正体のレビュー・感想・評価
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ラストは涙が止まらなかった
原作は知らないまま鑑賞しました
18歳で殺人犯に仕立て上げられて、そのまま死刑囚になってしまう主人公の鏑木役の横浜流星さん、こんなにすごい俳優さんだったんですね!
逃亡犯として各地で出会う人達に森本慎太郎さん、吉岡里帆さん、山田杏奈さんが鏑木の人間性に惹かれていくのも分かる自然な演技です
ベタだけど、信じる者は救われるなんて思わずにはいられない、鏑木君をつい応援する側で観ていると警察側の捜査?やる気のなさ?にイライラしてしまう
袴田さんの冤罪を思い出しつつ、本当にこんな事があってはいけないと強く思います
でも警察の中にも光はあります
現実世界でもそうであってほしい
そういえば出番は少ないけど、こんなに松重豊さんにムカついたのは初めてです。今、思い出してもムカムカしちゃいます
来年の大河ドラマでは江戸時代の横浜さんが見られるようなので、あまり大河に馴染みはないけどしばらく追っかけます!
鑑賞動機:予告7割、ヨルシカ「太陽」2割、評判1割
原作未読。
横浜流星出演作を観るのは、初めてのはず。
特に序盤、同じ構図(雑踏の中の後ろ姿、事情聴取時の横顔等)で切り替えていくところでハートを鷲掴みされる。これ私好きなやつ、絶対そうでしょ。
そして横浜流星七変化。単純に外見を変えるというだけでなく、出会った人たちに影響を与えられ、そしてまた自分でも周りに影響を与えながら、成長/変化していく内面を演じ切った。
なぜ/何を、というミステリ要素は控えめにして、鏑木と周囲との関係性を中心にしているので、逆にここぞというところで、彼がそしてこの物語自体が何を目指していたのかが示されて、心を揺さぶられた。
そして「太陽」ででトドメ刺される。
あえて難癖つけるなら…原日出子さんをいじめるな(違います)、ってくらいか。
良かったです!ただ思うところも。
原作読んで鑑賞。
時間の制約もあり、やや心理描写にかけるところもありましたがよく出来ていたと思います。
終盤の展開は原作と違い、希望を感じることができ良かった。
藤井フィルムならてはのカメラワークの良さも光り、終盤は特に感動的でした。
ただ冤罪の闇の問題提起度はハッピーエンドになったことにより検察の実態の表現も変わり原作と比べ薄くなった印象で賛否両論はありそうです。
高評価は流星ファンかな?
ツッコミドコロは大量、でもつまらなくはない
隠し切れないイケメン
原作でもイケメンが主人公なのだろうか。
主人公がイケメン過ぎてどんな変装をしてもかなりバレバレなのだが。最初が1番隠してる感じであったが、ライターの時と介護士の時は目力でバレてますよね?
殺人現場に出くわした時普通逃げると思うけど優しくてオドオドしてるのにいざという時勇気を出すタイプ?イマイチ感情移入出来ませんでした。冤罪を再捜査してくれと運動してる方々は現実にはもっと変わり者扱いされています。
救いあるラストは現実社会への強烈な嫌味だと思うけど作品はそうはなっていない。センチメンタルがちょいと過剰であった。
ドラマとは違う良さ
映画の第一報が出た際、アマプラの亀梨和也主演のドラマがあまりに良かったのでそれを越えられるのか、という書き込みを目にし、予習を兼ねてドラマを鑑賞。確かに面白くて一気見しました。
あれを2時間ちょいの映画でできるかなーと不安と疑問を持ちつつの鑑賞です。
最初の方は、ドラマの方が時間が長い分、潜伏先の人間関係がしっかり描かれていて面白かったな、と比べてしまう気持ちが強かったのですが、途中から山田孝之演じる刑事からの視点が強く描かれ切り口が少し違うように感じてからは比べる気持ちはほぼなくなりました。特に木野花演じる施設長の「あなたは神に誓って犯人だと言えるんですか」という台詞の場面には震えました。
最後は涙が溢れて大変。ほんとに良かった!
