室町無頼のレビュー・感想・評価
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"今"を映し出す時代劇
通常スクリーンで鑑賞。
原作は未読。
室町時代末期。疫病が蔓延し、飢饉も重なったことで死者が続出している京の都。その様は今に通じているように思う。
コロナ禍を経て社会は変容した。物価高で様々な品の価格が高騰し、政治は混迷を極めまくり未来に希望を持ちにくい。
映画は時代を映す。「民のために使わないで、なんのための税だ!」。拍手をしたくなった。全くその通りだと思った。
民が蜂起し権力に立ち向かう。心が奮い立つような高揚を覚えた。兵衛たちが一矢報いた瞬間、留飲が下がりまくった。
当時の民衆は、自分たちの手で今を変えなければならないと行動した。その姿は爽快だし、勇気をもらえた気がした。
[余談]
長尾謙杜のアクションに瞠目。ここまでやっているとは正直予想外で、人外な動きを可能にしている彼の身体能力の高さに惚れ惚れとした。琵琶湖畔での釘打ち修行からメキメキと腕を上げていく様は、長尾謙杜の俳優としての成長ドキュメンタリーを観ているような感覚に陥らせ、気づけば心の中で声援を送っていた。集大成となるクライマックスの長回しアクションに興奮を禁じ得ない。彼の素早い動きに追随するカメラワークが躍動感を演出し、六尺棒を振り回し敵をバッタバッタと薙ぎ倒す長尾謙杜を勇壮に映し出していて見事であった。今までの時代劇には無い斬新な映像とアクションに血沸き肉踊った。
[以降の鑑賞記録]
2025/05/04:Amazon Prime Video
悪役不在
史実や時代考証よりエンタメに振り切ったアクション時代劇。
目的は借金の証文を焼くだけで一揆と言うより、ええじゃないか?
室町幕府の将軍が悪役のはずだけど代表が守護大名の北村一輝。
悪いというか馬鹿で柳生一族の陰謀、成田三樹夫 烏丸少将文麿を予想したらゲロ吐いて死ぬ…。
室町時代にも浪人はいただろうけど、あんなにいるのか?
室町幕府に天皇、寺社のやり取りやヒリヒリする殺陣、命のやり取りと言うよりRPGや無双。
音楽が何かフューチャリングされたウェスタンみたいで違和感が抜けないまま。
武田梨奈もセリフ無しならもっと見せ方がある様な。
入江悠監督は好きな監督だけど大作には向かないのかも。
読み切り漫画のような楽しさ
あまり時代劇見ないけど、映画論youtuberさんが長尾くんの殺陣をやたら褒めてたのと、大泉洋だしとりあえず楽しいかな、と思って見てみた。うん、いい意味で?時代劇っぽくなくて、楽しめた。
なんだろう、室町という時代背景が比較的新鮮に感じたのか、不思議なBGM選択が気軽な気持ちで見せてくれたのか。疫病患者が無惨に取り扱われる中で一揆が成功するという胸スカ展開も良かった。
なんか、大泉さんの今のワイヤーアクション今めっちゃ吊られてましたよね?をなぜ撮り直さなかったのか、とか長尾くんアクションは良かったけどやはりセリフがまだ素人っぽくて浮いてるな、とか気になるところはあれど。絶対強者が二人いる安心感、「無駄にピンチに陥るけど闘い中に急に覚醒して切り抜ける」という私のあまり好きではない王道展開ではなかったのが良かった。七重の塔からのまさかの逃げ方とかもちょっと笑えた。
あと堤真一がちょっと悪そうな顔しつつも悪すぎない、という役柄もとても合ってて素敵だった!
