「スマイル殺し屋と遺産目当ての銭の亡者との戦いが楽しい」貴公子 ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)
スマイル殺し屋と遺産目当ての銭の亡者との戦いが楽しい
この手の娯楽アクションを作らせたらいまの韓国映画には叶いません。
ストーリーは手慣れた、しかしうまいプロットで、伏線をしっかり張ってそれを回収し、なおかつそれをひっくり返します。高級車を使ったカーアクションも、キレのいい近接格闘シーンも文句なし。 ただ「貴公子」ってタイトルは二重の意味で作品の本質から外れてるよね。なんとかならんかったか。
なお本作はアクションだけではなく、コピノと呼ばれる韓国人がフィリピン人の現地妻につくらせた子供たちの差別、貧困問題にも触れて単なるアクションムービーに終わらせてはいない。
主人公のコピノの青年につきまとう、自称「プロの殺し屋」は青年がターゲットでないのはすぐ判るが、背後関係(依頼主)が読めません。 キザったらしくニヤニヤしながら相手を殺戮していくサイコパスっぽいキャラクターはなかなかのもの(実はこれもドンデン返しがあるんだけど) 悪役はどいつもこいつも遺産目当てのゲスな輩ばかりで、スマイル殺し屋さんの活躍は痛快です。ついでに最後に残ったあいつも始末してほしかったけど。
続編作れそうな終わり方してたけど期待できるかな?
ところでコピノ以外に、日本人が現地につくった子供も存在していてジャピーノと呼ばれているそうです。
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