毒親 ドクチン

劇場公開日:

毒親 ドクチン

解説・あらすじ

母からの過剰な愛に苦悩する娘の心の闇を描いた韓国発のミステリードラマ。

成績優秀で優等生の高校生ユリと、誰よりもユリを愛する母ヘヨン。周囲からは理想の母娘と羨望のまなざしを向けられていたが、実はユリはヘヨンの度を越した教育と執着にずっと悩まされていた。模擬試験当日、学校へ行かず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見される。捜査を担当するオ刑事は自殺の可能性が高いと考えるが、ヘヨンは頑なに認めようとしない。そんな中、担当教員ギボムがユリを呼び出していたことを知ったヘヨンは、ギボムを疑って裁判を起こす。

「ストーリー・オブ・マーメイド」「妻の誘惑」など数々の人気ドラマに出演してきたチャン・ソヒが母ヘヨン、ドラマ「ペーパー・ハウス・コリア 統一通貨を奪え」のカン・アンナが娘ユリを演じた。「オクス駅お化け」の脚色や「覗き屋」の脚本を手がけたキム・スインが、自身の脚本で長編初メガホンをとった。

2023年製作/104分/R15+/韓国
原題または英題:Toxic Parents
配給:ミステリーピクチャーズ、シグロ
劇場公開日:2024年4月6日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12

(C)2023, MYSTERY PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

映画レビュー

5.0物語り、構成、演出、テーマ・・・全て完璧である。

2025年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

世界共通のテーマでありながら、最もこの現象が表出しやすい、韓国の映画作品として取り上げられた意義は大きい。「愛」の本質が興味なのか、関与なのか、はたまた執着なのか・・。一方で無関心で無い関心とは?愛する主体への自己愛と錯覚されがちの愛をどう解放するのか?自己犠牲が本質なのか?それとも同化なのか?保護関与なのか?人類が永遠に希求してきた愛の本質を、最も関係の濃い親子の間で取り違えられがちな愛の形が虐待と変容しないその境界点とは・・・。古くからある永遠の連鎖を伴うこの重い問いに出した答えはこの作品の中にあるのか?見た人だけが自らの人生と照らし合わせて回答を見つけるしか方法がないだけに、この作品の答え無き結末の表現形式は極めて優れていると感じずにはおれなかった。傑作である。

【修正評】
サスペンスの体をなしながら、世界共通のテーマ「愛」についてこれほどまでに不覚考えさせられた映画はチョッと他にない。オープニングからエンディング迄サスペンス的な要素で引っ張られながら、その同時進行で「愛」とは何かをずっと考えさせられるように仕掛けがなされている。この仕掛けはネタではないので鑑賞には全く影響せず、ココでは明確にお伝えておきたいのだが、この考えさせられる仕掛けよりも、その仕掛けによってどこに鑑賞者が向かうのかはこの作品と向き合った鑑賞者だけが知る問題となっている点がポイント。ただこの解は物語の進捗とは全く関連付けられてないので、純粋に物語のスリリングは楽しめる構造になっている。

とにかくお薦め。この物語のネタのもたらす恐怖とあなただけのあなたの人生の中での解をこの結末と是非照らし合わせてみて貰いたい作品である。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
mark108hello

3.5賢くて優しい子が犠牲になる

2024年12月15日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ニョロ

4.0「毒親」の対義語は「賢母」なのか。。。悩む

2024年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

2023年公開、韓国映画。

香港や日本を凌駕するクオリティを持つに至った韓国映画。
本作は、韓国映画が得意とするアクションやカメラワークが活きるテリトリーではなく、親子、という
重たいテーマだ。

毒親、とは?

相手を愛してさえいれば、
なんでも許容されると思っている親?

対義語は、賢母?

哲学的な作品でもあった。

私自身、母子家庭で育ち、
思春期には、
母に対する愛憎(アンビバレント)に苦しんだ。
いなくなれば良い、と願う一方、
殺したい、と考えたことはなかった。

もしかしたら、
子供だった私は、場合によっては
ユリ(カン・アンナ)と同じことをしていたかもしれない。。。。

そんなことを、ボンヤリ考えながら見ていた。

テーマとしては、
最大級の普遍性を持ちつつも、
おそらく、
百の親子に、百の態様があるため、
映画として、大多数の共感を得るのは困難だろう。

ただ、製作陣が表現したかったことは、
理解できるし、
商業的な野望がどれほどだったかは分からないが、
チャレンジ精神には敬意を表したい。

母親役(チャン・ソヒ)は、
オカルト色を滲ませながらの熱演、素晴らしい演技だった。

良い作品だが、
個人的には重すぎて、もう一度観る気になれないので、
☆4.0

コメントする 2件)
共感した! 3件)
Haihai

3.0ユリはいい子だった

2024年12月11日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 1件)
りか