正体のレビュー・感想・評価
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大逆転勝利(消音)。涙の満点5.0
こんな真面目な青年が。。。
何故 死刑囚なんかに。それも 当時 高校3年生。突きつけられたタイムリミット。生か死か。。脱獄成功と逃走で とにかく 最終的に やり遂げないと いけない証言が。。ましてや 信用のない死刑囚なので。。話が進むにつれて 遂に 真犯人が分かるけど。。しかし 待ち受ける警視庁と 刑事。。初動ミスが 原因で こんなデタラメな事になったのを 今更 誤認逮捕とか 。このまま押しきろうと企む 警視庁トップが 「犯人は鏑木慶一です。つまり本件においては 真実が重要じゃないんです。」 って これ ありなの? 馬鹿げた発言に 最後の最後に どんでん返しがホントに あるのだろうか? とても不安でした。。しかし 刑事 山田孝之 やってくれました。。最後の最後 信じてました。。公開中の映画 十一人の賊軍にも 出演。逃げてばかりの役でしたが 最後の最後に やってくれました。 最高でしたね。。逃走先々で 鏑木と出会った人達が 冤罪を信じる街頭活動と 面会での それぞれの言葉掛けに 心を打たれ 涙が溢れました。山田孝之の最後の面会シーンでの 鏑木に 「どうして 逃げたんだ。」の 問いかけで 当たり前なんだけど その数々の答えに 更に涙が。。ヤバかった~ かなりキツかったけど 泣けましたね。 前半の 養護施設の園長の言葉は 見所で スゴく胸に刺さりました。山田孝之に向かって 「神に誓って そう言えるのね。貴方たちは 奪ったのよ。。」 って ここが ポイントでしたね。 とても インパクトがあり 重くのし掛かる言葉でした。。『信じる』がテーマの この作品 スゴく 良かったです。。杏奈ちゃんて カムイのアシリパさん。メチャクチャ あのイメージ強くて 寒空の雪が スゴく似合うなぁ。
ジャンプはまとも
市橋事件や袴田事件をモチーフにした作品だと思う。
一家惨殺事件で死刑判決を受けた鏑木が自ら鋭利なもので自身の口内を突き救急車で運ばれる際に脱出を試みる。
逃亡した鏑木が最初に着いたのは建設工事現場で、そこで年寄りに替わってあげて重い物を運ぶ通称「ジャンプ」を見る。そのジャンプが事故に遭い労災申請騒ぎになるが現場の責任者に却下される。(責任者役駿河太郎はこういう憎たらしいい役が似合ういい俳優)
鏑木は現場責任者と折衝して殴られながらも2万円を得てジャンプに渡そうとする。
ジャンプは1万円だけもらい小さなスーパーで酒やつまみを買い二人で一杯を始める。
逃亡犯の特徴と合致するのを感じたジャンプは110番通報をする。
この後出版社(通信社?)にフリーライターとして鏑木が務めるが親しくなる女性も上司のデスクもだんだん彼が鏑木だと確信するのにも関わらず警察に通報しないで逆に逃がすようなことをする。
一家惨殺事件の犯人が優しいとか文章が上手いから真犯人じゃないと決めつけるのはいかがなものか。
全体的に間延びしてるシーンが感じられた。
鏑木が寝てて悪夢に遭い苦しむシーンは大げさに感じた。ハリウッド俳優ならもっと控えめに苦しみを表す演技をする。
ラストの面会シーンで客席のあちこちから鼻をすする音がした。
たとえ国家であろうが、間違えたらちゃんと謝って欲しい。トランプのように決して謝らないのはフェアではない。
この世界を信じたい‼️
