ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのレビュー・感想・評価
全194件中、121~140件目を表示
大人の役割を考えさせられる
置いてけぼりになった3人が共同生活をする中で、それまで知らなかった互いの良さに気づいていたり、悩みを共有していくというような流れですが、個人的にはポール先生の生き様に興味を惹かれました。
ポール先生はしょっちゅう「嘘をつくな」と教えていたのに、久しぶりに過去の同僚と会った時には自分の経歴を偽り、誇張して伝えてしまう。
そこを教え子のアンガスに問われて、開き直りながらも、過去にあった事実と現在の経緯を正直に話す。
ポール先生は理不尽な目に会った時に、見て見ぬふりをして流すことができず、自分の正義を貫いてしまう人で、それが原因で現在も冷遇されている。
物語の後半にアンガスは理解はできるが勝手な行動をしてしまい、両親を怒らせて退学のピンチを迎えるが、その時にポール先生は事実とは違う事を言って、自分が罪を被り退職してしまう。
ポール先生の正義は、事実か嘘かよりも、正しいと信じる行動を取ることなんでしょう。
アンガスはクリスマスに父親に会うという当たり前の正しい行動をして、それが罪に問われてしまった場合、先生は嘘をついてでも生徒の将来を守るという事が、ポール先生の正義だったのだと思う。
退職したポール先生はどこかに去ってしまい、明るい展望は見えないまま映画は終わってしまうが、教え子のアンガスの未来は守られたし、人間として大切なものを受け取った。
これで良かったのだと思える大人になりたいです。
なぜ歴史教育をするのかという疑問に対する答えとしての真摯な教師の姿を描いた作品です。
学生の頃、東京の学生寮に入っていた。年末年始は基本的に寮は閉鎖されるのだが事情があれば居残ることはできた(食事は出ない)例年、かなりの人数が居残っていて、年末年始はバイトの給料が良いとか理由をつけていたけどやっぱり帰省費用を出せないというのがホントウのところだっただろう。我々は「越冬する」と言っていて残るもののことは「越冬隊」と呼んでいた。もちろんがらんとした寮に数人で取り残されるのは寂しいのだが、なにか奇妙な開放感と残るもの同士の連帯感があったことをこの映画で思い出した。
さて、映画はこの越冬隊の3人(途中までは7人だった。掃除夫のダニーがなぜ数に入らないかはよくわからない。通いか?)ハナム先生と学生のアンガス、料理人のメアリーのそれぞれの事情と連帯感が描かれる(ことになっている)しかし、3人の連帯という意味では割と淡々と映画は進みそれほどエモーショナルに盛り上がらない。そのあたりを物足りなく感じる向きはあったようだ。
私はむしろ、この映画は、ハナム先生が歴史教師として、そして子供たちの指導教官として戦い、そして敗れて学校を去るまでの物語として受け止めた。「チップス先生さようなら」や「いまを生きる」のような教師ものなのである。
ポール・ハナムは古代文明の教師である。古代文明っていうと何か「ムー」っぽいのだが要はギリシャ・ローマ史を教えていることになる。歴史教師というものは昔も今も、例えばペロポネソス戦争のことを覚えて何か得られるのか、という生徒や周囲からの疑問に接することになる。
歴史のテキストはテキストでしかなく、そこから未来に繋がる叡智を読み取ることができるというのはおそらくウソである。テキストは延々と教師と生徒という関係の中で教え、教えられてきた。テキストをリズミカルな言葉で伝えその豊潤な世界観と詩情を表現するのが教師であり、それを的確な洞察力で受け止めるのが生徒である。おそらくこの関係性自体に意味があるのであって、真摯に生徒に対することができる教師は、人生の教師としても多分、優秀なのである。
この映画は、歴史教師であるハナム先生が、真摯に生徒や生徒以外の人たちに接して、そして世俗や、もっと端的にいうと金満主義に敗れて学校を去るところを描く。でも、アンガスは学校に残り、ひょっとしたらメアリーの妹の子(ティモシーというミドルネーム)もいずれはこの学校に入ってくるかもしれない。教育というものは永遠に続いていくものであるということを微かに希望として提示して映画は終わる。
人生捨てたもんじゃない!
