室町無頼のレビュー・感想・評価
全113件中、61~80件目を表示
単純明快な時代劇アクション!ただ音楽がハマらなかった。
非常に単純明快なストーリーで
基本的には悪側に感情移入することなく、
主人公サイドが起こす一揆を「やったれ!やったれ!」という思いで見られます。
証文を燃やすべく松明を持って攻め込む一揆勢や
六尺棒を使った才蔵の無双シーンなど、
映画館の大画面で見る
気持ちの良い部分は一通り抑えてあると思います。
ただ個人的には
アクションものとしての要素が強すぎて
ドンパチの間の人間ドラマが少し薄く感じられてしまいました。
大泉洋さんの「蓮田兵衛」と
堤真一さんの「骨皮道賢」の道を違えた友人同士の絡みはとても良く
FIXの絵の会話だけで映画が成り立つくらいには
緊張感や迫力があったので
この2人のドラマをもっと見たかったなと思いました。
涙腺のハイライトは
河原で兵衛を介錯する道賢のシーンだと思うので
もっと感情を高ぶらせて欲しかった・・!
あと細かいことですが、
そのシーンで
道賢が兵衛の刀を投げて効果音が無かったのが気になりました。(聞こえなかっただけ?)
河原で日本刀と石がぶつかってるんだから、少なからず音は出るだろうと。
もうひとついえば個人的には音楽が刺さらなかったです。
室町時代の飢饉という重いテーマだから
緩衝材としての軽めの音楽だったのかもしれないですけど、
そもそも主役から脇役まで大体がポップなキャラクターしていて
そこですでに中和されているので、なんかハマってないなと感じました。
ただ全体的にいえば
歴史ものとしてはすごくわかりやすいストーリーなので、
時代劇など抵抗がある方にもおすすめできる作品と思います!
迫真の演技では、ある!しかし!
カメラワークが演出過多だなあ。回転させたり、臨場感だしたいからなのか、手ぶれも多い。リアリティを追求したい所なのかもしれないけど、時代劇って形式美なところもあるからなあ。ちゃんと殺陣を見せて欲しかった。そして暗い。これもリアリティなのかもだけど、殺陣を映させるためにもライティングは大事だと思うんだけどなあ。だから各キャストの闘いっぷりがあまりフューチャリングされてない印象。
武田梨奈、いいねえ。もっと活躍していいと思うよ。本格アクションできる数少ない女優さんだし。ラストバトルの乱戦の時も相手方の女優と女同士の闘いなのになんか中途半端だったよなあ。
「かえる」の無双っぷりもなんかビシッとこないというか、なんとなくの「グダグダ感」がね。これもリアリティ追求の弊害なのかも。
あと、「証文」焼き払えって言っててただばら撒いてるのはどうなのかな?あれで焼け残った分は結局取り立てられちゃうんじゃない?そういう部分はなんかアバウトなんだよね。
でも全体的に演技は良かったよね。大泉洋もグッド!棒術の師匠はわざとらしかったけど。あと公家達の立ち位置がちょっとよくわからないというかあやふやになっちゃってるのもね、、、、
2025年劇場鑑賞3作品目
情け無い!あぁぁ~うぉぉぉ~お前は誰だ?今何をやった?うぉぉぉ~あぁぁの繰り返し
実際に起きた、室町時代中期 寛正の土一揆の話。
今日は「室町無頼」みたのよ。
-------流れ-----
(´-ω-`) ガビ---ン! 農作物不作じゃん、うぉぉぉ、あぁぁ~
(; ・`д・´) だ、だ 誰だお前は?
(;^ω^) 我々は土民だ 凶作、伝染病、過疎 、将軍の不信任だ!
借金証文を燃やすんだぁ
(; ・`д・´) 何でこんなことするんだ!
(>_<) もう我慢の限界だ!
(給与は据え置き、物価上昇、不景気、消費税は下がらん)
(; ・`д・´) 一揆とは何事かぁ
(@_@;) ガソリンは値上げ、灯油も高すぎるぞ!
野菜はバカ高い!コメ不足!小麦粉が無い!食うもんねぇ。
トラック業界への変な圧が、色んな所へシワ寄せに・・・
近所のラーメン屋も潰れたぞ!
(。-`ω-) それでも借金は帳消しにはせぬぞ!
(-_-メ) 世界的に比べて、国民平均年収の8倍も議員所得貰ってんじゃねぇ!
