アニマル ぼくたちと動物のこと

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アニマル ぼくたちと動物のこと

解説

「TOMORROW パーマネントライフを探して」のシリル・ディオン監督が、地球上の生命の絶滅を回避する解決策を求めて世界各地を巡る2人のティーンエイジャーの旅を追ったドキュメンタリー。

過去40年間に絶滅した脊椎動物の個体数はすでに60%をこえ、ヨーロッパでは飛翔昆虫の80%も姿を消していることから、科学者たちはこの事態を「6度目の大量絶滅」と呼んでいる。動物保護と気候変動問題に取り組む16歳のベラとビプランは、活動家でもあるディオン監督に後押しされ、気候変動と種の絶滅という2つの危機の核心に迫るべく旅に出る。

古生物学者アンソニー・バルノスキーからは種の絶滅の5つの原因を教わり、インドの海岸ではプラスチック汚染について、フランスでは温室効果ガス排出量の約15%を占める畜産業の実態、ベルギーでは魚の乱獲問題、パリでは動物行動学者ジェーン・グドールから動物と人間の関係について学ぶ。さらに野生動物と出会うべくケニアの大草原を訪れ、環境大国コスタリカでは現職大統領から自然再生のノウハウを聞く。

2021年製作/105分/フランス
原題または英題:Animal
配給:ユナイテッドピープル
劇場公開日:2024年6月1日

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(C)CAPA Studio/Bright Bright Bright/UGC Images/Orange Studio/France 2/CinNa 2021

映画レビュー

3.5いろんな動物がいると、なんか楽しいよね。

2024年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

このあいだ数十年振りにイトトンボを見た。 子供の頃は街でも普通に見られたものだけどな。 聞くところによるとイトトンボは除草剤に弱いらしい。 でも近所の人に「除草剤を使うな!」とも言えないしね。 ホームセンターに行けば除草剤が山と積まれてるし。 映画は大量の生物の絶滅を憂う、フランスの十代の少年少女が、世界中で関連する研究、活動をする人々を訪ね、解決策を探るというドキュメンタリー。 映画の中で生物多様性をレンガ作りの建物に例えるところがある。 生物の一つ、一つがレンガみたいなもので、それが欠けていったら建物は維持できるだろうか、ってわけだ。 まあ普通に食糧や環境の維持の事を考えれば、生物多様性が大事ってわかりそうなもんだけど、この当たり前がわからない人間が多すぎるんだよな。 自分の場合、単純に多種多様な生物がいた方が楽しいし、それが人間のせいでいなくなってしまったのだとしたら、申し訳なく感じるけどね。 日本の場合、政財官が一緒になって、なんだかんだ理由をつけて巨大公共事業で自然を、生物の棲家を破壊してるよね。 大手ゼネコンは工事を受注して仕事を貰い、政治家はゼネコンから献金を受ける。 官僚はゼネコンに天下り。 根底にあるのは今だけ、自分だけ良ければの精神。 知性の欠如。 この状況を変えるとしたら、官僚、企業はどうこう出来ないから、選挙で政治家を変えていくしかないかな。 生物多様性に理解ある候補者に投票する。 生物多様性をまもる政策を公約させる。 法律でちゃんと制定されれば、この国の人々は従順だから、ちゃんと守ると思うんだけどな。 山や川や海の自然が回復して、多種多様の生物があふれるようになったら、この国は、地球は、もっと活気ある生きやすいものになるんじゃないかな。

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Syouiti

4.0「大人の事情」で「子供の事情」を踏みにじってはならない

2024年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

南極の氷が全て溶けると、海面が60メートル上昇するという試算があります。そうなると例えば東京都区部はほぼ全滅になりますし、世界でもその影響は甚大で多くの「住む場所」がなくなることをまず想像します。しかしながらそれだけではなくて、地球環境の破壊や乱獲なども通して生物連鎖のバランスが崩れ「食料」がなくなることがより本質的な問題ではないかということがこの作品を見てよくわかりました。 まだあどけなさの残る彼らの素朴な、しかし真摯な問いに、大人達の対応はさまざまでしたが、真摯にむきあおうとしている人達でさえ、その余命は二人の余命の半分以下でしょうか。よってその言葉の意味するところの重みは、多分、二人にとっては倍以上なのだと思います。それだけに、「大人の事情」で「子供の事情」をどこか踏みにじっているようなところがどうしても出てくる点、その点が何より切なく感じられました。 「ごめんね」という感じです。 さて、先日の米国大統領選のテレビ討論結果は、環境対策などいらない。二酸化炭素と温暖化は関係ないと、かつて豪語したトランプ前大統領優勢が67%だそうです。欧州議会でも極右躍進で環境対策に黄信号がともっています。世界でもっとも高齢化・シルバー民主主義が進んでいる日本は言わずもがな。 「大人の事情」はいよいよその勢いを増し「子供の事情」はいよいよ隅に追いやられようとしているようです。この作品を見てその先におぼろげながら見えたのは、わずか500万年の人類の歴史が、ひょっとするとあと100年たらず(一瞬です)で終わるかもしれないという忌まわしいシナリオです。確率は数%かもしれませんが、徐々に増加している点が恐ろしいです。 何かできることはないのだろうか。 残念ながら私は彼らの様にヴィーガンなどではなく、動物性タンパク質大好きな罪深き大人ですが、(^_^)、そんなことを改めて感じさせる作品でした。

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pen

5.0動物に興味を持っている方はぜひ

2024年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年230本目(合計1,322本目/今月(2024年6月度)30本目)。 (前の作品 「言えない秘密」→この作品「アニマル ぼくたちと動物のこと」→次の作品「関心領域」)  映画の趣旨として、2人の国も違う未成年の(高校生くらい?)活動家が動物との共存について描く内容です。内容的にはドキュメンタリー映画的な部分が結構多いです。  ただ動物との共存といってもいろいろな論点があり、「プラスチック(袋)を海洋に捨てること」から、真にいわゆる純粋な「動物との共存」といった話に分野がとびとびになるのがやや難しかったかなという印象はありますね。  ただ、それは逆にいえば動物との共存問題といえば一つの問題しかないわけではないし(だから、それを趣旨として活動するNPO法人なども活動の主軸がバラバラ)、いろいろな論点に触れられたのはよかったです。  しいていえばパンフレットがなかった点が残念でしたが、映画それ自体の帰責事由にあたらないのでフルスコアにしています。  総じて「退屈な映画」であり、「映画になにらかの娯楽性を求める立場」ならおすすめはできませんが、映画が「七番目の芸術」として「いろいろな知見に触れる」ことをメインにする見方であれば推せるといったところです。

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yukispica

4.0バランスですね

2024年6月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

人類はこのままいくと50年位しかもたないからはじまり、フランス在住の16才の男女二人が、今の実態を確認しにコスタリカ インドなどを旅するドキュメンタリー?かな 人間だけの幸福を求めた結果、海岸はプラスチックなどのゴミで覆い尽くされ環境汚染は… 他にも様々な環境破壊や動物虐待等が行われ、心が傷んだ 人間は人間に敵対するものを徹底的に駆逐することで生態系のバランスを崩し、しまいには… 個人単位で何ができるかは未知数だが、とりあえずプラスチックを減らしたいと思います‼️勉強になりました‼️

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ろくさん