劇場公開日 2024年4月5日

「プロレスを通じての破綻した子育て教育」アイアンクロー Moiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0プロレスを通じての破綻した子育て教育

2024年4月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

前評判を見て、評価が高かったので
プロレスの世界は全く知らない。が、鑑賞。

感想

実話に基づく話。
両親を含め、5人の兄弟の生き様を
プロレスという俗的なスポーツの
業界の裏事情も含め、描かれた映画であったが、
どのような世界でも頂点に立つことは並大抵の
努力ではなし得ない事だということを感じた。

プロレス団体の利権争いや裏ルールが存在する
という事がよくわかって、興味深く観た。

効率的なトレーニング方法や摂取する食品は
詳しくは描かれていないが、摂取するもの
には発癌性食品添加物など身体的に悪影響を
及ぼすものが多く、筋肉トレーニングにも
身体的には悪影響を及ぼす添加物を大量に
摂取し、身体を壊しているのではないか
と感じる部分が多々あった。それにつけ加え
てメンタル面でも多くの駆け引き等のストレス
があり、本当の意味での真の理解者、協力者の
サポートがないと栄光は勝ち取れないのでは
と感じた。

真のスポーツマンシップとはまた一味違う、
マネージメントでの苦悩に満ち溢れている
映画で、ドラマに取り上げられている
兄弟は悲劇的であるが、
そうなってしまったのは
やはり父親と母親が、日々の生活の中で子供と
お互いに真の思いやりを持って接する事が
出来ていなかったのでは無いかと思わせる。

どんなに偉大と言われる人でも子育ては
一人では出来ないし、放任主義的教育は
無責任である。かと言って関わり過ぎも
子供を成長させる事が出来ない。

アイアンクローを生み出した有名人
かもしれないが、自分の主義主張を子に
押し付け、子が本当に助けてほしい時、
肝心なところは個人主義でいろという、
如何にも傲慢な合理覇権主義的、
アメリカ人らしい精神構造に怒りを感じた。

いずれにしても良いものを沢山持って
生まれてい出てきた子供達だったが、
親のエゴに翻弄された人生になって
しまいとても可哀想に感じた。

もっと自由な価値観をサジェストして
あげたかった。残念な気持ちになった
映画であった。
さわやかさはなく、理不尽さが残る展開は
やはりA24が関わっていると感じる。

ザックエフロン、久しぶりに観た。
アイドル時代とは打って変わった演技。
それなりの年季を感じる。◎

脚本◯
演出◯

プロレスを知らないからか、
前評判ほどの評価には残念ながら至らず。

⭐️3

Moi
Moiさんのコメント
2024年4月13日

次男さんでしたね。

Moi
Moiさんのコメント
2024年4月13日

コメントありがとうございます。
人は勘違いだらけの生き物なんだという事を自分を含め痛感します。この映画、明治期の自然主義文学のようにありのままが描かれていましたが、出てくる子供達が皆可哀想になり、作品に好感を余り持てませんでした。まぁそこらへんの理不尽さを描写したいというのが制作者の狙いなんでしょうね。
長男家族は幸せになってほしいです。

Moi
トミーさんのコメント
2024年4月13日

豪快、豪傑的な対応が全て裏目に出ると、こうなりますよーという見本みたいでしたね。

トミー