(´-ω-`) うぅぅ~ そ・そ・それは。。。
------------- という流れではありません。------
そんな風な流れが 有るでもなし、なくもなしw。
微妙な繰り返しの展開。土民大勢の怒りと 京を守る京極軍との戦い。
もう 誰が誰なんだか。夜だし わけわかんねぇ事に。
燃えてる借金証文だけが頼り。
今何やった? アレ? 死んだ? 生きてるの? ふ~ん・・・
暗すぎて目が結構疲れて疲れてしまう。
観ていて思ったのは、色々な所でロケ-ションにて地元エキストラを使って撮影したんでしょうね。大変ご苦労様でした。
ですから 全体的にここではこんな場面が撮れるよっていう
所謂カタログ的な撮影資料にはちょうど良いかなと思いました。
それと、
才蔵(長尾謙杜さん)が終盤に見せるワイヤ-アクアションの立ち回りは
明るく出てたんで それは十分楽しめました。大変良かったです。
唐埼の老人(柄本明さん)に鍛えて貰った成果でしたね。
他 良かった所:
蓮田兵衛(大泉洋さん)の刀を両手広げて戦場の中に突き進むところ。
骨皮道賢(堤真一さん)最後の打ち首。
芳王子(松本若菜さん)綺麗な妖艶さ。
村の飢餓の農民親子二人。最初CG⇒飯食って実写入れ。そこはCGの表情が良かったでしょうか。いい雰囲気出てましたね。
ただ、蓮田が親子の亡骸をみて ”遅くなってすまない”と言うんですが あの親子かどうか 何故分かる? 適当な思いなのか どうか。
それぐらいでしょうか。
全体的に メリハリが無いって感じを受けました。
各撮影ブロックで撮ってまとめた感じがするので
戦の流れが長目の繰り返しに感じましたね。
そこが とても惜しい限りと感じます。
これだけ多くの人を投入して撮っているのは大変凄いのですが、
現代生活と比べて差があり過ぎて、共感部分が少なく思いました。
ご興味ある方は
劇場へどうぞ。
オンドルルラギッタンディスカー!
戦の映画。
細かいことを気にしなければ、派手で良き。
そろそろ日本、一揆必要じゃね?
細かいことを言うと、音楽のチョイスが謎。
この一揆があまり我々の記憶にない以上、倒幕まではいかず首謀者はそりゃ死ぬよねってのは分かるんですが、その分かりきった最期を盛り上げたいのも分かるんですが、さすがに陽気すぎるやろ。
そして才蔵さんの滑舌が最悪。
どこまで本人がやってるか分からないけど、アクションは良かったですよ。でも何言ってるのか聞き取れない。まず滑舌の修行をしてほしい。
室町ウエスタン?
音楽がモロマカロニウエスタン風というか東映時代劇風というか、わかりやすく盛り上げてくれる。歴史知識の乏しいおっさんにはそこそこ面白いアクション時代劇だった。ただ才蔵の訓練や擬似ワンカット殺陣のCGの使い方はリアリズムとほど遠くマタゾウにとっては逆効果。痛さ、辛さ、難しさこそを描いて欲しかった。
しかし長尾某は後半の見せ場での擬似ワンカットなどアクションシーンで見せたものの、前半高音のがなり声が続きとにかく耳障りだった。監督がOKしてる以上彼の責任では無いが。あとおそらく集客には大いに効果があった模様。
追記:「辰巳」の遠藤雄弥が割と良い役で出てて良かった。
まずは大泉洋ありき!