「この世界を信じたい」‼️そんな映画ですね‼️凶悪事件の犯人として、死刑判決を言い渡された無実の青年が脱走し、様々な場所へ逃走し、潜伏していく中での刑事たちからの逃走劇と、出会っていく人々との交流を描いた作品‼️逃走劇としてはちょっとディティール不足かな⁉️主人公は建設会社で働いたり、コラムニストしてたり、水産工場で働いたり、看護師したりしてるんですけど、例えば身分証や看護師の資格証の偽造とか、吉岡里帆のマンションから川へダイブした後に、どうやってあれだけの警察の追跡を交わしたのか⁉️などの細かい描写を加えて欲しかったですね‼️そして逮捕された事件のフラッシュバックと、真犯人による新たな殺人事件のシーンが擬似していて、構成的にちょっとだけ分かりにくかったりする‼️そして横浜流星の変装シーンが、最初のボサボサ頭、太メガネ、ヒゲ面はいいんですけど、他のシーンは明らかに横浜流星で、すぐ通報されるだろうとツッコミ入れたくなる‼️ただ主人公は自分の無罪を証明したく逃走を続けるんですけど、自分を追う刑事を信じ、証拠の決め手となった被害者家族のことも信じ、そして主人公と関わった人たちは主人公の人柄と無罪を信じる‼️世の中そんな甘っちょろくはないと思うんですが、この作品の終盤はそんな人間の善意に満ちた展開で、心が温かくなりました‼️無罪になってヨカッタ〜‼️
人を信じる
冤罪って怖いよなーこんな杜撰なパターンはあり得ないと思うので警察の方は怒っていいと思うけど、笑。殺してないかもだが、過程で暴行、窃盗、立てこもり、器物損壊しまくってるので、他の罪には問われるだろ。
なんていう冷めた目を除いたら全体的には面白かったです。いろいろ表情を変える横浜くん良かったですね。ちょっと年齢もうちょい若い方がしっくりくるけど。でもカッコいい。吉岡里帆や山田杏奈とか好きな女優たちがかわいかった。素敵でした。
流星くんに圧倒された
原作未読で拝見。
警察は冤罪がもたらす"被疑者にされた冤罪被害者の人生を考えろよ"ってメッセージが透けて見えすぎていたが。
高校生から21歳の若者を演じた28歳の横浜流星くんの演技力で、その辺どーでもよくなったから、まぁOK。
勝手な印象ですが、藤井監督って根はベタで、誠実にかつ工夫を惜しまず人を喜ばせようとするタイプに思えます。
だから、個人的には社会的・政治的・思想的メッセージ成分が薄くなればなるほど、いいエンタメ監督でいる気がしていて。
たとえば『新聞記者』が露骨な政権批判に比重を高くしすぎて、デマと煽動に見えかねない危険性を帯びていたのが危うく、また苦手だった(現実の方が酷かったみたいだが、それは横に置いておき)。
『ヤクザと家族』『ヴィレッジ』くらいのバランスがいい印象。
本作は、このくらいに収まっていたから良かったのではないかと。
ただ、私が本当に藤井監督で好きなのは、『宇宙でいちばんあかるい屋根』『青春18×2 君へと続く道』あたりなんですよね。
警察 検察の無能さと冤罪が無くならない理由
「正体」
私は流星群ですからね♪(流星君のファンの事をそう呼ぶらしいですw)
超楽しみにしていました。
加えて藤井監督作品ですからね。
朝イチでダッシュ٩( 'ω' )و
以前から目にしていた予告からして堪らん感じ&ヨルシカの主題歌が良過ぎる!
森本君の「お前こんな顔してたのかよ」で、泣き確!
それなのによ??
入場前に「正体」のリーフレットらしきものを貰い喜んだのも束の間、イオンカードの勧誘で萎えた(°▽°)
捨てにくいじゃないか!
おまけに着席して流れたコラボ(?)CMに又萎えた(°▽°)
何でこんな事するん〜??
嫌がらせか(°▽°)
これから観る作品の世界観が台無しになるやんけ!ちょっと考えろし。。
と、大きなため息が出たものの、朝イチ回でも中々の客入りで、皆さんの期待の高さが伺える。
藤井作品にしてはパンチに欠けたか?
エンタメに振ったのだろうご都合主義感は否めないものの、まぁそこは論点ではない。
と、思う反面、藤井監督の願望や希望を表現した内容になっていたのかなとも思った。
そして敢えて敷居を下げたことで冤罪について多くの人が考えるきっかけになればという想いもあったのかも。。
「信じる」という言葉がこの作品の中心にあったと思いました。
個人的に脚本は弱々だったと思うのだが、演者の重みのある芝居でカバー出来ていたと思います。
山田孝之の無表情の目力の圧!!
