「このゴジラには腰がある」ゴジラ-1.0/C MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
このゴジラには腰がある
勿論カラー版は鑑賞済みだ。
思えば「シン・ゴジラ」公開当時にひねくれ者の自分は「小さき勇者たち~ガメラ~」のレビューを書いてたんだっけ。
今回はちゃんとレビューします。
期待と不安が半々だったんだよなぁ。この監督のゴジラ。
「アルキメデスの大戦」や「DESTINY鎌倉ものがたり」は良かったし、賛否は有るが「寄生獣」も良かった。
上手い監督だとは思うんだが、自分としてはどうしても受け付けない部分が有る。
『セリフ』だ。
説明セリフをやたらと入れるのが最近の邦画のダメなところだと思うが、その点この監督は筆頭格だと思うし、中でも感情をセリフにするのは最悪だ。
上記の「寄生獣」では『心が…、壊れる…!』なんてセリフを主人公が言ったりする。
こんなセリフを口に出して言うなんて役者に同情するね。
いや、カミさんは菊地凛子だ。やはり同情しない。
…まぁそんなこんなで不安も有った監督だが、本作は神木隆之介という抜群に上手い俳優を主演にした事でその辺の不安をなんとか乗り切ったと思う。
監督自身が役者を信じる様にもなったんじゃないかな。
それというのも今回モノクロになった事で見事なCGよりも役者の演技に自然と集中するようになったからだ。
主演の神木隆之介さんからは『いちいちセリフにしなくたって演技で見せられるよ俺は!』とでも云う様な気迫とプライドを感じた。
佐々木蔵之介さんの演技はモノクロになっても濃すぎると思ったが。
まぁ解り易いというのは悪いばかりじゃない。
特に大人も子供も世界中が観る「ゴジラ」では。
ストーリーも伏線も演出も、悪く云えば何の捻りも意外性もないが、物語の王道を堂々と描き切ったうえで飽きさせずに観客を魅了するのは相当な手腕が必要だと思う。
海外での上映も大ヒットらしいがそれも納得だ。
さてレビューのタイトルにもしたゴジラの腰の件。
これは本作で唯一新しいと思えた演出だ。
これ迄のゴジラでは首から脚までまるで一体化している様で、腹の下にすぐ脚が有る感じで上半身と下半身の区別も無かったと思う。(振り向く時は身体全体で振り向く)
だが本作のゴジラは明確に腰の動きが感じられて、言葉は悪いがまるで狂った格闘家が暴れているようだった。
けどそこがこれ迄ハリウッド製ゴジラでさえ無かった動きの演出で実に格好良い。
モーション演出の担当者は素晴らしいセンスしてると思う。
山崎監督は大ヒットに気を良くしたのか次もやりたいと言ってるらしい。
だが続編となれば王道だけでは観客は満足しないだろう。
またも不安は大きいが、やはり観たいと思う。
蛇足
自走出来る陸王なんてまだあるんだなー。
MAKOさん、ゴジラ(カラー)見ました!とても感動しました。シン・ゴジラとは比べものにならない程良かったです。神木くんが良かったです。ゴジラの腰、しつこく注目したので私でもわかったような気がします!ゴジラのテーマを聞いてすぐゴジラのテーマ曲とわかったことも嬉しかったです。なんで知ってるんだろう?と思いつつ。MAKOさん、勧めてくださってありがとうございます!
こんにちは
「ゴジラー1.0」に共感ありがとうございます。
マイナス・カラーは、
モノクロになったことで………………
より役者の演技に集中するようになった……………………
そういう良さがあるのですね。
MAKOさんにはいつも共感押して頂いて感謝です。
あまりお話ししたことがありませんね。
映画は好きで30年近く観ていますが、ぜんぜん素人です。
映画館にも滅多に行けませんが、
偉そうなこと書いてて恥ずかしいです。
よろしくお願いします。
MAKOさん、「カラオケ、行こ」ご覧になりましたか?冒頭は雨に濡れた白いシャツから透けて見える背中いっぱいの彫り物です!「男たちの挽歌」→「追龍」からの引用だー!と嬉しくなりました
MAKOさんから、いの一番にコメント頂いて嬉しかったです。ハーヴェイ・カイテル好きなんですが、こんな映画~!とびっくりしましたが感動しました。アメリカ合衆国はプロテスタントが多いと印象が同士でもってあるのですがカトリックも少なくないんですね。「ゴッドファーザー」でそれは感じてましたが。
MAKOさん、ありがとうございます!スマホ変えたのなくて、このサイトから一度ログアウトしてログインしたら(パスワード忘れてたとか色々あり)あれあれ・・・状態になりました。以前のレビュー記録など全部消えても構わないし仕方ないので、一から昔の名前で出ています。同一人物です。よろしくお願いいたします