室町無頼のレビュー・感想・評価
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新時代のアクションスター現る
IMAXで見ました。
前評判通り、これまでで一番かっこいい大泉洋が見られました!
しかしそれ以上に目を奪われたのが才蔵の存在。
小さく細く真っ黒で滑舌も悪く、頼りない少年が、辛い修行を経て成長する姿は、少年ジャンプの主人公のようでした。
もし日本でドラゴンボールの実写化をするなら、長尾くんに孫悟空をやってもらいたい!と思いました。笑
才蔵に未来を託す、兵衛と骨皮道賢との友情に涙しました。
そしてラストシーンの才蔵のなんと精悍で美しいこと!
京を離れた10年の間の月日が、その表情で見て取れるようでした。
長尾謙杜くん、新たな時代のアクションスターが生まれたかもしれません。
日本映画の冗長性(余白)
冗長性(Redundancy)ということばがあります。
冗長とは必要最低限のものに加えて、余分や重複がある状態のことで、宇宙ロケットやIT分野などでは、耐障害性を高めるために、あるシステムについて二重化して予備のシステムを用意することがあるそうです。つまり、冗長化することにより信頼性や障害対応力を向上させるのですが、この状態を冗長性があるというのです。
そういう意味で、この映画はかなり冗長性が高く編集されているのではないでしょうか。
才蔵の修行シーンまではいいテンポで見やすかったのに、それ以降は段々とあれもこれもと丁寧に時間をかけて描いている印象。ただ、結果として無頼という生き方や思想みたいなものが、空気感としてはかなり薄れ、全体的にまったりと眠気を誘う後半になってしまった気がします。
せっかく撮ったのだから、このシーンも本編に入れておかなくちゃ、みたいな感じで、本来なら使わなくてもよかった予備システム的なシーンまで必要以上に入れ込んでしまった?
こんなふうに感じるのは、冗長性(余白的?シーン)を極力削ぎ落として飽きさせることなくラストを迎える韓国映画(アクション、ミステリー、コメディなどなど)を見慣れてしまったせいかもしれません。
無頼とは…
みなさんは大泉洋さんの幻の妄想作品、「喧嘩太鼓」はご存知ですか?あの荒々しい漢の物語。
上半身裸で激しく太鼓を連打!連打!連打!!
荒々しくバチを打ちおろす!!
私はいつ大泉くんが半裸になるのかずっと待っていましたが、残念ながらこの作品ではそんなシーンがはございませんでした。
個人的にはふんどし一丁ででっかい太鼓を荒々しく叩いて欲しかったのですが…。
とにかく最初から最後まで大泉くんはカッコいいんです。カッコ良すぎるんです。殺陣はもちろん、時代劇の役柄はとても似合ってます。相手役の堤さんも最後までカッコ良かった。そして何よりこの物語で一番強くなった長尾くん!最後は無頼を受け継いで立派な漢になっていました!
ストーリーとしては徳政令の為に一揆を起こすだけの物語です。
一揆のため、荒くれ者たちが続々と大泉くんの周りに集まって来るところは、なかなか胸が熱くなりました。どう考えても一揆側は不利なのに、抜群の戦術で幕府側へどんどん攻め入って行くところは痛快です!
最後は無事、借金の帳簿を全て燃やして村人全員踊り狂って終わりかと思いましたが、その後は無頼の精鋭たちが本堂まで攻めます。
幕府の侍たちがわちゃわちゃ出て来て、あーこれでみんな死ぬんだろうなと思いましたが、まだ死にません!
大泉くんも足を刺されて動けなくなったその時!
長尾くんがブチ切れて六尺棒でバタバタと侍たちを倒していきます。あれよあれよと無双して堤さんにもドスッと一撃喰らわせます。
フラフラになりながらも、大泉くんと門の前に「無頼」と書かれた書き初めを貼り付けて、めでたしめでたし…。
かと思いきや、河原へトドメを刺しに堤さん御一行がやって来ます。手負いの大泉さんは覚悟を決めて、長尾くんへ手を出すなと諭し、大泉くんと堤さんのタイマンが繰り広げられます。
ザクッと堤さんに斬られ、ぶら下げだひょうたんと共に大泉さん死す。
それを見届けた長尾くんはひょうたんだけ拾って去る。トドメを刺した堤さんは泣きながら空を見る…。
最後の最後に長尾くんは立派な無頼の姿になって松本若菜さんの前に現れて、終劇。
無頼とは…この時代に居なくてはならない存在だったのだろうと思います。
幕府に刃向かう荒くれ者かもしれませんが、弱きを助ける姿はとても感動しました!
★が一つないのは、長尾くんの師匠、柄本明さんが戦場にいなかった事ですね…。どんな役で出るのかなと思っていたら、蛇拳や酔拳のユエンシャオティエンのような出で立ちの師匠役でした!
