猿の惑星 キングダムのレビュー・感想・評価
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監督の趣味の長尺は不要だったかも
人類の前進である猿と人間との復讐と支配を繰り返して来た1968年に始まり7年ぶり10作目となる『猿の惑星』。
人類の文明は破壊され、完全に猿が支配する世の中から始まる今作。
絶滅危惧種?の人類は猿の狩りの獲物となり下がった新バージョン。監督の趣味の長尺は不要だったかもの新しい展開の始まり。
おとなしめ
あくまで3部作くらいの序章といった感じで、かなりおとなしめに感じました。
予告を見る限りは、エイプVSエイプみたいに思ってましたが、案外そうではなく次作へ向けての布石がかなり詰め込まれているように思いました。
出てくる猿たちの表現や自然は、圧巻で映像は見ていて楽しかった。
また、今作はノアの所属する部族ワシを使うという点もこれまでにない特色で良かったです。
旧作を思わせるような、厳かな音楽も緊張感を出させる点として印象に残ってます。
次作、楽しめることを期待して上映を待ちます。
これは映画館で観るべき映画だ!
オリジナルの猿の惑星をリアルタイムで観てきた世代なのでキングダムは隔世の感がある。オリジナルの特殊メイクの猿の表情が動くのにどれだけ驚いただろう。あれから56年。CG、VFXと進化を遂げた。これは絶対映画館で観るべき映画だ。美しい映像を確かめて!
あの・・・。
猿の惑星というシリーズは有名で流石の映画素人でも耳にしたことのあるタイトルで、初代?の1作目のオチが有名だそうでそこくらいは何となく知ってはいる程度。
その後リメイク?もされていくつか作品をリリースしていたのも知ってはいたけど、そこまで興味もなくスルー。
そして本作。
しばし観たい作品がなかったため、ある種消去法的に本作品を鑑賞することに。
どうやら本作は完全新作とのことで、少し期待していた。
とりあえず個人的な感想としては「この2時間35分という時間、グダグダと展開が遅く長い」ということ。
確かに映像はキレイではあったけど、「何だコレは・・・」とおもった。
後半で捕まった主人公の猿と主人公の人間の女性が悪者の猿に引き連れられて浜辺を歩くシーンは初代のラストの方のオマージュだったのかな?
その先には硬く閉ざされたかつて人間が作った巨大な鋼鉄の扉があり、猿たちが爆薬などを使って開こうとするも当然ビクともせず。
悪者の猿のボス曰く扉の中に重要なモノがあるそうでそれを手にして猿の世界にする的なことを言っていた。
ここでやっと扉が開いたと思ったら中に顔だけ出した砂に埋もれた自由の女神像でも出てきていたらちょっと「おっ」となっていたかもしれない。いや、それはそれでつまらないか?
さらに悪者の猿たちに捕まり保護?利用?されている学者らしきおじさんが登場するも何だかんだ仲間割れして主人公の女性の人間にまさかの胴締めスリーパーで〇され、さらに時間稼ぎのためかそのまま海へ投げ捨てられたのはちょっと面白かった。
というかシャワーを浴びたあとに主人公の女性の人間のヘアスタイルが三つ編みになっており、なんだか違和感を感じた。この世界観でオシャレして随分余裕だなと。
結局主人公の女性の人間の発案で主人公の猿を含めた3匹の猿が協力して夜中に鋼鉄の扉に爆薬など仕掛けを施す。
そして主人公の女性と3匹の猿は崖沿いを上っていき、そこで鋼鉄の扉の中へと入れる別の入り口(換気口?)からあっけなく中へ侵入。
いや、悪者の猿たち今まで何してたんだよと。人間よりはるかに運動神経もいいだろうし、会話できるくらいの知能もあるのだから見つけれただろと心の中でツッコミ。
鋼鉄の扉の中はやはりかつて人間が支配していた頃の武器や戦車が並んでいた。
そして女性の主人公は目的のため一人別の部屋へ行き、そこでHDDらしきものを取り出す。
そして鋼鉄の扉を内側から開けるとそこには悪者の猿たちが待ち構えておりドンパチが始まる。お約束展開。
やはり数が違いすぎるため主人公の猿は悪者の猿たちに捕まる。
女性の主人公は銃を使い捕らわれた主人公の猿を助けようとする。
そこで主人公の猿が主人公の女性に対して静止をうながすも女性はスイッチを作動させ、そして仕掛けておいた爆薬などが爆発。海岸から大量の海水が流れ込む。
今後この兵器を猿たちに使わせないよう、猿もろとも葬り去ろうという計画だったのか?
