スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
全584件中、221~240件目を表示
262 舞台だったら面白かったかも
2024年公開
三谷幸喜コメディはたまーに主役の心の中を写す瞬間を
突っ込むので笑いも生きてくるが
本作は長澤まさみの心境を見せるわけにはいかないので
笑いが浮いてしまった感がある。
トーリ君が出てくるまではダラダラと話は進み
トーリ君登場でテンポがそれまでと変わるので
少し緊張感が出るものの
ミステリーのオチはイマイチ。
坂東彌十郎はバラエティでのジジイ「梅沢富美男」の
ツッコミほど強力でないので笑いが弱い。
道化役の戸塚純貴も最後の扱いは予想できるし。
ミュージカル仕様は見てる方も恥ずかしいわ。
梶原善は存在自体で笑えるのはイイね。
60点
鑑賞 2024年9月23日 イオンシネマ草津
配給 東宝
パンフ購入
ラストに向かうほど熱意が減る
沢山の三谷幸喜作品をスクリーンで観てきた。最初はドタバタしていても、色んな形で様々な登場人物の思いがひとつになり、思わぬ笑いと感動が生まれる、、、今までは割とそうだったし(ギャラクシー街道以外)それを期待していたけど違った。今、配信でみんなのいえを観ているけど、とても感動している。スオミは雑な作りだったし、硬派の西島さんや松坂桃李の違う一面を出し切れていなかった。内輪では盛り上がったんだろな。
三谷ワールド、演劇でもよかったのかも
設定や事前情報からコメディーとしてとても期待の高まりましたし、三谷さんの演劇がなかなか見れない今日ではキャストを見てもきっと面白いはず、の作品でした。やや複雑な設定の背景説明が必要で本編にのめりこむまで時間がかかるのはよいとしても、複線のような背景説明が面白さにつながるまでに少し時間がかかりすぎたかもです。シチュエーションコメディーで役者の力や所々のセリフ、笑える設定のシーン、それぞれの演技で、フフッとわらいはでるものの、大笑いするでもなく、ハハ、っと乾いた笑いでも楽しめる作品もあるとは思いつつ、最後までややモヤモヤしたまま終了した感じが。。役者をみるだけでも楽しい映画ですが、三谷さんにはもっと拍手喝采する映画を期待してしまうので、点数は低めになってしまうかもしれません。
演劇でも楽しかったかもしれません、そして、脚本も良そうな範囲になっていまし、もう少し緻密に色々仕掛をしてもらった方が見ている方も楽しめます。
スオミのミステリアスさ、を考えると、最後まで本人がリアルタイムで登場しない方が良かったのではないでしょうか?彼女について話している男たちを見るのがこの話しのコアな部分なので、彼女が特に意図や正体をばらさない方が、よりミステリアスでシュールな(ゴドーを待ちながら的な)お話になっていたのかなと思います。彼女のすべてが分かった瞬間に少し冷めてしまうのと、生まれ故郷の伏線が全然効いてないのがざんねんでした。男たちの話が主軸なので、そこの話でもっと本人の主観と実際の夫像に違いがあってみてる方が騙される方がお話としておもしろかったと思います。
宮沢エマさんとエンケンさんはよかったですね!
