獣手のレビュー・感想・評価
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福谷孝宏さん × 和田光沙さん
暴力に支配される男女。
二人は愛し合っていたのか?
切断された左腕が獣の手になった男。
力を得るも自分を抑えられず、社会にも受け入れられず。
女への愛をまっとうした男の最後が潔し。
てか、弱者は救われないのかなぁ。
女を演じた和田光沙さんがやはり圧倒的。
光沙さんが出れば大丈夫🙆♂️みたいな絶対的な存在だ。
上映後に主演の福谷孝宏さんと監督の夏目大一朗さんの舞台挨拶があった。とにかくお二人の熱量が凄い。
福谷さんが私財を投げ打って撮ったという前半40分。さらに長編にしようということで後半はクラウドファンディングで撮ったとのこと。
その間に何と福谷さんと光沙さんが結婚されてお子さんもできたということで、これはお二人にとって人生そのもののような記念碑的作品ではなかろうか。
少しでも多くの方に届くことを祈る🙏
トカゲの尻尾式獣手生産
舞台挨拶つきで、Tシャツまで頂いてしまいました。
内容はほぼほぼ主演の福谷さんと和田さん(本作がきっかけでご結婚されたとか)の馴れ初め。笑
復讐譚だと思っていたらそこはアッサリで、アジトを突き止めた理由も分からず。
逃亡先では、小雪の貯蓄や強盗団から奪った金などあったのかもしれないが、何故か生活は僅かに向上。
獣手の暴走もあまり見られないまま終了。
乾は呆気なく退場したのに、修も小雪も別所も生命力が高過ぎる。
獣手は移植ではなく異常再生の結果のようなので、もしかしてと思ったら…
無限に生産できることを知ったらまた狙われるぞ。(活用法にいまいちピンとこないが)
大筋は悪くないのだが、設定や場面の繋ぎなど雑な面が目立つ。
また、結構重要そうな場面に限って台詞が聞き取りづらかったのは残念。
もっと異形と化してしまった苦悩や葛藤、修と小雪の関係性などを見せるか、獣手が大暴れするかしてほしかった。
尺や予算の都合はあると思うが、どちらも中途半端な描き方になっていたように思います。
何とか商用で耐えうる最低限のレベルか…。
今年73本目(合計1,165本目/今月(2024年2月度)26本目)。
(ひとつ前の作品「テルマルイーズ4K」、次の作品「ゴールド・ボーイ」)
まず、投稿する私もストーリーを完全に理解できたわけではありません。映画の趣旨としてあえて結末ほかを伏せた部分もあるし、画面が極端に暗いなど見にくい部分もあれば、ミニシアターでのみ放映されている事情色々がかさなって「趣旨を画面から読み取りづらい」という問題を抱えています。
ストーリーについては、他の方が書かれているのでこちらでは触れません。
ただ、この映画、割と気になるのが、「なぜか2作品存在する」点で(最初の30分くらいで突然クレジットが表示されたと思えばいきなり題名が違う映画に接続される)、このことがどこにも書かれていないため、見る方はかなり混乱するんじゃないかな…といったところです(この点、公式サイトはもちろん、映画館のサイトにさえ載っていない)。
そういった「消極的な理由」があって色々理解が難しい点が多く(また、続編が存在することを前提にしたのか、何度みてもおそらくわからないと思われる点もある)、作品単体でみると「映画館で流せる最低限のレベルを少し超えているかな」といったレベルです。もっとも、積極的に人を不愉快にさせるような表現は出ないし、シアターセブンさんがインディーズ映画メインであることも考慮すると、大きく採点上考慮はできないといったところです。
できればもう少し「画面自体が大きい」か「明るい画質で…」といったところかなというところです(意図的にそういう映画なのかなとも思えるし、R15指定なので、R18指定を避けるためにあえてぼかしたと思われるシーンもある)。そういった事情で「評価がしづらい」という特殊な事情はあります。
採点に関しては以下を考慮したものです。
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(減点0.2/強迫と事務管理の関係があいまい)
・ 詐欺・強迫による意思表示は一定条件で取消しが可能ですが(強迫はいかなる条件でも取消し可能、96条)、このことが事務管理(697)と重なる場合、事務管理の本人が元の強迫の行為があったことにつき善意である場合に、強迫により事務管理にかかわった管理者が強迫を理由に事務管理まで取り消せるかというのは微妙な問題があります(事務管理を準法律行為として、取消しの規定がないとする説、あるいは、強迫の被害者は保護されるべきという立場などがある。日本では最高裁判例はおろか、地裁レベルの裁判例すら見当たらない)。
(減点0.2/けがを理由に即時解雇できるか)
・ この怪我はもちろん「映画のストーリーに関すること」で生じたもので「映画に出てくる会社」とは無関係ですが、一方で何らの期間も金銭補償もなく即日解雇することは法に触れます(労働基準法ほか)。
※ 一方で、労働法(労働に関する法をまとめていう語)は、「会社とのつながりが強い」法の集まりなので、法的安定性を重視して、賃金請求権等について民法よりも短い時効を特別に定めていますが(労基法参照のこと)、先取特権を活用するなどいくつか方法は存在はします。
(減点0.2/非債弁済の効果の考察が雑)
・ 705条の問題ですが、このことは、その弁済を行っていたときに強迫の状態にあったなどには適用がありません(換言すれば、705条が問題になるのは弁済が任意になされたことであることを要する/大正6.12.11(大審院))。したがって、そのあとはさらに(純粋型)不当利得の問題が残ることになります。
ふんどし探偵
舞台挨拶が無茶苦茶面白かった。
ホラーを期待して観ると物足りないだろうし、底辺貧者を描いてはいるがプロレタリアの団結を煽っている訳でも無さそう。という訳で、虐げられ運にも見放された者の怨嗟の噴出をいわば淡々と扱った娯楽作品という事になるだろうか。
低予算ゆえのキズをあげれば切りがないが、製作者の情熱だけは痛い程伝わってきた。
頑張れインディーズ!
奴隷気質
切断された左手を闇医者に治して貰ったら、世にも奇妙で凶暴な獣の手を授かってしまった男の話。
先輩が刑務所時代の知り合いを裏切り行った強盗に巻き込まれ、お仕置きとして切り落とされた左手が再生したと思ったら、巨大で異形で凶暴で、興奮すると理性を奪うものだったというストーリー。
元々の左手ぷるぷるは良く解らんし、関わりたくないこんな奴が服役しているうちに柄を躱す気はなかったのか?な修くん。
ことが起こってからの展開も異様に急だし、何すかこの訳のわからん突拍子もないギャグは?考えないとわからなかったですよ。
尺や予算の都合もあるのだろうけれど、乾と修&小雪の関係性をもうちょい無理のないものにして、丁寧に作ってくれたら結構面白くなりそうな気がしたんだけどね。
話し自体は嫌いじゃないし、言いたいことはわかるけれど、何だかもったいなかったかな。
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