劇場公開日 2024年12月6日

大きな家のレビュー・感想・評価

全76件中、1~20件目を表示

4.0メディア向けのきれいごとを言わない子どもたち

2024年12月29日
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鑑賞方法:映画館

『14歳の栞』の制作チームに斎藤工が合流して出来上がった、ある児童養護施設のドキュメンタリー映画。普段の施設の日常を、子供たちの目線で撮ることを徹底していて、感動的な演出などをしない点がいい。子供たちの発する言葉が、「メディア向けのきれいごと」ではないのだ。施設の職員や子供たちを「一緒に住んでいる他人という感覚」と言ったりする。当然、「血は繋がってなくても家族だ」という言葉の方がメディア受けはいいわけだが、決してそういう言葉を言わせようとしない取材スタイルが良い。
ミャンマーの児童養護施設に行くエピソードがあるが、そこの子供たちは対照的に、みな家族だと言う。この違いは何だろうか。家族の捉え方の違いか、日本的な照れや謙遜のようなものがあるのか。
本作は、子供たちのプライバシー配慮のために映画館のみで上映される。『14歳の栞』と同様のやり方だが、映画館というある程度クローズドな場所だけで見せることができるもの、というのがある。ある程度、クローズドであるということ、これも映画館の価値だと思う。

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杉本穂高

3.0家族とも他人とも言い切れない、そんなつながりのなかで育つ

2025年4月30日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

癒される

カワイイ

2025年映画館鑑賞41作品目
4月29日(火)一関シネプラザ
通常料金1800円

俳優の斎藤工企画プロデュースのドキュメンタリー

監督は『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』の竹林亮

動画配信しない
DVD化もしない
公開は映画館のみ

映画鑑賞前こんなビラが配られた
「この映画に登場する子どもたちや職員は、これからそれぞれの人生を歩んでいきます。」
「SNS等を通じて、出演者個人に対するプライバシーの侵害の侵害やネガティブな意見、各家庭の詮索や勝手な憶測、誹謗中傷を発言することはご遠慮ください。」
「また、ご近所にお住まいの方は、施設名や地名の言及はお控えください。」
「どうかご協力をお願いいたします。」
スクリーンでも念押し

X民とかヤフコメ民とかからすれば手足をもぎられたようなものだろう
何も書けない

蝶々になって飛んでみたい7歳の女の子
卓球少年の11歳の男の子
野球少年の14歳の男の子
高校に進学する15歳の女の子
アクション俳優になりたい17歳男性
退所し社会人になる18歳女性
大学進学し陸上部に所属する19歳男性
7人の目線を中心に展開

方針に従いあえて名前は伏せる
正直いうと1人だけ名前を忘れた
野球少年

そっちの方から具体的な路線を言っちゃダメでしょ
そこは伏せないと
東京都民じゃないけどすぐにわかったよ
だって昔その近くに住んでいたし生まれた場所もわりと近い
懐かしいな

耳が不自由な人にも配慮したのか
全て字幕付き
優しい世界

ちょっと長かったかな

あとスケボー上手いね
今の東京の子たちはこのくらい当たり前なのかな

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野川新栄

5.0人生の詰まった大きな家

2025年4月28日
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鑑賞方法:映画館
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ted

4.0複雑だなぁと思った

2025年4月21日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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ツネ

3.0テレビやwebで観ることは出来ない映画

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

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ねこたま

4.5よりよく生きる(生きさせる)ことに全振りした覚悟と温かさ

2025年4月5日
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鑑賞方法:映画館

スズキメソッドの鈴木鎮一氏の言葉「どの子も育つ育て方ひとつ」を思い出した。そして、子どもたちとそこに関わる大人たちそれぞれに、人間の尊さを感じた映画だった。
ナレーションや説明は一切排除し、全編を通して「家族とは…」という問いを、子どもたちの姿と監督とのやり取りだけで投げかけてくるストレートさがいい。
皆に、どうかこれから、幸多き人生がもたらされますように。

