ぼくのお日さまのレビュー・感想・評価
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エンディングも含めての美しい空気感
序盤、当方が悪いのですがウトウトしながら鑑賞。疲れてたのと、あまりにも劇風景・音楽が心地よいのですから。「月の光」の音楽と、各シーンとも背景を程よく暈(ぼか)し、常に光を映すことで多幸感を演出しています。
タクヤが初めてアクセルを決めるシーン、3人で冬の湖で音楽に乗って踊るシーン、キャッチボールのシーン等、淡く美しく記憶に残ります。
内容については、まだまだかける程理解できていないのでもう少し考察を見て書ければと思います。
この映画て、テーマが分かるようで分からないんですよね。障害?恋愛?スポーツ?青春?LGBT?「いい意味」でボヤボヤとした人生の出来事、心の機微が表現されている心地の良い映画でした。
エンディング曲、グラフィック見事でした!
光の表現とスケーティングの成長が素晴らしい
映像として圧倒的な美しさ。そして、主人公のスケーティング技術の向上が素人目にもわかるところは素晴らしいです。
不要な描写を極力避けて、登場人物達の表情や仕草、ちょっとした言葉だけで物語は展開していきます。特に湖の上での三人の練習シーンは多幸感たっぷりで素晴しく、思わず涙が。
邦画としては2024No. 1かもしれないと思っています。
ただし、一部厳し目の評価をしてる人の気持ちもわかります。
「誰も悪くない」といえばそれまでのほろ苦い展開は、その後はっきりとした回収もなく、物語の展開のための装置になっている印象はあります。
主人公の吃音設定も劇中ではあまり効果的に活かされることもなく、エンドロールの曲の素敵な感じが逆にチグハグさ増しています。
ヒロインの成長がもう少し描かれれば、多くの人がより高い評価をしたかもしれませんが、逆にラストシーンがもたらす切れ味や余韻が失われたかもしれず……。
(続きが観たい)と思わせる良作だった。
文句の付け所がない良作。映画のキャッチコピーに惹かれた方であれば楽しめる内容だと思う。
最後のエンドロールではウルッときた。
(鑑賞中、(庵野版仮面ライダー)の事がずっと頭にチラついたのは仕方のないことかぁ)
え?ここで終わり?
普通になんやかんやあって、アレコレ乗り越えてうまい事いって大団円って訳にはいかなかったんでしょうかね
中盤までは、微笑ましいなぁ、こういう子いるよなぁ、未通女いなぁの中に気になるトゲがある
このトゲが思いのほか大きく鋭くて最後まで抜けずに終わっちゃった
トゲ抜いて終わって欲しかったなぁ
初恋
なんと爽やかな映画なのか。主演の越山敬達くんの初々しい演技がたまらない。冬だけのアイスリングが、ほのぼのとした初恋を輝かせている。エンディング曲が、グッとくる。この視点で、考えさせられた。見事な秀作。
その光がもたらすもの。
光の描写が柔らかくて、冷たいはずの氷や雪がとても暖かく感じられるまさにお日さまのような映画でした。人物その人より光がもたらす陰影で見せてゆく描写が多く、表情や感情もその光ひとつひとつで表現されています。
都会から来た優しい異性の先生に密かに憧れる少女の儚い恋の終わりと、何をやっても上手くいかない吃音の少年が抱く初恋のような淡さが瑞々しくて、もうこれはこれは本当に素敵な話で終演後ロビーで思わずトリプルアクセルしたい気持ちになりました。
雪国の長い冬。スケートリンクに響く氷を削る音。恥ずかしそうに手を合わせアイスダンスを踊る少年と少女。それを見つめる先生の眼差し。楽しかった時間を壊す思春期の脆さ。でもやがて雪が溶け短い夏が訪れる。そしてまた小さな物語が動き出す予感。キャスティングもエンディングも完璧でした。
さくら と タクヤ
ついつい微笑みたくなるほのぼの感が漂う秀作。
多くを語らず表現力で気持ちが伝わる素晴らしい作品でした。湖の氷上のシーン🎬がサイコーに良かった。
エンディング曲も含めて一つの作品として完結するストーリーに脱帽でした。グッジョブ😊
ホントに観て良かったと思える作品。
是非映画館で🎦
112
3人でいた
輝いていた月日を 離してしまった手を 戻らない時間を
それぞれの持ってる時間は 皆違って
少年には 成長を
少女には 後悔を
青年には 旅立ちを
誰かに好意を持つコトが 物語の始まりならば 罪も不幸も ないんだと思う
エンドロールの ぼくのお日さま が 物語を補完するわけではないんだけど
音楽の力が 添えられたのが この物語の完結には 相応しい
あの後 タクヤが 何を言ったか
おひさまえいが
終始映像が美しくてその質感も大好だった。
キーンとした空気、温度が伝わってくる
けどぽかぽかあたたかいおひさまのような映画
とにかくみんな愛おしい
タクヤとお友達がおしゃべりしながら帰るところ、予告にもあったお友達が拍手するところが特に好き
純粋ゆえの残酷さもあって切ないけどそれも含めて愛おしい
情報はあまり入れないで見てほしいけど、時代背景がちょっと昔(90年代くらい?)なのは押さえておいた方がいいかも
ローラーとバイオリン、じゃなくて
ローラーとバイオリンとは、タルコフスキーの卒業製作作品だが、あの瑞々しさったらない
あれは、バイオリンを弾く少年と
作業車運転手の、ささやかな交流であった
見せ物としては
取るに足らない、そんなはずのおはなしを
掘り下げて、掘り下げて、マクロかミクロかよくわかんないけれど、
いま、目の前に起きている、現実として
目と耳に訴えた
あー、ぼくのお日さまは、そんなすごい作品と並んでしまいました
名作でした
純真
136本目。
設定は10年ちょっと前位か、それよりもうちょっとか?
