「美しい心、優しい気持ちが、胸を打つ」35年目のラブレター 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
美しい心、優しい気持ちが、胸を打つ
とても良かったです。
鶴瓶さんの読み書きの出来ない夫を、疎むことも軽蔑することもせず、
夫の生い立ちを優しく肯定して支える妻の原田知世。
しっかり者で美しく見事でした。
日本人で読み書きができない人が150万人もいる・・・
この映画の紹介を読んで、
《読み書きの出来ない大人の話し》
私は今どきそんな話があるの?
と懐疑的でした。ところが150万人も‼️
そういえば戸籍が無くて学校に通ったとのない子供が
かなりの数、存在する・・・と以前に問題になりましたね。
そんな子供たちは当然《読み書きが出来ない》かも知れません。
自分の周囲だけで、世の中を知ったつもりになっていた自分を
反省しました。
寿司職人の鶴瓶さんは、定年になってやっと夜間中学に通い出します。
でも本当にすぐになんか勉強を覚えられませんでした。
若い頃の2人を演じた、上白石萌音と重岡大毅も良かったです。
読み書きが出来ない・・・と、中々言い出せない保。
決してプライドを傷つけずに、優しくサポートする姣子(きょうこ)
一番良かったシーンは、保(鶴瓶)が姣子(原田知世)の死後、
タイプした保当てのラブレターを読むシーン。
「俺は読めた‼️」と感動するシーンです。
自分の気持ちを書くことはもちろん大事ですが、
相手の気持ちを文字から読み取ること。
これぞ学習であって、学んだからこそ文字の中から
京子の気持ちを読み取ることが出来ました。
これこそが“知性“です。
会話の中では十分に果たせない領域だと思います。
保は姣子の細やかな本心に触れて、救われるのです。
読書そして勉強(つまり学校教育)
その必要性を強く感じる映画でした。
人の心を思いやるために、
学問があるのですね。
そんなことに“気付く“
素敵な映画でした。
35年目のラブレターを書いたのは、実は
奥さんの姣子さんの方でした。
こんばんは。共感ありがとうございます。
琥珀糖さんのレビューが素敵です!
「自分の周囲だけで…」
「人の心を思いやるために、学問がある」
この言葉をいつも意識したいです。
優しい人たちが沢山いる映画でしたね。
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