劇場公開日 2024年9月13日

ぼくのお日さまのレビュー・感想・評価

全177件中、41~60件目を表示

3.5ピュアで美しい映像作品

2024年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初長編映画がサンセバスチャン国際映画祭で史上最年少で最優秀新人監督賞、第2作の今作でカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門にノミネートと今注目の新進気鋭監督、奥山大史の脚本、撮影、監督作。
マスコミや今レビューでも評価が高く、期待して鑑賞。
率直な感想なのだが、そこまで評価が高い意味がよくわからないのだ。
一言で言うと、ボーイミーツガールの映画。
誰もが評価している部分だがとりわけ映像が美しい。舞台であるスケートリンクに自然光が差し込み冬の寒さの中に暖かみを感じさせる。
スケートリンクでアイスホッケーの練習をしていた少年がフィギュアスケートの練習をしていた少女に心を奪われ、それに気がついた少女のコーチが2人でアイスダンスを練習することを提案し3人による、バッジテストに向けた練習が始まる。というのが大まかなストーリー。
ただ、このアウトラインだけではどこにでもある話で映画にならない。
いくつかの引っ掛かる要素が加えられている。
主人公のタクヤは吃音があり、学校でも居心地の悪さを感じている。
フィギュアのコーチは国際的に活躍していたが今は一線を退いている。また、同性愛者。
スマホがない、カセットテープで音楽を聴いている少し昔の時代設定。
などだ。
こうした要素が連動し、ただのボーイミーツガールではない物語後半に繋がるのだが・・
そうは言っても、キリキリ来るわけでも問題提起があるわけでもなくサラッと美しい。
このあたりのさじ加減が評価されているのだろうか。
奥山監督はMVやCMなども制作し、映像全般を製作する映像作家だ。
私には映画監督というより映像作家だと思えてしまう。
セリフではなく映像を繋いで物を語るのが映画であるという視点では卓越した才能を感じる。サラッとではなくググッとくる映画を撮ってくれることを期待したい。

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kozuka

彼女は思い出すだろうか

2024年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 本作を観てから2週間以上が経つのですが、未だに感想を上手く言葉にできません。その間にも絶賛コメントを数多く目にし、ますます困惑が深まりました。

 北海道のスケートリンクを舞台に、フィギュア・スケーターの少女に思いを寄せる少年、その少年の思いを理解しフィギュアスケートを教えて上げようとするリンクのコーチ、そして、そのコーチに淡い恋心を抱く少女、コーチ自身もまた秘めた思いを持っているというお話です。リンクに差し込む淡い光の描写が本当に美しく、そこを滑る少年少女の姿が愛らしいのです。もうその光景を観ているだけで心が震えて来ます。多くの絶賛コメントが寄せられるのもよく分かります。しかし僕は、本作にどうしても強い引っ掛かりを覚えてしまうのです。

 本作で描かれるのと同様の、或る社会的マイノリティに身を置かれている方は、本作に深く傷つくのではないかと思います。本作でその人物は、マイノリティであるが故に偏見に晒され、抑圧され、この場から去って行きます。現実にそんな立場にある人は本作を観て、「ああ、やっぱり自分達は社会からのけ者にされるだけなのか」と暗い気持ちになるのではないでしょうか。

 その様な人々を取り上げてはいけないという訳ではないし、悲劇的に扱ってはならないという訳でもありません。希望を描かねばならない訳でもありません。そんな現実があるのは事実なのですから。しかし、映画は人が創作した物語なのです。登場人物にその様な役割を与えた以上、その人たちへの脚本家・監督の眼差しをキッチリ描いておかねばならないと思います。しかし、僕には本作は「撮りっ放し」に映りました。

 あの少女は10年後、20年後、この時代をどの様に思い出すでしょう。それは観る人に委ねられているのでしょうが、それを想像する縁(よすが)となる様なラインを彼女からしっかり一本引いておくべきです。それがどんなラインなのかは僕には分かりませんが。

 将来、彼女は「自分はひどい事をしてしまった」と思うかも知れません。しかし、「何がひどかったのか」まで本当に気づいて呉れるでしょうか。僕には想像できません。

 僕は、細かい事をグチグチ言い過ぎなのでしょうか。ポリコレ的視点に捕われ過ぎているのでしょうか。事実、一緒に観た我が家の妻は「そんな風には全然感じなかった」と言っていました。やっぱり僕が過敏なのかなぁ。