悪者の猿のボスやその側近などは無事〇亡したっぽいが、主人公の猿とその親友の猿2匹および囚われていた多くの良い猿たちは生き残り支配から解放される。
その後少し日が経ってからなのか、悪者の猿たちに襲われ崩壊した村へ帰り再建に向けて動き出した主人公の猿とその仲間たち。
そこへ主人公の女性が少し小奇麗な恰好で現れ(またも萎えポイント)、主人公の猿と少し会話をする。
会話をする主人公の女性の後ろ手には隠された銃が。
「おっ!」とおもいきや撃つこともなく乗ってきていた馬にのって猿。いや去る。
いや、何もないのかよ!とはおもったが、ためらって撃つのをやめたのかな?
あるいは分かり合い共存できると信じて?
その後はお互いがお互いの道を歩み始めるみたいな感じになり、女性主人公はどこかの地へ到着。
そこには巨大な軍事基地的な建物があり、扉が開くと中から近代的な爆発物処理班みたいな恰好をした別の女性が現れ、女性の主人公が鋼鉄の扉の中でゲットしたHDDらしきものを手渡す。
手渡された女性はそのまま建物の中へと入ってく。
内部には沢山の普通の格好をした人間たちがおり、パソコンやら機械もズラリ。
さらに別の人間へとHDDらしきものが渡され、何やら機械にセット。
すると巨大な複数のボロボロになったアンテナが動き出し、電波を使い他の地域にいるかもしれない生き残りの人間たちへ呼びかける。どうやらHDDらしきものはアンテナを起動するための最後のピースだったっぽい。
そして呼びかけに対して遠く離れているであろう別の人間から応答があり、基地内は歓喜に包まれる。
そして終わり。
エンドロール後に何かあるかとおもいきやなにもなし。
何となくわかってはいたものの「明らかな続編ありきでの構成」にするのやめてほしい。
調べてないけどこの新シリーズというものも3部作構成とかそういう感じでは?
とりあえず本作にいたっては凄く中途半端な感じで終わってガッカリ。
もし3部作とか複数の構成になっていて、完結する物語なのなら全て通して初めて面白く感じるのかもしれない。
面白いラストだなぁ!!
「猿の惑星」なんとシリーズ10作目。
今作は猿vs人間ではなく
猿と人間とオラウータンとゴリラのお話。
前作より300年後との事。
えっとー、チャールトン・ヘストンの1から
合計なんねん????、
正直物語はめっちゃ凝ってるのに難しくなく楽しめる。
よく出来た脚本だ。
そして映画史に残る
バッドエンディングの要素がしっかりある。
「実は◯◯でしたー!」
は、流石に出来ないのに…ちゃんと
「おおっ!」って興奮しました!!
まぁ感情移入はしにくいが(おさるさんなので)
面白い物語ですね!
宣伝で期待値を上げる為に嘘を言うのは良くないと思う
「衝撃の展開」くらいの宣伝文句なら許す。しかし、ある民放番組で「衝撃のラストです!」とまで宣った女性インタビュアーはアホかと思う。それを映画監督本人の前で言うのだから映画会社も馬鹿なのか?と思う。
さらに「ラスト、この物語の舞台は◯◯だったんですよ」と記者が匂わせてた。監督本人の前でだ。だから混乱したまま映画鑑賞してたんだが、この映画の舞台って実は地球では無いのか?
本編鑑賞したけど、どー考えても舞台は地球でしかないと思うんだが。この番宣観た方も少なくないだろう。(俺は今日の朝テレビで観ました)
この馬鹿インタビュアーを制裁したい気持ちになりました。こーいう馬鹿を映画会社も許すべきではないと思う。
映画自体は「いまのアメリカ人って、こんなん好きなのね」って感じ。
猿どうしが旧式の武器で戦うバイオレンス・アクション映画
時代感をしりたくて、ちょいとググったところ、人間世界に
弓ができたのは 五万年前
家ができたのは 七万年前
言葉ができたのは 十万年前 ぐらいらしい。
なので、この映画は、人間で言えば、6,7万年前ぐらいにあたると思われる。
ちなみに、映画の中ででてくる? シーザー王は、紀元前後ぐらいの人らしい。
で、「猿の惑星(シリーズ)」に対する自分の視聴履歴と言えば、気が遠くなるほど昔(1968年版)をTVで見ただけ。あの時の衝撃を胸に、何度か、シリーズを見ようと思ってかなわなかったが、今回、観に行くことができて楽しみだった。が、本作は、SF・猿の惑星では無く、バイオレンス・アクション・猿の惑星になっていた。1968年版はすばらしいSF映画だった。非常に面白かった。
今回もSF映画だと思って見に行ったのに。。。しかし今回は、猿をモチーフにつかった、ただのバイオレンス・アクション映画。登場者(猿)は、猿でも、エイリアンでも、宇宙人《EX:アバター》でも同じだ。縄文時代の人間でも一緒だろう。猿の惑星という名前を使っただけ。自分的には、すかされた思いだった。まったく心に響かなかった。
