ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のレビュー・感想・評価
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絢爛豪華で息苦しい王宮で、自由と愛に生きた女性
主演のマイウェンを存じ上げなかったのだが、監督・脚本もこなしていて才能豊かな女性であることがうかがえ、知性的なジャンヌと通じるところがある。「マリー・アントワネット」(ソフィア・コッポラ監督)でジャンヌに魅了され、足掛け4年かけて本作の脚本を書いたそうだ。
私の中に元々あったジャンヌのイメージは「ベルサイユのばら」で登場したデュ・バリー夫人なのだが、本作のように肯定的に描かれてみると、堅苦しい様式にこだわる時代の中でかなり現代の感覚に近い自由と愛に生きた、300年という時間の隔たりを感じさせない女性に見えた。
とにかく豪華絢爛な衣装・セット・ロケ地。現代から見ればちょっとシュールだったり大変そうな王宮の慣習も丁寧に描かれていて、この辺に着目して見るだけでも面白い。国王に背を向けてはいけないということで、小刻みなステップでバックしていく動作は笑ってしまった。
ジャンヌが愛人として王宮に入るときの「健康」チェック。国王自身、毎朝起きた瞬間から親族や配下の者(?)に囲まれる中で健康チェックとメイクにお着替え。それをガラス窓を隔ててジャンヌも見るという……王様も大変だ。
公妾になるために形式的に伯爵と結婚するというあたり、特に時代と文化の違いを感じた。当然とはいえ、現代とは愛や自由の意味や形がかなり異なる。
物語は時折ナレーションも挟みつつ、王宮日常もののように一定のペースで進んでゆく。ジャンヌが王に見初められ王宮に入るまではあっさり描かれ、その後のルイ15世との愛、王宮内での豪奢な生活と息苦しい人間関係の描写に重点が置かれる。
そんな中で王の側近のラ・ボルドは、ジャンヌのフォローをするうちに彼女の利発さを理解し、最後まで偏見なく献身的に接してくれる癒しの存在だ。バンジャマン・ラヴェルネの優しさと気品のある佇まいが、見ていた私にとっても一服の清涼剤だった。
王太子ルイ(のちのルイ16世)も、ジャンヌに対しフェアに接した。ディエゴ・ル・フュール、長身小顔でめっちゃイケメンですねー。と思ったら、なんとマイウェンの息子! 父親は実業家のジャン=イヴ・ル・フュール。ファッション業界では知らない人のない名物プロデューサーだとか。セレブだ。
史実に沿って悲しい結末だが、後を引くような重苦しさはなく、マイウェンのポジティブな解釈によるジャンヌの愛情深い人となりの方が印象に残る。
最初に数分出てきた少女時代のジャンヌはかなりの美少女だったが、マイウェンの演じるジャンヌの第一印象は、彼女が読書でエロスに目覚めたというナレーションの割には正直あまり、愛人というイメージを満たすエロスを感じなかった。ただ、物語が進むうちにジャンヌのチャームポイントはウィットと情熱であることがわかり、それはこの作品を作り上げたマイウェンと重なる気がしたので、違和感は消えていった。
いろいろあったジョニー・デップを久しぶりに映画で見た。やっぱりいい俳優だなあと思う。還暦を迎えて貫禄のついた彼の姿が、国王という役にフィットしていた。このくらいの年齢で、遊びや女性が好きそうな雰囲気がありながら下品にならず、愛嬌や繊細さも醸し出す。それが出来る俳優は意外と少ないように思う。
フランス人俳優からのキャスティングの都合がつかず、国籍と言語の線引きを取り払って白羽の矢を立てたそうだが、なかなかハマり役だったのではないだろうか。
映像史上もっともカッコいいルイ16世。
「ベルばら」に夢中になってプチ・トリアノンにも行ったし、元ネタとしてツワイクの「マリー・アントワネット」も読んだ者として、デュ・バリー夫人が主人公の映画と聞けば観ないわけにはいかない。が、蓋を開けてみれば、もともと興味のあるモチーフだけにふむふむなるほどとうなずきながら観ることはできたが、イマイチ監督主演のマイウェンがデュ・バリー夫人の物語をいま語りなおす理由がわからない。あと、もうちょっと若くしてやる役ではなかったか。まあ、多くを求めず歴史物のバリエーションとして楽しめたのだから文句はない。いや、ちょっとある。おそらくフランス革命周りの映像化作品で、一番カッコよくてナイスガイで頼りになるルイ16世であり、いったいどうしてここまでルイ16世推しなのかと不思議に思ったが、演じてるイケメンはマイウェンの息子だそうじゃないですか。いくらなんでも身内贔屓がすぎるよ。そしてフランス語がわからないのでジョニー・デップのフランス語演技がどうなのか判断できないが、ジョニー・デップのルイ15世は愛嬌があってルイ15世としてとても新鮮でした。