あとは史実とどれだけ合ってるの?というのをリサーチせねばならない。。のがやや億劫。
タイトルなし(ネタバレ)
「犬王」「逃げ上手の若君」とプチ室町ブームが来てる…とは言え、ほぼ無名の人物を中心に、時代設定は応仁の乱前夜、とは実に挑戦的。結果としてはBGM含め、カンフー映画やウェスタン要素も取り込み、いい意味で時代劇離れした映画になっていたと思う。大泉洋が敢えて常日頃と外れた役どころを演じているのが、却って作中でも「鵺のような男」と評される無頼の兵法家の人物像に深みを与えている。主人公のアクションが棒術主体なのも、時折1人称視点になるカメラワーク含め、新味がある。後半の展開は圧巻で、そこで「終劇!」と表示されていいようなクライマックスシーンが4回くらい繰り返され、正直クドいのだが、それもまたいいか、と思わされる熱気がある。個人的には、物凄く濃い中年男性同士のブロマンスを後にして、師匠から指名を託され少年が旅立つ…という3番目のENDシーン(?)が一番心に残った。次点は2番目の反骨心溢れるタイトル回収(笑)。
音響
アクションとか美術もこだわりが細部
に行き届いて良かったが、脚本の脇が
甘くみえた。
特に音響。音の大きさ、タイミング、選曲
監督のセンスが滲み出てくる物。
色々な映画を意識し過ぎだのが否めない。
シーンと合ってなくて勿体ない。
遊女役の松本若菜さんは綺麗。才蔵役の長尾謙杜さんは良かった。ハードな役作りに感謝。
大泉洋さんも二枚目に見えた。
最後は少しスッキリして欲しくもありました。
日本で初めてクーデターを起こした男
ざっくり言うなら嫌いではない。
むしろ、物語としては好きな部類だ。
だが…没入感を妨げるものも多いのが残念だ。
音関連が軒並み悪く…BGMは西部劇のようだ。テイストとしてあってはいいと思うけど、どうにも軽い。どのBGMにも煽られる事はなく、流れる度にズッコケてた。それと…俺の耳のせいなのか、台詞が全編アフレコなのかと思う程、臨場感がない。
特にアドリブなんだろうなと思える台詞は耳障りでしょうがない。人が変わっても同じような事しか言わないし、音に奥行きもない。なんつうか、映像で役がついた事もなければ舞台に立った事もないエキストラに適当に喋らせてる感じが拭えない。
主要キャストにしたって、人物の10cm前から聞こえてくるような妙な違和感。
棒術の子が時折口にする関西訛りも意味が分からなくて…どっかのご落胤って設定なのかと思うも、それが活かされるような出来事はなかったようにも思う。
でも、この俳優さんのスペックは高いと思われる。
とても綺麗な目をしてたし、5年後の彼にはしっかりと成長の軌跡が見えた。
撮影部も、序盤のクレーンアップのカットとか揺れまくるし…アレはドローンとかなのかなぁ。意図は伝わるものの表現しきれてないであろう現状を憂う。
編集もカット割も、なんかこう、芯を食ってない感じがずっとする。「ここ」じゃなくて「ここかな?」っていう迷いがある感じで、良く言うならば時代劇のカット割の特殊さが浮き彫りになったと言えるし、悪く言うなら、人物の心情に寄り添ってないとか、アングルのテーマが不明瞭とも言える。
あざとい演出も多かったなぁ…。
なんちゅうか…ずっと70点な感じ。
エキストラにしたって、素人のサッカーみたいな感じで、ボールに群がるような状態で同じ視点の連中しかいなかったりと、演出部の甘さが随所に残る。
とは言え、飢餓状態を表現する為に極端に痩せてる人々を集めてるのには好感がもてた。
俺的には、ずっと惜しいのだ。
物語の背骨は凄くしっかりしてる。
クーデターを起こすに至る前振りもしっかり脚本には書かれてて、そこに絡めて旧友同士のシガラミとか立場故の衝突とか。自分の右腕を育てる過程も悪くない。その弟子を通じて集まる仲間とかは、ちと強引過ぎるが尺を考えるとアレ以上のウエイトを与える訳にもいかない。ただ…残念ながら魅力に乏しい。
キャストに回せる予算も圧迫されたんだろうなぁと同情に近い事を思ってしまう。
棒術の子に絡むアクションは手が込んでて面白かった。カメラがローリングするような事は一回で良かったと思うけど、門前の1カットのアクションとか見事だったなぁ。
覚醒と言うのだろうか、市井の民がずっと抱えてた鬱憤を爆発させたような勢いがあって思わず「行け!行け!」と彼の背中を押してしまう。
クーデター当日はそこそこ面白くて、膨大な人数で何日にも渡ってやったんだろうなと感嘆するし、皆が浮かれて歌ってる途中に、犠牲者のカットを挿入する編集にも悲哀というか、裏側というか、虚しさを表現していて好きだった。
大泉氏も、凄く練習したんだろうなぁと思う。
序盤の関所の殺陣はやたらに距離が近く、まるで半分程の刀を振ってるようで違和感あったけど、総体的には素晴らしかったと思う。
オープンセットも燃やすし、大量のエキストラを投入もするし、メイクは凝ってるし…何より室町時代っていう、あんま扱わない時代の話でもあって、意欲作でもあったろうと思う。
なんだけど!
