃ、某知事選で某候補がネット動画や某代表のデマ情報で返り咲くのだ、投票した人ピュアハートだから(゚∀゚)
鑑賞した自分が悪いのだ、誰も悪くない
ただ、久々にこんな突っ込み要素満載の映画に出会えて…オワリ
ラストにのみ注目してみたら
エンドロールになってからもずっと泣いてた
※一部原作の内容に触れている所があります。
映画を観る前に予告を観ただけで泣いてる原作大好きな自分にとっては良い所と残念な所どちらもありました。
良い所
やっぱりこの映画の魅力はキャストの演技だと思います。
特に横浜流星さんの迫真の演技には度肝抜かれます
沙耶香の部屋から落ちる時の表情が本当に凄くて感動しました。
横浜流星さんだけでなく他のキャストの方々の演技も原作に合っていてとても良かったです。
原作はかなり量があるのでこれを2時間にまとめるって出来るのかと思っていましたが原作の設定を上手く変えながらまとまっていたのは凄いと思いました。
終盤での警察が入ってくるシーンは原作より緊張感があるように感じ手に汗握る展開で画面から目が離せませんでた。
ヨルシカの太陽もとても良い曲でした。
残念だった所
自分は正体という作品の魅力の1つはそれぞれのキャラクターの背景だと思っています。
そこがほとんどなかったのは映画にする上で仕方のないことだとは思うけどさらっとでいいから入れて欲しかったです。
原作と違くて驚いたのは淳二の設定。
沙耶香と親子関係にして同時に話を進めるというのは「なるほど」と思いました。
でも自分は原作で描かれている淳二の旅館での話が好きでその話のクライマックスにはとても感動したのでこのキャストでそのシーンがなかったのは残念でした。
あとは最後の施設に鏑木がいることが分かり、警察が入り込む時の理由は原作の方が好きでした。
ただラストは涙なしでは観ていられません。
本当に救われて良かった。心からそう思いました。
小説、映画どちらも本当に素晴らしい作品でした。
横浜流星のスターパワー
横浜流星の惚れ惚れする男っぷり。同性の私が見てもそうなんだから、女性にはたまらないだろう。多少薄汚れてる時のほうがかっこよく見えるなんてスター以外何ものでもない。
ただし、話はガタガタで彼と吉岡里帆が出てなかったら⭐️はゼロだ。
特に吉岡里帆のパートは酷い。あの程度の関係性で信じたりするか? まだ恋愛未満の段階なのに。そもそも同居を申し出たりするか?
とにかく脚本上の工夫が足りない。父親の痴漢冤罪と絡めて横浜流星の力がどうしても必要で、とかいくらでもやりようがあったはずだ。
また事件の真相の部分も弱い。横浜流星が犯人に誤認されるくだりといい、いくらなんでも警察が無能すぎる。
あと話が終わったあとの涙涙のパートも長いし、クサイ。あれは全部カットでいい。
他にも身分証がないのにどうやって仕事を得るんだとか言い出したらキリがない。
この監督さんは前作の時も感じたが、横浜流星をカッコよく見せる腕はある。が、そこに頼りすぎている。脚本を徹底的に詰めてから映画撮影に臨むべきだ。
やはりこの監督凄いわ😘
よくあるパターンで予定調和の話なのに見ていて面白いってのがそもそも凄いです‼️(今更初めてのパターンの内容の作品とかほぼ無いですから🤓)最初の気持ち良いくらい分かりやすい状況説明からラストまで一気に突っ走るのはグッド(実は最初の逃走シーンと吉岡里帆の家から逃げる場面以外はほぼ会話のみなのに飽きさせないのは凄いです👌)この監督前作の青春18❌2の時にも思ったんだけど中だるみが一切無い、役者のセリフが普通に話をしてますよねってくらい自然に会話してる(マイナスゴジラみたいな大爆笑レベルの中学生の舞台劇みたいな大袈裟セリフじゃ無いからストレスゼロで良かったです🤣)田舎のロケーションが綺麗(青春18の時と一緒の場所かな?)人間ドラマがしっかりしてる、部屋の中のシーンなども汚い感じとかリアルでセットで作りました感が無くて良かった🏠、良い役者さんが普通に良い演技をしてるのもめちゃくちゃ良かったです💯(重要なのでもう一度言いますが大袈裟セリフと過剰説明で演技出来る役者の演技力を殺す監督もいるからマジで🤬💢)あと自分は横浜流星作品を見た事無くて顔も演技力も1ミクロンも知らなかったから🫣逃走する時にイチイチ別人になってたけど👾👶🧔🏽💩🧟ノーマルパターンを知らないから🙈変装するたびに(姿勢や動きや話し方まで変えてるのも凄いです🧐)ビックリでしたね‼️
