正体のレビュー・感想・評価
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不問は愚問❓トッキュウ4号の再出発😭
特に内容把握してるわけでは無いですが、我が家ではいつも日曜9時にはTVで流れるスーパー戦隊。
2024年現在のスーパー戦隊「ブンブンジャー」巫山戯た名前だなと思いながらも、レッド役が駆る車がカッコいーと思ってたら実在してるミツオカの「ロックスター」だと知り、それが近所の中古車屋で並んでいたのを見て、記念撮影しちゃいました🤣因みにロックスターは、国内限定200台生産車なので希少価値もあり、価格700万くらいでした😱
さてさて、日曜9時に横浜流星を観ていたのは10年くらい前かな❓「トッキュウジャー」で4号のグリーン役という事で、そんなに目立ってなかった。その時のレッド、トッキュウ1号は志尊淳という事で、「トッキュウジャー」は時代をリードする役者を2人も輩出している名作となりました。「トッキュウジャー」のオープニング曲も歴代の中でも名曲で、皆さんどこかで一度は聞いた事あるはずです。因みに、「トッキュウジャー」で一番目立ってたのは、司令官役の関根勤でした🤣
ふう😮💨何を駄文を長々と書いてんだ❓
今作は横浜流星が完成披露で感極まってたのを見て、
コレはスルー不可避かなと劇場へ。
冒頭の救急車のシーンから良かった。捕まれた。
逃げる目的が早く知りたい、
それが話の推進力になっている。
大阪でカズヤ、
東京でサヤカ、
長野でマイと、
心の交流(というには短時間すぎるが)があり、
「死刑囚」鏑木の人と成りが伝わる事で、
鏑木自身の目的が果たされる事が
とても爽快で清々しい。
ラスト、スローにしないで欲しいなー😩
判決の主文もちゃんと聞きたかったなー🤣
少し残念な点。
偏見に満ちた演出が散見される。
サヤカを追いかけるゴシップライターが際たる例。
警視庁長官の物言いも、ちょっとなー🤔
松重さんがかわいそう😅
それに屈する現場の刑事山田もどうよ❓
大阪の現場作業の責任者、鶴瓶の息子も、
少しエクストリームかなー🤔
それと別で
判決の主文が聞きたいと言ったのは、
鏑木のその他の犯行について。
先ず脱獄、経歴詐称、
サヤカの部屋の器物損壊、
人質との立て篭もりと、
その辺不問なのかなー❓
不粋ですかねー😁
自分は介護に近い者ですが、
あの短期間で鏑木が介護施設で働けるのは、
ちょっと疑問符。
介護に纏わる資格は必須(ではない業務もあるが)で
確かに根詰めれば取れなくは無いが、
その前にも水産加工の工場に居たし、
時間的にどーよ❓
不粋ですかねー🤣
総じて良かったですよ。
トッキュウ4号、立派に成りました👏
他役者陣で良かったのは、
SixTONES森本かな。
なんか雰囲気が好き。
友だちになれそう😁
山田孝之は難役ながら、
ほぼ一貫して表情変わらずで、
それでもウチに秘めた心情を表現していた❗️
もうベテランですな、名人芸👏
追加で、
CBCテレビが全面協力なのが嬉しかった😊
『善人は善人、悪人は悪人』という映画
言葉が
会話ではなく、
ひとつひとつ
どこか台詞っぽい
シーンが多い
そんなに必要かな?ってところでも
間が多くて
なんとなくテンポが悪い気がする
そして間をとって、
ただ今風のことを言うだけ
今の公的な言葉(正しさ)をなぞるだけで
ちょっと眠くなってくる
別に挑戦的・挑発的な思想を
中心に据える必要もないとは思うけど、
誰一人欠片もないというのもどうかと