惜しむらくは、脇の甘さが随所に露呈してしまっている状況を嘆かずにいられない。
敢闘賞に思えてしまった事が残念でならない。
も少し各所に割り振れる予算と時間があったなら、間違いなく化てたと思える。
そう思えてしまった事が残念で悔しい。
余談だが、本作の柄本さんには疑問が残る。
なんであんな芝居したんだろう?
初見は「下手くそだなぁ、どこの爺さんだ」と思ったんだけど、ひょっとして柄本さんってずっと思ってて、彼のラストカットで柄本さんだと確信したくらいだった。
ただ、あの芝居だからこそ周りと浮く事はなかったと思うので、そういう理由なのかなぁと、なんとなく思う。なんか投げやりにも思えるんだけど、新たな一面と思えば挑戦的なアプローチでもあったのかなぁと考える。…監督とソリが合わなかっただけかもしんないけどね。
最近、松本若菜さんをよく見かけるけど、本作も良かったなぁー。
あ、それと北村さんの台詞が衝撃的だった。
「民なぞほっといても増える。儂らが困窮したら税を増やせばいいだけの事」とかなんとか。
今の政治家達も同じような事思ってんじゃないのかと、本作と現代が絶妙にリンクしてるような気にもなってた。
そういう意味でも、現在だからこその意欲作でもあったと強く思う。
自棄っぱち!
◉哀しみと怒り
「世界を変えるは、人の力」と言う文語調のフレーズが売り文句。しかし、観ているうちに世界を歴史に置き換えて、歴史を変えるは地に沁み込んだ「哀と怒」だろうと言うシーンが多すぎて、事実と分かりつつ切なくなった。
足枷手枷に捉われず自由に生きたい無頼漢が、支配階級に挑む。巧みに生きる術を知って、才蔵に説いていた男が、損得を投げ捨てて是非もなし! それで、民衆を煽りに煽って一揆を起こしてしまう。身を捨てなきゃ、何も果たせない。
◉踊れ踊れ
命のやり取りから、焼き尽くす派手な炎と踊りへ変わり、終焉はまた命のやり取り。よく、周囲の人間を自棄っぱちに誘う名人がいて、あぁもういいや、どうせ軽い命ならなるようになっちまえ!
古い史料の一行から拾われた蓮田兵衛も、その最たる者だったのだろうと思いました。正義には代償が要ると分かりながら、刃を振るってしまう。
道賢は居たし、才蔵もそのほかの誰もが物語のためではなく、きっと居たと思うけれど、近世より中世は更に分からないことが多いから、物語は愉しく膨らんでくれるのです。
◉太く生きる
大泉洋は多彩だとは思います。でもエモーショナルな作品で涙を見せるより、ゾンビの脳漿をライフルで吹き飛ばす「アイアムアヒーロー」とか、今回みたいな血の量タップリ系の作品が絶対に似合うと思いました。優しいものは胸のずっと奥底にしまって、ふてぶてしくて、でもジョーカーを引いてしまう、その感じが良かったと思いました。
米価が二倍になるなんて!
時代背景はちがうけど 十一人の賊軍 と並ぶ大作
歴史の一隅を照らすそんなところが良いです。
原作未読(本が読めない(^-^; じっくり読んでいられなく
ほかの事を始めちゃう)性格なので映画館ばかりでみてます。
賊軍よりちょいとあくが弱めなところもあるけど
あの時代の憤りが感じられる良作でした。
惜しいのは さいぞうのセリフがもう少しうまければ・・・。
今の日本人はおとなしいんだなと改めて思います。
昔も今も変わらない…?