何も悪い事してないけれど、何か白状しちゃいそう(°▽°)
流星君の5変化も見所です。
実際に罪を犯した人間が、変装をして逃げ続けているなんて言語道断だが、鏑木(流星君)が逃亡中の死刑囚だなんて気付かないかもなと思った。
(彼が誠実な人間として他者と関わっていた事もあったが)
劇中でも触れていたが、特に都会じゃ他人の顔なんてじっくり見ない。
少しばかりの関わりじゃ、関心もないし気付かないのもリアルなのかもしれません。
徐々に明かされる逃亡劇の真相。
この"逃亡劇"にはちゃんと理由があって、まず、ジャンプ(森本君)と出会った工事現場で資金を集める為に働く。
次に、沙耶香(里帆ちゃん)と出会ったメディア会社(なのかな?)では自身の事件の情報を集めるためにライターとして働く。
そこでよしこ(原日出子さん)の証言が決定打となった事を知る。
その後、よしこの妹(西田尚美さん)の働く工場で働きはじめ、よしこの居場所を突き止める。
最終目的地、まい(杏奈ちゃん)と出会ったケア施設でよしこと接触し、証言を撤回してもらうこと。。。
これこそが鏑木の逃亡の理由だったのだ。
彼は本当に凶悪な事件を起こした殺人者なのか?それとも。。
そして「冤罪」について。。
こちらはかなり重いテーマ。
冤罪をテーマにした作品は他にもありますが毎回心が折れてしまいます。
メジャー作品だと「それでもボクはやってない」がありますね。
その中でも触れられていますが
「10人の犯人を取り逃しても、1人の無実の人間を犯人にしてはならない」
というような言葉が出てきますが、強烈に心に残っていて、本当にその通りだと思います。
8月に観た「マミー」も衝撃を受けました。
現実でも
無実の罪で何十年もの間拘束され、疑われ続け、自由を奪われ、精神的にも病んでしまったあの男性の事件を思い出します。
言葉では表現できない様々な感情が押し寄せてきて、心が折れてしまいます。
無罪判決が出たとしても時は戻せない。。
川田(松重さん)みたいな強引な捜査を部下に強要する刑事なんていないと信じたい。
慌しい年末だし、早めに片付けてしまえ。
犯人と思われる人物もその場で拘束できた、被害者家族の生存者の女性・よしこ(原日出子さん)の証言もとれた、18歳という年齢でも極刑が下されるというよい見せしめになるじゃないか。
人の一生を左右する重大な決定をこんな理由で"処理"出来る人間がいるなんて、映画の中だとわかっていても怒りの感情が湧いてくる。
現実でも冤罪事件は起きている。。
「疑わしきは被告人の利益」
裁判というと"人を裁く"という印象ですが、実際は、検察官が合理的な証拠を提出出来たかどうかを判断するものですよね。
証拠に基づき、検察官の言い分に確信が持てるか。
確信が持てなければ被告人の有利な方向で判断しなればならない。
鏑木事件は、この大前提に守られず、起きてしまった悲劇だった。
(沙耶香の父の痴漢の件も同様か)
やはり生存者で犯人の目撃者であるよしこの証言が決め手になってしまったのだろう。
鏑木は凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑宣告を受ける。。
施設育ちで18歳で逮捕された鏑木。
逃亡生活の中で"初めて"経験するあれこれ。
初めての友達、初めてのビール、初めての焼き鳥、初めての恋?
(あの焼き鳥の食べ方にはビックリw
一本取ってひと口パクッ!又取ってひと口パクッ!
演出なの??細かいww)
初めて「君を信じるよ」と言ってもらった。
彼の中の溜まっていた苦しみ悲しみが溢れ出し、ずっと言って欲しかった「信じる」という言葉をかけられた時の気持ち。
あの涙は苦しかったけど、やっと流せた涙だったね。
味方が現れたようで嬉しかったのだろうな。
逃亡中の鏑木を追って施設を訪れた又貫(山田君)が見たもの。
死刑囚となった鏑木が育った施設という事で、名もなき"善人達"に攻撃されたのだろう。
窓ガラスは割られ、枯れ葉が入り込み荒んだ部屋の様子から"兄弟達"ももうそこで暮らせなくなり離れ離れになってしまったと想像出来る。
関係のない人々が巻き込まれた、とても苦しいシーンだった。
面白半分なのか、正義感なのか。
攻撃し、"晒す"事を正義とする一定の人間が存在する事の恐怖。
藤井監督の想いが込められたシーンだったと思う。
又、最終的に、大きな国家権力に飲み込まれずに、自分が見たものを信じて、刑事として正しい行いをした(冤罪の可能性を認めた)又貫の姿に希望を感じた。
まだ18歳だった鏑木を死刑判決に追い込んだ自身の捜査は間違っていたのでは。。彼の中の正義がずっと揺らいでいたのだと思う。
逃亡中の鏑木と関わり、彼の優しさに触れ、彼を支援しようと動き出した人々の気持ちが暖かかった。
鏑木は容姿こそ変えていたが、彼自身の心は偽らず、誠実に皆んなと関わっていたからこそ、この支援の輪が広かったのだと思った。
人間を突き落とすのも救うのも又、人間なんだなと思う作品でした。
「正体」
とても考えさせられるタイトルでした。
。。。やっぱり触れたい終われないw
流石の太郎ちゃん!!いつの間にこんなに凄い役者になったのかw
もう本当にコイツはぁ〜!!と思わされ嫌いになりそうでした。
ブラック過ぎるでしょ!改めなさい!年配者に何だあの態度は!