まったく新しい視点はないと思う
『善人は善人、悪人は悪人』という映画というか、
根本的に登場人物が薄っぺらい気がする
普通に人間の世界って
もっとゴチャゴチャグニャグニャして、
別にリアルにすればいいってものでもないけれど、
ただそこに葛藤もあると思うのだけれども
あと殺人現場で
「凶器を手に取る」って
かなりありえない
(一番やらないこと
じゃないのかな?と思う)
ましてや
「人に刺さってる凶器を
手に取る」というのは
よりありえないと思う
あんなところに
出くわしたら
脚が震えるし
緊張で体は硬直すると思うし、
「屈む」とかの意識的動作は、
自然な動きの範囲ではないと思う
目的のある動きと思う
かりに「鎌を手にとる」なら
それなりの理由を考えないと
いけないと思う
(これが象徴のシーンで全体的にどこか粗い気がする。
もちろん映画なので、わかりやすさや勢いを優先して
「あるていど割り切ってもいい」と思うけれど
「なんでもあり」なわけではないと思う。
「展開の都合10で行動の理由が0」みたいなのは違うと思う)
たとえば主人公が
若干の「知的弱者」とかなら、
大きな音に興味を持って寄っていったり、
不注意に鎌を触るとか、
また捕まった後の抗弁もうまくないとかも
それなり理由がつくと思う
(ただ逆にそういう設定なら情状酌量の余地も
出てくるのかもしれないけれど、
事件の凄惨さを理由に死刑判決になるとかの
冤罪の方がまだそれっぽいかなと思う)
ただこうすると、
「法律に詳しい」とか、
「知的な文章力」とかと齟齬が生まれたりするから、
根本的に話を変えなきゃならなくなるけれども…
監督が「ずっとこれを映画したい」と思ってたとか
熱量の高い触れ込みだったので
期待して観たのだけれども…
せめていろいろ粗いけどおもしろいならいいんだけれど、
個人的には単純にあんまりおもしろくなかったかな
ひょっとしたら
技術的な理由も
いろいろあるのかもしれない
スパイスもわからないし
料理もくわしくないけれど、
ただ食ってみて
あんまりおいしくないなってかんじだった
感動の正体
出演者舞台挨拶付き完成披露試写会行って参りました✨
藤井監督率いるバベルレーベルが
4年の歳月を経ての新作というこで楽しみだった作品。
彼の「正体」とは...
「正体」その意味に触れた時、心が震えた
ひとりの少年が
出くわしてしまった事件が織りなす
逃亡サスペンス
鏑木と関わった者達の「アンサー」は?
果たして結末はいか・・・に!
想像を超えた向こう側からの終局
胸に熱いもの感じずにはいられない
あなたは、何を信じますか?
誰を、信じますか?
とても、愛おしくなる
そして信じたくなる、この世界を・・・
心に深く刻まれる、そんな作品です⟡.*
この冬、最大の~極上逃亡サスペンス‼️
「正体」その本当の意味とは。。。
衝撃のラストに 涙し、
あなたの心も震えることでしょう。
全体としては
いつものバベルとは違う印象を受けるシーンから始まり
入り込みやすい冒頭部分となっていました。
なんと言っても脚本家の小寺氏による
彼の理が光るパズルの組合わせのような脚本で
2時間があっという間に感じました。
3年前に原作を読了済みですが
原作では印象のない山田孝之さん演じる刑事が活きていて
個人的にはもう少し刑事としての
この事件に対する苦悩を描いて欲しかったと感じた一方
吉岡里帆さんのパートでは
心情的にエモイ原作とは違うモノとなっており
逆にソレがこの作品に合う印象を受けました。