こういうチャンバラアクション時代劇は初めてという大泉洋。主役で格好良くないのに剣捌きは
凄い。自由人で縛られないで弱い者の味方ってなんだか大泉洋みたいな役だから素のまんまか?と思うほどの蓮田兵衛=大泉洋だったでしょう。そこが面白いです。
室町時代を描くというのは観る方が戦国時代や江戸時代ほどあまり見たことがないので、時代考証が合っているのかよく分からないけど、そんな事抜きで面白かった。
脇役と敵役が曲者揃いなので観ていて本当に飽きないです。
最近の映画は吐瀉物(偽物でも)を画面に出すので、そこだけは要らない。
面白かったけど…
面白かったですけどちょっと不満もありました。
まず、戦闘シーンは迫力あって見応えがあります‼︎
自分は普通のスクリーンで観たのですが、IMAXで観るとさらに良いと思いました‼︎
ラストの戦いが始まるところで音楽がかかるのですが、その時の振動で席が震えてまるでその場所にいるかのような臨場感がありました‼︎
だけどそれ以降はそういうことが普通のスクリーンだとなかったです。IMAXで観たらたぶん結構震えると思うのでIMAXで観てみたかったですね
才蔵のアクションシーンはとても素晴らしかったです‼︎
不満点は予告でやってた大泉洋さんと堤真一さんの対決するシーンがそんなになかったこと。
そこを期待して観に行ってしまったのでちょっと肩透かしでした。
大泉洋さんのアクションが少なめなのも残念。
あとBGMがあってないような感じがする…というところがちょっとあったので、そこが不満点です。もちろん、とても合っているところもありました‼︎
時代考証がどうだとかは置いておいて
荒んだ時代という事を表現するのには割と成功してるかなという感じの作品。皆なんとなく薄汚れてて、いつぞやの大河ドラマと同じように、画面全体がなんとなく暗い。飢えからそこかしこに無気力に佇む人々や、あるいは打ち捨てられた遺骸、骸骨が路傍に放置されている。
『寛正の土一揆』というものの史実がどんな出来事かほぼ調べていないが、権力者に搾取される平民下民が、稀代のリーダーを得て立ち上がり、一矢報いるという王道作品。なお一揆は基本的に成功するものの、権力者にたてついたので当然に兵衛(大泉洋)は死にます。
もう一人の主役である長尾謙杜は鍛え上げられた棒術などを駆使し、無事生き残ります。
権力者(幕府)側は多数出てくるのだが、実質物語に絡むのは北村一輝(名和好臣)のみ。それも扱いがかなり雑。足利義政は居ないと不自然だからと配置されただけの感じ。
色々なところに『ん?』と思うようなポイントは出てくるのだが、蓮田兵衛というキャラクターを楽しんで見られれば、それだけでも良いかなという感じ。でも闇夜に松明を掲げて、大軍が京の都に攻め込むシーンはかなりの迫力あり。
個人的には蔵人役の芹澤興人がめちゃくちゃ奮闘してて良かった。『きさらぎ駅』で見た時は『なんか変な役者がいるな…』と思ったもんだけど。
かなり期待ハズレな時代劇大作‼️
大泉洋が剣豪・蓮田兵衛を演じ、彼の先導による無頼の暴動を描く痛快時代劇‼️この作品は時代劇というより映画としてかなり期待ハズレ‼️まず主役を演じる大泉洋‼️いつもとは勝手が違うキャラクターを、チャンバラシーンを含め、かなり頑張ってます‼️ただ今までのキャラクターゆえ、非業の死であるとか、武士の哀れとか、そういうものがまったく感じられないのが難点‼️どうせなら彼のキャラクターらしくハッピーエンドで終わって欲しかった‼️そして才蔵を演じる長尾謙杜‼️特に前半の感情がこもってない絶叫演技がイタい‼️アクションシーンは素晴らしいです‼️そして柄本明によるマンガチックな特訓シーンも作品の格をかなり落としてると思う‼️そして松本若菜扮する遊女‼️兵衛に想いを寄せる設定だったのに、才蔵の筆おろしをしてあげたりして、どっちつかずみたいなキャラ‼️しかもラストでは運命的な才蔵との再会みたいなカット‼️でもこの二人が想いを通じ合う描写がそこまで掘り下げられてないため、いまいち頭をひねってしまう‼️てゆーか小太郎って誰の子⁉️もうちょっと大泉洋と松本若菜さんの間にドラマチックな展開を期待したんですが・・・‼️そしてクライマックスの暴動のシーンも地図を広げて戦略を練るわけですが、いまいち状況がつかめないまま事が進んでしまう‼️迫力あるスペクタクルシーンではあるんですが‼️そして大泉洋は頑張っているんですが、対する堤真一のチャンバラシーンがなってない‼️もうちょっと練習しなきゃダメですよ‼️そして大泉洋が北村一輝にトドメを刺すシーンも、それまで北村一輝の非道ぶりを示す描写がそこまで多くないため、カタルシス的に盛り上がらない‼️そして音楽‼️まるでマカロニ・ウェスタンのような、はたまた哀愁漂うギターサウンドで作品にまったく合ってない‼️戦闘シーンを盛り上げる音楽もイマイチ‼️私的にはもっと重厚さが欲しかったですね‼️まぁいろいろ文句を書きましたけれども、大泉洋の頑張りに免じて星二つくらいオマケしときます‼️
惜しい
150分では足りなかったのでは?各キャラの深掘り等がもう少し欲しかった。それが無いためか、話が薄い印象を受ける。題材は今の世に訴えるような良いものなので、シリーズにするか前後編でしっかり描いて欲しかったと思った。
それから音楽が合ってない。これが一番マイナス点。盛り上がるところで毎回スカされる感じで、感情が不完全燃焼に。マカロニウエスタンってウケ狙いなのか?わざと外してるのか、全く意図がわからなかった。
アクション、殺陣のシーンはとても良かった。
才蔵の役者は最初喚く演技がイマイチだったが、修行後からグッと良くなった。
兵衛の大泉洋は、この作品で新たな境地を開いたのでは?と感じた。兵衛は非常に魅力的に演じられている。
NEWヒーロー誕生
時代は違えど「あんのこと」の入江悠監督が今回も社会的弱者に目を向けた優しくて強い作品
とはいえ、説教臭くならずクスッと笑えるシーンもありエンタメとして楽しめる
一揆のシーンは圧巻だが戦には必ず痛みと新しい苦しみを生み出すことをカメラワークでみせる監督は流石!