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sow_miya

5.0子どもたちを支える職員のあたたかさ

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

公開4ケ月目、大阪では劇場を変えつつも公開が続いていて、私が観た平日午前でも30人くらいは観られていただろうか    児童養護施設は昔の孤児院と言われていた時代から大きく変わっている 孤児よりも実の親がいる子が多いし、多人数の部屋から個室化が進んでいる  それだけに個々の子どもの背景は多様であり、実親と児童相談所の間で子どもを支援される職員の方の思いが強く感じられた  登場された子どもたちはごくごく普通の子どもたちである 自分の今の思いも、将来への思いも、きちんと語っていた  社会の大変さを知る映画を観ている私たち大人は、彼ら彼女らが幸せに、これから普通に生きていくことを願わずにはいられないが、普段子どもたちを支えている職員の方の思いはとても大きいものであろう  映画のはじめに、卒園した子どもたちについて、たくさんの貯金ができた者、パチンコ店で永く勤めている者がいる一方で、厳しい生活に直面している者も少なくないことが語られていた  親以上に昼夜を問わず、年末年始も問わず子どもに寄り添い、一人ひとりの子どもたちの誕生日を祝ってくれる「おとな」である職員の方々  我が子を育てる何十倍も心配をして、見守ってこられたこと  おとなは決して冷たい存在ばかりではないことを、子どもたちには感じて欲しい
(3月27日 扇町キネマにて鑑賞)

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chikuhou

5.0『大きな家』を観てきました。

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

こどもが主役ですがおとな達の無償の愛を感じる映画です。                     世の中は生産性など成果主義が叫ばれています。                          この事業だけは何事も無く穏やかに継続して欲しいと思いました。 『14歳の栞』と同様、配給はPARCOです。                             映画館のCINE QUINTOを運営しているのは承知していますが                      このような商業的で無い作品に出資するとは少し見直しました。 清原果耶さんと南沙良さんは16・17歳の時にこども達と生活を一緒にする女の子の役を演じましたが        人の内面は複雑で心の機微を捉える難しさに悩まれた事を吐露されていました。                    この映画はこども達の笑顔で救われますが自分が理解している以上に重たいthemeなのかも知れません。

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麻婆春雨と担々麺 大盛

4.0「大人の都合」に振り廻された子供達

2025年3月8日
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難しい

スクリーンで取り上げられていた子供達には、あどけなさは垣間見えるものの、所謂「子供らしさ」がなかったように感じた。どこか芯がしっかりしていて、誰もが「現状」を理解していて、自分と向き合っていた。
やむを得ない事情なのかもしれないが、大人の身勝手が招いたことにより、「家族でない他人」との生活を選択せざるを得なくなった子供達には幸せを感じる日々を送って欲しい。

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ちゃ坊主

5.0納税の意義を感じる作品

2025年3月8日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

ある児童養護施設の日常を映像に収めた作品です。
予告を見たときは、受け止めきれる内容か不安もありましたが、実際はすがすがしい気持ちとともに映画館を出ることになりました。

設備も運営も充実した施設だったことで、親がいないとか親と離れても、保証される社会保障のレベルがこのレベルならば安心だと感じました。

独り立ちするにあたっての準備期間を過ごす、自立準備室では、アパートで独り暮らしするような体験ができるので、施設から出た後の予行練習も十分できるという点で、一般家庭よりも恵まれているところもあると思いました。

登場する子供たちのほとんどは、施設にいる人たちは友達よりも近いけど、家族ではないと言う。でも、それは家族だと断言する子もいる。

私の考えは、家族とか親子というのは血縁ではなく、社会的な結びつきによるものであるほうが、そこに属する人たちの可能性を引き出すことができるというものであり、最後に出てきた子供と意見が一緒です。

クラファンで集めた資金でネパールの児童養護施設にボランティア研修をしにいったメンバーは、血縁に縛られず幸せそうに過ごしているネパールの子供たちを見て、そうした考え方に気が付き、そのほうが幸せだと悟るのですが、日本ではそれができると思えないとも発言します。

儒教とか家父長制とか、凝り固まった人間関係のフォーマットが人間の幸せを奪っている理由なのだと改めて感じました。

また、出自や家庭環境に関わらず、子供たちが健康で文化的な生活を送るために必要な財源は、大人の負担で確保しなければならないとも感じました。

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テレビウォッチャーつばめ

5.0主題歌から鑑賞を決意した人の感想

2025年3月3日
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toro koi

3.5配信、円盤化しないというので

2025年2月19日
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観てみました。
ひとりひとりにスポットを当てて(それぞれの家庭環境はぼかしつつ)施設での生活、学校での振る舞いを語ってもらうスタイルでした。
子どもたちの言葉の端々から少しずつ彼ら、彼女ら自身の立場、考えを想像していきます。
構成のせいかあえてそういう表現にしているのか分かりませんが、途中からちょっと間延びしているように感じられて、他の観客は寝てる人もいました(いびきが聞こえてた)。

