莉の対のレビュー・感想・評価
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とてつもなく愛おしい作品
偶然出会った稀有な傑作。 今年の日本映画のベストの一本だろう。 舞台を中心に活動する俳優の田中稔彦さんの初監督作とのこと。脚本・主演も稔彦さん。 190分という長尺の全編にみなぎる緊張感はいったい? 東京で働きながら不自由なく一人で暮らす光莉(鈴木タカラさん)だったが、自分の存在が希薄で色がなかった。透明だった。 光莉が出会ったのは北海道に住む風景写真家の真斗(稔彦さん)。耳が聞こえないのでコミュニケーションを取ることが難しいと思われたが。 ここに人と人が触れ合うことの喜び、苦悩、そして悲劇があった。 思えば彼らを取り巻く人々も皆迷い苦しんでいた。人生は悲劇であると言うが如く。 観終わってみれば何と愛おしい人々、そして愛おしい作品。たとえ傷ついたとしても出会って良かった、出会うべきだったと思わせる何かがあった。
長い!
長すぎる!もっと切ってくれ!笑 そして暗すぎる!そこが評価された理由だろうけど、あの台詞はありなの? ズーンって落ち込んじゃったよ。3時間もあるから尚更。 ナポリタンとか食べ散らかしている描写は何だかモンスターみたいで良かった。
あらゆる予想を超越した良作でした
超単館上映で3時間超・・・知った名前もないし、見るのが怖いな・・・なんて、正直びびっていたんですが、想像を遥かに超える素晴らしい作品でした。 とにかく丁寧な描写と非常に自然な演出で、かなり見入りました。 うまく行きそうで、なかなか難しい現代的な要素が詰まっているような印象で、非常な濃密な現代劇を咀嚼した思いです。 壮大なロケーション、美しい映像、なんか笑える丁々発止で気持ち良く作品に入って行けたかと思いきや、意外とドロドロで生々しい展開があったりと、かなり楽しめました。 失礼ながら、本当に出演者は知らない人ばかりで、それなのに─と言ったらまたさらに失礼の上乗せになってしまいますが・・・皆が皆、素晴らしいパフォーンマンスで、嫌な展開とかも相当に引き込まれました。 なんか、上映館数があまりにも少なすぎて、もったいないというか、なんか悲しいです。 この尺、この顔ぶれなので敬遠されるのかもしれませんね。
半額セール
序盤から劇団員とのどうでも良い飲み会の行はちゃんと振りですよねと思いつつ話しが始まり、光莉の話しだけでもお腹いっぱいになりそうなところ、結構ヘビーな麻美の話しもフルでみせて行く感じですか? そして随分自信満々な写真を残したいという流れになって行くけど…。 長いなと感じるシーンも多かったし、その設定要りますか?もあったけれど、振って拾ってを丁寧に繰り返し、複数のエピソードをみせてくれて、長いけれども飽きずに観られる。 そして、カギ忘れたのは気にしようよとか、散々無視して今更かよっ!とは思いつつも結構面白かったんだけど……最後のセリフで、はぁっ!?なんだそりゃ? どこ向いて言ってます?ただのアホな主人公ですか? うまいこと繋げたつもりなんですかね? ちょっとこのセンスは自分にはついていけなかったので☆-1ですね。
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