重たくなりそうなシーンに軽やかな音楽にも救われた
アクションではチョヒ(武田梨奈)など原作にはない女性キャラクターも良かった
弓引く佇まいと物言えぬ体でありながら微かに聞こえる息遣いが戦いの激しさを物語る
また才蔵(長尾謙杜)のスピード感あふれるアクションには開いた口が塞がらなかった
そのアクションと共に彼の目や手、声で表現された成長を感じる演技にも魅了された
師弟関係がテーマにもなっているストーリー、映画内でも才蔵が次世代の希望の光となっているが、映画界としても新星才能を秘めた逸材の登場に胸躍る
これからも楽しみな俳優さんだ
彼を含め主要キャストから端役までキャスティングの勝利!
ラスト、兵衛(大泉洋)道賢(堤真一)才蔵(長尾謙杜)のシーンは涙腺崩壊
ベテラン勢の表現力、才蔵の表情と手から棒に流れ落ちる物に注目して頂きたい
観る度に新たな発見がありそう
西部劇だ
主役?の大泉洋が非常に役とはまって良かった
才蔵役も悪くない
もちろん堤真一も良い
埃くさい町と一騎打ちが西部劇として印象にあったので曲の違和感はなかった
都の周りを炎が包まれ、血みどろの戦いがあるのだが館の内側は一貫して
「何があったのだ?」の感じが皮肉
死に様は見事だった
“一揆“の場面は圧巻だが・・・
それにしても大泉洋は、時代劇が似合います。
出演作の中でもっとも格好良く見えました。
(衣装がいいからかな)
兵衛(大泉)に拾われた才蔵(長尾謙社)は、兵衛の弟子を志願して泥まみれで、泥水に何度も突き落とされ、こずかれる汚れ役。
更に老人役の柄本明の元で一年の地獄の修行。
後半の一揆での殺陣のシーンと、見せ場が多かったです。
室町時代の中頃(1461年)の京の都。
室町幕府は初期に金閣寺、中期に銀閣寺を建立している。
帝や公家が如何に華やかな生活をしていたかが窺われます。
その後に焼け落ちましたが、京の真ん中に位置する七重塔では、
幼馴染の骨皮道賢(堤真一)と蓮田兵衛(大泉洋)が、
昇っては遊んでいた。
この塔が後の伏線になります。
栄えた屋敷が連なる反面、民は重税と飢饉で野垂れ死している。
《飢饉》言葉では知っていても、映像で見るのと、聞くでは大違い。
道端に捨てられる人骨、足の骨が散乱して、そして着物を捲ると
髑髏が2つ。
武家屋敷では公家か?帝が言う。
“臭いのー“
“へーッ、疫病で死んだ骸を焼く匂いにてございいます“
などの会話が交わされる。
あまりの貧富の差に言葉を無くしました。
蓮田兵衛(大泉洋)率いる5000人を超える賊軍(浪人や農民たち)が
一揆を起こして室町幕府の転覆を目指す話しです。
蓮田兵衛とは、歴史書に一行だけその名がある謎の男。
だから殆どが原作者(垣根涼介)と脚本も書いた入江悠監督の
空想を膨らませたストーリーと思われます。
《重税》
農民民の少ない稼ぎから吸い取った税金。
飢え死にするほどの年貢・・・
それを払えず借金をして、借金のカタに妻や娘を取られる。
飄々とした兵衛の胸内には怒りや憤りがあり、一揆へと向かうのだ。
★それにしても北村一輝は上手い役者だ。
農民を“ムシ“と呼び「虫でも潰せば脂が出る」
《税をあげよ!!、もっと、もっと》
酔っ払って吐く仕草、
これほど憎々しい演技は並の役者には出来ない。
出演シーンは印象深い。
★骨皮役の堤真一は貫禄があり、時代劇の格を上げている。
そして紅一点の遊女・芳王子(松本若菜)・・・実に美しい。
巨体の阿見201は一際目立つ。
才蔵を鍛える老人役の柄本明・・・出てない映画が珍しいほど売れっ子。
《一揆の決行》
偽の決行日を広める兵衛・・・マンマと1日騙して、先駆け!
