ディア・ファミリーのレビュー・感想・評価
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実話に基づく?
ということに驚愕する。
予告編時点で泣いてしまっていた。
だから、公開したらすぐ足を運ぶつもりだったが、色々あって周回遅れ。
泣くのはわかっていたのでできれば1人でいきたかったが、
これも色々あって妻と一緒。
だから、感情はかなり抑えたけれど、危うく嗚咽しそうになる程涙した。
父母役の2人は本当に見事で親の心情が心に沁みた。
特に大泉洋は幸せのパンと並ぶ快演と感じた。
子供達も年齢にやや違和感は残るものの、心を鷲掴みにされた。
いや〜映画ってホントにいいね。
適度な困難を撒き散らして、最後は不完全ながらハッピーエンド。
まさに王道、妙な捻りはいらない。
俳優の名演を楽しむだけで十分だ。
思いやり精神の連鎖が世界を救う
バルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化したヒューマンドラマ。余命宣告された少女とその家族を描いている定番のストーリー。
前半は案の定ありきたりの展開ですが、娘の一言「私はいいから、みんなを助けて」の言葉で一変。後半は娘の夢のために奮闘する家族の姿に胸が熱くなりました。
思いやり精神の連鎖が世界を救う良い実例の作品。
2024-102
実話の制約を脱する事出来ず、映画としては凡庸で残念です
非のつけようがない感動作、ましてコメディ色の強い大泉洋がシリアスに挑めば悲しみもひとしおで。なによりこれすべて実話であり、とんでもなく執念深い主人公のスタンスが全編を支配する。役者も揃って盤石で、70年代の様相を見事に再現も圧巻のレベル。名古屋駅、今はJRタカシマヤの巨大ビルがそびえてますが、それ以前の光景を動画で再現し身震いするほどです。古い新幹線のブルーとグレーのシートでタバコをくゆらすなんて、時代を強烈に呼び起こされました。
そもそも医学畑でない方が医療の現場に絶大な貢献をされた事実をまるで知りませんでした。いわば偉人伝の映画化と言っても過言ではないでしょう。どうやら原作があるようで、アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録に基づく。本作はこれをベースにこの一家の十数年を描き、家族一体となった献身の尊さを謳いあげる。
こと左様に内容的には全く平伏すのみですが、ここは敢えて映画としてのジャッジをさせて頂きます。感動された皆様を陥れるつもりはさらさらなく、ただ映画としてもっとすべき事があって、もっと感動出来たと思うのです。ですから辛辣戯言とスルーして頂いても結構です。
なにより本作は平板で、感動すべきシーンを織り交ぜ琴線に触れるセリフも用意されていますが、結果的には退屈が支配してしまっています。なによりこれ程の偉業をなされた坪井宣政氏の際立った執念をもっと拡張すべきであった。冒頭からアフリカ帰りの禍々しい登場をされるほどに非凡な方、愛する娘のために尋常ならざる執念の源をもっともっと描くべきではないでしょうか?
8億円もの出費を厭わず、もちろんそれが可能な程の資産がおありだったでしょうが(住まいの様相にそれがよく表れてます)、それでも社員が次々の執念の鬼と化した経営者に愛想をつかし辞表に至る一方で、古参の社員はこの執念を応援する者もあらわれる。さらにいとも簡単に米国に乗り込むバイタリティ、そして人口心臓にはまだ30年かかると聞いて即座に「なら3倍努力すればいいじゃない」と答える規格外のポジティブ。もっともっと彼の事が知りたくなるのです。
逆に言えばタイトルに引きずられ、家族の結束に、もっと正確に言えば家族の美談に寄り添い過ぎたと思うのです。主人公が変人な程に面白くなるのは世の通説で、坪井宣政氏のそれこそ菅野美穂扮する妻との出会いのトンでもエピソードから描き、基調は大泉洋らしくコメディ調で描き、家族の献身は控えめに徹底して変人ぶりに焦点をあてて欲しかった。それでも他人様を数多助けたにも関わらず娘の命を救えなかった悲劇性が強烈に残るはず。