想定外だったのが森本慎太郎君演じるジャンプとの友情部分が
彼の演技によるものかグッとくるシーンになっており
特にアンサー部分はもう少し注視する造りであれば
終幕にむけて余韻が残ったかと思います。
逃走する中、様々なその場所で
関わる人を通して「少年」から「青年」へと変わってゆく鏑木
そして流星くんの、
変化も然る事乍ら
なりきる力を以ての鏑木の心情。。。
彼の「正体」を目の当たりにし、色々な感情が交錯ました。
最後のシーンは
きっと観る人によって受ける印象が違うと思います。
本作タイトルでもある「正体」
そして、おそらくもう一つのテーマでもある「冤罪」
色々考えさせられる作品です。
公開したら幾度と観て、この作品の本質に深く触れてみたい
余韻が後を引く藤井道人×横浜流星タッグの秀作です。
まさかの大泣き
臨場感が凄かった。ジャンプとのトイレ前のシーンはホラー映画か?ってくらい怖かったし、那須君の時は等身大の…なんならもっと幼いくらいの純粋さで。善悪が入れ替わり目に見えていた世界が作られたもので…。又貫は上司の大義の闇を目の当たりにしていたからこそ「信じたかった」鏑木が眩しく見えて、正しい道に帰れたのかもしれないと思いました。
また映画館に観に行きたいです。
生きる権利を求める逃走劇
公開前から報知映画賞を獲り話題をさらった「正体」
年末近くに公開される映画は来年の賞レースに持ち越されて、翌年の賞レースの頃には記憶が薄れてしまう。
来年の大河の主役がまたしても受賞となれば自動的に大河も話題に上る。
わかるよ。
社会派の名作だったし凄く熱演してたから彼にあげたくなる気持ち。
NHKや事務所への忖度じゃないって思いたいけど、ちょっとひっかかる部分ではあるよ。
しかしのっけから気持を掴まれて、私も最後は号泣しましたし。
彼のあの清らかな美しい表情はどこからやってくるんでしょうね。
最初は逃亡者として怪しげな雰囲気を醸し出していたのに、物語が進むにつれて清い心を持った彼の本当の姿が現れて、美しい青年に変貌していく様は本当に見事でした。
あんなにも清らかで捨てられた子犬のような悲しげなイケメンが冤罪で追われていたら匿っちゃうよね。
警察では真実よりも、1人の命よりも、警察のメンツを守る事を優先していたんだな、と感じる事件が多くて憂鬱になる社会。
でもこうして映画やドラマで扱われる事が多くなって来たと言う事は、少しでも変化している証なんだと思いたい。
最近も袴田さん事件が記憶に新しいけど、表に出たのは氷山の一角で、冤罪で人生を狂わされた人が沢山いるんじゃないかと思うとやりきれません。
映画では冤罪の苦しみの部分はあっさりで深掘りしてないけど、これはこれであり。
まだまだ発展途上の日本の社会がより良い進化を遂げる1つのきっかけになるといいですね。
警察が信用出来ない社会。
政治家が信用出来ない社会。
司法が信用出来ない社会。
報道が信用出来ない社会。
権力者がすべてを意のままにする独裁国家。
日本はそんな国じゃないよね。
本当の顔
司法は信頼を取り戻せるか?
原作未読。横浜流星、山田孝之、吉岡里帆の演技が良い。特に流星の感情をあまり出さない表情。内面に強さを持ったジャーナリストの吉岡里帆。警察という階級社会の中で生きている山田孝之。三人がそれぞれの立場の役を見事に演じていたとおもう。ツッコミどころは、多々あるが、それはそれとしましょう。現実の司法の世界においてもこの映画のラストのようなことがあって欲しい。(←無いのが一番だか...)