兵衛の兵は松明を掲げて京に乗り込む。
京は碁盤の目のように作られている。
俯瞰から映す松明の行列が美しい。
《七重塔の役割》
例えば、道を塞がれたら、すぐさま七重塔を見るのです。
塔に上がっている仲間が松明の灯りで、
「右→」、「左🤜」と
方角を示す。
この松明の大群はエキストラも多く、圧巻の迫力の見どころでした。
大泉洋は初めてのアクションと殺陣を頑張ってます。
馬は本当に乗ったのかな?
本来なら気の合う親友なのに、道を違えると敵と味方になり
殺し合う。
その骨皮も応仁の乱では賊軍となり処刑されてしまう。
《戦乱の世》
現在の世の中とは違う生き様がありました。
面白かったけれど、畳み掛ける勢いが薄く、
今ひとつ盛り上がりに欠けている印象でした。
大泉洋の時代劇を期待したが
大泉洋の時代劇に期待して観たが、時代劇と西部劇とマッドマックスの世界が、ごちゃ混ぜになったような世界観だった。この世界観は娯楽映画としては良い。しかし、蓮田兵衛という名前が残っているだけで、詳しいことは分からない人物だけに、もっとキャラクターを面白く作り込んでも良かったのではないか。割と普通のいい人で、もっとクセのある人でもよかったのではないか。また、骨皮の仲間だった兵衛が、命をかけて一揆を起こした理由が分からない。「十一人の賊軍」で、仲野太賀が賊軍側になる方が理解できる。蓮田の考えや思いに共感し切れないために、最後に命を落とすことになっても、あまり悲しく感じない。「戦国自衛隊」で、千葉真一ほか、多くの登場人物が死んでいく時の方が強烈な印象が残った。
時間が長かったが、それでも登場人物が多すぎて、一人一人の事情や一揆に参加していく経緯がよく分からない。才蔵のアクションシーンはカッコよかったが、主役が喰われる結果になったような。才蔵が主役で、室町無頼2があるのだろうか?
面白かった!だが…惜しい…
昨今見なくなった痛快アウトロー時代劇という感じで個人的には「好き」
キャスティングと映像効果、時代表現等のリアリティが評価できます
ここからは少しポイント別に評価します(個人的な見解です)
※原作は読んでません
※一部ネタバレ含みます
【俳優陣と演技について】
大泉洋は文句無しのハマり役!この人のための映画という感じ!控えめに言って最高!
堤真一は流石の一言!役的にも圧倒的な存在感を放っていて控えめにいって最高!
松本若菜は少ない出番でも存在感があった!でも少し可愛いすぎてしまってマイナス…上の2人を手玉に取ってしまうような妖艶な遊女役?を演じるのはまだ厳しかったか…
長尾謙杜…物語上はこの弟子役はすごく重要なポジションだったと思うのだがなんで起用したのかが疑問。随所棒読みだったり、感情表現も直線的というか深みがなかった…
忘れてはならない北村一輝も悪代官(大名)っぷりが素晴らしい!こういう映画には絶対必要なポジションのためある意味最重要キャラ!しっかり演じ切って、最後(成敗される)までブレないのもグッド!
【ストーリー】
長尺だがテンポも良く、飽きずに見れた。無駄なシーンとかそういうのもほとんどなく、伏線回収もしっかりある。
反面、逆に登場人物の多さ、作品自体のボリュームが描き切れてない感じが否めない…主要人物以外にもカッコ良さげな「無頼」、対抗する権力者を守る侍サイドにも(堤真一の部下)なんとも強そうなキャラがいたがそれぞれのカットが少ないしあっさりのため咀嚼しきれない。とくに、急に7人の侍ばりにカッコいい「無頼」たちの…実際には何人だったか…夕日を背景にアンマッチなウエスタンチックのBGMで横に並んでいざ最終決戦へ〜の演出は確かにお約束だけどなんだかな〜という感じ笑
あと、大泉洋と堤真一の関係性について、どこまで深い関係(旧友?親友?戦友?)なのに相対するに至るのか…この描写も実は不完全だった気がする。
13人の刺客みたいに友ながら仕方なく敵として戦う構図の有名な既出作品があったりして理解できたが、そもそもありがちな構成だとしても、だからこそもっとその描写を丁寧にして最後の決闘とその結末の時に感情移入させて欲しかった。
そして最大の問題の弟子の存在…とどのつまり原作を読んでないのでなんとも言えないが、上述の通り弟子役の演技がちょっとあれすぎて…思い返すと別に居なくても物語成立するのでは?くらいに思ってしまった笑
ポスターには「師弟の絆」ってあるところ大変申し訳ないが、大泉洋と堤真一が良すぎて、「友の絆」に変えて欲しいくらいだ…笑
ボリュームの多さで描き切れてないと言ったのは、七人の侍、13人の刺客、ジャンゴ、ベストキッドなどなど…オマージュを詰め込み過ぎてるからだというのが個人的な結論。
例えばアニメ作品だが「ストレンヂア」みたく、弟子ポジションは少年か少女でも良かったと思う。ちなみに「ストレンヂア」はアニメ作品ながら、敵味方それぞれのつよつよキャラクター達の描写や使い方が素晴らしいので是非観てもらいたい。
【殺陣、戦シーン】
最高に良かったのは最初の関所破りのシーンだけ!
