スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
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万華鏡のような映画
見た直後は、あれ?これで終わり?
と拍子抜け。
というのも“結局スオミはこんな女性なんですよ”っていう「答え」が提示されると思って観てたら、されないまま終わったから。消化不良のようななんとも言えない気分。
単純に見れば、この映画は5人の夫がわちゃわちゃしてスオミは相手の理想を生きる女性なんです、なんですが、細かな伏線がそれだと全部説明しきれない。
例えば、
・スオミ、ファザーコンプレックス説
→父と同じ髪の匂い(整髪剤)の年上の魚山と結婚。(幼い頃別れた父の面影を夫に求めた?)
→父のペンダントを褒めてくれた草野を好きになる。
・スオミ、草野だけは本当に恋してた説
→離婚届を毎回、草野に渡すのは“独身になりました。誰かと自由に恋できる立場になりました”と伝えてる?
→草野にだけ大切なペンダントの中を見せるシーンがある
・スオミ、女性の自立アイコン説
→フィンランド=男女平等、自由で幸福度の高い国=理想の世界を望みもがく女性の象徴?
→薊の花言葉に自立がある
コメディの中で社会風刺を表現している?
(ただ三谷さんのインタビューでスオミ(フィンランド)はたまたま偶然目にした、とのことでそんな深い意味はない??)
などなど
つまり、夫達だけじゃなく映画を見る人の「スオミはこーゆー人(映画)だ」という思い込みにより、毎回スオミは姿を変える。
それこそが、この映画の本質で
見る度に姿を変える、掴めそうで掴めない、捕まえられそうで捕まえられない、そんな魅力的な女性を描いた映画なんじゃなかろうか。
タイトルの意味は、映画を見た後「スオミってどーゆー人なんだろうね」とあーでもないこーでもないと話して楽しんでね、という監督からのメッセージなのかもしれない。
余談ですが
年々自分の中で、笑いのオチを求める感覚が早くなっている。「有頂天ホテル」の時はドンピシャで大笑いできたが、今回の場合、自分の求めるテンポより1秒くらい遅くて、笑いづらかった。
笑いのテンポは国や人によって違う。
もしこれが劇場ならお客さんの反応で調節できるけど、劇を映画に落とし込んだ場合そこが難しいんだろうなぁ。
このタイミングがハマる人はすごく楽しいと思うし、実際映画館でとても楽しそうに観劇されている方もいた。
いずれにしても、今の日本でこれだけのコメディ映画が作られること自体が素晴らしいので、もう少し自分なりにスオミを捕まえようと試みてみようと思う。
なぜに酷評が多いのか?
確かにオイラの中での大傑作「ラヂオの時間」には及ばなかったが、オモロかった。
反して酷評が多いようですが、長澤まさみ見たさに見たせいか、オイラはそうは思わなかった。最後の最後まで、ほとんどスオミは出てこないが、男同士の駆け引きで、十分楽しませてもらった。1番最初の反抗期のスオミと3番目の大陸のスオミはキョーレツだったわ。
うーん、、、
三谷幸喜は一応好きな監督というか作家なので期待して観に行くんだけど、ここ10年基本がっかりしてるなぁ、、、。
長澤やら西島やら割と好きな俳優が出てるからかろうじて観れたけど、人には薦められないかなぁ。
話は薄め。
会話はまぁ楽しめる箇所もある。
笑いはスベってる箇所結構ある。
まぁまた新作出たら観に行ってまたがっかりするんだろうなぁ、、。
スオミの百面相
ギリギリで入ったので始まりは微妙にわからないのですが
スオミが失踪
集まったのはスオミを愛した4人と現夫
合計5人
これは事件か家出なのかという話でした
それぞれ元夫たちのスオミの性格が違うところ
が面白かったです。
相手が望む性格になりきることで愛してあげていると思っている感じでした。ただ、ずっと演じているとスオミの不安は溜まる一方…そして離婚を突きつけられたという流れ
面白いのは離婚した後でも、交流を持っていたこと。離婚届はこの夫とか決まった役割があって会っていたみたい
自由な生き方だなって思いました。
最後のミュージカルは面白かったです。
どの夫のシーンにも同一の人物(スオミの同級生)が出た時はアハ体験がありました
スオミの話をしよう