この映画を鑑賞して個人的に思ったこと↓
映画では、検察は描かれていないが、村木事件、袴田事件、大川原化工機事件など冤罪が発生している。冤罪がないのが一番だが、もし過ちを起こした場合は、きちんと総括して、反省すべき点は反省し、謝罪する。そして過ちを繰りかえさないような組織づくりをしていく。このことは、司法組織のみならず、会社組織、我々の社会に於いても言えることだと思う。特に司法関係者は、信頼を取り戻すことに務めて頂きたい。
多くの登場人物の人生が絡み合う複雑な話ですか、回想シーンを多用した語り口が巧みで、人間ドラマ、サスペンス、ミステリーが濃密に一体化した映像世界に引き込まれました。
染井為人の同名ベストセラー小説を、横浜流星の主演、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督のメガホンで映画化したサスペンスドラマ。
これまでも「ヴィレッジ」や「パレード」で藤井監督とタッグを組んできた横浜が、姿を変えて逃亡を続ける鏑木を熱演。343日間の逃走劇で見せる〝5つの顔〟の演じ分けが見どころです。
●ストーリー
埼玉県の民家で、住人の夫婦と2歳の息子が殺害されます。悲鳴を聞いた隣人が通報し、駆けつけた警察官により逮捕されたのは、当時高校3年生だった鏑木慶一(横浜流星)でした。この日本中を震撼させた一家3人を惨殺した惨殺事件。犯行現場で凶器を手にしたまま逮捕された上に、生存者の目撃証言もあり、有罪は疑いないと思われていました。 その後の裁判では、未成年者犯罪厳罰化の流れの中で死刑判決が言い渡されたのです。けれども逮捕から一年半後、19歳になった鏑木は移送中に脱獄。鏑木を追う警視庁・捜査一課の刑事の又貫征吾(山田孝之)が彼の行方を追い、鏑木が潜伏先で出会った人々を取り調べます。東京でフリーライターをしている鏑木が家がないところを助け、一緒に暮らし安藤沙耶香(吉岡里帆)、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となる野々村和也(森本慎太郎)、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く酒井舞(山田杏奈)。彼らが語る鏑木は、それぞれがまったく別人のような人物像だったのです。
実は鏑木は変装し仕事を替えて逃走し続けていました。監視カメラなどに取り囲まれた社会でも、さまざまな場所で潜伏生活を送り、入念に姿や顔を変えながら、間一髪の逃走を繰り返していたのです。
逃げる鏑木の生活と周辺の人たちとの関わり、追う又貫と関わった人たちの証言を交互に描くうちに、鏑木が逃走した目的が明らかになっていきます。
鏑木の本当の“正体”とは。彼は、凶悪犯なのか、無実の青年なのか?そして、鏑木の【真の目的】とは。343日間にわたる逃走劇の最後で、彼が見せた〝正体〟。その真相が明らかになったとき、「信じる想い」に心震えることでしょう。
●解説
映画の見せ場の一つは、鏑木=横浜の変身ぶり。ほぼ1年に及ぶ逃亡生活の中で、獄中の死刑囚から土木作業員、フリーライター、工場労働者、介護施設職員と次々と別人になりすましていくのです。そんなにごまかせるものかというご都合主義的な展開は、横浜の熱演が救いました。〝5つの顔〟を巧みに使い分ける流星の憑依した演技は、本当に同一人物に見えないのです。
しかし俳優なら容姿や人格を操作するのは当たり前、とはいえ今作では、見かけは別人でも中身は同じ。顔つきや雰囲気、体形もガラリと変ともいえます。でもただ難役を演じるだけでなく、彼が出会う人々と関わる中で、“凶悪な殺人犯”の本当の姿を説得力をもって浮かび上がらせたのです。
工事現場では、ボサボサの長髪で、得体の知れない不気味さを漂わせ、仲間から「勉三さん」と呼ばれます。これはアニメ「キテレツ大百科」のガリ勉浪人キャラの名で、風貌はそのものです。仲間が労災事故を起こしたとき、獄中で熟読した六法全書の知識を駆使して、パワハラ上司と掛け合うなど凶悪犯とは思えぬ一面を見せます。未成年で逮捕されたため、工事仲間から生まれて初めて酒を振る舞われ、少しずつ心がほどけてゆくのでした。