あいつらはほっといても税金納める、みたいなセリフがあって、あー今の政治家もこんな感じなのか?とかよぎっちゃいました。
昔も今も同じ?と思ったけど昔の人の方が怒りを形にしてたのかも。
大泉さんと堤さんは流石の貫禄でした。最後はちょっとホロっとしましたね…
大泉洋作品は安定してるなぁ。(時代劇版マッドマックス)
仕掛け、世界観共に良くできています。
大泉洋さんの飄々とした演技は良いです。
時代劇なのにマッドマックス感があるのがすごい。
是非とも劇場にてご覧ください。
※この映画には、洋画、日本の映画のオマージュが含まれています。(荒野のガンマン、七人の侍など)
カエルの成長物語
全体のセピアの色調がカオスな時代を表して良いムードを出していました。カエルの成長物語としても面白い映画でした。どんどん顔つきが変わっていました。折れた太刀の切先に大泉洋の姿が写るカットが素晴らしかったです。また、松本若菜の凛とした美しさも光っていました。
タイトルなし(ネタバレ)
室町時代(15世紀)中期、大飢饉と疫病が国を覆っている。
京の洛外、加茂川の畔では、毎日のように大量の死体が焼かれている。
が、洛中では民のことなどお構いなしの生活。
比叡の僧たちは民々に高利貸しをし、返せないとなれば、人身売買や奴隷労働が常だった。
そんな中、河内の郷では一揆の支度が進められていると知った洛中洛外警備の長・骨皮道賢(堤真一)は、無頼の武芸者・蓮田兵衛(大泉洋)に一揆の阻止を請け負わせる。
蓮田は、骨皮から受け取った銭を郷の者たちに渡すとともに、いまは時期ではないと諭して、一揆を未然に防ぐ・・・
といったところからはじまる物語。
史実として、一揆があり、一揆勢の大将は蓮田兵衛との名があるのみ。
ストーリーはフィクション、とみるのが正解だろう。
大飢饉と疫病に覆われた民草の凄まじい状況が描かれる冒頭から、あっと言わされる。
セットや美術が素晴らしい。
また、主人公がなかなか登場しないあたりもいい。
劇伴はマカロニウエスタンか「必殺」シリーズのそれで、このあたりも含めて、東映時代劇のごった煮感がある。
ごった煮感はその他、主人公の弟子となる「蛙」と呼ばれる若者(長尾謙杜)を準主役にして、彼が六尺棒使いの武芸者になるまでのサイドストーリーを盛り込む。
若者を実際に指導するのは、正体不明の老人(柄本明)であり、老人の補助にふたりの朝鮮渡来の武芸者男女を配している。
このあたりは、かつて東映が本邦へ紹介したジャッキー・チェンの「○○拳」シリーズのよう(女武芸者は志穂美悦子ね)。
クライマックスは、主人公率いる一揆勢と骨皮率いる警護勢との衝突。
東映お得意の集団抗争へとなだれ込む。
一揆以降もアクションシーンが続くのだが、そこはちょっと長いなぁと感じる。
ひとつ前ぐらいで終わらせて「続編に期待!」の手もあったようにも思えた。
主人公・蓮田兵衛は大泉洋の個性も活かされ、魅力あり(『探偵はBARにいる』シリーズとあわせて、大泉洋と東映の組み合わせは良い感じ)。
骨皮道賢演じる堤真一も悪くない。
「蛙」演じる長尾謙杜は、アイドルグループの一員ということだが、顔つきがアイドルっぽくないあたりはいい。が、やはり、ここは若い頃の真田広之レベルがほしかったかなぁ。
その他、前野朋哉や芹澤興人など、一揆勢の面々の面構えや好し。
お、続編は無理でも前日譚なら作れるね。
『蓮田登場』だね。
室町時代
非常に面白く見せて貰いました。
室町時代ってどんな人達が居た時代なのか、歴史には疎いのでよく分からないのだが確か一休さんのアニメはこの時代ではなかったか。足利将軍だったか。
描かれてることは今現在にも通ずるとこもあり、コロナや増税で苦しんでいる現代人も同じではないかと。
室町時代の経済の仕組みがよく分かりますが、もっと勉強したいと感じました。
しかし、一揆が起きないと徳政令が出ないとか地獄のような時代ですね。
あっ、今も一緒か(笑)
俳優の演技が光る…!
予告で気になり、鑑賞。
洋画と比べるとどうしても映像の迫力や音楽の重厚さに物足りないところを感じてしまう所もあったが、
それを俳優の演技がカバーする素敵な映画で最後は泣いてしまった。
主演の大泉洋さんは飄々としながらも、
その人間力で人を惹きつける役が、
俳優としての彼そのものの魅力だった。
堤真一さんは敵役ながらも憎めない役柄で
黒い衣装も相俟って圧倒的存在感を放っていた。
才蔵役の長尾謙杜さん、
彼の目力と作品が進むにつれてどんどん変わっていく表情や仕草にとても魅了された。
特に一つ目の修行、『釘の打ち込み』とても格好良かった…!
