正体のレビュー・感想・評価
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横浜流星の良さ全開
ビジュがいい。演技もいい。撮り方もいい。
色んなご尊顔拝めて最高すぎでした
ストーリーについてはよくある展開かなーって思う。
分かりきった結果に準えてお話が展開されていく
見つかってそんなに上手く逃げ切れるのか、とかそんなに都合のいい職場を見つけれるものなのか、とか逃亡中のお金の工面とか死刑判決の緩さとか気になることしかないけど、あまり触れないでおく。
悪者の人間らしさがまるでなくて私はダメだった
警視庁の上官、工場長、犯人、現実味なさすぎです。
ここだけは役者に任せず演技指導までちゃんとしてほしい
「絶対圧力の上官」「狂気的な犯人役」「頭の悪い工場長」だけ与えられて演技させられてる役者が可哀想
でも撮り方の構図がすごく綺麗で良かった。
撮り方1つにも動と静があって、鏡や反射を使った技巧が好きなのかな?顔もきれいに写ってて演者の細かい表情まで楽しめたのは良かった
諦めず信じることの力
最高でした。公開初日に鑑賞。
(先週に続き推し活寄りのレビューご容赦ください)
先週公開の「海の沈黙」主演の本木雅弘さん推しに続き、横浜流星さん推しでもある自身といたしましては、2週連続で推し活ができ、しかもどちらも最高という至福感と達成感。感動、感無量でした。
特に本作は鑑賞後の余韻が凄かったです。
七変化(六変化)な流星くんカッコよすぎました。
彼の人間性、ストイックさにも敬服、進化し続ける日本が誇る役者の1人ですね。昨年公開の「春に散る」も素晴らしかったですが、今回もお見事でした。ブラボー♡
(クールな中に光る美しい瞳とクルンとした綺麗な睫毛のギャップ、笑うと可愛い優しい笑顔も大好き♡)
いずれも傑作でしたが今回の「正体」の方が主人公である横浜流星さんの出演時間も長い上に(モッくんはまさかの後半から登場でした^^;)、展開や間も絶妙かつ、真実が報われるハッピーエンドで深く感動、推しとしても映画好きとしても大満足でした。
とにかく引き込まれ、素晴らしく非常に見応えありました。脇を固める役者さんたちも皆さんの熱演、素晴らしかったです。特に山田孝之さん、吉岡里帆さん、森本慎太郎さん。出番は僅かでしたが養護施設の元園長役の木野花さんは優しさの中にある揺るぎない芯の強さが圧倒的で刺さり素敵でした。
(最初どぶろっく?と思ってしまいゴメンなさい笑➔味方してくれた上司役の宇野祥平さんも素敵でした!!)
どんなに厳しい逆境であろうと、その人の本質を認め「信じる」ことが、どれだけその人への救いと希望を与え助けとなることか。情けからの「信じてあげる」ではなく、「私はあなたを信じる」という主体的な強さ。諦めずに信じ続けることの大切さ。気づかされました。そして世界をも。
自分へのメッセージとも感じられ、涙が止まりませんでした。
そして冤罪ゼロの世界を強く願いました。
「信じたかったんです、この世界を」
ラスト、グッときました。
語りたいこと満載ですが、その他については、高評価者の方々のレビューに共感、割愛します。
プログラム(1,200円)は価格も本体も見ずに無条件で購入、A5サイズでコンパクトながら分厚くて驚き!振り返りができる写真集のようで見応えがありました。オススメです!!
素晴らしい最高作を有難うございました!!
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★気づいた点 (マニアックおまけ編)
本作「正体」と「あんのこと」の共通点判明!