ジャンヌの魅力は
平民から身を起こして高級娼婦、伯爵夫人、そしてルイ15世の公妾へと駆け上がった女性ジャンヌ・デュ・バリーの半生を描いた物語です。ルイ王朝時代の奇妙な宮廷慣習を次々垣間見れたのは楽しかったのですが、物語は駆け足・平板で、何より主役のジャンヌに全然魅力を感じられなかったのが致命的でした。と思ったら、彼女自身が監督を務めていた作品だったのですね。う~ん、自分で遣りたかったのかなぁ。
僕も自分の監督作では気を付けねば。(って、夢の話)
内容は兎も角、映像が暗すぎる
ジョニー・デップだから、ルイ15世は良い訳で。歴史的見れば唯の『でっぶ』な助平親父だと思うけどね。
彼女がいくら活躍しても、女性の地位が向上したわけではないし、マリー・アントワネットの母国に対するヘイトにならないか?
好みの問題だが、奮い立つ様な目も覚める美人には見えないけどね。
サンドラ・ブ◯ック?
『嫌われ松子の一生』見たくコメディーにすべきだネッ。とにかく、主演と監督までやっているって?ナルシスト以外無い。
相当な『嫌われバリーの一生』って事。
宮廷絵巻とルイ15世最後の愛人の生涯
カンヌ映画祭のオープニング作品で、本国フランスNo. 1ヒット!!
ジョニー・デップがフランス語を流暢に操り演じたのは、
59年に渡り国政を治めたルイ15世。
映画は早送りしてるのかと思うほど、早口そして、
早足の後退り・・・これには驚きました。
(国王に背中を見せてはいけないのだとか)
なんとルイ15世のデップまで、ちょこまか歩きで
後ずさるのです。
ルイ15世に最後の《公の妾》=ジャンヌ・デュ・バリーという人が
居たとはまるっきり知りませんでした。
貧しい生まれで修道院で育ち、その後は娼婦となり男性を手玉に取る。
ある日、ルイ15世に謁見して一目で気に入られる。
これが彼女にとって本当に幸せなことだったのか?
そうでないのかは?
分かりません。
国王の寵愛を受けて着飾り高価な衣装に食べ物、そして宝石・・・
と贅沢三昧した結果、ルイ16世、マリー・アントワネット、
そしてジャンヌ・デュ・バリーも断頭台の露と消えたのですから・・・。
なんかアヒル歩きで鬘に白塗り赤頬に化粧したジョニー・デップ。
意外や意外、コスチューム・プレイに溶け込みとても似合っていました。
監督で主演のマイウェンは47歳で男顔っぽいデコボコした顔形。
お世辞に初々しいとか美しいとか思えませんが、きっとご本人同様に
才気煥発だったのでしょうね。
ルイ16世を演じたのが、イケメンの息子さんとか。
そっくりなんですけれど、やはり男性にした方が美しい顔のようです。
ヴェルサイユ宮殿の豪華絢爛そしてシャネルが担当した衣装の数々。
ファッション誌のページをめくるように、
目にも楽しい映画でした。
なんともゴージャスな作品
ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人
神戸市内にある映画館パルシネマしんこうえんにて鑑賞 2024年5月31日(金)
日本では漫画「ベルサイユのばら」(池田理代子)で描かれたり、宝塚歌劇団で使用された。
パンフレット入手
ジャンヌ・デュ・バリーのドキュメンタリー
ストーリー
1743年8月19日 フランスのシャンパーニュ地方の貧しい家庭に私生児として生まれ、「マリ=ジャンヌ・べキュー」と名づけられる。弟が生まれると母親は駆け落ちし、叔母のもとで育つ。7歳の時に再婚した母に引き取られ、パリで暮らすようになり、修道院できちんとした教育を受ける。
15歳で修道院での教育が終わると、侍女として働くようになるが、素行の問題で解雇されてしまう。その後は娼婦のような生活を送るようになる。
1760年、洋裁店でお針子として働き始めることに。だが長くは続かず、、デュ・バリー 伯爵の妾となる。
居並ぶ貴族たちの前をゆっくりと歩く国王ルイ15世(ジョニー・デップ)。その歩みを止めたのはジャンヌであった。目と目が合うふたり。一瞬にして魅了されれたルイ15世は、ヴェルサイユの自室にジャンヌを招く。王の側近であるラ・ボルト(バンジャマン・ラベルネ)は、ジャンヌに「王の前では絶対に背中を向けず、下がるときは後ずさりするように」と指導するが、上手くできない彼女にルイ15世は、「そんなことする必要はない」と優しく接する。