逃亡生活の必死さを表した身体表現でも奮闘しました。又貫刑事らに踏み込まれた鏑木がアパートの2階から車の上に飛び降り、そのまま走って逃げて橋から川に飛び込むまでを1カットで見せるアクションなど、目を見張るものがありました。
横浜にとって、クランクインから遡ること約3年もの間、藤井監督と脚本やセリフなどのやりとりをし準備を進めてきた作品であり、「非常に思い入れのある作品」と語ります。横浜の代表作となる作品といって過言ではないでしょう。
そして物語の背景には、司法の危うさが置かれています。鏑木の事件の真相が少しずつ明かされる一方、安藤の父親安藤淳二(田中哲司)は、弁護士でしたが、今は冤罪で痴漢の容疑をかけられ、裁判中の身。それでも断固無罪を主張しています。人が人を裁く制度の不完全さ、冤罪(えんざい)の可能性は、元死刑囚、袴田巌さんの無罪判決や検察官の不祥事など、多くの事例が示しているところです。本作では、それをもっと誇張して、司法のメンツのために、冤罪の可能性まで否定し、何が何でも有罪に持ち込もうとする警察上層部の暴走ぶりが描かれるところが、藤井監督らしいところです。
●感想
多くの登場人物の人生が絡み合う複雑な話ですか、回想シーンを多用した語り口が巧みで、人間ドラマ、サスペンス、ミステリーが濃密に一体化した映像世界に引き込まれました。俳優陣では“逃亡映画”に欠かせない追跡者役、山田孝之の感情を押し殺した演技がよかったです。加えていうなら、当初は上層部の番犬に徹していた刑事の又貫でしたが、鏑木の言葉に触れて、本来の警察官としての正義に目覚める姿が感動的でした。買い殺された番犬ではなかったのです。
そして話の展開が激しいテンポに粗削りの迫力がありました。
死刑判決を受けた男が、拘置所を脱け出し、姿を変えて逃走を続ける。それをひたすら冷徹に追う刑事。脱獄サスペンスの常で、行きつく先でひそかに助ける人々の目線で見てしまう。それらのシーンがスピード感だけでなく、肝心な重要シーンでカットアウトされて、お預け状態になるのです。見ている方は展開をカットアウトされてジラされると余計に、この先どうななるのかとストーリーに惹き付けらました。
さらに終盤、スローモーションの演出や音楽によって、ストーリーが情感たっぷりに強調されるのです。“人情”の押しつけがましさと感じる人もいるかもしれません。それでも又貫が鏑木に「どうして逃げたんだ」と根本的な問いを投げかけたとき、「信じたかったんです、この世界を」と答えた言葉をキーワードにした人間模様が胸に迫るものを感じました。
但し感動的ストーリーであるものの、脚本の荒いところがいささか気にはなりました。そもそも、鏑木逮捕の理由が弱いと思います。少年の凶悪犯罪ならなおさらです。そして鏑木がネットカフェで宿泊していたところ、安藤の気遣いで、彼女の部屋へ泊めてもらうようになる件。出会ったばかりで、見ず知らずの他人を若い独身女性が、自室でいきなり同棲を始めるのはあり得ないと思います。また安藤が鏑木の逃走を助けるのも理解しづらいところ。なぜ安藤が鏑木に肩入れするのか謎のままです。逃走にかかわる人たちとの関係を軸にするのはいいが、冤罪や裁判を扱うにはディテールへの配慮は不可欠です。エモーショナルな見せ場は、その土台あればこそ、胸を打つのではないでしょうか。
ただ考えられるのは安藤の父親が痴漢冤罪を抱えていたから、鏑木を信じたいという気持になったことは考えられます。でもこの件は本作においては些末です。ただ男性が抱く冤罪への恐怖もわかります。けれども、痴漢に比べ、本作の抱える事件の重大性は段違いで、安藤が鏑木を匿う気持の説明とするには、釣り合っていないと思いました。父親がもっと重大な事件の冤罪に晒されているという設定にすべきではなかったと思うのです。
自分だったら…諦めてた
原作読みました。
好きな作品だったので楽しみにしていました。
前半、エピソードが薄くイマイチ人物像が掴めず入り込めませんでした。ただ小説を読んだうえで、主人公の心模様は、上手いこと見せるなと思いました。
終盤で大きく内容が変更され「きれいな世界を描きたいのかな、染井為人先生は納得してるのかな」という感想が強く残りました。
2時間で納めるにはしょうがないと思いますが、残念でした。
タイトルが違って「原案は正体でした。」なら感想は変わっていたと思います。
素晴らしい!!
横浜流星の演技が素晴らしい!
こんな素敵な俳優さんだったとは!