名門バートン校の寄宿舎でそれぞれ苦悩を抱えながら生きている3人が、クリスマス休暇中に置いてきぼりで一緒に過ごす事になり、いつしか相手を思いやり絆が生まれて行く。3人ともとても個性的でいい味出している。仲間に入れてもらって、ソフアーに腰掛け、TV見ながら一緒にお酒飲みたいなーなんて気分になる。アンガスは見た目も良いけど、性格も良いな。いろいろあって、やんちゃで生意気だけど、心根はとても優しい。おねしょのシーツもそうだし、ハナム先生が困らない様に庇うところも‥今は辛くても、幼い頃に父親と母親?の愛情をたっぷり受けて育ったんだと思う。そうじゃないと、あの若さであんなに人の気持ちを思いやる人間には中々なれないよ。久しぶりに、素敵な映画を観る喜びと幸せ感じたわ❣️。いい一日だった。
会話劇のバッググランドを理解して観たい映画
またまた高評価の嵐であったため、前知識なく挑戦。
序盤の展開がパッと見はスゴい地味なんですよね。70年代の男子校の中での、人間のやりとり。こっちから積極的に理解をしにいかないと、「面白い」と感じにくいんですよね。前半は(観る側の問題なのですが)ウトウトしながら鑑賞してしまい、人物の人間性なりバックボーンなりを理解せずすぎてしまいました。
中盤以降、分かりやすい場面展開で物語が進むのですが、それぞれの「事情」が段々と分かってくることで、映画の厚みを、理解できます。
ラストの先生と彼との握手のシーンは名シーンですね。目頭が熱くなります。
70年代のアメリカの黒歴史(主にベトナム戦争)という背景をちゃんと理解して観るべき映画でした。
口コミでロングランになりそうな良作
受賞歴も知らずストーリーも地味だけど個人的に縁がある部分があったので見に行ったら平日なのに結構埋まっていてびっくり
ミニシアター系の佳作はたまに出会うけど、この作品はクスッと笑えるところが多く(実際声を出して笑っていた人も何人かいた)最後ほっこり終わるかと思いきや斜め上のエンディングも良かった
日本に配給してくれた会社あっぱれ!と思ったらオッペンハイマーやPERFECT DAY S、パラサイトも配給している会社でなるほどね
通り一遍ではない良い映画が見たい方におすすめです
「新たな金字塔が誕生」という大袈裟なフレコミはウソじゃなかった!
本当にイイ映画って、なぜか最初の10分くらいで勘付くのですが、この作品がまさにソレ。
愛すべきキャスト達から出てくる台詞が粋でウィットに富み、刺激的で、優しく、あったか〜い。
季節外れですが、寂しいクリスマスを過ごした経験
大人ならありますよねっ
本作は「素晴らしき哉、人生」「ホームアローン」と並ぶクリスマス映画の金字塔であり
「チップス先生さようなら」「いまを生きる」と並ぶ
全寮制寄宿舎モノの金字塔です。
取り残された人たち
レクサンダー・ペインの新作ということで期待して見に行った。
相変わらずうまいなーと舌を巻く。役者も良かったけど、特に脚本の質はピカイチ。
人が描けてるし、細かい描写や設定など、いちいち心に引っ掛かる。人の心の深いところにあって決して癒えることのない傷が、ときに鋭く、ときに重く、ズキズキと痛む。
ひとそれぞれに自分自身の境遇を照らし合わせてしまうところがあるのではないか。
私自身も愛のない機能不全家族で育っているので、クリスマスとかお正月とか嫌いだし、ひとり孤独に取り残される(ホールドオーバー)される感はよくわかる。
堅物教師が変わっていくのはいいけど
2024年劇場鑑賞155本目。