肝心の一揆(戦)は1万の勢力だって言って盛りに盛って急にスケールが小さくなる…殺陣もカメラワークによってよくわからない上に大勢のガヤガヤの音声処理が酷かった…そして切り替わって50人対10人くらいの最終決戦では関所破りでは人ごと柵切ってたつよつよ主人公があっさりやられて、1人謎に強くなった弟子が覚醒したで終わり…ちょっと納得できなかった…
最後の決闘シーンは概ね良かったけど、絶対許せないのは急に弟子の顔アップにキン!キン!って刀の効果音だけになる「あの間」は何?必要?てなった…弟子のポジションは必要だったのか改めて謎に思った笑
批判もあったが、とにかく大泉洋と堤真一がカッコいいのでそれだけでも観る価値のある映画です!
真面目な大泉洋
原作は、読んでません。でも、原作を読みたくなる面白さでした。歴史小説らしいんですが…ということは、蒲田という男は、実在してたってことですよね。
予告編を観て、面白そうと思いつつ、「無頼」とは何ぞや?なんと読むのか?なんて思いました。調べてみましたが、ちょっとピンと来ませんでした。使い慣れてない言葉だからですかね。
映画は、とても面白かったです。大泉洋さんも、飄々としていて、それでいて熱くて、素敵な役でした。堤真一さん、松本若菜さん、素敵な役者さんが大勢。長尾謙杜くん、最初は、汚すぎて、誰だか分かりませんでした。いや、長尾謙杜くんが出るって知ってたから、これか?って感じで見てました。今までのイメージと違い、役者って感じで良かったと思います。結構、錚々たるメンバーが出演してましたね。
PG12だけあって、血がドバーみたいなシーンが多かったです。死体の山とか、残酷なシーンも多かったです。苦手な方は、気をつけて…。
成龍作品好きなかたは必見
兵衛が三船敏郎さん、道賢が丹波哲郎さん辺りならば、もっと時代劇調になってこのぐらいの殺陣で良かったと思いますが、大泉さんや堤さんをメインキャストに据えているのでもっとアクションシーンはド派手な感じにしたほうが盛り上がった気がします
その影響かわかりませんが結果1番目立ったのが才蔵になってしまい、初期の頃のジャッキー・チェン作品をオマージュしてるような作品調に仕上がってます(自分はジャッキー・チェン好きなので★4にしましたが…今のレビュー評価は高すぎな気がします)
余談ですが最後の戦闘前の味方が並んで歩くシーンってアルマゲドンのパクリなのかな(笑)…って思ったんですがみなさんはどう感じましたか?