現実でもちょうど袴田事件のニュースが多く報道されていた時期でもあり、冤罪について、またその被害者の方について深く考える機会になりました。
多くの人に見ていただきたいです。
冤罪の恐ろしさ
原作未読です。
物語序盤で吉岡里帆演じる編集者の父親が冤罪で有罪になる。
こんな簡単に冤罪が生まれてしまう恐ろしさ。
その事で警察組織への不信感を募らせたことが逃亡者の手助けをする理由にもなったのだろう。
ただ若い女性が身元もはっきりしない男性を家に上げ一緒に生活するというところは現実味が薄いかなとは思った。
終盤に逃亡犯と刑事が対峙すところで撃ち殺してすべてを有耶無耶にしてしまうのかとハラハラしたがそうはならず安心した。
最後に逃亡した理由を「正しいことをすれば信じてくれる人がいると信じたいから」と言ったところでグッときた。(セリフは少し違ったと思うがそんなニュアンスのことを…)
今回の映画を抜きにしても「正体」が誠実で優しい人が救われる、そういう世の中であってほしいと思った。
全体的にストーリー、キャストともに申し分なかったと思う。
正直であることのモノサシ
何も考えずに言葉にしてみると、それほど難しくなさそうなんですよね。
〝正直に生きる〟とか〝自分なりの正義を貫く〟とか〝間違いに気付いたら素直に認めて本来あるべき姿に戻す〟とか。
だけど、実際にはとても難しい。実行するのが難しい、というよりは現実の社会や人間関係の中では、かなりの勇気とか覚悟が半端なく必要です。
でも、何に対しての勇気?
どうなることへの覚悟?
冤罪のように疑いをかけられた人の未来を決定的に奪うことと自分の地位や面子を失うことを秤にかけたら、誰がどう考えても人の未来のほうが重いのに。
自分が正直であることによって失うもの(地位とか現在の肩書きや収入)なんて、社会正義や倫理観の前ではちっぽけなはずなのに、そういう合理的な判断ができる人が驚くほどいない。
裏金やら党員の水増し問題などの報道を見てもなぜそこまで不正直でいられるのか、と呆れるばかり。
政治家や警察に限らず、どんな形態であろうと一度、国家や企業の権力の側に立ってしまうとどこかの国民の未来なんて、鳥の羽よりも軽く見えてしまい、正義や倫理観という概念が度量衡として機能することすら忘れさせてしまう。
何かの事案が発生して、正直であるべきかどうか迷った時には、自分が失うものの重さを測るモノサシを地位や目先の収入から正義や倫理観に置き換えれば、実はそれほど勇気や覚悟が要らないことに気が付くのではないでしょうか。
横浜流星の熱演&テンポの良い映画
高い評価に期待して観たら、超ガッカリ
逃走とか冤罪とかって聞くと、多くの人が実際にあったニュースのことが頭に浮かんでくると思う。
そういう事実を下敷きにして作ってある映画だけど、リアリティがない部分が多くて終盤には白けてしまった。
先ず、警察の酷さ。今の時代、あれほどの大量殺人事件の犯人が冤罪だったなんてあり得るのか。偉い人が殆ど独断で犯人を決めるなんて、、、、
しかも簡単に逃走させてしまうって何しているのか。
逃走シーンにしても、最初のタコ部屋みたいな会社はともかく、それ以降の出版社や施設は逃走中の犯人が働くには無理があるだろう。
最後は無罪になって良かった、みたいな流れだけど、たった数週間(数日?)関わった人の為に署名活動したりなんて、普通はしないよ。まして殺人犯なのに。
横浜流星みたいな超イケメンだからすぐに家に入れられて仕事の面倒をみてもらえたり、いきなり週末にデートに誘われたわけで、普通の男なら絶対にあんなことあり得ないと思う(僻み)。
主人公、カッコよくて切ない
これキャストが皆良いですな。
吉岡里帆は個人的にもポイントアップなので。という訳で作品の評価がさらに上がっている。
【以下、思いっきりネタバレ注意】
まあ、しかしラストで本当の犯人が同じような殺人起こすかいな? そして第一の殺人も真犯人の殺害現場での痕跡や血まみれの怪しい人間の目撃者とかいてもおかしくないもんか?
まあ、ひたすら勉学にまじめに望んでいたが人生を踏み外してしまった鏑木はほんと感情移入してしまったわな。
しかし、鏑木の家族が出てこなかったのは多少の違和感あり。息子を信じる親や兄弟姉妹がいたらなおさら良かっただろうにな。
とてもよかった。
横浜流星の深化
全編予告編のような映画
予告編どおりの変装、逃亡者ものなのだけど、全体的に大袈裟な感じ。変装が大袈裟、演出が大袈裟、芝居も繊細さよりも歌舞伎的(大袈裟)、ストーリーはダイジェスト感強め。原作は未読だけど結構なストーリーをまとめているんだろう。それでもこのドラマをつくるのに3変装は必要ではあるよね。この際もっと尺を長くしてもよかったのでは。結構突っ込みどろが多くてドラマを見るというより次の展開を見せていきつつ、それでも主人公はいい人であることを証明していくのだけれど、なかなかその内面に入っていくことはできず、山田孝之の刑事もそれほどドラマを持てず、最大の突っ込みどろとしての事件現場にするっと入っていってしまう真面目な高校生というのがとてもリアリティがなく、結果的にすべてが優れた予告編のような映画だった。敢えてMV風とは言わないが配信時代の映画な感じがする。
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