ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カットのレビュー・感想・評価
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ジャンルごった煮エンターテイメント。
公開当時はかなり話題になった作品だし、結構好きで何度も観ていたのだが、その後あまり目にする機会がなくなっていた作品。リマスターされた上に、ディレクターズカットで観れるようになったのが嬉しく、とても懐かしく観た。
全体的な体裁としては、実際の事件をモチーフにした時代物のミステリー&サスペンスという感じだ。ただそれに留まらず、格闘アクションに様々な武器によるバイオレンスアクションが展開され、モンスターホラーやエロティックな香りさえ漂う。もはやクリストフ・ガンズ監督の好きなもの全部盛り、あるいはごった煮という感じだ。
丁度本作が公開された頃からフランス製の映画にハードな肉弾戦のアクションがよく見られるようになったんじゃないかと個人的に思っているが(全ての作品をチェックしているわけではないので不正確かも)、本作品はそんな潮流に乗ったというより、監督のマニア的な個人趣味を一挙に解放したかのように私には見えた。
久しぶり過ぎて、このディレクターズカット版を観ても劇場公開版とどこがどう違うのか、もはや判別がつかないが、劇場公開版に感じた荒削りな感じが随分と和らいだような感じがしたので、どこかのエピソードが追加になったとかそういうことでなくて、上映時間を短くするために削ったところを元に戻したといったところだろうか(この感想も感覚的なものに過ぎない)。
ジャンルを横断しまくるごった煮感を楽しむことさえできれば、とても上質なエンターテイメントと映るだろう。ともかく、個人的には埋もれた名作と思っている本作が、また多くの人の目に触れるチャンスが来たことを喜びたい。これを機に再評価がなされるとなお良い(劇場公開版のページの方のレビューは数も少ないし評価も散々なので…)。
中世フランスのダークファンタジー
フランスで実際に起きた事件を基に話を膨らませたみたいだけど、
VFXやCGが時代を感じさせるチープなクオリティで少し萎えます(笑)
アクションは派手でバッキバキ!!
オーバーで少し笑ってしまった(笑)
全体を通して、けっこう常に大きな音が鳴ってるイメージです。
このディレクターズカットは12分長いみたいだけど少しダレました…
静かで淡々としてるわけじゃないけど途中で眠くなりました(笑)
けっこう面白かったけど、評価は厳しめ3.5です。
終わってから気付いたんだけど、インディアン役の方は『ジョンウイック パラベラム』で、殺し屋ゼロを演じた人らしい。
別人みたいで気付かなかった(笑)
歴史ミステリーとして秀逸
人を襲う獣と、それを退治する棋士の話、みたいな分かりやすい筋書きなわけはなく、では獣とは何者で、その背景になにがあるのか?は、うまく回収されていて心地よい。歴史的な背景と、ミステリーの謎が馬組み合わさっているところが、キモであり、そこに興味が持てれば面白いし、そこに興味がないとそこまで楽しめないかもしれない。
超個人的な感想を言わせてもらえれば、獣こそが最大の被害者であり、その最後は切ない。
シリーズ化して欲しかったくらい
4Kレストア版にて、初見。
モンスターものとしてもミステリーとしても楽しめるが、アクション時だけアップにしたりスローモーションだったり、全般にダサ目の演出が気になる。時代か…?それともフランス映画だからか…?
今だったらマニとのバディ感をもっともっと出してシリーズ化して欲しかったくらいの感じ。前日譚でも良いと思うし。というか二人の関係性については一本では足りないのでは…?
せっかくのマーク・ダカスコスのアクションはもうちょっと全貌が分かる撮り方の方が良かったし、モニカ・ベルッチが美味しすぎる…
予想とは裏腹にライトな感じで楽しめた
史実を元に様々な要素を肉付けした作品。
アクション、サスペンス、ロマンス、ファンタジーなど色々な要素が詰まっています。
ポスターや予告を観てシリアスで重めの作品かと思いきや、上記の様に色々な要素が詰まっている+主人公のインディジョーンズの様に博識でアクションも出来るが飄々とした感じで構えず楽しめました❕
相棒のマニもカッコいいです❕
期待度○鑑賞後の満足度◎ 23年ぶりの再見だが、ディレクターズカット版のせいかも知れないけれども色んな要素を盛り込んで娯楽映画として結構良くできていることを再発見。
①だいたい、UMA好きを惑わせる邦題がズルい。だから、初見の時はLe pacte des loups
ビジュアル面は最強
ストーリーにはだいぶ寄り道が多いし、主人公も獣も強さがイマイチ不安定。
獣のCGも(たぶんレストアされてるけどそれでもなお)ちょっとチャチなとこあります。
ただ、衣装を始めビジュアル面のカッコ良さは文句なし!
それ一点だけで勝負出来る一本ですね。
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