力作だが・・終盤に違和感・疑問点が複数・・ 舞台挨拶配信上映 後半ネタバレ★3.6
う~~ん邦画にしては大作・力作だが、終盤に進むにつれ、いかにも映画的演出が散見し、上映時間も短く感じるほどには至らず。
他作を見る予定だったが、"舞台挨拶の同時配信" なる物が上映前に観れると知り、★平均の高評価もあり、急遽今作にシフト♪
劇場に入ると、「室町無頼」のタイトルの下に、
"初日舞台挨拶生中継付き上映"のサブタイトルがスクリーンに♪
そして他作予告などなく、すぐ現場の生映像が写し出され、監督・主要配役4名登場し、挨拶&トークに♪
大泉洋が常に笑いを獲るトーク進行(下ネタ含む)が多く、客席の特に女性達はキャッキャと笑い声♪
私は彼女たちほど笑えなかったが、あるコメントに感心。
「用心棒」の三船敏郎さんになったつもりで、殺陣に挑みましたよ~と♪
そしてあの名台詞、「斬られりゃ、痛いぞ・・。」と真似る♪
ほほ~大泉洋も黒沢&三船のファンだったんだと知り、嬉しくなる。
「用心棒」は私の生涯BEST3の1本。
(トークは全体で35分も。 現在一部がtubeで見れます)
さて本作、冒頭に飢饉で死人の山・・の映像に、想像にないシリアス感が伝わり、前のめりに・。
が、大泉洋の殺陣シーンで、BGMがウエスタン調・・・・うぬ、違和感が。
登場人物の衣装の汚さがリアルで、特に長尾謙杜は汚れた顔にボロ衣装でアイドルらしさを意識しなかった。
他の端役は渋めの顔が多く、これ白黒映像なら昭和の作品に見えたかも、と思えるくらい序盤の演出はよかった。
演者=
堤真一の幕府侍「骨川道賢」役がハマっていて、低く抑えた声での演技はこの役そのもの存在感。
長尾謙杜は演技というより、修行シーンのアクションや “六尺棒”での立ち回りが多く、相当訓練を積んだようだ。
殺陣監督から、撮影前に「ベストキッド」的基本動作ばかりを練習させられ、
意味が分からなかったが、いざ撮影で指示どうり出来て初めて、その有り難みを理解したと語っていた。
ただ大泉洋が、役柄的にはいぶし銀の役で挨拶トークとは真逆で、
髭を生やした容姿も普段より貫禄はあるが、、どうしても大泉洋にしか見えない・・。
この役が、役所広司さんなら、作品がワンランク上がったろうな・・と視聴中にも感じてしまう・・。
(大泉ファンの方、スイマセン^^;)
真面目に熱演しているが、私的にやはり威厳が足りない。
全体的に「動」のあるシーンはいいが、「会話」シーンは説明描写に感じてそれほど引き込まれず、ややもたつき感も。
特に大泉と松本若菜の寝床シーンは、ハッキリ言って"様"になっていなかった(笑)・・。
物語が進むにつれ、シリアス感が薄れ昨今作品と変わらぬ演出に感じ、今風BGMがよりアンバランスに。
一揆の始まる盛り上げ感、大人数での激突殺陣などは金が掛かっていてそこそこの醍醐味だが、問題なのは終盤・・。
えっまだ続くの・・・と感じるエンディングで、さらに一人がマーベル級の活躍に??
★が私的に2段階下がった。
平均★も視聴前は4.3だったが、早くも4.1に・・。
(現在は3.8まで下がっている・・)
終盤ネタバレ↓
城内になだれ込んでの、大乱戦はいいのだが、決着が付かないうちに、太鼓が鳴り出し、一揆側が浮かれ出し踊る・・
なんじゃこりゃ・・。
なんか他作で観た様なシーン。
この浮かれ状態がエンディングかと思いきや、
一揆側10数名と、幕府側100名以上が対面状態に・・
いつの間に? 他は全部死んだ?
まさか・・・え~~この人数で突っ込むの?
主演までやられてジ・エンドなはずが、
長尾謙杜が、ハンマーの代わりに"六尺棒"を振り回し、
マイティー・ソー ならぬ マイティー・ケント状態で100人力に!
(役名は才三だが♪)
侍劇が一気にマーベルアクションに様変わりしてしまって、謙杜ファンは大喜びかもしれないが、こっちはため息・・。
バカ殿の息の根を止めてはいいのだが、
門に「無頼」の紙を射貫いて少年劇画かっ?・・と、
それで再度ジ・エンドかと思いきや、
逃げのびた二人に再度、決着・・。
この演出はまさに「椿三十郎」のエンディング・オマージュ・・。
▲一番の懸念ポイント
恩師が亡き者にされたのに、泣き崩れることなく、
亡骸を埋葬する事もなく、スタスタ去る・・。
あり得ないだろう・・。
私が、もし脚本家なら、骨川に「わしが丁重に弔う・・・ 行け。」
と一言言わせ、才三は悔し涙を拭う・・・
ぐらいには演出しまっせ・・・
さらに年月を経た映像に・・えっ、ま~だあるの・・
再会した二人に、思わせぶり・・・それ必要?
