莉の対

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莉の対

解説

舞台を中心に活動する俳優の田中稔彦が初監督・脚本を手がけ、東京と北海道を舞台に、出会うはずのなかった1組の男女と彼らを取り巻く人々が織りなす物語をつづったヒューマンドラマ。

自分の存在の希薄さを感じながら生きている松下光莉は1枚の写真に心ひかれ、その撮影者に自分のポートレート写真を撮って欲しいとメールで依頼する。相手の人物は北海道で暮らす風景写真家の内海真斗で、人物の写真を撮った経験はなく、耳が聞こえずしゃべることもできないため上手くコミュニケーションも取れないが、それでも良ければ撮影を引き受けてくれるという。光莉と真斗の周囲の人々もさまざまな問題を抱えるなか、彼らの人間関係は少しずつ影響を及ぼしあい、やがて脆く崩れていく。

「有り、触れた、未来」の鈴木タカラが光莉、田中監督が自ら真斗を演じた。2024年・第53回ロッテルダム国際映画祭のタイガーコンペティション部門にて最優秀作品賞(タイガー・アワード)を受賞。

2023年製作/190分/G/日本
配給:No Saint.&Bloom CO., Ltd.
劇場公開日:2024年5月31日

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(C)No Saint.&Bloom CO., Ltd. 配給:No Saint.&Bloom CO., Ltd.

映画レビュー

4.5とてつもなく愛おしい作品

2024年9月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

偶然出会った稀有な傑作。
今年の日本映画のベストの一本だろう。

舞台を中心に活動する俳優の田中稔彦さんの初監督作とのこと。脚本・主演も稔彦さん。

190分という長尺の全編にみなぎる緊張感はいったい?

東京で働きながら不自由なく一人で暮らす光莉(鈴木タカラさん)だったが、自分の存在が希薄で色がなかった。透明だった。

光莉が出会ったのは北海道に住む風景写真家の真斗(稔彦さん)。耳が聞こえないのでコミュニケーションを取ることが難しいと思われたが。

ここに人と人が触れ合うことの喜び、苦悩、そして悲劇があった。

思えば彼らを取り巻く人々も皆迷い苦しんでいた。人生は悲劇であると言うが如く。

観終わってみれば何と愛おしい人々、そして愛おしい作品。たとえ傷ついたとしても出会って良かった、出会うべきだったと思わせる何かがあった。

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エロくそチキン2

3.5長い!

2024年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

寝られる

長すぎる!もっと切ってくれ!笑

そして暗すぎる!そこが評価された理由だろうけど、あの台詞はありなの?
ズーンって落ち込んじゃったよ。3時間もあるから尚更。

ナポリタンとか食べ散らかしている描写は何だかモンスターみたいで良かった。

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ma

5.0あらゆる予想を超越した良作でした

2024年6月2日
Androidアプリから投稿

知的

超単館上映で3時間超・・・知った名前もないし、見るのが怖いな・・・なんて、正直びびっていたんですが、想像を遥かに超える素晴らしい作品でした。
とにかく丁寧な描写と非常に自然な演出で、かなり見入りました。
うまく行きそうで、なかなか難しい現代的な要素が詰まっているような印象で、非常な濃密な現代劇を咀嚼した思いです。
壮大なロケーション、美しい映像、なんか笑える丁々発止で気持ち良く作品に入って行けたかと思いきや、意外とドロドロで生々しい展開があったりと、かなり楽しめました。
失礼ながら、本当に出演者は知らない人ばかりで、それなのに─と言ったらまたさらに失礼の上乗せになってしまいますが・・・皆が皆、素晴らしいパフォーンマンスで、嫌な展開とかも相当に引き込まれました。
なんか、上映館数があまりにも少なすぎて、もったいないというか、なんか悲しいです。
この尺、この顔ぶれなので敬遠されるのかもしれませんね。

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SH

2.0半額セール

2024年6月2日
Androidアプリから投稿

悲しい

難しい

序盤から劇団員とのどうでも良い飲み会の行はちゃんと振りですよねと思いつつ話しが始まり、光莉の話しだけでもお腹いっぱいになりそうなところ、結構ヘビーな麻美の話しもフルでみせて行く感じですか?

そして随分自信満々な写真を残したいという流れになって行くけど…。

長いなと感じるシーンも多かったし、その設定要りますか?もあったけれど、振って拾ってを丁寧に繰り返し、複数のエピソードをみせてくれて、長いけれども飽きずに観られる。

そして、カギ忘れたのは気にしようよとか、散々無視して今更かよっ!とは思いつつも結構面白かったんだけど……最後のセリフで、はぁっ!?なんだそりゃ?
どこ向いて言ってます?ただのアホな主人公ですか?
うまいこと繋げたつもりなんですかね?
ちょっとこのセンスは自分にはついていけなかったので☆-1ですね。

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Bacchus