なりきりじゃなく本当の姿で恋愛すべき
長澤まさみの七変化と神出鬼没な宮澤エマ
面白かったんですが、人に薦められるかというと微妙です。本作は舞台だったら最高ですね。長澤さんの瞬時の豹変ぶりに観客は拍手喝采でしょう。
舞台はライブなので、役者をいかに輝かせるか、演技で魅了するかに重点を置くでしょう。でも映画だと演技だけでなく設定、ストーリー、映像、音響も気にします。
松坂桃李さんも瀬戸康史さんも上手です。戸塚純貴さんも良かったです。西島さんはキャラクターがあまり面白くなかったです。デキる男が妻に逃げられてショックを引きずっているとか、二枚目なのにクセ強めとか、何か特徴があればよかったなと思います。要はもっと変な西島さんが観たかったという事です。
5番目の方は、キャラに対して芝居が重々しく、例えば西村まさ彦さんや段田安則さんだったらもっとセコさが出せたかもと思います。
スオミはなぜ5回も結婚したのか、恋多き女だから?生活の安定を求めて?金が欲しかったから?ダメな男たちの理想の女性像を演じる菩薩のような女?映画だとやっぱり納得できる理由が欲しいです。
タイトルを貫いてくれたなら
途中までは嫌いじゃなかった
ハッキリ言って観るつもりもなく
予告を見た瞬間から全く期待ゼロ
絶対面白くないと思っていたけど
空き時間がありちょうど良いのがコレしかなく
とにかく映画が観たかったので、ぶっちゃけ
仕方なく観始めた割には面白かった
でも、スオミのお話をしようという
タイトルをただ貫いてくれたら良かった
誘拐が狂言だと分かり、初めて明かされる
誰のために合わせてもいないただのスオミを
過去の夫と未来を匂わせる男たちが見て
それで終わりでよかったのに
なんだ?ヘルシンキって
さすがだね俳優だね歌って踊れるね
じゃねーよ、何でそこでミュージカルなんだよ
興醒めしたわ、何なんだよ
もしこれから先また観ることがあったなら
絶対アレの前で観るのをやめる
ただ、それぞれのキャラは立っていて面白く
長澤まさみは最高に美しかった
長澤まさみの出番だけ面白い・・・のですか。
はい、長澤まさみが出ているところだけ面白かったです。
居ない場面は所謂「怪獣映画のドラマ部に退屈している未就学児童」状態に陥らせてくれて困りまくりなんですが・・・。
その構成が
「アメとムチ」
「メリとハリ」
それが計算ではないか
終盤までは長澤まさみが「回想」のみで登場というのもある意味色々考えさせられ
「現在」のシーンのつまらなさも「壮大なタメ」として
トータルとしてのバランス計算なのではないかと。
従って
「長澤まさみの出番以外はつまらない」という僕の思い自体が監督の罠にはまっているのでは
「お釈迦様の手のひらのなかの孫悟空」状態なのではないか
と不安にさせられました。
なにはともあれ円盤化されてチャプターついてたら
購入して
長澤まさみの出番だけ盤がすり切れるまで観まくる所存です。
私は好き
おっさん達がスオミを取り合ってわちゃわちゃするのが、とても面白かった。
騙されてたと知りつつもスオミのことを嫌いになれない男達が、どうしようもなく馬鹿で、そこが可愛い。
都合よく頼られたりすると、嬉しさを隠せずにニコォ〜としてしまう表情に集約されている。
彼ら自身も色々と面倒臭そうで欠点もあるけれど、同じくらい魅力的なところもあって、なんだかんだでちゃんと愛情はあったのかなと思うと、ほっこりする。
でも5.5君にはもう少し優しくしてあげても良かったのでは(笑)
本当につまらない
三谷さんの脚本、長澤まさみさん主演で期待していましたが、本当につまらないです。
つまらなすぎてレビューを書こうと思ったのは初めてです。
現役の刑事が警察の組織から離れて勝手に動くことや逆探知機が昭和版など、現実ではありえない設定は映画の中の話として百歩譲って許せるけど本当に全く面白くないです。
クスリとも笑えないし、逆に痛々しく感じるくらい。
唯一の救いは宮澤エマさんの演技が良かったこと。
長澤さんはせっかくの主演なのにどうしようもないストーリーのせいで「長澤まさみの無駄遣い」状態で気の毒でした。
まだ観ていない皆さん、映画館に観に行く必要ないですよ。
いつかAmazonプライムで無料配信になったとしても観る価値なしです。
面白くはあるけれど…
舞台でやれば?