室町時代の民の暮らしは厳しいものだったことを映画を通して知り、
改めて日本史も学び直したいと思った。
大泉洋さんがこんなにかっこよく見えるなんて…
テレビの番宣や予告で気になって鑑賞!
1461年、応仁の乱前夜の京みやこ。
大飢饉と疫病がこの国を襲った。
賀茂川ベリにはたった二ヶ月で八万を超える死体が積まれ、人身売買、奴隷労働が横行する。
しかし、時の権力者は無能で享楽の日々を過ごすばかり。
貨幣経済が進み、富める者はより一層富み、かつてない格差社会となっていた。
蓮田兵衛は、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぐ自由人。
各地を放浪する彼の眼差しは、ひとり遠く、暗黒時代ダークエイジの夜明けを見つめていた。
一方、才蔵はすさまじい武術の才能を秘めた若者。
天涯孤独で餓死寸前を生き延びたが、絶望の中にいた。
しかし、兵衛に見出され、鍛えられ、才蔵は兵法者としての道を歩み始める。
才蔵の武器となるのは、“六尺棒”。
地獄の修行を終えた時、超人的な棒術を身につけた才蔵の前に敵は無い―。
時は来た―。
才蔵だけでなく、抜刀術の達人、槍使い、金棒の怪力男、洋弓の朝鮮娘ら、個性たっぷりのアウトローたちを束ねる兵衛。
ついに巨大な権力に向けて、京の市中を舞台に空前絶後の都市暴動を仕掛ける。
行く手を阻むのは、洛中警護役を担う骨皮道賢。
兵衛と道賢はかつて志を同じくした悪友ながら、道を違えた間柄。
かつては道賢、いまは兵衛の想い人である高級遊女の芳王子が二人の突き進む運命を静かに見届ける中、“髑髏の刀”を手に一党を動かす道賢に立ち向かい、兵衛は命を賭けた戦いに挑む。
というのがあらすじ!
世紀末みたいな、ゾンビ映画、マッドマックスみたいな感じの雰囲気の映画でした!
格差社会がすごかったですね…
死体の山積みにされてるし道の至る所に飢えてる人がいるし…
実際はどうだったのかはわかりませんがすごかった…
蓮田兵衛は大泉洋さんが演じてましたけどこんなにかっこよく見えたのははじめてかも…?笑
コメディの印象が強かったですしアクションあんなにできるなんて意外でした😳
すごかったです!
そして才蔵もすごかったですね!
最初は叫びまくっててうるさいって思ってました笑
でも成長していくうちにそんなことはなくなってめちゃくちゃ強くなりましたね!
修行のシーンは過酷すぎるなと思っちゃいました笑
二条通りでの一揆のシーンの最後らへんは鬼神のような強さでしたね
全員ぶっ潰すからのシーンは強さが圧倒的でしたし迫力もすごかったです!
気になったのが蓮田兵衛は亡くなったけど他のメンバーはどうなったのかな?
才蔵だけしか生きてない感じ?
そして蓮田兵衛と骨川道賢との友情が熱かった!
最後は悲しかったけど兵衛の近くに座って噛みしめてる姿はぐっときましたね…
あと松本若菜さんもすごく妖艶で美しかった…
みなさんのアクションすごかったし演技が素晴らしかったです!
史料では蓮田兵衛は一行しか載ってないらしいですが話がここまで広げられてるのはすごいですね!
とても面白い映画でした!
ありがとうございました😊
オススメできます。また新しい歴史映画の名作
ストーリー(盛りだくさんで退屈する間がない)、テンポ(疲れないギリギリなライン)、役者さんの演技、映像(ロケーション)、音楽(ちょっとダサめなところとか、一揆のシーンとか)全て文句無しです。
ラストは、描いてほしい様なところまで描いていて、A級映画に感じる「胸くそ悪さ」が無くて、ハッピーエンディング派としてはありがたかったです。
名画にするにはラスト10秒をカット(気配の辺りでエンド)しがちかもしれませんが、鑑賞後、良い気分で退館するには大事な部分だと思いました。
世界感を邪魔しないギリギリの笑い所も最後まで飽きずに観られる部分だと思います。
歴史物は硬くて敬遠、という方にも観てほしい。
いつもは娘と鑑賞しますが、今回は一人でレイトショーで。それで正解でした。大人の楽しみな一本
幕の内弁当!
