「命の危険を冒して取材した方々に感謝。」BORDER 戦場記者 × イスラム国 のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0命の危険を冒して取材した方々に感謝。

2024年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

イスラム国というテロ集団がいることを知っていた。
しかし、国内にいる限り関係ないと、さほど、興味はなかった。

しかし、このドキュメンタリーを観て、指導者が亡くなってもなお、恩讐のような形でその思想が難民キャンプで受け継がれていることを知った。
中東とアメリカの確執は、遠くイスラエル建国にさかのぼり、湾岸戦争、NYテロ、イラク戦争と続き、ガザやシリアへのイスラエルの攻撃という形で今も続いている。
その中で、イスラム国は静かに牙を研いでいるのだと、身に迫る危機として感じた。

先月のモスクワのライブ会場でのテロ事件は、衝撃的だった。
最近、日本で映画館で映画を観る時も、一瞬、緊急時の避難経路や非常事態時どうするかを考えるようになった。
海外にいる時は常に周囲を警戒しているが、国内でそれを考えることは今までなかった。
外国からの入国者が増えたこともあるが、日本人も変質してきたように思う。

イスラム国が行う大規模テロは、今世界のどこで起こっても不思議ではない。
そんな時代に、私は、私たちは生きていることを再認識した。
30年前は、通勤電車でガチ寝していたけれど、もうそんなことはできない時代なんですね…。

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のりたまちび