余計な突っ込み
サイロ(貯蔵庫)の中にあった、人間(女性)の欲しかったモノは、「ウィルスの解毒に関する情報」にしろよ! と思った。衛星通信の調整プログラムだったとは。そんなのわざわざ危険な猿の群れの中に取りに行く必要は無いだろうに。。。
自分的には、最近は、面白い映画が少ない。ハリウッドのストのせいかな。。。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
人間が出た時の安心感が半端ない
ずっと観てきたけど、前作までの内容は1ミリも覚えてない状態で鑑賞しました。
新しい物語としてなので普通に内容はわかりました。特に難しい内容でもなかったです。
やっぱり『文字』という文化は進化の過程には必要不可欠なのだな、と思いました。
猿の方々はたくさんでてくるが、見分けが付きにくくてそこは難しかった。
あとイーグルがカッコ良すぎる。
良作ではあるものの、過去の作品のVOD視聴が前提か
今年189本目(合計1,281本目/今月(2024年5月度)23本目)。
(前の作品 「ミッシング」→この作品「猿の惑星」→次の作品「碁盤切り」(明日予定)
これだけ多くの映画に行く私ですが1週間遅れたのは、他の映画との兼ね合いでどうしても入れることができず、平日は21時からとか無理すぎる予定だったので(2時間30分級)、今日(計画有休付与日)に回したものです。
まぁ、良くも悪くもタイトル通り「猿の惑星」です。人(ヒト)は出ても2~3人程度、ずーっと猿なりゴリラなどが出ますので、その点で迷いは少ないです。
ただそのことは他の方が触れている通り「誰が誰かわかりにくい」ことも意味して、ここを正確に理解しないとドミノ倒し式に理解がパニックになる点がきついです。かつインド映画なら3時間が「お約束」なのでわからない点があっても「またもう一度みようか」になりますが、2.5時間級でこの映画を2回見に行くかは判断が分かれるかなといったところです。
とはいえ、そうした難があるとしても、タイトル通り「猿の惑星」で猿(や、類似の動物含む)ばかりで、アクションシーンや軽い推理シーンなどもあり、さすが大作といったところです。なお、後半、少しだけですが、いわゆる「非常灯ライト」の類で点滅シーンがあるので気になる方は後ろ側の座席推奨です。
上記のように「誰が誰かわかりにくい」(もっとも猿なので「誰が」という表記がよいかも微妙?)という点はあるとしても、2.5時間ほど、他の映画では見られない設定で楽しめるのはよいことで、他に気になる点までないためフルスコアにしています。
見分けがつきにくい
2~3作目『新世紀』『聖戦記』のことを全く覚えていませんでしたが、忘れていても一応本作だけで話は通じました。
ブログに遺してあった過去3作の自分の感想を読んで、「出来が良かった」「よく練られた脚本」「猿の各キャラの描き分け方が上手い、アンディ・サーキスの演技とVFXの勝利」「漢シーザーさん一代記」とか書いてあったけど、
どんな話だったっけなぁ。
リブート1作目 『猿の惑星 創世記』は、コロナ禍初期のタイミングで、パンデミックを振り返る意味で、配信で観なおしたので覚えていたのですが。
ただ本作、猿ばっかりで、(特に主人公ノアらイーグル族の)見分けがつかない。
どの猿がどの個体なのかわからないまま物語が進むように感じちゃって。
途中からノア単独行動になって、オビワンみたいな道士がオラウータン、敵はゴリラ、と記号だけになった時には安心しました。
私が加齢で注意力が落ちたのかもしれないと、やや映画本編とは違う心配に支配されたり。
音楽とか、王国のある洞窟とかが、旧『猿の惑星』1作目リスペクトかもしれない。
中身は……あんまりなかったような……
ラストの展開がよく言えば駆け足、悪く言えばありがちパターン内の読みやすい流れで無理やり閉じたに過ぎず。
続編ができそうな終わり方でしたが、この作品で終わってもいいんじゃないかと思いました。
猿の惑星は続くよどこまでも
映像はすごくて、本当に生きているよう。前作を見ていなくてもこの世界観に浸れるが、ストーリーは平板で、ラストは意外性よりも違和感の方が強い。今後どうやってこのシリーズを完結させるのか、続編がダラダラ続くのか。それでも映像に惹かれて観てしまうのだろうけど。
猿の世界になっても、知性はやはり侵略に向かうのか。それでもチンパンジーとゴリラとオランウータンが共存しているだけでもマシなのか。ニホンザルは仲間に入ってないけど。
猿と人間が共存共栄できなくても、互いに干渉しない生き方はできないのか。主役の人間も退化した人間も白人なのは、やはり白人至上主義だから?