からだを鍛えているだけあって、山田孝之との取っ組み合いは、本気度300%で背筋がぞわっとするほどの迫真の演技でした
原日出子に「お願いです、思い出してください」と懇願する際の表情が忘れられません…リアル感がすごい…
涙で濡れたまつげが美しくて優しくて悲しくて、見ていてたまらなかったです
彼は映画俳優さんのようなオーラがありますね
今さらですが、これからの横場流星に彼に大注目です!!
森本慎太郎も良かったですね
彼が鏑木(横浜流星)に出会ったことで、自身の人生に光を見いだした様子がありました
荒れた自室を整理整頓し、資格の勉強をし、服装や頭髪などの身だしなみも落ち着き、前向きに歩みだしました
彼の場合、前途多難でしょうけど、彼ならきっと…と思いました
山田孝之はさすがの貫禄がありますね
ずーっと気難しい表情で、気迫のある演技でした
山田孝之が演じる又貫が「どうして逃げた?」と鏑木に問うシーンが印象的でした
鏑木の答えをここでも気難しい表情で絶対に気を抜かず、一言も漏らさず聞いていただろう又貫が、心を揺さぶられたような一瞬がありました
刑事というより「人間」としてというのでしょうか…
そう感じたのは私の心の投影だったのかもしれません
この作品にはさまざまな役者さんが出ていましたが、それぞれに「正体」があり、興味深かったです
本当の自分を取り戻せてホッとしました
横浜流星✖️藤井道人…⭐︎
横浜流星演じる殺人事件で死刑が確定している片山が刑務所から脱走するところから始まる。
脱走してから、関わる人々との関係を中心に描かれて、山田孝之演じる彼を追う刑事の又貫の追跡と葛藤の物語。
とにかく、横浜流星が素晴らしくって ところどころ???の展開(どうして逃げれたのか疑問だったり、
なぜ働けるのかとか)も観れるけどそんなこと吹き飛ばすような渾身の演技。
彼が出逢う人に言う「ありがとう」、「ありがとうございます」の言葉、言い方がすごく良い。
又貫が中間管理職の刑事の苦悩を静かに燃やしながら、ひたすら片山を追う執拗さ。
今、検察の冤罪の話題がニュースになるけどこの映画にしても他人事ではないような気がして来る。
吉岡里帆をはじめ出逢う人々が彼に惹かれていく姿も丁寧になぞられて、観ている方も片山に情が
湧いて来るのだか、このあたりが藤井監督は本当に上手いと思う。
横浜流星と藤井道人のタッグはこれまでも良い作品を作って来たけど、これまでの作品と並ぶ素晴らしさだった。
この手の作品で涙ぐむって、あまりないと思うのだけどラストシーンは泣いている人がたくさんいらしたし、
自分も珍しくジワっとしてしまった。
結末は多分…とわかってはいても、カタルシスを感じた。
横浜流星って、どんどん良い役者さんになっていく。
最初はそれほど好きでもなかったのに、今では来年の大河ドラマを楽しみにしてしまっている。
正体との正対
とりたてて珍しい話ではないが、演者の力で幹のしっかりした作品になっていた。
又貫の言う「証拠」がなかなか提示されない時点で、これをひっくり返す話でないことはすぐ分かる。
焦点はそこではなく周囲の人間の揺らぎであり、主役は横浜流星だが主軸は脇の方にある。
特に良かったのは吉岡里帆で、大仰な“善人”ではなく単なる“いい人”がよく似合う。
森本慎太郎は後半の芝居が素晴らしかっただけに、通報までが駆け足すぎて繋がりの悪さが勿体ない。
山田杏奈の恋する乙女は可愛かったが、無断でSNSに上げたことに触れないのは…
この2人は演技に不満はなく、脚本上でモヤモヤ。
表情を変えず最も大きな揺らぎを表現した山田孝之は勿論、横浜流星も既に信頼すら感じる。
ちなみに吉岡里帆と山田杏奈は、外見の“画風”が違いすぎて同時に映ると違和感がある。笑
このテの作品でありがちだが、身分を隠したまま職を転々とできたことに対する説明は無い。
しかも本作の鏑木は18歳で逮捕されており、就労の経験も知識もなかったのだ。
どの職場でも有能であったのも含めてここはご都合主義。