医療の世界の白い巨塔ぶりにも触れてますが深追いもせず、光石研扮する教授の役所臭さをもっと貶してもいいじゃないでしょうか? 有村架純扮するレポーター役をサンドイッチ構造にしたところで、却ってわざとらしさしか感じません。そもそもお久しぶりの有村が全然キレイに映ってないのは大問題です。一方菅野美穂扮する妻は終始美しく、やたらバストが強調され違和感ありあり。折角の川栄李奈が姉役ならば、難病とは言え妹に嫉妬するくらいのドラマを用意すべきであった。
実話ゆえの制約が全ての原因でしょう。折角の映画化に日本的忖度が作品をダメにしてしまった典型でしょう。
ハンカチ必需品
映画が始まる前にトイレに行き用をたして手を洗う時にハンカチを忘れたことに気付きました。でも、男なんでまぁええか!いつもの事や、と気軽に考えて劇場の席につきました。この後ハンカチがない事をこれ以上なく後悔するとも知らずに、、、
映画は実話を元に諦めずに娘の為人工心臓の開発に人生をかける男の話 大泉洋が熱演、他のキャストも見事に演じきりました。映像も昭和の町並みや今はない電車や旧型新幹線、を再現しとても懐かしく50代60代といった世代にはたまらないものがあったかと思います。50代以上の方なら是非みて欲しいですね。
冒頭に戻りますがとにかく泣かされます。悲しいシーンで泣かされ、熱く語るシーンで泣かされ、ラストの辺はぐちゃぐちゃの顔を手でビチャビチャになりながら鼻をすすっていました。あちこちの席ですすり泣きの声が聞こえてきました。
これから見る人、ハンカチは必需品です。
家族愛
で、次はどうする?と
何があっても諦めず、前を向き続ける家族と絆。
困難な大きな壁に当たってもへこたれない精神力には家族という支えがあった。
行き詰まった時、誰かの言葉で報われたり前に進める時もある。努力を積み重ねても必ずしも良い結果が返って来ない時もあるが、誰かを想う気持ちがあれば一生懸命やれる。
他の人の為にその技術を活かしてと次女に言われ
バルーンカテーテルを本当に作ったのは
胸が打たれた。
家族愛を感じた映画でした。
driving forth
夏至の日にこの映画を見た。母の死から5週間が経とうとしている。母も父も私の中で生き続けてはいるけど、人は何の為に生きるのか、という馬鹿げた問に付き纏われている。「今だけを見よ」と言われ日々実践しているが、根源的な問いに対する答えにはならない。
人は死に向かって日々を生きている。「死ぬ為に生きる」という所に根本的な矛盾がある。どうあがいてもやがては死ぬ、だからこそ、日々を精一杯生きるのだろう。
私の親しい人が病の床についている。その人の事を思いながら、それと母の事を思いながらこの映画を見た。医学の進歩はやはり凄まじい。それを支えているのは「情熱」だ。何が何でもやる、絶対にやる。私がやる。という情熱だ。「driving forth」という語感がピッタリだ。それは今の私が最も手に入れたいものだ。
生まれつき心疾患がある娘の為に全てを投げ打ち人工心臓の開発に素人が取り組む。その開発はできなかったが、その過程で得た知見が国産のバルーンカテーテルの開発に繋がった。17万人の生命を救ったとクレジットタイトルで流れた。
私が最も印象に残ったシーンは校門への坂道を一歩一歩、登って行く靴音だ。その一歩は医学の進歩であり、困難への挑戦であり、歩み続ける鼓動だ。
不可能を可能にするには「脳のリミッターを外す」しかない。脳は楽な道、楽な方を選択するようにできているから、運動でも勉強でも、人工心臓製作でも、「それはムリだ」「無謀だからやめておけ」と脳は指令を出す。それに抗う力がdriving forthだ。
個人のリミッターが外れても、次には組織のリミターがかかる。国産よりもアメリカ産というバイアスも手伝う。
物理的に物が動くには最初のエネルギーが最も大きい。その源は自分の為ならば湧いては出てこない。他者の為の時、最も大きなエネルギーとなる。
動き出しはしたけどそれが軌道に乗るとは限らない。何度でも、何度でもチャレンジし諦めない、折れない心、それにはやはり、周りの人の理解と協力が不可欠だ。だから映画のタイトルが「ディア・ファミリー」なんだ。ファミリーには工場の従業員もデータを提供し開発に協力してくれた医師も含まれる。
・医学の進歩を信じろ。
・家族の力を信じろ。
・不可能を可能にする意志の強さを信じろ。
人や社会を変えるのは人の思いや願い
落涙のプロジェクトX
全体的にテンポが良く、あっという間の上映時間でした。俳優さんの演技...