横浜流星さん演じる鏑木慶一が“ライターの那須くん”として潜伏させて貰っていた、吉岡里帆さんが演じる安藤沙耶香のマンションが、「あんのこと」(2024.6.7公開)で河合優実さんが演じる香川杏が毒親から逃げるためのシェルターとして住んでいたマンションと同じでした! 那須くんが飛び降りて逃げた際の外観や街並みも同じ!間違いない!と、思わず「あっっっ!!」と声が出てしまいました。各作品でも本人が飛び降りる(←ネタバレ)という衝撃的な展開も共通点。恐らく撮影用マンションかと思われますが、監督や制作陣は異なるものの、若くして理不尽な苦労を強いられた若者の社会派作としても共通、偶然とは思えない不思議な引力を感じ、我ながらマニアックで密かな胸アツポイントでした。
(気付いた人と分かち合いたい!件でした♪笑)
日本で一番悪い奴ら
は警察!? でも最後は救われました。孝之くん、よく決断した! 世の中こうあってほしい、こういう人たちに囲まれたいと思うステキな話でした! 出演者皆良かったですが、 横浜流星好きにはたまらない作品です(笑)
横浜流星で大正解
まず、この主人公に横浜流星を配役した時点で勝ちが決まったようなもの。 主役に充分なビジュアルでありなが、髪型や衣装やメイクで別人のように印象が変わる横浜流星にピッタリな役で、まさにはまり役。 脇を固める俳優陣も盤石な配陣。 見応え充分で、見て良かったと思える作品でした。
優しさは返ってくる。
一家惨殺事件で死刑判決を受けた鏑木慶一の話。
自傷行為から脱走に成功した鏑木慶一、潜伏先で出会った人間の優しさに触れ、潜伏先で芽生えた恋心を絡めながらも、ある独りの女性の元へ向かう鏑木慶一の逃走劇。
救急車内で荒れ狂う逃走から見せる冒頭の入りには犯人逃走と思うものの、潜伏先で見せる現場仕事中にケガした職人・野々村への優しさには、んっ?潜伏先がバレ次の潜伏先でフリーライターとして働き出会った女性・安藤、…とのやり取り、食事を取る鏑木の姿には感情移入で食べる物に感動する姿、安藤から言われた「信じてる」って言葉に涙する鏑木の姿には犯人じゃないよねと、確信へと変わるけど。
痴漢弁護士とレッテルをはられしまった安藤の父と、鏑木も“冤罪?”がリンクしてしまい鏑木を信じようとする安藤の姿にも涙で。
潜伏先で名前、顔を変えても根っ子に持ってる人の性格は変えようと思っても変わらなくてで、鏑木の持ってる優しさ、人への優しさ、人を好き、信じるといった気持ちからの返ってきたラストには納得の出来る展開だし、SNS配信で訴え掛ける姿、鏑木自身に芽生えた心情の変化には涙で良かったね。
山田君演じた又貫刑事の男気ある判断のラストも良かった!
やさしい人の人生を壊す冤罪
横浜流星は事情を抱えた純粋な人の役が本当に天才的に上手いなとつくづく思う。
『village』のときも、どうにもこうにも人生がうまく行かない人の役を演じていたが、あんなに綺麗な顔立ちの俳優であるのにも関わらず、工事現場で汚く働く役がハマっているし、まるで本人かのように憑依して見える。
目が本当に希望を失っているように見えるからすごい。
また、今作は逃げた先で出会った人や警察など関わる登場人物も多いが、誰1人としてノイズになっておらず、それぞれが主人公に対して真剣に向き合っているのがよかった。
警視庁の長官(?)の松重豊はちょっとひどいなぁと思ったけど、そういう内部の事情で冤罪やその他にも巻き込まれている人はいるんだろうなと考えさせられるキャラクターでもあったと感じる。
主人公が普通に社会に出ていたらとても仕事のできる雰囲気もよく心優しい青年になっていたのだろうと思うと、なんとも切なく悲しい物語である。
主人公は素で「いいひと」であることが周りに伝わり、それゆえに最後に山田孝之演じる刑事が責任を自分で取って彼の再審を望む様子や、みんなが拍手して彼の無罪を喜んでいる様子に思わず涙なしでは見られない。
最後にちゃんと真犯人もわかって、主人公の行動の理由もわかって、ハッピーエンドで終わるのも大変よかったと感じる。
邦画では個人的今年ベストかも。
これぞ藤井監督・横浜流星コンビの真骨頂!