安藤との同居も性急だが、役者で誤魔化される(設定上おねショタだが、同年代にしか見えない)。
逃亡の目的を煽る宣伝には疑問を感じ、各所に理由はあったものの結局は無罪の証明というのは肩透かし。
「世界を信じたかった」と綺麗な言葉は使われてるが…
ただ、予告にあった「人を好きになった」が恋愛的な意味か“人間を”という意味かが曖昧なのは好み。
逆に撃たれて死んだように見せる演出は不要。
警察のみならず、正義を振りかざす際には木野花園長が又貫にかけた言葉を忘れてはいけないと思う。
正しい体
原作未読にて鑑賞。
一家惨殺事件の犯人(鏑木)が脱獄した。刑事は鏑木と接触した人物に接近するが、どの人物も鏑木は殺人をするようなひとではないと口を揃える。そこで、鏑木の模倣犯が逮捕され、その後鏑木も身柄を押さえられるが…。
いきなりネタバレとなるが、本作は「それでもボクはやっていない」のアンチテーゼとなっている。痴漢冤罪で逮捕起訴され、有罪となった父を持つ娘に助けられる蕪木。最後の裁判の判決のシーンは象徴的である。
本作で最も注目するべき点は、刑事(又貫)である。公務員として、淡々と仕事をこなす又貫であるが、又貫の立場は、ことなかれ主義の無責任上司、報道陣や市民に叩かれる非常に厳しいものである。その彼が、鏑木との最後の面会シーンで「正しいことを信じたかった」という鏑木の言葉で突き動かされた。鏑木自身の行いから周囲の人間が力となり、又貫の心を変えた瞬間だった。
「正体(しょうたい)」は、鏑木の身元がわからない、脱獄して転々と生活している様を正体が不明であると表現していると思うが、もうひとつの重要な意味を含んでいるだろう。それは、まさに鏑木と又貫の最後の面会のシーンで明らかになる。
久しぶりに結末に感動して涙が出てしまった。小細工がない王道ストーリーで、無駄な部分はなく、最初から最後まで面白い。久しぶりにサスペンス系の邦画で傑作に出会えた。
ドラマ版を見ていない人の方が楽しめるんじゃないかな。。
WOWOWの亀梨和也のドラマ版『正体』はだいぶ以前に見ていました。
ドラマ版と結末が違うという書き込みを目にしてたし、横浜流星が気になる役者さんだったのもあって見にいってみた。
ドラマ版と基本同じでした。
違いは主人公の年齢設定。
映画は高校生が容疑者になって、逃げている時は21歳。
お酒を初めて飲んだとか言ってるのでオカシイなと思ったら、そういう年齢設定でした。
でも思ったのは、そんな若い子が逃げ続けられるのかという点。
知識も経験も無い若者が逃げ続けるという設定には無理があると思う。。
そういう意味ではドラマ版のほうがしっくりいった。
そんな主人公だったけど、横浜流星は熱演していました。
彼の最近の映画はずっと見ている。
『線は、僕を描く』『ヴィレッジ』『春に散る』『正体』と映画館で見てきた。
特に理由は考えていなかったんだけど、先日、僕らの時代に出ていた彼を見て思った。
昔は山Pが流星と同じように気になっていたと。。
それは山Pの人見知りっぽいところが男としては好感が持てるから。
流星の場合も、シャイな感じが山Pと重なる部分を感じる。
如何にもモテます!っていうイケメンは苦手。
例えば、竹内涼真とかキムタクとか。。
それと気になった役者さんは、吉岡里穂。
ハケンアニメ!を見て以来、彼女は気になる女優さんになりました。
そして昨年見たGメン。
あの振り切った演技は良かった。
山田杏奈にまだ女子高生役をやらせるのっても思った。
そんな役者さんの頑張りもあって、映画は緊張感をもって楽しく見れたかな。。
アラを探せば、設定自体はドラマ版の方がしっくりくるけど、映画の方は作り込みと緊迫感で勝ったと思う。
ガラリと見た目を変えて、いろんな仕事をしていくシーンは面白い。
ドラマ版を見ていない人の方が楽しめるんじゃないかな。。
あまり期待していなかったけど、意外に面白かったですね。
予想通り大当たり。
冤罪の死刑囚が脱走しながら多くの人と心が繋がって行く感じの作品。 本年度ベスト!