ギャフンと言わせたかったぁ〜!!
アイドルさんなのは知らないが、いくつかの作品で目にしている森本慎太郎君。
偉そうですみませんですが、彼の芝居が良いのです!
いい味出してる。表情や仕草など細かく見てしまう、私の中ではしっかりと役者さんです。
原日出子さんはもちろんだが、本作での西田尚美さんがすごかった。
美人は封印。精神的に参ってしまった姉を守る事に注力し、自分も疲れ果てている"おばさん"を見事に演じておられました。
痴漢弁護士としてバッシングされ追い込まれていく自身の姿と重ねたのだろう。
娘と一緒に鏑木の冤罪の可能性にかけて尽力する安藤の姿が胸を打つ。
田中哲司さん、控えめでしたが重要な役割を担っていました。
メディア会社の沙耶香の上司・宇野祥平さんの役としての存在の仕方と雰囲気が好きでした。
(ラストマイルのWしょうへいが記憶に新しい。
日野正平さんご冥福をお祈りします)
メディアといえば。。
TVが本当の事を(つかめず?つかんでいても尚?)報道せず、SNSの力によって真実に迫っていく様子も皮肉でした。
懸賞金が上がるにつれ過剰に煽るような報道の仕方もイヤでした。。
わかるけど。。(°▽°)
里帆ちゃん杏奈ちゃんも安定の芝居で作品にリアルさを増していたと思います。
流星君の迫真の芝居は見応えあり、感情も動かされましたし、ラストも肩をなでおろす展開で後味は良いものの、今回の藤井作品。。
達者な役者が支えてくれた印象かなぁ〜。
あっ!個人的に矢柴さんが出てきたら要観察!なので、気にしていたのだけど、フツ〜のパパんでしたw
タイトルなし(ネタバレ)
いい役者、いい演技…なんですけど…なんだかのれなかった。
そしてココのレビューもいいだろうなぁ…と思ったらやっぱり好評のようで…。。
「逃走」自体や、「逃走中の犯罪」は、また別で裁かれる必要があるわけで、そこらへんはなんともご都合主義に思える。
そういった雑音も「意外な展開」や「圧倒的なカタルシス」があれば打ち消すこともできるが…なんか順調に残り時間を消化されてしまって…う~ん。
いい役者、いい演技だけに、構成をもう少しアレンジできたらよかったかな…と思う。
逃がすシーンで泣いてしまった
藤井道人流のドラマチックな演出
このスリリングな逃走劇は、ハリソン・フォード『逃亡者』を思い出す。
事件への疑念を捨てきれずにいる刑事と未来への希望を捨てきれずにいる死刑囚。藤井道人流のドラマチックな演出で物語をドライブする。観賞後に疑問に感じることは湧き上がってくるが、鏑木や彼を信じる人たちの気持ちに引きずられるように没入してしまう。
『地面師たち』のあの老人が出てることに、まず気づく。そして、駿河太郎の憎まれ演技は、『十一人の賊軍』に続いて、いい仕事してる。
この猟奇犯は、作りすぎのきらいはあるが、現に冤罪は起きているわけだから、鏑木事件が起こらないとは限らない。
真相よりも面子を優先する警察は、どこかの県議会と似てる。そんなことも考えさせられる作品でございます。
しっかり堪能したけど高い評価は……
横浜流星さん、山田孝之さん、吉岡里帆さんと豪華キャストがしっかり仕事をされている作品で、藤井監督の手堅い手腕で映像面でも申し分なく楽しめた作品です。
ただし、映画を見終わって内容を振り返り、こちらでレビューを書こうとすると手が止まってしまう……。
本作をエンタメ作品として見るなら、許容できる「ご都合主義的」な展開や描写がいくつもあり、社会派作品として捉えるなら、それは許容しがたいです。
藤井監督の他の作品でも感じたことですが、権力の描き方が少し雑で、そこまで単純じゃないからこそ現実社会で解決されていない数々の問題点の真相を見落とすことになりはしませんかね?