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La Strada

4.0濃密な90分

2024年9月30日
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鑑賞方法:映画館

 どちらかというと後回しにしがちなジャンルだが、池松壮亮と高評価に惹かれ鑑賞。最近では短めの作品で場面もシーンも多いわけではないが、なぜだか体感ではものすごく濃密で豊かな時間と物語を得られた。おそらく配信になってもリストには入れるがなかなか消えないタイプの作品で、今回劇場で見ておいてよかったと思った。小型異形で80ページにもわたる大島依提亜デザインのパンフも読みごたえがありすぎて未完読。池松壮亮と若葉竜也はもちろんのこと、主役の子供たちの無表情気味の表情、スケートをしている動きと、それらを華美になりすぎずも美しくとらえた映像が魅力的だ。宇多丸さんはじめ世間では高評価のナミビアがあかんかったマタゾウだが、本作には堂々と4点を挙げたい。

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またぞう

4.0年齢を重ねるということ

2024年9月29日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

お日様の中で、乱舞するひかりの輪やイノセントな状況が
このあともずっと続けばいいのにと祈るような気持ちになった

池松君が言ってるように、日本映画は娯楽が少ない
だから主題や何もかも含め、せめても生を続けて行くこと(心の
はしゃぎを描いている)ことに意味があると思った。
それだけで充分な価値がある。
次作も期待します

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ソルト

3.0そこか…

2024年9月29日
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鑑賞方法:映画館

恋心の戦いだね。でも、そうか、そこに持ってくるかというのが正直、なんとも言えない感じ。車の感じとか携帯電話の感じから一昔前感出てるからまだわかるけど、後味が悪かったかな。

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khapphom

0.5ひどい出来。映画としてなにもない。表現したいことがないなら、いっそ...

2024年9月29日
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鑑賞方法:映画館

ひどい出来。映画としてなにもない。表現したいことがないなら、いっそ撮らないほうがよい。

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kazuyuki

3.5美しくて残酷

2024年9月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

初恋の美しさと純粋ゆえの残酷さ。
幸せな瞬間を描いた映像はとても美しかった。
はかないから美しく壊れやすい。

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おきん

4.5星5個点けたい位に

2024年9月29日
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鑑賞方法:映画館

「好き」

それ以外に
言い表せない

あ、是非
パンフレットを

素敵な本です

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kazsing

3.5終わらせ方が納得できなかったかも

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

自分にとってはお初の奥山大史監督。
これが商業映画デビュー作とのこと。

雪の降る田舎町、フィギュアスケートの練習をする少女、彼女に恋したきつ音の少年、元フィギュアスケート選手のコーチ。アイスダンスの練習を通じて深く繋がった3人だったが思わぬかたちで終焉を迎えた。

純粋な恋も、嫉妬も、真っ当な無常感も悪くない。

しかし本当に申し訳ない🙇🙏

「ナミビアの砂漠」と続けて観たせいか、激しい感動はなかった。更に数日後「リトルダンサー」を観たことにより評点を落とす結果に。

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エロくそチキン2

3.0中の上

2024年9月28日
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鑑賞方法:映画館

少年も少女も可愛かった。壮亮も良い。
しかし、あんなものかな、あれでいいのかな、しょうがないかな…。
二人は出会えたわけだし。ラストの二人の表情が救いか。
好きですけど、物足りないっす、監督さん。

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ぜん

4.0エンディングも含めての美しい空気感

2024年9月27日
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鑑賞方法:映画館

序盤、当方が悪いのですがウトウトしながら鑑賞。疲れてたのと、あまりにも劇風景・音楽が心地よいのですから。「月の光」の音楽と、各シーンとも背景を程よく暈(ぼか)し、常に光を映すことで多幸感を演出しています。
タクヤが初めてアクセルを決めるシーン、3人で冬の湖で音楽に乗って踊るシーン、キャッチボールのシーン等、淡く美しく記憶に残ります。

内容については、まだまだかける程理解できていないのでもう少し考察を見て書ければと思います。
この映画て、テーマが分かるようで分からないんですよね。障害?恋愛?スポーツ?青春?LGBT?「いい意味」でボヤボヤとした人生の出来事、心の機微が表現されている心地の良い映画でした。

エンディング曲、グラフィック見事でした!

