劇場公開日 2025年7月11日

「この映画が言いたかったこと。それは・・・🥋」顔を捨てた男 minavoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 この映画が言いたかったこと。それは・・・🥋

2025年10月3日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

顔が奇形化する病気のために消極的な人生をおくるセバスチャンスタンが、病院で顔を直して新しい人生を歩んでると、目の前に自分の前の顔に似た男が現れるという話。

ルッキズムを扱った映画ということで「サブスタンス」にも似た話かなと思ってましたが、こちらは観客に、エドワードみたいに見た目を気にして消極的な生き方でいいの?オズワルドみたいに見た目関係なく、よりよい人生をおくるにはどうしたらいいの?というメッセージ性が感じられ、とても面白かったです。

と、書きましたが…。

ご覧になったほとんどの方は、そのメッセージを見逃し、この映画が何を言ってるのかよくわからないかと思いました。いや、むしろわからなくて当然だと思います。。

この映画が言いたかったこと。

それは「柔術をやれば自信がついて人生が変わる!」(爆)

いや、柔術やってない人わかんないって😛

冒頭にマンションの住人がエドワードに「柔術とか格闘技やれば?」みたいに言ってきて、だいぶ話が進んでオズワルドが自己紹介するとき「柔術やってる」と回収。ガイが舞台で暴れて事故った時、柔術やってるオズワルドは無傷で回避できるのも、護身や危険回避こそが柔術の考え方の根底にあるから。ラストに日本食レストラン行くのも柔術の源流の国、日本に対する敬意かなと好意的に感じました。

👉柔術とは。

現在、世界的に柔術(JIU-JITSU)という場合、ブラジリアン柔術を指します。こちらは元は講道館柔道の前田光世が海外諸国に柔道を普及するために世界を渡り歩き、最終的にブラジルの地で暮らし、カルロス・グレイシーに教えたところから始まった格闘技です。最初はグレイシー柔術と呼んでいましたが、やがてグレイシー以外に分派、拡大し、ブラジリアン柔術もしくは、柔術という呼び名となりました。

元々、柔術は武士が刀を無くした際の格闘術として日本で生まれたもので、打撃技、投げ技、関節技などを含み今でいう総合格闘技のイメージに近いものでしたが、嘉納治五郎がスポーツ化するために、柔術から打撃技など危険な行為を除き発明したのが今の講道館柔道になります。前田光世も嘉納治五郎も元々は柔術の技術がバックボーンにあったわけです。

つまり、今の柔術(JIU-JITSU)は、柔道が柔術として元々もっていた技術、いわば武士の魂をタイムカプセルのように保持したまま、現代に伝える格闘技とも言えるわけです。

👉柔術の力。

成り立ちは実践重視な格闘技ですが、護身を重要なコンセプトにし、弱い人のための格闘技でもあり、やると知らないうちにフィジカルも強くなりますが、ボディコミュニケーションで自分や他人をコントロールする面白さ、そこには知恵の輪のようなパズルみたいな要素もあり、何歳からでも始められる格闘技です。

👉柔術で自分に自信がつく。

今行ってる道場でも通い始めて半年から一年もすると男子も女子も顔つきが変わる方、たくさん見てます。どこか表情がキリッてなるんですよね。

この映画も午前中に柔術道場でさっぱりしたあとに観たタイミングだったので、え?って声出ちゃいましたが😆

明日も練習がんばりまーす。

minavo