あの修業シーンは蛇拳や酔拳を彷彿させるインパクトのあるシーンだっただけに、柄本さんも最後に一揆に加わって無双して欲しかったです。
次回作は、脚本、監督、主演、主題歌大泉洋、「喧嘩太鼓」でお願いします!!
大泉洋さん、無頼最高でしたっ
以前から楽しみにしていた室町無頼観てきました!
大好きな大泉洋さんの映画なのでとてつもなく期待して行きましたが更に上回る素晴らしさでした、、、!
時代劇?特撮?ヒューマンドラマ?全ての要素が入ってる映画でしたっ
時代劇は時代劇なのですが、バックの音楽が何とも言えず昔ながらの特撮風なゴリッゴリの西部劇のよーにもとれる音楽で、そうかと思いきや時代劇にはないような爽やかな音楽が流れたりで独特な世界が表現されていて凄いバランスでしたっ
一見するとミスマッチに思えるのですが、そこを繋ぎ合わせる事が出来たのが大泉洋さんの雰囲気と全体の作り込みだと思いますっただ好き嫌いは分かれるかもですが私は素晴らしいと感じましたっ
そこにハマりにハマっているのが大泉洋さん演じる兵衛なんです!多分大泉洋さんしか出来ません(笑)キャスト考えた人天才、大泉洋さん天才っ
そして堤真一がまた素晴らしい、、、真っ黒な中に赤いラインが入っているお召し物がとっても似合っていて美しくも残酷な雰囲気が良きっ
大泉洋さんの演技にマッチしてて重厚感溢れる作品でした〜
ストーリーも良くて、時代劇にありがちな独りよがりな展開も全くなくて本当に素晴らしかったです、、、
前情報全くなく観たのですが、物語が進むうちに、無頼、とゆー言葉の意味を自然と考えていきました、最後にはよくわかりタイトルの意味が伝わって涙涙でした、、、
ただ勿体ないなかったのは才蔵役の子が酷くてリズムを崩されたこと、、、それがマイナス点でしたー
もっと違う役者さんで観たかったかな、、、
殺陣もカメラワークも迫力があるので是非映画館で観て欲しいですっ
殺陣もとても迫力があって
難しくなくて見やすかった
時代劇はテレビで時々見るくらいだった私でもどういう時代でどんな物語なのかが理解できた。
ラストの才蔵がボロボロになりながらも戦っている姿は痛快で感動した。
才蔵の演技の下手さとBGMの場違い感
カッコ良すぎでしょ。
才蔵の成長
1461年、応仁の乱が起きる前の京は、大飢饉と疫病により路上に無数の死体が積み重なり、奴隷労働や少女の人身売買が横行していた。しかし時の権力者は無能で、何の対策も打たず快楽の日々を過ごしていた。そんな中、蓮田兵衛はひそかに倒幕と世直しを計画し、立ち上がる時を狙っていた。一方、天涯孤独の青年・才蔵は、兵衛に武術の才能を見出され、鍛えられ、彼の手下となった。1462年、兵衛のもとに集った無頼たちは、巨大な権力に向け一揆を仕掛けた。そんな彼らの前に、骨皮道賢率いる幕府軍が立ちはだかり・・・さてどうなる、という話。
応仁の乱の原因にもなった室町幕府の無能ぶり、あれが京の都だとしたら、あまりに無惨。まるで戦場の様だった。比べるわけじゃ無いが、その後の戦国時代の武将たちの何と立派なことか、なんて思いながら観てた。
才蔵には武術の才能が有ったという設定らしいが、彼の成長が素晴らしく、そこが見所なんだと思う。
蒲田兵衛という人は実在の人物らしく、もう少し多く才蔵の様な若者を鍛えていたら、展開は変わったかも、なんて思った。
蓮田兵衛役の大泉洋はユーモアもありなかなかよかった。
才蔵役の長尾謙杜のアクションは素晴らしかった。彼が、なにわ男子のメンバーとは知らずに観たが、筋肉美も良かったし、イケメンだなぁ、なんて観てた。
堤真一、柄本明、北村一輝、など芸達者な出演者たちも良かったし、松本若菜は本作でも美しかった。
蟷螂の斧
推しが多数出演していた為鑑賞。
現実で増税やらなんやら話題になってる時にこの映画が上映されるって偶然なのかね?