多感な時期にペアとかは嫌じゃないとかは杞憂で、純真さに心持っていかれる。
時代が時代だから、その辺の難しさはあったりもするけど、まだ始まったばかりだよと思ってしまう。
冬の雪道の、春溢れる緑の、通学路
いい映画だった
「たくや、さ、女の子のほう見てたでしょ」
『みみみみてない。見てないよー』
「じろじろー、じろじろー(笑)」
『僕はそう、思いません』
「僕はそう思います(笑)」
あの冒頭の下校の雪道のシーンで、すでにもってかれた。あの雪道の登下校は、北海道の小学生のあるある。そこで交わされる会話も。
男の子も女の子も、小学生同士の会話がどことなくユーモラスで、観ていて微笑みがこぼれてきた。あの頃は、ほぼピュアだから。皆んな。
大人たちがいるから、もちろん、それだけではないんだけれど…
スリージャンプの練習のシーン。
ぽろん、ぽろんと鳴っていたピアノが、ゆっくりと「月の光」のメロディになっていくところがよかった〜♪
窓のあるスケートリンクや、晴れた日の雪一面の外の景色や、あの湖の一日。まばゆい白い光(Photon!)は、あの時間、気持ち、動き、を永遠にしていた。
そう、あの頃って、今より瞬間瞬間に存在してたと思う。
考えてみれば…、あの頃、身の回りに起こった事件って、しっかり決着がつくことなんて、(逆に)なかった。
そうそう、中途のまんまでおわることばかりだったなあ。
とてもシンプルでピュア
監督は光を操る天才なのか?と思うほどスケートリンクに差し込む光が美しかったです。
3人でふざけ合う姿が自然で可愛い過ぎて癒されっぱなし。
中学生って難しい年頃ですかね、ほろ苦かった。。
ただ最後はタクヤとさくらの距離ができてしまった関係も雪解けとともに解けていったように見えました。
寒い中で食べるカップラーメンは絶対美味しい。
あと肉まん食べる前にタクヤが「いただきマンモス」って小声で言っていたような…(⁈)
スケートができて演技ができて透明感がある中西希亜良ってどこから見つけてきたのよ?
私は誰と誰が付き合ったって別にいいと思うけど
思春期の子供は勝手に裏切られたとか思うからね…
関係が深い程に、不信感からの突き放し方がデカい。
その先の話がもう少し見たかった。
それにしても、スケートができて演技ができて透明感がある中西希亜良ってどこから見つけてきたのよ?
ビックリの逸材だよ。
ラストからの主題歌の演出が見事!
ハンバートハンバートの「ぼくのお日さま」という楽曲から着想を得たというのは知っていたが、ラストシーンからの主題歌、ここまでの演出とは!余計な言葉が極力省かれた音と映像の世界、結末を迎えふつふつと湧いてくる言いたいことの全てがそのまま歌詞に代弁された。マイノリティを考える物語だ。
光のオブジェ
奥山大史×池松壮亮「ぼくのお日さま」うまく自分を表現できない、思いを伝えられない、そんな3人が出会った特別な時間を暖かく、優しく、そして残酷に描いた秀作。3人の繊細な関係を象徴する光の中のスケートシーンは震えるほど素晴らしい。
「CLOSE クロース」「Girl ガール」のルーカス・ドン監督も「ぼくのお日さま」を絶賛してますね。
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