王妃、マリー・レクザンスカを亡くしたこともあり、生きる活力を失っていたルイ15世は自分の前で全く物怖じしないジャンヌへの愛情が一気に芽生えその求愛にジャンヌは応える。しかし労働者階級の庶民、しかも未婚女性が国王に寵愛されるということは、ヴェルサイユにとってはタブー。ジャンヌはデュ・バリー 伯爵と正式に結婚することで、貴族の身分となり、国王の公妾=公式の愛人としてヴェルサイユに迎えられるのであった。
1769年 ジャンヌはルイ15世に最も愛される公妾となり、その存在感を強めていく。ヴェルサイユの"女性の頂点"に君臨した彼女は、宮廷の堅苦しいマナーやルールを平然と無視。立ち振る舞いからファションまで自由奔放であり、フランスでは初めての"男装"まで披露、そんなジャンヌはを、宮廷の人々、特にルイ15世の4人の娘たちが快く思うはずもない。
宮廷入りしたジャンヌは、王大使ルイ=オーギュスト(ディエゴ・ルファー)(後のルイ16世)に嫁いだマリー・アントワネット(ポーリン・ポールマン)と対立することになる。
1774年4月 ルイ15世は天然痘を発症。ジャンヌは看病を行うが修道院に入るよう命令が下され、宮廷から追放されるかのように出て行った。
5月2日、ルイ15世 64歳で崩御
その後ジャンヌは修道院を出ると、1791年にイギリスに渡る。ところが1793年にフランスへ帰国すると、12月7日に身柄は拘束され処刑。ジャンヌ50歳であった。
監督 マイウェン
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感想
ベルサイユ宮殿の壮大な美しい姿や、俳優さんたちの衣装の豪華で華やかな印象を受けました。
主人公で美しいジャンヌを演じているのは映画監督マイウェン
歴史好きには嬉しい、あの時代を視覚的に体験できる一作
太陽王と言われたルイ14世の曾孫として生を受けたルイ15世。
最愛王と呼ばれるだけあり、その女性遍歴は華々しい。
ヴェルサイユ宮殿での王の暮らしはどのようなものであったのか。
あの時代の女性たちはどのように生き抜いたのか。
その一端が見える意味でも、貴重だった。
ルイ14世には有名な公妾が2人。ポンパドゥール夫人とデュバリー夫人だ。
政治と愛。その2つをそれぞれ代表するような2人だが、
デュバリー夫人はルイ15世の晩年に寄り添い、政治的な思惑に翻弄されながらも
王を支えた。その一面が描かれている。
何より個人的に見どころだと思えたのは、当時の宮廷作法の滑稽さもだが、
衣装の数々。
これは映画ならではの視覚的な体験として、とても面白く見ることが出来た。
歴史好きにはお勧めしたい一作。
ジョニデよかった Love💕
デュ・バリー夫人はルイ15世が一目で恋に落ちる程の類い希な美貌、らしい。好みの問題だろうがマイウェン演じる彼女に私は恋に落ちなかった。知的で読書を愛し頭がよく機転が利き、子どもを知の世界にいざなうのがうまく幼い者への愛が深い。そしてルイ15世を心から愛し常に自然体だ。アントワネットからやっと声をかけてもらった彼女は、王に喜びの報告をするためにロッキー並みに階段を駆け上がった。そんなまっすぐで愛すべき稚気が本当に可愛らしい。
当時のフランスのお話なんだから全員フランス語を話すのは当然だが、ジョニデがフランス語を勉強したのは素晴らしい。自分が美男で皆に愛される王であることを身体全部に染み込ませつつ抑えた演技でとってもキュートなルイ15世だった。ジャンヌと王に仕え二人との別れの場に必ずいて二人にとっては親友ともいえる立場のラ・ボルドに私は最もシンパシーを感じた。ちょっとした表情にジャンヌと王への親愛の情が溢れていた。また、ルイ15世の末娘のルイーズは姉達と異なり理知的だった。彼女のことを父は娘の中で一番愛していたんだろう。彼女がヴェルサイユを出た後に深く悲しむジョニデ、よかった。そのときも、王にも暗い鬱の時期があるのです、とラ・ボルドはジャンヌに言った。
ヴェルサイユの宮殿と庭園に礼拝堂、衣装や鬘、晩餐会、食器類、その規模と美しさと強大な権力に溜め息が出た。
おまけ
1)マリー・アントワネットの夫のルイ16世はあんなにイケメン?池田理代子先生のベルばらでは、背が低くズングリむっくりだった。ルイ15世が天然痘に罹った場面もベルばらの絵でよく覚えている。当時はその絵にとても恐怖を覚えた。
2)この映画の予告編のナレーションは叶姉妹。二人とも発声のレッスンをしていない気がした。面白くて好きな叶姉妹なのに声は「アメイジング💕」でなくて残念!
