クイズ・ショウのレビュー・感想・評価
全10件を表示
情報がギュウギュウ過ぎる、かも。
レッドフォード監督4作目。
追悼。
なんとも深くて、ピンとこない観客に埋もれてしまった傑作。
レッドフォード演出は冴えていますが、情報量が多すぎて、観客は消化できないだろう。
人は簡単にウソをつく。
私は嘘をついていませんと平気で嘘をつく。
嘘ではないと嘘をついていれば、
いつの間にか、嘘ではなく、まるで本当のことのように思えてくる。
自分が苦しまず、嘘を本当のことにする出来る人も居る。
人間界の、あるある、なのだ。
アメリカ最大のテレビ事件として有名な題材に、
アメリカンドリームや視聴率競争、格差社会に人種問題
(しかもユダヤ人対ユダヤ人の諍いも常にイライラしている)がギュウギュウに詰まっていて、
安易には面白くない見えない。
人間はそれぞれに様々に、生まれ育ちの事情があり、
人間なので皆んな金欲しさに嘘をつく。
その真実を様々に真面目に暴いている映画。
テレビ業界のヤラセなんて、
この映画が示すようにアメリカ1950年代から当たり前だぜ、
なんて白けて見られるほど僕は賢くなれず、
クイズ番組はダイスキなので
(クイズ東大王なんか見ると、やっぱり東大生って凄いなぁ、なんて)
いまだに騙されまくっています。
まさかまさかと、嘘を暴きません。
この映画が語るように、視聴者はそんなものです。
インテリ一家に育った主人公が、
クイズ番組のイカサマで一躍スターになり疲れ、実家で深夜チョコレートケーキを食べるシーンがある。
主人公の父が気づきフォークを持ち一緒にケーキを頬張る。
『子供の時チョコレートケーキと牛乳が幸せだった』と言う主人公が
『あんな幸せは、またあるのか』と父に尋ねる。
『息子をもて』と当たり前のように答える父親。
この何気ないシーンにもレッドフォードは愛情を描ける。
誰かを何かを裁くのは簡単だが、
人をみつめ、己をみつめ直すのは難しい。
レッドフォードはテレビのヤラセ問題を面白がるより
真摯に人々をみつめてしまった。
フジテレビ問題があったタイミングでのTV放映だったのかも…
この作品は、キネマ旬報で
「ショーシャンクの空に」
「マディソン郡の橋」
「フォレスト・ガンプ /一期一会」
「太陽に灼かれて」
などの名作がベストテン入りする年に、
堂々第13位に選ばれた
ロバート・レッドフォード監督作品だが、
TV放映を機に初鑑賞。
しかし、現在進行形でのフジテレビ問題も
あり、興味深い鑑賞とはなった。
この映画の世界でもフジテレビ問題でも、
視聴率に左右されて理性や本質から逸脱して
方法論に走る面をさらけ出してしまった
かのようなテレビ界は、
ある意味特殊な世界なのかも知れないが、
閲覧数で利益幅が左右される
現代のSNSの世界は、更に深刻な危険性を
内在しているように思える。
さて、この作品の出来栄えとしては、
主要3人の思索に迫った演出に感じる一方、
展開そのものにメリハリ感不足が拭えず、
全体に平板な印象を受けたのが、
この年のベストテン入りした作品との差で
あったかも知れない。
「普通の人々」で華々しいスタートを切った
レッドフォード監督だが、この作品の4年後の
「モンタナの風に抱かれて」を最後に、
話題作がほぼ無くなったような印象がある。
クイズ番組の八百長事件
テレビ放送の初期、アメリカで起きたクイズ番組の八百長事件を描く、ロバート・レッドフォード監督作品。
クイズの勝ち抜き戦で勝利を続ける男(ジョン・タトゥーロ)は、視聴率対策で見栄えの良い大学教授の坊っちゃん(レイフ・ファインズ)に負けるように指示される。
この番組に興味を持った役人がいた。
テレビの持つ胡散臭さが象徴される事件だった。
テレビに演出があって何が悪いの?
とくに解説の必要もなし
楽しめます。とくに解説の必要もなし。思っていたとおりに、展開するドラマです。
関係ないが、これ見て古畑任三郎で似たようなクイズ番組の回があったのを思い出した。あれ、三谷さんでしたっけ、元ネタにしてるんじゃないでしょうか。
ただ、終わり方が偽善的で腑に落ちない。
若くてハンサム、素敵
全10件を表示