マーベルのオマケ映像の真似?・・
なんか不味い薬味を継ぎ足した様で、★さらにダウン・・。 もったいない・・。
先日見たネトフリ作品「6888郵便大隊」は逆にラスト映像で★が上がったのだが・・。
PS
「用心棒」「椿三十郎」を未見の方は是非♪
役所広司でも追いつけない、三船敏郎 主演です。
三船さんは、当時の殺陣監督が "私の何倍" も巧い、
そしてあの殺気は、三船さんしか出せないと絶賛。
海外の映画賞に行くと、国際的俳優が、
三船さんの名シーンをこぞって真似をした程だったそうです♪
蓮田兵衛は「民のために税を使え」と言う。もし兵衛が現代ニッポンを見たら同じことを言うに違いない。(追記)エンドと思うとなかなか終わらない (^^)。
映画を見ていて、民を軽んじる室町幕府が、民意を無視する現代の政治家と重なった。
国民の声を聞かないと,蓮田兵衛ひきいる軍勢が国会議事堂になだれこんじゃうゾ。
例えば,きのう 1 月16日(木)から政府がガソリン補助金を5円縮小した。 コレに伴ないガソリン代が5円値上げされた。
主要7か国のほとんどでは既に補助金を打ち切っていて、そうしたガソリン補助金の廃止という国際的な動きに日本も追従するために今回の廃止となったとのこと。
これに対し多くの国民は「補助金を縮小するのはまだ早い、今じゃないでしょ」と思ったハズだ。
蓮田兵衛ならきっと 「た,たわけ~い、民の声を聞かんかあ (`Д´)/。 国民が物価高に苦しんどるのにナゼ今ガソリンの補助金をやめるんじゃ?
日本は先進7カ国の中で唯一過去30年間、GDP成長率と賃金上昇が停滞しとるのに、ガソリン補助金の廃止の理由を主要7カ国が廃止してるからとするのはオカシイじゃろー」 と言うに違いない。
ホントはニュースの受け売り (^^)。
話は変わるが、蓮田兵衛の名前が歴史上たった1行しかないのに、そこからこれだけ壮大な物語を創造する作家には舌をまく。いやスゴイものだ。
原作を読んだときは、才蔵の修行と飛び抜けた天才的才能のところが面白かった。
今回才蔵を演じた長尾謙杜さんの殺陣が素晴らしく見ごたえがあった。他の時代劇で棒術使いの役で出たら見たいと思う。演技にはまだ伸びしろがあって、これからに期待だ (つまりイマイチ (^^) )。
長尾さんの殺陣も良かったが、大泉洋さんの殺陣もコレがまたスンバラしかったヨ。 大泉洋の無双ぶりをもっとたくさん見たかった。
特に堤真一さんとの戦いの場面も、途中で邪魔が入って引き分けなんて事にして、もっと見たかった。
蓮田兵衛と骨皮道賢、かつての盟友が今は袂を分かち、敵として相対峙して争う運命には悲しいものを感じる。
ただ、も少し2人でつるんでた時のエピソードでも有れば、より運命の悲しさが際立ったと思う。映画ってなかなか時間的制約があるからのう。
一揆の戦乱のところは大迫力で、特に大量のタイマツのうねりは見ごたえがあった。
だけど物語としては、蓮田兵衛が一揆の総大将になる展開が唐突な感じがしたし、一揆の軍勢に後からどんどん仲間が増えて大軍になった様も、えっ,いつの間にそんな段取りしてたのって感じで違和感がを感じた。
松本若菜さーん (^_^)/~~~~~~~~。
先日終わったTVドラマ「わたしの宝物」以来の大ファンである。だからもっとたくさん出番が有ったら良かったのになとは思う。だけど、遊女がらみの話は要らなかったと思ったりもする。
この相反する気持ちはどうしたらよいのでせう。
最後に、古文書の記述とは違い、実は2人は逃げて生き長らえたんじゃないかな、なんて空想すると嬉しい気持ちになるのであったヨ。
(追記)エンドと思ったらなかなか終わらない。
一揆の目的が幕府打倒ではなく、高利貸しの証文焼き捨てと妻と娘の奪還なので、なだれ込んで目的達成したところで終わりかと思ったし、それでいいと思った。
しかし、ここから映画がなかなか終わらない。正確にはもう終わりかなと思うと何度も終わらない。
例えば、才蔵が今頃やっと登場かってタイミングで登場して大活躍する場面。殺陣は見ごたえがあったけど、編集でもっと一揆の最初のほうで活躍の場を持ってきたら盛り上がったと思う。
僕は「才蔵、遅えよ、ナニ今さノコノコやって来てんだ」と思った。
また戦闘で盛り上がってるところに酔っ払いが御輿に乗って登場する場面も、カンザシの復讐を入れたかったのだろうが白けてしまった。
蓮田兵衛と骨皮道賢の対決も一揆後の川原に持ってくるからナカナカ映画が終わらない。
ここで終わると思いきや、応任の乱で骨皮道賢が打ち首になる場面まである。
さすがに終わりかなと思ったら、後日談で松本若菜が出て来た。 僕はテンション漠上がりでスゲー嬉しかったが、映画としては蛇足だと思った。長尾謙杜くんファンも最後に凛々しい才蔵が見れて嬉しかったと思う。
やっと終わり (^^)。
全113件中、61~80件目を表示