歴史の舞台に誘われた
思っていたよりよかった。(途中で寝てしまうかもしれないという心配は杞憂に終わった)
この映画は、ハラハラドキドキは特になし、涙も特になし、ベッドシーンなども特にはない。また、主人公の心理に深入りされてないので観る方も感情移入はない。しかし、たとえばもし私達がベルサイユ宮殿ツアーのようなものに参加したとしも、王の日常やら、お付きの男性と話す、など、この映画を観るような体験はできない。でも、ここではできてしまう。少なくとも、少しはしたような気にさせてくれる。しかしもここでは王の公妾という好奇心そそる人と一緒だ。
このような映画もいいなと思った。特に歴史ものは。ときを遡って、覗けなそうもない所まで入り込めて。
マイウェンは、王の妾というより、ハリウッド女優のような雰囲気に思えた。ジャンヌについて殆ど知らないので、ここでの彼女がジャンヌの雰囲気に合っているかどうかはわからないけれど、演技自体は魅力的だと思った。
フランス版「大河ドラマ」を観た感じ
「ベルばら」の大ヒットによって、フランスの歴史を齧ることができたので、本作品によって新たな知識を得ることができた。
ベルサイユ宮殿でのロケも圧巻。
当時の王族や貴族の生活をチラッと覗けた感じだ。
ただ、気になった点がひとつ。
王太子(国王ルイ16世)って、あんなにスラリとした容姿だったっけ?
どうしてもベル薔薇と比べてしまうが
ジョニデにも奇抜じゃなくてもこんな丁度いい役が合ったんだね。
性格悪のベル薔薇よりこっちの方がルイに愛されるよね~。とはいえ、歴史が変わる訳ではなく、物語は処刑迄のカウントダウンなんだよね😢
滑稽なベルサイユマナーが楽しい
ベルばらで培ったフランス王室のイメージよりも、
事実は遥かに滑稽だったようだ。
- 王に背を見せないよう小刻みステップで後ろ向きに部屋から退出する習慣。
- 毎朝の王のルーチンで、王女様方やら貴族やらをずらりと並べた中でお着替え、髭剃り、健康確認などを済ませる習慣。なんでだろ。
- 女性は髪を下ろさず頭の倍くらいあるカツラでまとめる。
- 王様の公妾にするために平民をわざわざ貴族の妻にする!?養女でよくね?そこまでしておいて最後は天国に行けるよう悪として清算する??
- 王が危篤になったら蝋燭を灯し、亡くなったら消す。見守る貴族は一瞬悲しむものの、10秒後には新王に取り入ろうと押しかける。
ひゃーこれでもほぼ事実なのよね、多少の誇張はあるにせよ、と思いながら見て大変楽しかった。
感情を出してはいけない王家のルールの中で、表情変えずに口元のわずかな歪みだけで感情を表現したジョニデ様さすが。フランス語勉強してあんなに話せるもんなのね。。
主役兼監督のマイウェンは、娼婦初登場シーンであれ?女装のおじさん?と思ってしまうくらい、美しさが分からんかった。。その後綺麗に見えるところもあったけど、うーん一目で虜になる絶世の美女というには。。という残念感あり。本好きの知性も特に生かされてたように思えず。とりあえず常識に抗った度胸はすごい。
その割にルイ16世とアドルフくんの美しいこと。
王女様方はシンデレラのお姉様方みたいなただの嫌な奴ら扱いだったけど、唯一人を蔑まないいい子の末娘だけが現代風の美人があてがわれていて、この映画はいい人カテゴリだけ美形をあてがっているのね、と。大変分かりやすかった。
一番好きだったのが常にそっと寄り添って味方になってくれた執事?のボルドさん。少しずつ懐柔されていく様子がお上手。彼と浮気しちゃうのかと思いきや一応最後まで友情にとどめた模様。しかしちゃんと王の死後面倒見たのかな?家を取り返したらしいのはボルドさんのおかげかな?