作品の出来栄え的には社会派よりエンタメに振ってるのは理解できますが、やはり個人的には高い評価はできないですね。
人を信じること…逃亡犯の希望
染井為人の原作も公開前に既読。骨太で読み応えある長編で、あの大作をどの様に2時間枠の映画にまとめるのか、藤井道人監督の手腕も楽しみのひとつだった。原作小説を実写化すると、どうしても細かな部分が端折られて、「今ひとつ」という作品が多い。しかし、本作は見事に原作以上の作品に仕上がっており、「流石、藤井監督!」と思わる、極上のサスペンス・ドラマとして、素晴らしい作品に仕上がっていた。
特にラスト10分間は、原作とは違う流れだったが、脱獄犯・鏑木慶一の冤罪を訴える姿に、そしてその運命に、涙腺が緩みっぱなしで、かけていたマスクがびしょびしょになった。個人的な意見ではあるが、本作も鏑木を演じた主演の横浜流星も、来年のアカデミー作品賞・男優賞の候補に挙がることは、間違いないように感じた。
ある一家を皆殺しにし、日本中を震撼させた殺人事件の犯人で、死刑が確定していた鏑木慶一が脱走をした。未成年で初めて死刑を宣告された鏑木は、終始、無罪を主張していたが、聞き入れてもらえず、その潔白を証明することができず、やむなく脱走を図った。その中で、ある時は工事現場での日雇い、またある時はフリーライター、水産加工場のパート、そして、介護施設の介護士と、顔と姿を変え、正体を隠して潜伏していく。
その逃走劇の中で、浮かび上がってくる鏑木の姿は、とても凶悪殺人犯とは思えない頭の良さと優しさ。そして、鏑木自身も、出会った人から、初めて人を信じる心の温もりを感じとる。そうした前半からの布石が、ラストシーンで彼の冤罪を信じる人々のうねりとなって、感動的なシーンを呼び起こすことに繋がる。
鏑木役の横浜流星は、冤罪を訴える迫真の逃走のシーンと、潜伏先での穏やかで物静かなシーンの両局面の演技に、役者としてのキャリアが高まったと感じた。また、横浜流星をはじめ、周りを固めた吉岡里帆、山田安奈、森本慎太郎の演技も予想以上に良かったし、原作のキャラクターのイメージにピッタリで、なかなか素晴らしいキャスティングだったと思う。
一つ残念だったのが、これだけすばらしい内容の作品なのに、我が郷土の映画館での観客が10人足らずだった…。先日、袴田事件の冤罪が認められたが、こうした無謀な警察のやり方によって、冤罪に苦しんでいる人もいるのかもしれない思うと、もっと多くの人に観てもらいたい作品でもある。
原作あってこその映画化なのですが・・・
原作はめちゃ長編で文庫本で600ページほどあります。
もちろん原作があってこその映画化なのですが、原作のようなめちゃ余韻の残る終わり方ではなく、映画はさすがに誰もが納得できる仕上がりになっています。極端な言い方をいすれば、原作と「オチ」が違うので、全く違うお話のようにも思えます。
原作は懇切丁寧に逃亡犯の人柄を表すために5箇所ほどの潜伏先で彼と彼を取り巻くその場所場所での仲間との信頼関係を描いていますが、映画では3箇所に絞られています。それがすごくわかりやすかったと思いました。ただ、工事現場でのシーンは映画はちょっと物足りなかったかな。
藤井道人監督作品も最近の10作の内、清原果耶で3本、横浜流星で3本ありますが、藤井監督でこの二人の共演を観てみたいです(線は、僕を描くで共演していますが、監督が違う人なので
日本映画の本流
1.日本映画らしく人の心、中心の映画だった
2.公開前に何かの賞取っていて怪しいと思ってた
3.しかし、良い映画だった
4.映画なのでしょうがないが、サクサク良い方に進んだ
5.現実の世界も捨てたもんじゃない事を信じる
6.私もに若い頃、一生懸命やってたら助けてくれた人いた。
7.吉岡里帆の父さん無実証明されたのかなぁ?
8.ジャンプ、山田サン良かった
9.吉田里帆のファンになった
10.色々変なところがあるが、それを含め良かった
11.公開前に賞取るのはしょうがないと思った。
12.横浜サン、いい男で演技上手いのはズルイ。
13.横浜サン、セクハラやパワハラ等問題なく年取って良い俳優になって欲しい。
14.横浜サン、めちゃくちゃ猫背だった、役作りすごい
15.逃げたのは、ただ死刑になりたくなかったから
16.アシリパさん、今時女子になっていた。
いつか
完璧☺️
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