涙だけでなく勇気が出ます
熱演に泣ける
感動必須の映画は苦手なのですが、大泉洋ちゃん主演なので観てきました。
次女を救おうと奔走する父と、その父を支える母と、明るくふるまう娘たちの物語でしょうか。
実話が基になっているせいか、リアルさが心に響いて泣けました。
洋ちゃんにも娘さんがいるので、更に熱演になったかな~と思います。
こういう人々が技術の進歩を支えているのかもしれません。
それにしても番宣の洋ちゃんと菅野美穂さんが、映画の中のシリアスなキャラクターと全く違っていて、そのギャップ(シリアスなドラマの間にお笑いのCM が入るみたいな感じ)で、 一寸不愉快かな。
洋ちゃんが面白いのはわかるけど、番宣のやり方をもう少し映画に沿わせてくれたら~と思ったので、-0.5ポイント。
Dear
予告から滲み出るお涙頂戴が好みじゃなくて、観る予定は無かったんですが、評判がどのサイトでもどのレビューでも観てとれたので、時間もぴったり良い時間にあったのでそのまま鑑賞。
予告編だけで判断してすみませんでした!と謝罪してしまうくらいに、作品として面白く、実話ベースだからこその親子愛に感動し、お仕事ドラマとしての良さも合わさって素晴らしい作品に仕上がっていました。
医療に関しては全くの素人の主人公が、娘の命を救うために人工心臓を作ろうとする物作りの側面が強く描かれていて、ただでは転べないと強くあり続ける主人公の泥くささに胸打たれました。
最初は手術を検討したり、既存の人工心臓を頼ろうとするものの、どれもうまくいかず、それならば人工心臓を作ってしまおうという行動力がたくましく、多くの土地へ飛び、勉強もして、それでもうまくいかないという苦悩しながらも解決していくパートが悲喜交々していました。
そこから娘が自分の命よりもこれからの命を優先してと言うシーンはグッときました。
バルーンカルーテルの制作に着手し、1度人工心臓の制作時に逃げ出した1人の医者が、手伝いしてくれるという胸熱展開には心を持っていかれました。
家族の支えがこれでもかってくらい大きくて、長女は心折れそうな時に尻を蹴り上げてくれますし、三女はどんな時も明るく立ち振る舞ってくれますし、奥さんは寄り添いながらも色々な案を出してくれて、その上で共感も反対もしてくれていたりと、この暖かさが国産のバルーンカルーテルが医療に繋がっていくんだなと嬉しくなりました。
教授が上からの命令だの、実現は難しいだの、あーだこーだ理由をこねて協力をしないような態度は実体験だとしたらキツいもので、金も時間もかけてきたのに、実績が無いからという理由で突き放すのはいかがなものかと主人公と一緒に怒っていました。
いざ実現、しかも多くの人を救えるとなったら手のひらグリンッとして交渉にかかりますが、そこでスイッチを切り替えて商売に打って出た主人公の心意気に惚れました。
大泉洋さんの演技はとっても好きだったんですが、この切り替えは過去最高だったのでは…と思えるくらい良かったです。
若干2000年代パートでの心臓の病気をバルーンカルーテルで救ってもらった記者との対話のシーンは現実でも実際あったのなら申し訳ないんですが、これがフィクションだったら無駄に泣かせにきたんだろうなぁと少し冷めてしまいました。
エンドロールでミセスの「Dear」が彩ってくれるのも良かったです。
映画を観る前にこの曲を聴いた時は可愛い歌詞だな〜と思っていましたが、本編を観終わってから聴くと歌詞がひとつひとつ刺さりますし、何気無い日常というものをしっかり落とし込んでいて、改めてミセスの凄さに気付かされました。
多少脚色はあれど、1本筋の通った作品に仕上がっていました。
感動を超えて明日からの日々の生活を前向きに過ごしたいなと思いました。お見それ入りました。
鑑賞日 6/19
鑑賞時間 10:00〜12:10
座席 L-27
予告の音声でもう泣いた
超前向き家族
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