映画の冒頭が古いバージョンの配給ロゴを使っていて、あれ、これリバイバル?と思いましたが新作のようです。
時代なんでしょう、生徒の前でもタバコを吸いまくるのは嫌だなと思い、そういう人が何を言っても響かないのですが、ポール・ジアマッティの教師はどんどん理解のあるいい先生になっていくので、そこは見ていて楽しかったです。最後もうちょっと話の持っていき方で避けられたラストだとは思いましたが。
寄宿学校という空間
米映画で寄宿学校といえば
「いまを生きる」「セント・オブ・ウーマン」そして本作。
共通点はいずれもオスカーノミネートされた傑作。
本作は過去作と比べても「悲壮感」「孤独感」が強い気がする。それはエリート校じゃないからか、主人公たちの境遇が悲惨だからか。
でもそんな彼らが「存在価値」というか「自己肯定感」を取り戻す姿が良い感じ。
ペイン監督作は、(客観的に見れば)悲惨な主人公たちを、笑いと滑稽さとドラマを上手いバランス感覚で見せることが出来る稀有な才能の持ち主だと思う。
それは本作でも生きていて、どん底の彼らを応援しながら見ちゃうんだよね。
陰茎癌
男は怒りで人生を迷い、この学舎の澱みに漂い、その一瞬が訪れるのをただ待っていたのかもしれない。グラントリノを想起させるような人生観。死に場所が与えられるならばそれは幸いなのかもしれない。
全然イケていない表現が実にいやらしいアレクサンダーペイン。それを愛おしく思わせる巧みさ。こんなバディーは見たことない。
まったくバタ臭くないラスト。ピュッと吐きだすウィスキー。まだ生きていける。自省録でも読んでみよう。
学級崩壊から始まる人情噺
まずは題名から。ホールドオーバー=holdoverとは、”留任者”とか”残留者”、”残っている人”という意味だそうです。落語に「居残り佐平治」という古典の演目がありますが、英訳すると「The Holdover "Saheiji"」というところになるのでしょうか。「居残り佐平治」で言うところの”居残り”とは、遊郭で金を払えずにそのまま拘束されてしまうという意味であり、計画的に”居残り”をして廓に拘束された佐平治が、幇間の真似をして客から祝儀を貰うという、滑稽で面白おかしい”廓話”でした。
一方本作は、時はベトナム戦争当時、1970年末のクリスマス前後の時期の半月ばかりのお話で、場所はボストン郊外にある全寮制の寄宿学校・バートン校を舞台に、クリスマス休暇で殆どの生徒が家に帰ったり旅行に行ったりする中、家庭の事情で”居残り”をする羽目になったタリーと、彼の監督をするためにやはり”居残り”となった嫌われ者の教師ハナム、そして彼らに食事を給仕する給食担当メアリーの3人の、実にハートウォーミングな”人情噺”でした。
三者三様に複雑な家庭の事情や暗い過去を抱えた彼らでしたが、タリーは手が付けられないような悪ガキだし、ハナムもアカハラ要素たっぷりの教師で、通常の授業が行われている時も全くソリは合っていない感じでした。特に”居残り”になってからはその対立関係がより先鋭に。でも最愛の息子(彼もバートン校の卒業生だった)をベトナム戦争で亡くしたばかりのメアリーの不思議な求心力により、徐々に相互理解が生まれてくる展開に。
一番良かったのが、お互いに包み隠さない本音をぶつけ合うことで、ショックを受けつつも徐々にお互いを人間として認めていく過程でした。特にハナムの強情とも言える生徒に対する厳しい態度が、実は彼自身の学生時代の出来事に由来したものであり、それを聞くとこちらも納得すると同時に、彼への共感が生まれました。たまたま出会った学生時代の友人に嘘を吐く虚栄心も、彼の人間らしさを十二分に表現したエピソードだったと思います。そして既に信頼関係が生まれていたタリーも、調子を合わせてハナムをサポートするあたり、もはや擬似的な親子関係になっていたように見えました。