舞台だと集客が見込めないのかしら?
なんかネタは面白くて、男の嫉妬とか見栄とか小物っぷりとか、色んなパターンを当て嵌めて、それこそその時代や時説に合わせて変化していくような巧妙な脚本ではあると思う。
人の性癖や趣向なんてモノは職業の制約も受けないわけだから。
ただ…本作はなんだかテンポが悪い。
せめて、も少し早口でもいいんじゃないかと思う。
なんて言うかヒートアップしていく流れが、撮影の体制により中断を余儀なくされて、いちいちエンジンをかけ直さなきゃいけないみたいな…そんなまどろっこしさが抜けなかった印象だ。
芝居の質もやっぱくどい。
役者が気負うのか、監督の好みなのかは分からないのだけど、OKテイクにはなってるわけだ。
どうにもいただけない。
最後のヘルシンキもカーテンコールなのであろうと思う。まさかインド映画にインスパイアされたわけはないだろうし。
アレ見てどうすりゃいいの?
なんか踊り慣れてないキャストのダンスを見せられて、垂れ流しのアングルと編集で、正直寒い。
なんか照明も舞台装置もチープで、どこぞの小劇場規模の地味ぃぃぃな感じ。
もう、舞台でやりゃいいじゃんよ。
そんな作品。
ん?
それとも舞台でやる為の布石か?
「ああ、この作品面白いけど、映画はつまんないから舞台で見たかったなぁ」的な評価を集めた上での舞台化を目論んでるのか?
…肉を斬らせて骨を断つ的なマーケティングなのか?
だとするなら、恐るべし戦略だ…んな訳あるかっ!
長澤さんのソウルメイトの人は三谷演出には合ってると思うし、芝居巧者だと思われる。
体の使い方が段違いに上手かった。舞台を主戦場にしてらっしゃる方なのかなぁ。
三谷作品を見るたびに思うのは「ラヂオの時間」は面白かったのになあ…だ。
つまり…今回もハズレだった。
うちの自慢の長澤まさみを見て~~♥♥♥
っていう映画。
包み隠さなすぎていっそ清々しいレベル。
一つでも多くバリエーション豊かな長澤まさみを詰め込めれば脚本などどうでもよかったんでしょ?気持ちは分かるわ。長澤まさみだもんね。顔面で優勝してるからね。分かるわ。
何とかして長澤まさみに三つ編みセーラー服着せたりツインテールさせたり内気か細奥様させたり中国語喋らせたりサバイバルさせたり歌わせたり踊らせたりしたかったんだね。
分 か る 。
長澤まさみだもんね!!!!
愛に答えて男のために自分を殺して生きてきたみたいな語りしてるけど、いや大分男を消耗品扱いしてる身勝手女ですよね…?
3億円もらってたら男どもが稼いでかき集めた金もってフィリピン行ってたんやろ?
結果的にうまくいかなかったから、お金は要りません一人立ちします!って言ってるけど、うまくいってたらとんずらこいてたんだろ?
その計画にも新しい男使ってるし、5.5人目は趣味じゃなかったから捨てて6人目で稼ぐんやろ?
結婚詐欺師なのよね…やってることがね…
ほんでただ男引き連れて踊らせたかっただけなヘルシンキ落ちは草なのよ。
まあ分かるけどね。
長澤まさみだからね。
大物俳優たちが群舞してるのも愉快よね。
でも長澤まさみに全てをお任せしすぎだよね!!!!
分かるけどね!!!!!!