傑作になりかけた凡作
正直言ってここのレビュー欄で書かれてるほどあっけらかんのクソ映画というわけではない。やはり三谷さんが書くだけあってそれなりの質は保証されている。
元々三谷さんのコメディは抱腹絶倒というわけではなく少しクスッと笑えるコメディという印象だったのでそういった点で本作をつまらないと評価している人がいるならばそれはお門違いだ。CoCo壱に行ってインディアンカレーが出てこないと言っているようなものだと思う。
ただ、その上で言うとするならば自分はこの作品の結末に対して非常に疑問を覚える。スオミが5人の夫を前に相対したとき、5人の夫に対して違う自分を演じていた、そのペルソナの仮面が剥がされる時、本当の自分とは何かそういうものに対する答えまではいかなくても哲学的な苦悩が見られるのではないかと非常にワクワクした。
しかしこの映画を見る限りそういったものは長澤まさみさんのあのサバサバした演技で有耶無耶にされてしまったような印象を受ける。最後の結末もこの事件を経てスオミは自立するのかと思いきや6人目の夫を最後に見つけてしまうし。もしかしたら三谷さんなりにこういう生き方もいいよねと肯定するのが目的の可能性もあるが、もしそうならばそもそもスオミが狂言誘拐を仕掛ける動機が弱くなってしまう気がする。5人の夫を前にして本当の私は何者かというところがもっと掘り下げられれば傑作になる可能性もあったと思うのだが。
役者さんの中では長澤まさみさんの魅力が存分に出ていることは言うに及ばないが、瀬戸康史さんが出色の出来。リアクターとしても狂言回しとしても程の良い名演で素晴らしかった。誘拐の電話を受けている寒川を見る時の「こいつまじか」という表情なんかでしゃばり過ぎずサラッと表現していて素晴らしい。
又、5人の夫はそれぞれ違うものを求めてそれぞれに性格的な問題点があるわけだが、中でも松坂桃李さんの十勝は金をばら撒く気前の良さの裏にそうでもしないと人から認めてもらえない虚しさが滲み出て特に印象に残る。彌十郎さんはかなり演劇的な芝居で少し浮いていた印象。最も三谷さんも演劇を作るつもりでこの映画を撮ったとおっしゃっていたのでその弊害なのだろうか?
狂言誘拐の犯人は正直途中で丸わかり状態になるが、それでも犯行の細かい手順だったりとかボストンバックからアタッシュケースに変わった理由とか細かい伏線が面白かった。
オーレンカがフィンランド好きならスオミになるのか
明かりがついたとき、笑いに来た観客たちは、ポカーンとしていました(笑)
三谷幸喜監督だから、何かメッセージがあると思うのですが、残念ながら、私にはその端緒さえつかめず。
チェホフの『可愛い女』は、多分女性と男性で感想がずいぶん違うだろうと思います。
容姿が抜群に可愛らしく、無垢で明るいオーレンカ。
好きになった男の考えを100%トレースし、自分というものがない。
読み終わった後、多くの女性が「こんな女に自分はなりたくない」と思うと思うのですが、チェホフは、オーレンカのことを本当に「可愛い女」として描いたのだそうです。
スオミは「誰もが綺麗だと思う女性」という意味ではオーレンカと同じですが、行動はオーレンカよりずっと自覚的です。
三谷幸喜監督の舞台「You are the top」は、二人の男が一人の女をまったく違うキャラクターに見ていたという物語なので、今回もそれに近い感じかと思ったら、好きになった男の好みの女を、自分の意志で演じていました。
それは、後半の、元夫たちとの全体会議で、返事をする相手によってキャラクターを変えていることからもわかる。
ただ、それがなんのためになのか、三谷監督はヒントをくれてたかなぁ……。
父を早くになくしたスオミが父性を求めていたというのでは、ちょっとあんまりにも予定調和すぎる気がするし……。
そこを小難しくすると、テーマがブレるので、いっそのこと「ヘルシンキのため」としたのだろうか。
う~ん、よくわからない。
細かい部分ではいろいろな気づきがあるんですよ。
たとえば、西島秀俊演じる草野刑事は、「何もできないスオミのためにいろいろしてあげている」つもりが、本当は「してあげさせてもらっていた」のだというくだりでは、人と人の関係性ってそうだよなと思ったりしました。
子供が生まれたとき、同じように親も生まれる。
「自分」なんていない。
「この人の前の自分」がいるだけ。
……とある真言宗のお住っさんに、「空とは何か」と聞いたとき、「そりゃあんた、空がわかって実践できたら、それは悟ったってことですわ」と言いながら、なんとか説明してくださった言葉なんですけど、そういうことが言いたかったのか?
……とも思えない。
う~~~~~ん、よくわからない(^^ゞ
ただ、三谷監督の作り出す世界。
どこか情けなくて、浅はかで、自分勝手で、優しくて、愛おしい人しかいない世界が好きなので、観ておいてよかったです。
あと、トキューサがこの映画でもトキューサのままでした。
舞台を映画館でみたような感じで面白い!