お気に入りのキャストが多く出演したのもあってなのか、満足度は高め!
横浜流星さん、山田杏奈さん、山田孝之さんが特に良かった!
冤罪で死刑囚となった鏑木。
救急車から脱走し変装しながら仕事につくものの、脱走犯の素性がバレそうになり逃走を繰り返すストーリー。
横浜流星さん演じる鏑木がなかなか頭が良い(笑)
高校生で殺人犯として捕まったのに法律に詳しいし文章作成能力も高め(笑)
鏑木を追う山田孝之さん演じる刑事の又貫。
上司からの指示に葛藤する姿が見ていて辛いけど記者会見での勇気ある発言に引き込まれる。
鏑木が介護施設で働く理由も納得。
原日出子さんの演技も素晴らしい。
終盤の刑務所の面会室で鏑木が出会った人達の面会のシーンから裁判のシーンまで涙が止まらない(笑)
個人的に山田杏奈さんが1番素晴らしかったけどあんなに丸顔だったっけ?(笑)
観賞後、隣にいた人のポップコーンが全く減ってなく作品に没入していたと思わされました( ´∀`)
主人公の脱獄理由に心揺さぶられる
お気に入りヒロインの出演が有るわけでもなく、本作はどうしても観たいという作品ではなかった。 強いて言えば、横浜流星が(俺的には)広瀬すず作品“流浪の月”で良い演技をしてたなと思ったので、観てみようかと。
【物語】
鏑木(横浜流星)は一家殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けて収監中の身。ある晩、獄中で急病を装い、搬送される救急車の中で暴れて脱走に成功する。日本各地で現場作業員、フリーライター、介護士として密かに働きながら潜伏を続ける鏑木。何度か潜伏場所を警察に突き止められるが、その都度ギリギリでその場から逃走していた。
鏑木を追っている刑事又貫(山田孝之)は事件当時の捜査から関わっており、潜伏先での同僚和也(森本慎太郎)、沙耶香(吉岡里帆)、舞(山田杏奈)らから事情聴取するが、彼らが語る鏑木の人物像はそれぞれ全く異なり、まるで別人のようだった。
【感想】
これは期待を越えて良かった。
冒頭に書いたとおり本作の観賞動機は薄かったので、設定もあらすじも知らずに観た。予告編の記憶も無かった。
それが良い方向に行ったのかも知れない。
作品よっては設定が呑み込みにくく(俺はそれだけで拙い作品だと思うが)、事前に設定を理解しておいた方が良い作品もあるが、本作の場合は予備知識無くとも序盤で主人公の置かれた状況がスッと頭に入り、スンナリ物語に没入して行くことが出来た。
“正体”というタイトルも上手い。普通はどちらかと言うと、“裏の顔”的なネガティブな印象のある言葉だが、本作では想像の裏をかいている。
演出も良い。程よい重厚さを感じることができる。
そして何より終盤で明かされる鏑木が漏らす“脱獄した理由”のセリフがいい。作品の肝だと思うのでここでは書かずにおくが、そのセリフは胸に響いた。同時に作品の主題はそこだったんだと至極納得。
タイトル、あらすじ紹介あるいは序盤の展開からは逃亡者対警察のミステリー・サスペンス劇を想像するが、胸熱くなるヒューマンドラだった。
公開直前にある映画賞の授賞発表が有り、観る前に言われることに若干違和感を覚えたが、観賞してみるとなるほど納得の作品。
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