予想通り
三谷幸喜
1980年代日大在学中に結成した
「東京サンシャインボーイズ」
を成功させ徐々にテレビの
放送作家の仕事も関わるようになる
サザエさんの脚本も務めた事が
あるが世界観を壊すシナリオで
降板させられたりしたとか
1990年代にはフジテレビのドラマ
「振り返れば奴がいる」
「古畑任三郎」
等ヒット作で一気に知名度を高め
後半からは監督脚本を務める
映画作品も撮るようになり
「ラヂオの時間」
「有頂天ホテル」
等がヒット
基本的に舞台劇シナリオが
基本形のような作品が多い
の最新作
どうだったか
予告から思っていた通りの
ガッカリ感でした
もうごちゃごちゃ言わなくても
わかる感じ
舞台劇のシナリオに無駄な絵が付いた
だけの退屈な映画
個人的に思う「舞台劇」ってのは
真っ暗なステージ上の演者に
スポットだけが当たるような環境で
役者の狂言回しで話が進んでいき
「ここは深海の暗い暗い深度3000m」
と言ってしまえばもうそこは
深海になります
その為には役者は演技力を
フル回転して場を作るでしょう
この映画はそれと「実際の深海」
がそこにあるのに同じように
役者に演技させちゃってます
仰々しくうるさくなります
それが2時間続きます
苦痛です
突然失踪したとされる
「スオミ」なる女性と結婚歴が
ある5人の男たちのスオミとの関係が
話の軸なのですがもうこの時点で
舞台スケールのシナリオにしか見えません
信じられないような寒いギャグを
ぶち込んできてもう
共感性羞恥心で見ていられなかった
終盤にスオミが実際に出てきちゃった
のも寒いです
この話に全く必要ありません
警察関係者かぶらせすぎなのも
よくわかりません
何かあまり深く考えていないで
作った気すらします
ハッキリ迷走してますねこの監督
ラヂオの時間の頃のスタッフが
もういなくなってるので仕方が
ないんでしょうけどもう次回作はいいかな
聖徳太子の話をしよう
ラスト、現・前・元旦那達の前のスオミ、爆笑しながら身も凍えました。「何がジェーンに起こったか?」のジェーンは2つの顔でしたが、スオミは5つの顔でした。旧友も入れたら6つですが。
三谷ワールド満載でした。
追記。聖徳太子、賢人数人の合成架空人物の説があるそうです。
舞台劇なら最高だったけど・・・
三谷幸喜監督の下、主演の長澤まさみをはじめ、西島秀俊、坂東彌十郎、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一などなど、豪華キャストが配されたゴージャスな一作でした。予告編も散々観たので、何となくドタバタ喜劇なんだろうなというイメージを持って観に行きましたが、ちょっと残念な結果でした。
長澤まさみ演じる”スオミ”と言うのは、フィンランド語で”フィンランド”を意味すると言うことが明かされ、実際その通りのようです。彼女の現在の夫は坂東彌十郎演じる寒川しずおでしたが、予告編でも公開されていた通り、寒川は5番目の夫というのが話のポイント。それぞれの夫ごとに性格が全く異なるスオミが、一体何者なのかということを解き明かしていく謎解きの妙を楽しむべき作品だったと思われるのですが、正直かなり無理のあるストーリーだったように感じてしまいました。
また、最終的にフィンランドの首都”ヘルシンキ”を唄ったミュージカルチックな唄も登場し、長澤まさみが唄に合わせて登場人物が踊るシーンで幕になるなど、徹底的にスオミ=フィンランド=ヘルシンキに拘ったお話でしたが、フィンランドのシーンは一切なく、8割方が坂東彌十郎演じる寒川しずお邸が舞台になるお話でした。フィンランドで生まれたらしいスオミが、フィンランドに拘るのも分からないでもありませんが、狂言誘拐までして拘るほどの気持ちもイマイチ理解出来ず、結局最後までその辺の引っ掛かりのために面白さも半減してしまったように思いました。
ただ、前述のとおりほぼほぼ寒川邸が舞台になっていることや、最後はミュージカルのようにして締めくくられることから、本作が舞台劇であったとしたら、相当面白かったんじゃないかとも感じたところ。無理は承知ですが、舞台劇として公演してくれれば、是非観に行ってみたいとも感じた作品でした。
そんな訳で、映画としての本作の評価は★2とします。
階段の上の長澤まさみ
長澤まさみさんが夫に合わせて変化する、というアイデアは面白いと思いますが、
あまり生かしきれてなかったような。
(3人目、会話がずっと中国語というのは旦那が可哀そう(笑))
家事がもともとできない、という設定で、予告を見て想像していたものとはなんだか逆でした。
最後、どうやって終わらせるのかなと思ってみてましたが、
歌って踊ってごまかすなっていう(笑)
長澤まさみさんはやっぱり歌も上手でした。
(「シング」、「若者たち」で知ってましたけど。)
ワン・アイディアの映画
他の方のレビューにもありますが、
ストーリー的なものはほとんど無いです。
というか、自分もそうですが、
予告見ただけでオチが分かる人は沢山いると思います。
で、その通りのオチですw。
もう清々しいほどワン・アイディアの作品です。
自分的にここまでアイディア一個で作られたものを見たのは久しぶりです。
なので後は、シチュエーションと小さなくすぐりを楽しむだけかと。
で、5人のスオミの夫俳優さんが皆さん、
チャーミングに撮られていると思いました。
ちっちゃい男の西島さんと可愛い瀬戸康史さんのバディが好きです。
三谷さんも「西島さんの刑事モノやりたい」と言っていたけど、
この二人の刑事ドラマ見たいです。
(古畑みたいになるかもしれないから、アレかもですがw)
エマさんも可笑しくて美しくて素敵です。
で、結局、この映画は長澤まさみさんのための映画なのですが。
三谷さんは「サッパリした長澤さんが大好き」等言ってましたが、
自分は逆で、しっとりした長澤さんがそろそろ見たいです。
『嘘を愛する女』とか『海街ダイアリー』とかのような、
大人な、ヨーロッパの俳優さんみたいな感じの。
長澤まさみと…?