室町時代が舞台なんだけど、疫病と飢饉による地獄みたいな様子をリアルに描写してて良かったし、キャストの演技、アクションもレベルが高かった。ストーリーも分かりやすく、かなり見易い時代劇って感じ。
ストーリーや展開は全体的に上手くまとめてあるが、もう少し大泉洋と堤真一の過去に触れて欲しかったかな。才蔵の修行と成長に時間をかけてたのは良かったと思う。
キャストについては
兵衛役の大泉洋は演技はいつも通りの感じで特筆する事はないけど、意外にアクションが上手くて驚きでした。
才蔵役の長尾兼杜は演技は大根でしたがアクションが凄く良かったです。修行の際や一揆中の無双アクション等かなり見応えがありました。今後の活躍に期待したい。
骨皮道賢役の堤真一、全てが良い。
そしてこの映画で一番印象に残ったのは伝助役の水澤紳吾。やっぱこの人演技がめっちゃ上手い。何でも出来る名脇役。
アクションや演出については個人的に評価低め。各々のレベルの高いアクションをしてるのに見せ方があんまり上手くない。特に一揆中の乱戦がいまいち。何て言うかアクションシーンの配分が微妙。劇場版のHigh&Lowくらいアクションの配分が微妙。
メインの大泉洋や堤真一、長尾兼杜はしっかり時間をかけてるけども、その他の扱いが雑なんだよね。
お供の3人は阿見201ばかり目立ってんのは正直微妙。そりゃあ金棒持った巨漢が暴れれば画面映えするけども、多様し過ぎ感ある。
前野朋哉も終盤で目を潰される等苦戦してたけど、もう少しその戦闘シーンを出しても良かったと思う。
遠藤雄弥は一揆中のアクションがほとんどなかったように思える。堤真一に腕をぶった切られてるのしか印象に残ってない。もっと居合アクションが見たかった。
武田梨奈は女同士の戦いで出番があったものの、シーン短かめアクション抑えめでめっちゃもったいなく感じたな。
刀鍛冶の小吉役の般若はせっかく助太刀に来たの切られるシーンばかりピックアップされてかわいそう。
堤真一側にも猛者はいたけど、正直ほぼ印象に残ってないんだよね。
伏士のお千役の吉本実憂は武田梨奈との対決等の見せ場はあったが正直あまり印象に残らなかったな。かなり動ける女優さんなんだろうけど。
前野朋哉と戦って彼の目を潰した釵を持ってる人って伏士頭の彦次郎だっけ?孫八だっけ?どっちも印象が薄すぎてあんまり覚えてない。釵持ってた人いたなーくらいの印象。
そして一番の不満。丞威の扱いよ。
この作品の中で1位2位を争うレベルのアクションの達人で鎖鎌っていう映える武器使ってんのに戦闘シーンはごちゃごちゃして非常に見辛く、やられるシーンもめっちゃ雑。超不満。出来ることなら遠藤雄弥との居合vs鎖鎌が見たかったな。
それと少し気になったのがBGM。最後の一騎討ちの際の穏やかなBGMはいいとして、一揆で盛り上がってる際のBGMが場面に不釣り合いな程穏やかで唐突かつ微妙に感じました。
そういえばラストのシーン、芳王子が一緒に遊びませんかって声をかけてたあの汚い子供。多分才蔵と旅に出るんだろうなって思ったんだけど、才蔵とその子のやり取りで締めくくればかつての兵衛と才蔵に重なった綺麗な終わり方になったのになとか思いました。
いや、そんなに丁寧に説明しなくても理解しろよってやつ?
蟲の意地
武士にして初めて一揆を起こしたとされる無頼漢、蓮田兵衛と仲間たち、そして彼らと立ち回った洛中警護役骨皮道賢率いる幕府軍の話。
寛正2年、大飢饉と疫病で人々が数多死にゆく中で、一揆の気運が高まるのを察知した骨皮が、高利貸しに捕まっていた小僧の才蔵と600文を報酬に、兵衛に一揆を止めさせる以来に依頼をして巻き起こっていく。
引き受けたとはいえども兵衛の無頼っぷりは健在だし、確かに依頼の仕事は成し得るけれど…。
そして気づけば幕府の敵?からの今度は蛙の修行!?
そしてまたもや一揆の気運と思ったら、最早戦ですか!!?
ちょっとエンタメ色が強めの時代劇で、そういう意味ではシリアスさが足りなくはあったけれど、なかなか面白かった。
ストーリーは良かったんじゃないかと思う。 ただ配役みんなを引き立た...
期待通り
とにかく劇中の音楽の違和感が気になった
豪華キャストだし見応えがありそうと思い早速見てみましたが、まあ何というか悪くはなかったがそんなに良くもなかったというのが感想です。
大泉さんの役もハマり役ですし
他の方々もベテラン勢は本当に演技は最高に上手いです!その辺りは本当に文句なしでした。
ただ、才蔵役の長尾さんはもうちょい演技を頑張ってほしいなーと思って終わってから調べたらこの人はアイドルなんですね、それなら仕方ないなと思います。
アクションの切れ味は長尾さん最高でした!