室町時代を設定とする時代劇は少ないので珍しいし、思ったよりずっーと楽しめた。まるで幕の内弁当みたいだ。
音楽はちょっとダサめなThe時代劇のどっかで聞いたことのある曲だ。友情で人が集まっていくのはキングダム。そして、武芸の師匠は柄本明が素晴らしすぎる。見た目は酔拳の師匠、やってることはベスト・キッドのパットモリタ。三宅ひろきと堤真一が出てきて劇団新幹線テイスト!と思っていたら後半に少人数で攻め込むシーンはまさに劇団新感線の髑髏城の七人だ!
堤真一が死んでいくシーンは泣けた!
とにかく長尾謙杜のキャスティングが手垢がついてない感じでとても良かった!
武田玲奈はえ?出てた?と後から思うほど、黒かったしセリフがなかったから違う女優さんと勘違いしてました。
北村一輝がちょっと可哀想な役を全うしてました。
松本若菜は強い男だったら誰でもいいんか!という役どころだったけど色気があって誰もが吸い寄せられる感じが納得しました。
きっと第2弾があるとすればあのみんなと遊びに馴染めない子を今度は鍛えるんだろうな。その頃には師匠はもう、高齢すぎるから武田玲奈の出番だな!
才蔵が良かった
実は半分くらい才蔵の成長物語で、才蔵役の長尾謙杜さんがとても良かったです
大泉洋さんと堤真一さんのやりとりとか、ずるいくらい面白かったし、松本若菜さんは魅力的だし、ほんと楽しめました
意外と平凡な時代劇だった
令和の時代劇なのか、時代劇仕立ての令和の映画なのか、アクションシーンてんこ盛り、CGをふんだんに使い、会話も今風、コメディ要素も入れて、音楽はエンニオ・モリコーネのマカロニ・ウエスタン風、昭和の頃こんなBGMのテレビ時代劇を観たような気がします。
「歴史書にたった一行記されている人物」で、誰も彼のことを知らないんだから、もっと自由で大胆なフィクションができたはず。
見かけは派手で大作だが、内容はありふれていて捻りもなく、すべて予想の範囲内で面白みがない。
蓮田兵衛とその仲間たちが生き延びたら良かった。
堤一派が兵衛側につくどんでん返し、兵衛はその後、才覚を活かして大商人になり、ともに一揆を扇動した仲間たちと船を操り貿易を行ったとか、ふてぶてしく生き延びて観客ともども快哉を叫ぶような話だったら痛快で良かったのに。
テンポが良くなく冗長な気がする。
全体的にメリハリがなく平板で、一揆のシーン以外は盛り上がりに欠ける。
兵衛がどれほどの人物なのかいまいち分からない。
そもそも大泉洋が役に似合っていないような。
カリスマ的な魅力ある人物にしたかったのだろうが、重いパートの演技がしっくりこなくていまひとつ魅力がない。殺陣もいまいちだったような。
才蔵の修行のシーンがベスト・キッドか初期のジャッキー・チェン映画みたいで浮いていた。笑いが口元で立ち消えてしまうくらいのコメディ感で微妙。
群衆が松明を掲げて京の街を走り抜ける一揆のシーンはさすがに圧巻で、「借金棒引きだぞ」と叫べばみんな我先に仲間に加わる、上手い人集めのフレーズだと思った。女たちまでわらわらと参戦して悪徳高利貸しの店や倉庫、自宅を次々壊し火をつけたら、集まった人々は狂乱じみたハイになって、ええじゃないかみたいになりそうで納得。
一方で死んだ人、死人を抱えて泣く人もきっちり描かれていた。
証文は確実に燃やしたほうが良いと思う。
マクロファージ先生は相変わらず美しく凛としてなおかつ可愛らしい。
先生に男にしてもらったら、そりゃあ才蔵は思い出しにやにやが止まらないよね。
才蔵役の長尾謙杜くん、良かったです。
残酷描写が多い。
飢饉と疫病で亡くなる人、一揆で命を落とす人、死体や死人の数では、もしかしたら邦画史上最多では。知らんけど。
期待しすぎた面もあるが、意外と平凡な映画だった。
全113件中、21~40件目を表示