劇場公開日 2024年5月10日

「アイドルものというより、青春映画」トラペジウム のびさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アイドルものというより、青春映画

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

単純

青春時代に黒歴史がある人は、主人公を見ていて胸が痛くなるはず。
人は誰しも人を傷つけ、利用しながら生きている。主人公を非難できるほど清廉潔白な人ってはたしているんだろうか。

子供時代に人を傷つけたり虐めたりするのは、たいてい「人間的に未熟だから」で、大人になるにつれて物事の善悪や人の気持ちがわかるようになり、人として成熟していく。
ただ、物語のラスト、主人公が自分の子供時代を振り返るセリフにいちばん人間らしさが詰まっていると感じた。人間はどれだけ成熟しても根本の部分は変わらないんだろうな、と。
本質が変わらなくても、人に迷惑をかけないように取り繕えるのが「大人になった」ってことなのかも。

主人公は、本当に周りの人に恵まれたね。周囲に感謝してほしかったけど、人間性的に気づくのは難しいかもしれない。
人のふりをみて我がフリ直そうと思える作品でした。

のび