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ひー

3.5おしゃれなドキュメンタリーでした

2025年2月16日
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鑑賞方法:映画館

映像の撮り方や音楽の使い方がおしゃれで、
そちらに少し気がいってしまいましたが、全体に興味深く拝見いたしました。
おそらく、本当はもっとグレーな部分もたくさんあるのでしょうが、
自分の意志でないところで、
共同生活をせざるおえない子どもたちがいることを知る始まりの作品でした。
松本大洋さんの児童養護施設を舞台にした「サニー」を思い出しておりました。

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hkr21

4.0養護施設の様子

2025年2月15日
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鑑賞方法:映画館

多分私立の学校附属の施設なので、
職員の数も豊富で、設備も新しくて
生活しやすそうで、良いなと思った。
家庭で過酷な環境で育っている子を知ってるので、こういう施設に入れると幸せだろうなと思った。

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Billy

3.0この映画出てくれた子どもたち職員の方たちにはもちろん感謝しかないけ...

2025年2月11日
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この映画出てくれた子どもたち職員の方たちにはもちろん感謝しかないけど、演出が……めちゃくちゃうるさかった。胎内のイメージシーン、スロー、やたらと光が射すシーン、そういうのなくてもこっちで感じとるから…
ここまで演出つけないと伝わらないと思ってるあたり、制作側は観る側ももはや自分たちの手腕すらも信用してないのでは?と思う

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zzzzz

3.0児童養護施設の日常

2025年2月11日
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泣ける

難しい

親が何らかの理由で子供を育てられなくなり、児童養護施設に預けられた子供達のドキュメンタリー 何の為に産まれてきたのか?また連絡すると言って連絡がこない等々涙する場面が多々ある それでも頑張って直向きに生きていく姿は素晴らしかった 社会人になると更に大変だと思いますが頑張って欲しいです!

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ろくさん

2.0ただただ主題歌が最高だった。

2025年2月3日
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邦画野郎

3.5やっぱり家だろうな

2025年2月2日
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鑑賞方法:映画館

一緒に暮らしていなくても
何かの事情で
育ててもらっていなくても
親の存在って大きいんだなと
思う

他人を家族と認めたくないと
言っている気持ちも分かるけれど
あの朝暗いうちから
先に起きてみんなを起こす姿、
卒業式の朝泣いてる姿を
見ていたら
やっぱり(大きな意味で)家なんだと思う
職員の愛に包まれ
明るく生活をしているけれども
インタビューからは
淋しさや
はやくに大人にならなければいけない
不安も垣間見られた

親元で育っていても
荒れ狂うこともある
難しい時期
そして
20歳そこそこでは
まだまだ
世の中を渡っていくのには
不安がいっぱいだろう

どうかそれぞれの人生が
幸せだったと思えるものになりますようにと
祈るばかりである

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アツコ

4.0飾り気ない

2025年2月2日
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鑑賞方法:映画館

いい意味で飾り気のない映画だとは思う。施設の子達のきれいごとではなく本心なのかなと。彼らの5年後をみてみたい。
ただこのような施設が他ではどんなものか分からないが、この施設にいるという境遇はなかなかいい方なんじゃないかと…。

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ムクムク

《人をそこに想像する》

2025年2月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

監督やプロデューサーの齋藤さんのインタビューから関心を持ち、「大きな家」を鑑賞。子ども達が見る〈日常〉と外の〈社会〉、自分の居場所をどこに据えるのか、これからどう生きていくのかまっすぐに向き合う姿に色々と考えさせられました。子ども達が自分の素直な思いを語っている姿も印象的で。監督さんやスタッフ様方が真摯に彼らと向き合っていたことが伝わって来た。「大きな家」鑑賞をきっかけに《どこかの誰か》の存在を意識する機会が多くなった気がします。

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Neko