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ちはや

5.0心洗われる

2024年9月26日
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鑑賞方法:映画館

荒川 コーチは 言葉通り 純粋に2人を応援したかったんだろうな〜。

たくやとさくらの ハッピーエンド
こんな風に見せるんだ」って…

映画って本当いいですよね。

本当に素敵な映画でした。

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グワシ

4.5光の表現とスケーティングの成長が素晴らしい

2024年9月26日
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鑑賞方法:映画館

映像として圧倒的な美しさ。そして、主人公のスケーティング技術の向上が素人目にもわかるところは素晴らしいです。
不要な描写を極力避けて、登場人物達の表情や仕草、ちょっとした言葉だけで物語は展開していきます。特に湖の上での三人の練習シーンは多幸感たっぷりで素晴しく、思わず涙が。

邦画としては2024No. 1かもしれないと思っています。

ただし、一部厳し目の評価をしてる人の気持ちもわかります。
「誰も悪くない」といえばそれまでのほろ苦い展開は、その後はっきりとした回収もなく、物語の展開のための装置になっている印象はあります。
主人公の吃音設定も劇中ではあまり効果的に活かされることもなく、エンドロールの曲の素敵な感じが逆にチグハグさ増しています。

ヒロインの成長がもう少し描かれれば、多くの人がより高い評価をしたかもしれませんが、逆にラストシーンがもたらす切れ味や余韻が失われたかもしれず……。

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よして

4.0(続きが観たい)と思わせる良作だった。

2024年9月26日
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鑑賞方法:映画館

文句の付け所がない良作。映画のキャッチコピーに惹かれた方であれば楽しめる内容だと思う。

最後のエンドロールではウルッときた。

(鑑賞中、(庵野版仮面ライダー)の事がずっと頭にチラついたのは仕方のないことかぁ)

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はなてん

2.5え?ここで終わり?

2024年9月25日
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鑑賞方法:映画館

萌える

普通になんやかんやあって、アレコレ乗り越えてうまい事いって大団円って訳にはいかなかったんでしょうかね
中盤までは、微笑ましいなぁ、こういう子いるよなぁ、未通女いなぁの中に気になるトゲがある
このトゲが思いのほか大きく鋭くて最後まで抜けずに終わっちゃった
トゲ抜いて終わって欲しかったなぁ

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みのまる

5.0初恋

2024年9月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

なんと爽やかな映画なのか。主演の越山敬達くんの初々しい演技がたまらない。冬だけのアイスリングが、ほのぼのとした初恋を輝かせている。エンディング曲が、グッとくる。この視点で、考えさせられた。見事な秀作。

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DnaH

4.5その光がもたらすもの。

2024年9月25日
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鑑賞方法:映画館

光の描写が柔らかくて、冷たいはずの氷や雪がとても暖かく感じられるまさにお日さまのような映画でした。人物その人より光がもたらす陰影で見せてゆく描写が多く、表情や感情もその光ひとつひとつで表現されています。

都会から来た優しい異性の先生に密かに憧れる少女の儚い恋の終わりと、何をやっても上手くいかない吃音の少年が抱く初恋のような淡さが瑞々しくて、もうこれはこれは本当に素敵な話で終演後ロビーで思わずトリプルアクセルしたい気持ちになりました。

雪国の長い冬。スケートリンクに響く氷を削る音。恥ずかしそうに手を合わせアイスダンスを踊る少年と少女。それを見つめる先生の眼差し。楽しかった時間を壊す思春期の脆さ。でもやがて雪が溶け短い夏が訪れる。そしてまた小さな物語が動き出す予感。キャスティングもエンディングも完璧でした。

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はるたろう

5.0さくら と タクヤ

2024年9月25日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

萌える

ついつい微笑みたくなるほのぼの感が漂う秀作。
多くを語らず表現力で気持ちが伝わる素晴らしい作品でした。湖の氷上のシーン🎬がサイコーに良かった。
エンディング曲も含めて一つの作品として完結するストーリーに脱帽でした。グッジョブ😊
ホントに観て良かったと思える作品。
是非映画館で🎦

112

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タイガー力石

4.03人でいた

2024年9月25日
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鑑賞方法:映画館

輝いていた月日を 離してしまった手を 戻らない時間を
それぞれの持ってる時間は 皆違って
少年には 成長を
少女には 後悔を
青年には 旅立ちを

誰かに好意を持つコトが 物語の始まりならば 罪も不幸も ないんだと思う

エンドロールの ぼくのお日さま が 物語を補完するわけではないんだけど
音楽の力が 添えられたのが この物語の完結には 相応しい

あの後 タクヤが 何を言ったか

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sunaf

2.0何よりも感銘を受けたのは

2024年9月24日
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鑑賞方法:映画館

池松壮亮の演技とスケートシーンのライティング、フィルムトーンのざらついた映像がとても美しかったところ。

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BEERBEAR