さすが藤井道人監督、横浜流星コンビ。 ハラハラドキドキ感満載で観ごたえがあった。 原作もあるが、原作未読でも問題なし。 2024年公開の青春18×2君へと続く道は今一つだったが、今回はさすが藤井道人らしい社会派サスペンスでもあり、観客にセリフを通じて考えてもらう内容。 正体のような作品が藤井道人監督らしい。 横浜流星もさすが。変装しながらの演技も見事だった。 助演もなかなかのメンバー。 安心して観ていられたし、楽しかった。 また、脚本が素晴らしかった。セリフが◎。 この作品もSNSがポイント。利用の仕方を改めて考えさせられる作品でもある。 藤井道人監督の次回作に期待したい。
権力と正義
観ている間、ずっとあの事件の事を思っていた。 権力は正義や良心までもねじ曲げてしまうのか…。 いや権力の渦中にいる者はねじ曲がった方を正義と捉えるのかも知れない。 あとは個々の持つ良心にすがるしかないのだろう。
全体的に面白くはないが結末は良かった
(1)結末が良かった
終盤で主人公が撃たれた時は、「鬱エンドかよ!!」と低評価確定ぐらいの気持ちだったが、なぜか生きていて真・ハッピーエンド(生還&解決)になったのは良かった。
(気にしてはいけないこと:特殊部隊相手に包丁をかまえる謎行動・胸の辺り撃たれてなぜ生きていたのか説明無し)
欲を言うと、警察関係者やマスコミへの制裁は欲しかったかな!
(2)全体的に面白くない
特に序盤~中盤まで物足りない感がかなりあった。理由としては、主人公は犯人でもないただの普通の人だからつまらないのだと思う。
主人公が実は真犯人で超人的な能力を持っているパターンのほうが面白かっただろうね。その場合は鬱エンド必至になりそうだけど。
(3)ヒロインが主人公をかばう動機が弱すぎた。
序盤の労働基準監督署のくだりは伏線で、法律に詳しい主人公がヒロインの父親の痴漢冤罪解決するのかと思ったけど、何も無かったなw
ハンバーグ作っただけだし!
大して面白くなかったけど後味はとても良かったので★3.5で
俳優陣の演技に心を奪われる
気まぐれでふらっと観に行ってみたら、これがなかなかの良作。サスペンスの緊張感と人間ドラマの感動を、しっかりと味わえる映画でした。 特に俳優陣の迫真の演技が素晴らしい。横浜流星が表現する微妙な心の揺れに胸を打たれますし、アクションも大迫力で見応えがあります。そして森本慎太郎さん。この俳優さんのことは知りませんでしたが、とても印象に残りました。彼が演じる主人公の同僚は、臆病だったり、ついイキがってしまったりと非常に人間臭いキャラクターで、彼の好演により観客の共感を誘います。 また、脚本や音楽など、素晴らしい要素がいくつもありますが、特にカメラワークが印象的でした。どの視点で見せるか、どう緊張感を出すかが非常に練られており、映像的にも楽しめる作品です。 スリリングなサスペンスパートと心温まるドラマパートが見事に調和しており、もう一押し欲しい部分もあるものの、バランスの良い作品だと思います。
エンタメ‼︎と役者の熱演に拍手
原作もドラマ版も知ってるので、私は特にはハラハラドキドキはしないのですが、おぉ!そんな感じの演出と音楽と編集の仕方ね!! これは映画館で観るべきエンタメに仕上がってる!という感想でした。 そして結末も(原作と違うが予告から予想)知ってるけど、それに至るまでの流れを観てきて、知ってても涙がじわっと流れたのは、ひとえに役者さんの熱演に尽きるな…と。 とにかくひとりひとりの役者さんの表情、熱演ぶりを感じてください!な作品でした。
良かった
真犯人、あんな血まみれで逃走したらすぐに見つかるのでは?とかちょっと疑問は残りますが、テンポも良くて引き込まれました。
山田孝之さん演じる刑事も会見できちんと誤認を発表してくれて良かった!