めちゃくちゃかっこよかったです。
あとは松本若菜さんの綺麗なお腹が見れるのが素敵すぎました(笑)
改めてめちゃくちゃ綺麗な人だなと見惚れてしまいました。
ストーリー的にはうまくいえませんが何というか何か今ひとつ物足りない。そこまでベタな王道な展開ってわけでもないがなんとなく最後の方は展開やオチが読めてしまったし、その辺りがなんというか見てて物足りないものでした。
そして何より気になったのが劇中の音楽。
こういった戦国時代系の作品ならば太鼓がドンドカドンドカ鳴りながら鬼気迫る戦いのテーマ的なものがハマると思いますが
なぜかめちゃくちゃ穏やかな拍子抜けしちゃいそうなほんわかした音楽がバトルシーンやわりと重要なシーンで流れたりメインのテーマ曲もそんな感じで、とにかく映画を見ていて初めて流れている音楽が作品を台無しにしていて本当に邪魔だなと思いました。こんな経験は初めてです。
音楽が耳障りだったその点だけでいうとかなりの駄作です。
とにかくこれだけの大型キャストなのになんだかいろいろ残念だったなと感じてしまいました。
ただ、バトルシーンに関してはワイヤーアクションみたいな感じというかそれがめちゃくちゃカッコいいです!
ま、わざわざ映画館で見なくても配信で見るくらいでいいような作品ではありました。
世は繰り返される
入江監督、最近勢いありますねぇ。
パッと思いつく映画は「22年目の告白」ぐらいであんまりいい印象はなかったんだけど、「あんのこと」で180度ひっくり返されてしまい、本作も期待値爆上がり。評判もかなり良かったからワックワクで行ったんだけど、今回も抜群の脚本力で流石だなぁと。
アクション面では物足りなさを感じてしまい、バイオレンス描写も半端で期待以上とはいかなかったものの、スピーディなストーリー展開と役者陣のガチ演技のおかげで作品にハリが出ており、135分の長尺でも一切飽きさせなかった。
大泉洋と堤真一は言わずもがな。それぞれ当て書きを疑ってしまうほどピッタリの人物像で、互いの相性も安心感を覚えるほど良かった。やっぱり大好きな2人。洋ちゃんは劉備玄徳からのギャップに萌えちゃうね。
今回特出したいのはこの2人ではなく、かえること才蔵を演じた長尾謙杜。想像を絶する表現力と運動神経。主人公もろとも食い尽くす勢いで、凄まじい演技力を見せてくれた。なんか聞いたことある名前だと思っていたら、なにわ男子のメンバーだったのね。全く分からなかった。そのくらいアイドルの雰囲気を隠し切って、みすぼらしい平民から兵衛の手下となるまで、見事に演じきっていた。前半と後半でまるで人が違う。これは今後が楽しみだ。
秀逸でセンスのあるセリフが多く、そんな言葉から蓮田兵衛という男の実態をしっかり描いていた。「人を下から見た姿はその人の10年後を表しているという。お前は10年後もキレイだ」というこのセリフ、蓮田が多くの人から愛された理由が詰まっているように思えてすごく印象深い。その時の松本若菜演じる芳王子もまたその言葉通り美しかった。
才蔵と戦って負けてしまった無頼たちが、どんな戦いで如何に彼が強かったを村の人々に向かって語ってみせているあのシーンもすごく心温まるし、本作の本質だと感じる。〈言葉〉の偉大さ。世の中伝言ゲームの繰り返しなんだよな。
税金が国民の大きな負担となり、不平不満が溜まっている室町時代。皮肉にも現代でも同じことが起きている。「今こそ立ち上がるべきだ。」その言葉は我々現代人に向けたメッセージのようにも捉えられる。「あんのこと」の入江監督というのもあり、ただならぬ重みと強さを感じる。
時事ネタを映画のレビューにぶっ込むのは如何なものかと思うけど、やはり今このタイミングでこの作品を映画化したことは何らかの意味があるだろうし、そう思わざるを得ない。このタイミングだったからこそ、すごく心に響くものがあった。映画の展開としては先が見えやすいし、物語の驚きも少なかったけれど、テーマ・メッセージには深く考えさせられるものがあった。
演出的なせいか終盤の戦闘シーンに思う存分ワクワクできず、なんだかもどかしい気持ちになってしまったが、構成や雰囲気としてはここ最近ではそう見られない魅力的な作りで、グイグイ引き込まれるそんな時代劇だった。
ココ最近の時代劇は注目されてばかりだから、この調子でどんどん未来を明るくして欲しい。ただ売れてないなこれは...観客合わせて2人だけだったぞ...。洋ちゃんパワーでも知らぬ人物が主人公はキツイかなぁ。
何かひとつ
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