最後は退学寸前の擬似息子・タリーを、自分の人生にとって最も大切な教職を投げうって助ける擬似父・ハナムのカッコ良さは、実に清々しくかつ感動的なものでした。
今年の米国アカデミー賞作品賞のノミネート作品であり、メアリー役のダバイン・ジョイ・ランドルフは助演女優賞を受賞しただけあって、すこぶる前評判も高かった本作でしたが、期待を遥かに上回る良作でした。
そんな訳で、本作の評価は★4.5とします。
孤独を抱えた者たちの温かなholiday。
寄宿学校に通う子どもたちはクリスマスを家族と過ごすために各々家族の元に帰っていく。そんな中家族と過ごせない事情を持つ数人の生徒と、寄宿学校で最も嫌われ者の教師が寄宿舎に残ることに……。
それぞれの持つ課題や過去の確執、トラウマを乗り越えながら成長していく姿を温かく描いている。
生真面目で皮肉屋、学生や同僚からも嫌われている教師ポール、息子をベトナム戦争で亡くしたメアリー、精神病の父との別れと母の再婚に振り回される生徒……。悩みや問題を抱えた3人が2週間、家族のように支え合い寄り添うことで、新たな希望と変化が起こる。
メアリー演じる女優さんの演技が素晴らしかった。
日本では季節外れな時に上映されているけれど、クリスマス前後に大切な人と観たい映画の一つです。
さようならが温かい
これまでにアカデミー賞脚本賞を2回受賞しているアレクサンダー・ペイン監督の新作。
ポール・ジアマッティ演じる超地味なハナム先生の下手くそ人生に涙。
長期休暇はひとり者には結構ツラい。
1971年の設定。
全寮制の名門男子校のバートン校。
ベトナム戦争でバートン校卒の一人息子を亡くした黒人の学食の料理長メアリー·ラム。
母親が息子との休暇旅行をドタキャンして、再婚相手との新婚旅行をとったため、居残ることになったひねくれものの優等生アンガス·タリー。
糞まじめで、生徒の成績評価も超厳しく、教師仲間からも嫌われている斜視の考古学が専門の歴史教師ポール·ハナム。
トリメチルアミン尿症による体臭も嫌われる要因らしい。
映像の作りも挿入される音楽もレトロ。日本人にはわかりにくいけど、トム・ハンクスのフォレスト・ガンプよりいいと思う。地味たけど。
優しいカントリーフォーク調の主題歌。
オールマン・ブラザーズ・バンドのメモリー·オブ·エリザベスリードもちょっと流れたけど、メインストリームではない。
ボストン美術館に行ったことあり。
すっかり忘れてたけど。
ハーバード大学構内にも行きました。
リスがいっぱいいました。
ボストンといえば食べ物はクラムチャウダー。
アイスクリームにチェリーを載せて、ラム酒をかけ、火を付けてアルコールを飛ばすデザート(名前は忘れた)で意気投合する3人のシーンがよかった。
Penile Cancer in human form「ヒトの形をした陰茎癌」はちょっと何言ってんだかわからない😎
残念だったのはauマンデーのTOHOシネマズ池袋にコメディーポップコーンデート映画と勘違いしてか、はじめからたいして面白くないギャグで声出して笑ったり、喋ったりのバカカップルが同じ列(H)にいた事。エンドロール始まるや
いなや退散しおった。ザマミ。
もう一回日を変えていかなきゃね。名作だもん。
できればクリスマスシーズンに観たかったけど、仕方ないか… オープニ...