それはそれは彼女の魅力は伝わった。
でもそれが全てならもっとクレイジーな人格が出てきてもいいし、なんなら精神疾患くらいだった方が面白かった気がする。夫のステータスも刑事2人いらんくないか。
笑ったのは現及び元夫たちと一同に介して、それぞれの妻キャラで早変わりで返答していく場面のみ。
舞台で観てたらもう少し面白かったのかな…長回しのよさとか素晴らしさみたいなものもまるで伝わらず。
宮澤エマがちょいちょい出てくるけど、早々とスオミより面白い味出してるからスオミの七変化も薄れる。
何より好きな西島さんがそんなにかっこよくない。
なぜ…笑
終盤畳み掛けるように出てくる美しい長澤まさみと歌声で元をとろうと必死にスクリーンを凝視。
七変化だとどうしてもコンフィ○ンスマンが浮かびアハ体験も何もない薄っぺらいストーリーに渋さを感じずにはいられない。
フィンランドへの愛
三谷幸喜がインタビューで、今作に演劇的要素を入れたと語っていたので、豪邸での男たちのやり取りはまさに舞台の演劇のようだった。その会話や動きから感じるおもしろさは、確かにある。あるんだけど、スオミがちょっと中途半端じゃないかしら。スオミが男によって変化するのは、自衛本能なのか、はたまた男から何かを得ようとしているのか、ただおもしろがっているだけなのか。最終目的は明かされるけど、なぜこのスタイルになってしまうのかがわからない。あと、薊はいつからスオミと団結したのか、この2人の絆がどういうものなのか。全部説明しなくてもいいけど、女の方も描かないと、話が偏ると思う。せっかく長澤まさみが主役なんだから、笑いだけでなく、悲しさや苦さも入れようよ。私は、スオミと薊のそういう部分も知りたかったな。
三谷幸喜がフィンランドと縁があったのか知らないが、フィンランドへの愛がハンパない。ヘルシンキには私も行ってみたい。サウナはあるし、シナモンロールはあるし、オーロラも見えるし、すごい楽しそう。骨を埋められるかはわからないけど。とりあえず、エンディングでハッピーにはなった。
舞台劇みたいだった
三谷幸喜作品を大して見てないので、今回楽しみにしていました。
スオミという女性がいなくなり、元&現夫が集結して彼女の話をして(タイトルどおり)行方を追うストーリー。
もう少しミステリーな感じが強いのかと思っていました。それぞれがどういう経緯でスオミと出会い別れたのかは面白かったですが、予告で元夫が5人いるとわかっているため、次は誰?みたいなワクワク感は薄かった。
人によって印象が違うという、それがこの話の面白いところですが、スオミが本当に実在する人なのかというような話の方が良かった気がします。それだとコメディにならないか。。とにかくミステリアス感がないからそれぞれの自己紹介をしてるだけ…
そんな感じがしてしまいました。
「スオミ」って最初に聞いた時、子どもの時に聞いたり読んだりした人魚姫が頭に浮かびました。王子様がスオミの国の姫と結婚するとかだったような。フィンランドの事だったんですね。何かこのフィンランド設定がピンとこなかったです。
長澤さんの夫にあわせてコロコロ変わるとこはすごかった。
瀬戸、宮澤、戸塚のお三方はコメディがはまって好きです。今回も良かったです。
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