お勉強になりました!
クリーンな歴史絵巻
フランスの好色王、ルイ15世の最後の愛人だったジャンヌ・デュ・バリー夫人の波瀾の生涯を描いた映画。
フランス映画だし、題材が題材だし、コッテリした映画かな?と想像していましたが、女性監督自ら主演のせいか過剰なエロ演出もなく、安心して見れる大河ドラマのような作品でした。
ストーリーもジャンヌ視点で進むので、とてもわかりやすい。
(といっても当方、ベルサイユのばらや、マリー・アントワネット関連の映画にはひととおり触れてきたせいかもしれません。)
見どころはやはり、スクリーン一杯に広がる本物のヴェルサイユ宮殿。
格調高い映像と衣装の豪華さにため息。
細かく描かれるヴェルサイユの風習、風俗も面白い。
(ソフィア・コッポラ監督のマリー・アントワネットより、きちんとしているかと 笑)
しかし、デュ・バリー夫人。
過去の漫画や映画では、出自の卑しい狡賢い悪女、みたいな描かれ方しかしてなかったような気がするんですが、この映画でそのイメージを払拭。
生まれは平民でも教養に触れて育ち、読書を欠かさず、周囲の勧めでヴェルサイユにあがって王に見初められた後、最後まで純愛をつくす、というシンデレラみたいなキャラ。
公妾となったジャンヌを陰で支える国王の従者ラ・ボルドの存在も良かったです。
マリー・アントワネット登場後、苦しい立場に追い込まれるデュ・バリー夫人ですが、アントワネットが悪役に見えてしまうという…
立場変われば、見方も変わる、という見本のような演出でした。
最後に。
監督兼ジャンヌ役の方、ここで色々言われてますが、知的な美熟女という感じで、説得力がありました。
ジョニー・デップに関しては…フランス語が上手、ということ以外は印象に残らず。
マリー・アントワネットやフランスの王朝時代に興味がある方におススメいたします。
絶世の美女の定義とは...
国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーのお話。
公の妾って…
結婚の秘跡に反するために離婚と並んで、
側室制度が許されなかったキリスト教ヨーロッパ諸国の宮廷で、
主に近世に採用された歴史的制度だそうで…。
まぁ、日本も大奥とかあるしねぇ…。
まぁ、そういう歴史を知る分には面白いけど、
実際に、その時代に生きてたら面倒だなーと、いつも思う。
シャネルによる衣装提供や、
ベルサイユ宮殿で撮影されたということで、
衣装も装飾も豪華絢爛!
目で楽しめること間違いない!!
フランス語を話すジョニー・デップも、とても魅力的。
が、しかし、結構書かれているけど…
なぜ、監督がジャンヌ役をやっちゃった?!
絶世の美女をやりたかったのか!?
少女から大人になったときの、ガッカリの衝撃といったら、
見間違いかと目をこすりそうになりましたもの。
娼婦としての魅力も無かったし、
もう、そこは本当にざんねーん!でした…。
イメージと違うジャンヌ (この違和感払拭できるか…) 宮殿に現れた...
イメージと違うジャンヌ
(この違和感払拭できるか…)
宮殿に現れたルイ15世
(あーーなんか可愛い♡)
(Johnnyを観てるだけで十分)
絢爛豪華な宮殿
素晴らしい衣装
キャラの強い娘たち
マリーアントワネット
コミカルにもみえるしきたり
次第に惹き込まれ
王が倒れジャンヌが去るときには
泣いていた
バンジャマン・ラヴェルネ演じるラ・ボルドも
凄くいい
『ジャンヌを知り尽くし身近に感じすぎ、(この役を)他の誰かに譲ることができなかった』
ジャンヌを演じたのは監督マイウェン自身
歴史上の人物を
新たな解釈の作品で知る
好き
ダンシング・オールナイト
えっ〜
幼少時と修道院時代のモデル級の女優さんたちが早々に退却。
主人公急に老ける。
鼻くそホクロ。
シジミのような目。
フランス人らしくない。
えっ、主演女優が監督も?