できればクリスマスシーズンに観たかったけど、仕方ないか… オープニングロゴ映像から70年代テイストな演出が心憎い。ポール・ジアマッティの嫌われ演技が滑稽で面白く、人の温かさに触れられて優しい気持ちになれる良い映画でした。アカデミー賞作品賞などにノミネート、学食のおばさんを演じたダバイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞を受賞。
こういう映画が好きって人が多いと嬉しい
こういう映画を久しく観てなかった、こういうのが観たかったんだよ。
派手さはないけど、絆が芽生えて、壁を乗り越えて、一歩前進する姿はストレートに感動する。
変に泣かせるような感じもなく、ユーモアも多くて楽しかった。
ラストのほろ苦さも、先生も変わったからこれからも大丈夫と思わせる明るさを残してくれたので全然自分は嫌じゃなかった。
未来ある若者のためにこんな風に動ける先生はかっこよかった。
序盤の先生じゃとてとじゃないけどそんな行動とらなかったろうね。
俳優については申し訳ないくらい知らないのだが、みんなよかった。
特にアンガス役の彼はすごい。
手足がヒョロ長くてもう充分大きいけど、家族や友人のことで傷つき悩みを抱える年頃の若者にはまっていた。
メアリーにもう少しだけフォーカス当たるといいなと思ってしまったが、2人の橋渡しとしてちょうどよい距離感が出てるのもよかった。
あと最後に音楽。よかった。
70年代、みんなオシャレでいいな。
ファイブ・イージー・ピーセス、ネブラスカ
演出と芝居の技術が確かな作品です。
美術、装飾、小道具もしっかりしていて、
舞台となる学校にも歴史を感じさせる要素が随所に散りばめられています。
降雪、積雪の作業も大変な作業です。
多くの映画の定番の設定である、
クリスマスと年明けというのも、
とってつけた感は最低限で、
観客を引き込み、
満足させるパフォーマンスの一要素として
うまく取り込んでいます。
あらゆる技術の調和が安定している本作、
その完成度の高さは多くの賞の候補になるでしょう。
更に印象的なのは、
劇中で2回、スピーディなズームバック!
ズームバック!
ほとんど世界遺産の域です。
ラスト、
1971年の「ファイブ・イージー・ピーセス」の、
アラスカへ向かうジャック・ニコルソンや、
ネブラスカのブルース・ダーンと、
主人公を出会わせたいのかと、、、
もし出会っていたら、
1時間で意気投合、2時間後には大ゲンカ・・・勝手に妄想、
歴史は繰り返す。
このポール・ジアマッティを主演男優賞を受賞させられないアカデミー賞
第96回アカデミー賞において作品賞など5部門でノミネートされた本作品ですが、TOHOシネマズ日本橋は平日(会員サービスデイ)午前中の回としては客入り多め。さすがに注目される作品だけあります。
物語の世界は1970から71年にかけての冬休み、当時よく聴かれていたと思われるポップスがレコードのノイズ込みで流れるオープニングから、全般懐かしさが感じられるルックと王道のストーリーに大変好感が持てます。勿論、細部はきちんと現代的にアップデートされており、例えば裕福な白人家庭に育つ少年に対して、彼の言動にどこか「間抜け味」を漂わせたりをサラッと演出したりなどは決して個人攻撃に見せずに優しさが感じられますし、作中における血の気が多い若者たちの度々ドタバタに対しても、やり過ぎずどこか微笑ましさがあって最後まで穏やかに観続けられます。
キャストの皆さんもれなく素晴らしい演技でそれぞれの役に感情移入しやすく、また言うまでもないですが助演女優賞を受賞したダバイン・ジョイ・ランドルフに納得です。ただ、だからこそ「このポール・ジアマッティを主演男優賞を受賞させられないアカデミー賞」に少々ガッカリするくらい素晴らしい演技と表情で、彼が演じるポール・ハナムという教え子からしたら「ア〇ホールな教師」を物語の進行とともに段々と憎めない存在に思わせ、最終的には慈愛に満ちた人柄にしか見えないハナムに対して胸が熱くなります。
必ずしも「映画館で是非」という作品性ではありませんが、普段この手の作品を敬遠気味の方に対しも「配信でもいいから」観ていただければ納得いただける良作だと思います。私もまた年末頃に深く浸りたい一作でした。
全194件中、121~140件目を表示