あとこの監督の作品て内容がめちゃくちゃわかりやすいんですがセリフで全てを言わせる訳でも無くて、実はあの場面から犯人だって気づいて居たっていうのをセリフで説明するのではなくて顔の微表情を使って観客に伝えたりする場面とか多数ありますし凄いとおもいますよ👌(万人向けのエンタメ作品を作るのに最高の監督ですね👀🔥)
ツッコミどころもありますが自分は問題無しです🤓
やはりこの監督は絶対的に信用できる監督で一発屋とかではないのも再確認しましたよ🌸
あと前作も今作も監督のある意味良い特徴が炸裂していてそこが成功した原因でしょうね🥳
今年観た作品の中でも青春18に続いて上位作品です❤️🔥
(内緒ですが新聞記者と余命10年絶対にみます🙈)
生きる権利
ストーリーと出演者の演技力が素晴らしい♪
特に、山田くんの目力が凄いです。第二の主人公なのですが、存在感バリバリ。
先週は十一人の賊軍で汚い役やって、今週は捜査一課の刑事さんです。パリっとした背広が似合います。
ストーリーの展開もいいです。ダラダラしておらず、ぐんぐん進んでいきます。流星君の演技もいいですが、その関係者の人々が素晴らしいスパイスをふりかけています。
それぞれに、人生があり、喜んだり、絶望したり、逃げたり、誰にでもあるような事なのですが、流星君にかかわるうちに少しづつ変化していくのです。もちろん山田くんもです。
今回もあっという間の二時間でした♪
演者がみんないい演技してます
横浜流星さんの演技は初見でした。
顔がいいだけの俳優さんじゃないんですね、うまい。
山田孝之も森本慎太郎も吉岡里帆もみんないい演技してます。
工事現場はともかくマスコミや介護施設は流石に身元不明な状態で潜り込むのはちょっと無理だろとかツッコミどころはそこそこあるんだけど、それでも俳優さんたちの演技に引き込まれてどうでもよくなる。
真犯人役とか鶴瓶の息子とかもいい演技するよなーすごい。
冤罪事件は多々あるけど未成年犯罪のみせしめのために死刑が確定は流石にないだろ、とは思いました。
冤罪解消の礎となる映画‼️❓
二回目の家族皆殺し事件の解析で、凶器と指紋から、一回目の犯人は特定されるだろうから、彼の無罪は、証言が無くとも確定されるだろう、でも、現実の警察検察は一度目の過失を隠蔽するため一度目の証拠を隠滅し、彼の冤罪を隠蔽して終わるだろう、だからあの刑事の行動が大きな希望の光となるところで、この映画の価値がある。
ストーリーとしてはかなり破綻してるところは多いし、ご都合主義の典型なので、展開も仕組まれ感満載なので、違和感は半端無い、でも、横浜流星の演技は、それらを全て乗り越えるだけのものがある、イケメンどころかオーラもあるから編集者や介護士の女性が死刑犯と知りながら協力するのも頷かれる、多分原作のテイストとは違うだろう。
特筆すべきは、山田孝之演じる刑事、いつもとは違い抑えた演技は、正義に直向きで悪を許さない志が佇まいに現れている、警察検察の悪ですら許さない、素晴らしい👍
SNSも使いようで正義になる、良い見本だ。
細かい違和感は気にせず、この映画の志、横浜流星と山田孝之の演技を観るために、是非。
山田孝之の幅広さ
お話しは冤罪から死刑囚になり自らが冤罪を晴らすべく、ある目的に向かう必死の逃亡劇です。
シンプルな話しですが、冤罪というテーマを観やすく、単純なエンタメに寄せすぎない味付けの映画になってます。横浜流星さんの好演も良かったですが、山田孝之さんの真実と組織に揺れるお芝居がとても印象に残りました。
山田孝之さんが新たなステージに入った作品と思います。
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