なんと、リュ゙ック·ベッソンの奥さんだったひとだって!
マィウエン。
はじめて聞いた。
たしかにめっちゃ性欲強そうなヒトだった。
それだけにお下品公妾にはビッタシだったけど、こっちはノレないのよ。
地味すぎる。
王子役がなんと実の息子。
究極の親子丼。
寛一郎とかダルビッシュみたいな長身男優でカッコよかったけど。
ほぼセリフなし。
白塗りのジョニー·デップ。
小梅太夫かよ❗
史実に忠実なコメディなんだけど、なんだかな〜だった。
わかったのは小刻みに後ろに下がるアレ。何も知らんので、ダンシング・オールナイトのもんたよしのりを思い出していた。
最期は切ないね。
ルイ15世は天然痘で死んだのか?
映画館のビル内にある高級店で究極の親子丼ランチ1620円を食べようと寄ったら、ランチタイムは終わりましたとお姉さんに断られてしまった。まことにツイてない日だった。
マイウェンの描くストーリーに魅了された
永遠の推し・ジョニー・デップをきっかけに観た作品だったけれども、
次もマイウェンが監督や脚本を担う作品を観てみたいと思うほどにストーリーそのものにとっても惚れてしまった。カンヌで約7分間のスタオベにも納得。
大枠はいわゆるシンデレラ・ストーリーもの。そこにマイウェンの感性が加わってヴェルサイユを舞台にしたジャンヌだけのシンデレラ・ストーリーが完成された。
下々の身分から脱せるなら相手は誰でもよかったジャンヌが、
ルイ15世に愛し愛されたい、そして名実ともに彼の公妾として認められたいと気持ちが変化していく。この変化の描き方が巧妙。多くを語るのではなく、情景描写やジャンヌの動きで彼女の気持ちが伝わってくる。あー。こういう映画大好き!
言葉では語らずに心情を伝えてくるのはジョニーも同じで
十数秒間全くセリフが無いシーンがあって、ジョニーらしい演技。
ジョニーらしいだけど、「あ、他の映画でも観たな」って感覚は全くなくて、スクリーンにはルイ15世しかいなかった。昔からカメレオン俳優って言われ続けているの説得力ある。
豪華絢爛な宮殿と対照的なドロドロ・ネチネチした人間関係、ジャンヌが公妾と認められるまでの過程、政権移行時の貴族の言動などヴェルサイユを巡る描写は当時の宮廷文化や政権への皮肉も込められているように感じられた。
映画そのものに不満はないけど、自分の知識不足で映画を十二分に理解できていないのが少し残念なところ。
18世紀フランスの宮廷文化に詳しいともっと楽しめたと思う。
豪華絢爛
女性なら憧れる景観がたくさんありました。フランス行ってみたーい╮(. ❛ ᴗ ❛.)╭ジャンヌは娼婦からあくまでも自然体でジョニデに見初められて地位を構築していくのだけど、したたかさ、美貌と個性がないと目立たないよねー。私は自分の意見より周りを気にして本来の自分の気持ちとは違うこと言ったり。もっと自由に生きてみたいと思ったりもした。
ジョニデさんの付き人さんもジャンヌに惹かれていたと思う。それだけ魅力的な存在だよね。最後、処刑されたようだけどジョニデさんを愛したことは後悔ないと思う。アントワネット役の方はほんとに可愛かった。
ヴェルサイユのばら?
デュ・バリー夫人とマリー・アントワネットの確執をデュ・バリー夫人側から描いているので、ベルばら世代にとってはとても新鮮だった。デュ・バリー夫人ってあんなにスレンダーじゃなくもっとぽよぽよしていたぞ。私の記憶違いか。でも、少なくともフランス国王族はあんなイケメン揃いではなかったぞ。ま、ベルばらだからしゃあないか。最後の修道院行きは思わず大奥か!と突っ込みそうになった。そういえば、ヴィシー水、LaQuaで復活しないかしら…
始まった最初の頃は、 『え?美女の役なのに、この人がやるの?』って...
始まった最初の頃は、
『え?美女の役なのに、この人がやるの?』って思ってたけど、
そんな心配は無用で、
すぐに魅力的なキャラにはまって行きました
歴史が少し学べたり、
当時の慣習的なことも知れたし良かった
途中から、
国王役のジョニーデップが、
ナポレオンやってたホアキンに見えてきたのは、
私だけ?
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