見応えもあったし、ヨルシカの歌声もとても合っていると感じました
嫌な面だけが誇張されているような…
いい映画だったような、あまり良くないような…あり得るようであり得ないような…非常に分かりやすいけれどもそれがかえって短絡的であるような… 良き役者さんでキレイに仕上がっていた作品で、非常に見やすかったのですが、絶対見なければならなかった作品でもなかったな、と─。 理不尽な結果、納得いかない国家権力、意味わかんない殺戮など、昨今の出来事をくみ取ったようなところを作品の内容から大いに感じ取れるので、素直に内容を受け入れられるのですが、あまりに美しく仕上げられている印象で、なかなか感情移入ができませんでした。 肝心の目的とか結果とかも、まぁそうなんでしょうけど、どうせ脚色するなら何かもっとこう・・・・・・わからないですけど、なんか物足りなかったということですかねー
良作
あまり事前に内容を調べていなかったが、レビューが高かったため前日予約で鑑賞。 結果から言うと、「感動」という点では今年の邦画で1、2を争う作品だった。 そもそも原作が面白いのだとは思うが、映画としての脚本やストーリー展開、キャスティングがかなりハマっていた。ここは監督の力量だろうか。ラストはかなりグッとくる。 個人的に、「僕が生きてる2つの世界」と並んで今年のオススメ邦画の1つ。
良かったですが…
先ずドラマ版を観たことがあります 見れば映画版の不明点が解決するかもしれません ドラマ版ですら伝えきれているかわかないです… ダラダラ繋ぎ的になる時もあります 映画は120分と短い時間…映画なら普通かな…の時間で343日間の逃亡劇を詰め込む訳ですからかなり大変な編集を余儀なくされます 次はキャストですがドラマでも主役級の役者が出ています!映画もそうです!が主役は誰なん?ってくらい山田孝之さんが目立っています!主役は間違いなく横浜流星さんでしょう!横浜流星さんが下手とかミスキャストだと言っている訳ではありません!山田孝之さんがそれだけ凄いってことなんでしょう! まあこれくらいにします…とにかく良い作品で泣けるかと思います! フィクションの原作がよくできているのだと思います! 逃亡のネタのヒントは現実にあったあの事件です! わかる方はわかると思いますし映画でもそうここが問題の場所だな…と
『山田孝之のカード』を思い出してしまう…
原作読んでません。 逮捕から3年で死刑確定って早過ぎね⁈ まぁご都合主義が詰まってます。 商業映画である以上仕方がないんですけどね。 都会の川に飛び込んじゃったら絶対に逃げきれない。 大河じゃないんだからさ… 反面都会に逃げ込むのはアリ。 他人の顔なんて大して見ないしね。 実際指名手配犯も見つかってるし。 松重さんと山田くんの絡みを見せた方がより鏑木と言う人物像が浮き上がる?って思いました。 誤認?って疑いながら動く山田孝之のジレンマを描くのならね。 切ない静止画のような横顔はまんま横浜流星に良いとこを取られるあのCMのシーンでした。
ただしイケメンに限る。
18歳の時に一家惨殺事件の犯人として逮捕され死刑判決を受けた男が、3年後に拘置所から脱走し逃走を続ける話。 吐血したふりをして医療機関に救急搬送される最中に逃げた鏑木が偽名を使いながら何かの目的を果たす為に様々なところに潜伏する話しと、事件当時彼を逮捕した刑事が行方を追う話しをみせていく。 一部変装もあるにはあるものの、基本はメガネや髪型で特徴を隠して行動する鏑木が、その人間性から信用されていく感じだけれど、目力強過ぎて直ぐにバレそうな…w 内容についてはあまり触れないけれど、展開というか物語そのものがかなりご都合主義全開で、しかもラストはそれを解っていてこうすれば感動するんだろ?という感じの力技に感じてしまうし、警察と検察ごっちゃになってます?という感じ。 主人公というよりも、まわりの人物の機微が良かったし、確かにかなり面白かったもののイマイチ納得感はなかったかな。
今年最後のエンターテイメント
良く出来ている作品。誰もが観れて、楽しめて、泣ける一級のエンターテイメント作品に仕上がっている。 カット割りの遊びも良く面白く観れる。 原作をベースにするので仕方ないが、主人公がスーパーマン過ぎる。はじめの工事現場は良いとして、次のテレビ局はないだろう。情報を集めるためとはいえご都合主義。福祉の仕事も簡単に勤められるのか?警察はそんなに無能に目撃者情報を得られないのか? シナリオにした時にもう少し考えられなかったのか?脚色が足りないのでないかと疑問が残る。これらの事を考えなければ良く出来た作品だと感じる。
