劇場公開日 2024年5月31日

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「軽快で痛快な活劇  普段こういう映画を見ない人に見て欲しい作品」邪魚隊 ジャッコタイ 10Kasさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0軽快で痛快な活劇  普段こういう映画を見ない人に見て欲しい作品

2024年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

東映ムビ×ステという
映画と舞台のマルティメディア展開作品であり
この映画は〈ミュージカル時代劇〉とのこと。

小説の中にライトノベルという若者に人気のカテゴリーがあるように
この映画もライトノベル的な…どちらかといえばアニメや刀剣乱舞(刀ミュ)などが好きな女子がターゲットであり
刀剣乱舞をはじめ様々なミュージカル、舞台で活躍し
2.5次元俳優のキングと呼ばれる佐藤流司が主演を務め
橋本祥平、阿久津仁愛といったこちらも人気の2.5次元イケメン俳優らが脇を固める。
ほか、東映特撮系作品でも馴染みある役者さんたちが数多く出演されている

当然、劇場も若い女の子ばかりでオッサンの私は浮いていた(笑)
(私は佐藤流司ファンで東映作品、特撮系俳優好きなので鑑賞)

お話は、というと

盗人の鱗蔵、スルメ、鮒右衛門、比売知(ひめじ))の四人は毒を注入され続ける腕輪をつけられており、御上よりの任務の報酬として一時的な解毒剤が与えられる死刑囚たち。
その名も『邪魚隊(じゃっこたい)』

同じ『じゃっこたい』でも『邪虎隊』『邪狐隊』

虎と狐はオモテの稼業
魚は隠密 はなから捨て駒

死と隣り合わせの闇仕事を任される隠密部隊である。

江戸では夜な夜な住民たちが姿を消す事件が続いており、人食い鬼に喰われた・・・などと騒がれており、また 「このお札を持っていれば鬼に襲われずに済む」と歌姫を要しお札をばらまく「お太鼓教」なる集団、その教祖が崇められていた。

しかし、将軍・徳川吉宗(永井大)ら幕府はお太鼓教と鬼の関係に疑問を抱き、鱗蔵らのスリのスキルを駆使して教団からある物を盗み出すミッションを命じる。

そんな中、鱗蔵たちは姉を探す青年・平馬と出会い、
お太鼓教の歌姫・音御前が姉だ、という平馬とともにお太鼓教の屋敷に忍び込む・・・・

時代劇に、鬼、国に仕える死刑囚…まぁ色々とウケる要素盛り合わせだ。
ミュージカルの部分もテンポがよく、またこのミュージカル要素が話の肝の部分にも
上手く絡み活かされているし、東映の時代劇なので当然、殺陣のシーンもぬかりなく
軽快で痛快な作品

公開規模も大きくはないので、正直知ってる人だけが見に行くような
作品だとは思うが、普段漫画を読まない人に読んで欲しい漫画があったりするように

普段こういう映画を見ない人に見て欲しい作品だ

それに佐藤流司という俳優をもっと色んな方に見てもらいたい
やはり舞台での場数を踏んでるだけに、立ち回りの見せ方、殺陣とかでも大きい演技
決めの部分のキレ
また、本当に眼力のある役者さんで、色気もある役者さんなんです

現在TV放映中の東映のネクストブレイク俳優たちを集めたネオ時代劇
「君とゆきて咲く」でも坂本龍馬 役 としてゲスト出演もしていて
もう佐藤流司の坂本龍馬で一本映画を作ってほしいぐらい

話が脱線しました・・・・

ほんと、こういう作品、ジャンルに触れたことのない人
喰わず嫌いな方こそ、騙されたと思って見て欲しい

すごく新鮮に映ると思うし得るものはあると思います。

10Kas