怖いもの見たさ
映画を観てがっかり
舞台演劇をスクリーンに持ってきたようなコメディ。
三谷幸喜のミステリーコメディーとのことだったけれどミステリーだったのだろうか。
長澤まさみ演じるスオミの誘拐をめぐる話なのだけれど
誘拐が狂言誘拐っぽいことはネタバレという程もないほど感じていたので
このドタバタが破綻しながらもたどり、どこに着くのかというのを
楽しみに観ている感じはとても楽しかった。
大河ドラマのようなドラマに比べると
三谷さんの映画は舞台の印象が強いけれど、今回は特にそう感じた。
主な舞台となる今の夫の自宅の作り方は奥行きのある、ほんとうに舞台のように感じた。
5人の歴代の夫たちと今までのスオミとの馴れ初め、そして結婚生活を描いていく。
どうやってみても無理がある設定を喜劇として観ている観客を十分にしりながら
楽しませているのは、演劇の手法なんだと思う。
リアリティを妙に持たせようとしながら
イメージの空想になるとファンタジーになるけれど
最初から笑わせるネタであれば、その無理筋を演じる姿はコメディーになるんだと思う。
とても、素敵なコメディーでした。
期待通りだった
酷評を聞いたうえで見てみた2時間エンタメ
豪華なキャスト陣、三谷幸喜作品ときたら見るでしょ!って思ってたらイマイチな評判。それら酷評を聞いた上で見てみたらそこまででもない。
三谷幸喜らしいコメディとユーモアを混ぜこんで、やや過多だし、ストーリーも秀逸ってこともない。でもいくつか笑えるところもあったし、映画という尺のなかて色んな長澤まさみと贅沢すぎるキャストをみせればこんな感じになるだろうと。
舞台ぽい映画だが、映画という2時間エンタメとしてはありかなあと。
特に見て後悔するということは私はなかったし、シアターを出るときの他の観客の方も面白かったねーって言ってる方は複数いました。みる人によるかも。
エンドロールの数字は気をつけてみてくださいね!
三谷幸喜劇場!長澤まさみファン倍増計画!
ヘルシンキ…???
長澤まさみを観る映画
祝日の振替休日にイオンシネマで鑑賞
シニア料金+docomoポイントで1000円ナリ
三谷幸喜×長澤まさみ
オラとしては今年の最大の期待作だった
ラ王を食べ損ねた男 西島秀俊とか
松坂桃李との化学反応も楽しみだった
結果としてはうーん
長澤まさみ愛に溢れた一作に間違いない
彼女の現在の完璧な美しさを記録するのは必要だ
オードリーヘプバーンのサブリナだとか
イングリッドバーグマンの何とかみたいな
観ていないが
確かにそれを期待していたのだけど これは三谷映画
それにしてはコメディが足りない
なんだかストーリーが平板で重層的でなくて
リアリティは全く求めていないのだけれど
あまりにも遊離しすぎというか
運転が下手だった彼女がタクシードライバーを経て
上手くなったのはそうかと思う
しかし料理は下手なまま というところが
シンメトリーになっていなくて 生理的にしっくりこない
あえての設定なのか なんだか整理されていない感じ
小ネタでもところどころ笑ったし
間の取り方が秀逸な箇所があった
・マネージャーでなくて出版社の社員
・西島に対する松坂の無視っぷり
・レジャーシート飛行
・寒い
・いよいよ悪の本性をばらすときの横入り
…が大爆発には至らず
期待が高すぎた オラが悪かった
中井貴一とか佐藤浩市の力が必要だったかも
小池栄子とか 西田敏行はいいや
宮澤エマは期待に応える活躍なのだけどちと上滑りの感
舞台での再演は大いにありうると思う
それならばラストのステージも自然だ 観たい
あくまでも長澤まさみを観る映画ですよと 七変化
脚本監督のクレジット
他のスタッフと同格に控え目だったのはそういう意図かも
西島と遠藤憲一 昨年のたけし映画の明智光秀と荒木村重
複雑な三角関係
終了後は最近恒例の公園でビール×2と自作弁当
無事食べ終わったらなんかパラパラと雨
イオンに戻って3時間くらい意味なくウロウロ
このところ急に寒くなってきたなぁ
全584件中、221~240件目を表示