心のどこかに残る違和感は、信じたいものの先に光を宿してくれるかも
2024.11.29 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(120分、PG12)
原作は染井為人の同名小説
死刑囚の脱走を追う刑事と、潜伏先で知り合う人々との交流を描いた社会派ヒューマンドラマ
監督は藤井道人
脚本は小寺和久&藤井道人
物語は、拘置所内にて吐血を偽装する死刑囚・鏑木慶一(横浜流星)が、病院搬送の途上で救急車内から脱走する様子が描かれて始まる
彼の逃走に対して、刑事の又貫(山田孝之)と井澄(前田公輝)が担当にあたり、部長の川田(松重豊)の指揮で動くことになった
その頃、鏑木はキャップ場で食料や衣服などを奪った後、大阪に潜伏し、建設現場で物静かに働くようになっていた
映画は、その後鏑木と出会う人たちと又貫の取り調べのシーンが描かれ、良い印象を持っている人と悪い印象を持っている人々が描かれていく
あいつならやりそうと思う人もいれば、この人がやるとは思えないという感覚もあり、そんな感情がどうして生まれたのかを日を追って描いていく流れになっていた
大阪では、ベンゾーと呼ばれ、妙な縁からジャンプと呼ばれる野々村(森本慎太郎)と関わることになる
彼は偶然テレビで見た鏑木の映像から犯人ではないかと疑うようになり、懸賞金に釣られて発報することになった
その後、都内に潜伏した鏑木は、那須と言う名前でフリーライターを始め、ネットニュース会社に原稿を送るようになった
担当の安藤沙耶香(吉岡里帆)の信頼を経て、上司の後藤(宇野祥平)の仕事を請け負うようになっていく
後藤は鏑木の事件を洗い直していて、その音声データの文字起こしなどをしていくうちに、彼は自分の事件の知らない部分を見つけてしまう
沙耶香の父(田中哲司)が痴漢冤罪の裁判をしていたことで、記者(田島亮)が彼女にも張り付いていて、ある日の出来事以降に鏑木を泊めていることを知り、それが警察への通報へとつながっていく
又貫は沙耶香の部屋に潜伏していた鏑木を追い詰めるのだが、沙耶香が警察の盾になったことで、何とか逃げ出すことに成功した
映画は、リアルベースで突っ込んだら負けの映画で、世間を騒がせてきた事件と警察の暗部などを組み合わせたものになっている
かなりエンタメに振り切っていて、逃亡中に振り返って「ありがとう」とか言っている時点で、リアルに寄せる気はないことがわかる
警察は無能で隠蔽体質と言うところを誇張し、年末だからまともに捜査しないとか、未成年の刑罰の引き上げ関連のスケープゴートに使おうなんて話まで出てきてしまう
さらに、鏑木が有罪になった経路では、証拠となる凶器は彼が手にしたものだったが、それを手に入れた経緯、動機などは一切無視され、心身衰弱状態の「はいともいいえともわからない証言」を決定打に使っていたりする
警察も無能ならば、鏑木の弁護に回った方はさらに無能になっていて、それゆえに鏑木は自分自身で無罪を証明しようと、心身衰弱している被害者遺族(原日出子)から真相を聞き出そうと考える
それをたまたまバズったアカウントを持っている同僚の舞(山田杏奈)にライブ配信させると言う今どきっぽさがエモーショナルなのだが、世間では殺人犯だと思われている人に追い詰められて行った供述に何の意味があるかはわからない
だが、そのライブ配信を機に鏑木は冤罪ではないかと言う声が持ち上がるものの、彼が無罪に至るには長い道のりが用意されている
又貫がクビを賭けて再捜査をして、真犯人が自供をすれば話は早いと思うが、真犯人がまともに話をするとも思えない
とは言え、自分から言いたそうな感じの含みを持たせているので、犯人自身は自分の武勇伝を横取りされたことが癪に障っている可能性も否定できない
このあたりの細かな心情は察してねと言うことになっているので、原作未読でも何となく辻褄を合わせることができる程度の情報は詰め込まれていると思った
いずれにせよ、一歩間違えば感動ポルノに属されそうな内容で、ちょっと心が荒んできている人向けのセラピー映画だと思った
リアルテイストのミステリーだと思うと粗が目立つが、映画館で良い話で泣きたいと言う層には受けるだろう
演者の演技は素晴らしく、表情だけで心情が伝わるので、それを目当てに観るのも良いと思う
エンディングテーマはさほど余韻を邪魔しないし、パンフレットもインタビューが充実しているので、良かった人は買っても損はないと感じた
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