グラフィックだけ、、、
人によって捉え方、感じ方はあると思いますが私にはあまり刺さりませんでした。
映像/グラフィックは素晴らしい。
CGに違和感をまったく感じません。
人類への皮肉を感じましたがメッセージ性もストーリーも薄っぺらい。。
オチがそれだけ?という感じでした。
高所恐怖症の方はご注意
IMAXで見ましたが緻密でよく出来た映像でした。なので高い所のシーンだと思わず目を背けたくなります(汗)。
物語としては所謂猿の惑星のオマージュで、初代の様に宇宙船が不時着したら猿の惑星だった、では無く最初から地球です。
人類のやらかしによって人間の知能が低下するウイルスを作ってしまいパンデミックの結果人類は滅亡状態。生き残った子孫は猿同然。
対してそのウイルスは猿の知能を飛躍的に向上させた。そんな時代が何世代か続いて猿達は縄文時代と同じ様な生活をしていた。鷹狩りで生計を立てていたイーグル族に謎の覆面部族が襲い掛かり…
って所が導入部。
まあ色々あって最後は自由の女神を見つける様な落ち(内容は全然違うけど)があるのだが、初代猿の惑星っぽくていい。
あと地球が猿の惑星になった原因が人類の傲慢さの結果と言うのも初代猿の惑星を思い起こさせる。
それと大事な事ですが突っ込んだら負けな所が沢山あるので生暖かい気持ちでスルーしてあげて下さい(笑)。
字幕版を見たのですが、猿と言わずにエイプ(英語で猿)と表記したのは良いですね。
エイプやエイプスの発音が出るたびに画面に猿、猿ばかりではウザいからね。別の人類っぽい演出と言うか。
無料で観ても満足感なし。長くてつまらないでごサル
猿の惑星は2作目まで視聴していますが、2作目が想像を絶するつまらなさで断念していました。今回は無料ポイントを使って観たのですが、とにかく長く感じ、問題解決がなされていないと感じ、低評価にしました。
以下、箇条書きで感じたことを記しました。
満足な点
・立体的で臨場感のある映像だった
不満な点
・テンポが悪く、長く感じる
・猿を名前で呼んでいるが、区別がつきにくい
・舞台がどこなのか、はっきりしない
・シーザーとの関連性が明かされない
・メイとシマウマと一緒にいた人間との関連性がはっきりしない
・ボスゴリラを倒しただけで、根本的な問題は解決したのか、スッキリしない
・最後の場面は、人間が地球と交信しているのか、はっきりしない
ということで、長く感じモヤモヤする後味が残りました。
エンタメ性たっぷり続きも期待できる
何も考えずに気軽にエンタメ性の高い映画観たいときにぴったりな作品
どんどん進化するCG・VFX技術のおかげで本当に荒廃した世界でリアルな猿たちが生き生きと動いている。役者に実在の猿使いました?!ってぐらいリアル(笑
ストーリーはザ・エンターテイメント!って感じで何も考えずに気楽に観られる。
この前に観たときの映画がオッペンハイマーだったから、これぐらいタイプの違う映画を観て、「映画」って一言に括れないな、「映画好き」ってなんだろうねと考えてしまったww
この映画そのものに関しては、シーザーの名前が度々出てきて、シーザーの教えとかが語られるけど、それが微妙に違っていたり、シーザーの名だけが利用されたりで、あぁ、こうやって信仰ってできていくんだなって。一部のおさるさんの発言、もはやシーザー教だよ。
最近、フリーレンにはまったから英雄の言葉や姿が長い時を経て、改変され、あたかも本人の言動のように大切にされるところに類似性を感じた。
「シーザーならこうした」って言えるお猿さんはいないはずなのにね。
今回の主猿公・ノアが会ったこともないシーザーの影に今後どう関わっていくのか、人間サイドとのやり取りも含め、終わり方は次作に期待~
ノア=スティーブ・マックイーン(個人的見解)の猿目線の猿の惑星
エイプたちが地球の支配者になっている割には原始的で、1968年開始の前・猿の惑星シリーズのようにニンゲンに変わって支配している族のように見えない。
ウィルスで一気に知性を獲得したなら、封印しきれなかったニンゲンの遺物はいくらでもあると思うので、それを解析して各種道具や建物、施設を造ってもっと近代的な暮らしをしていても良さそうなのに、縄文人とかのレベルだと思う。火は使いこなしていたけど。言葉を獲得したなら、残された書物などから文字の存在を認知できると思うが知っているのはほんの一握り。ウィルスでの「進化」は一代限りで子孫には及ばないとかなんですかね。
映画が猿目線で作られているのが画期的。
観客は猿の側として見るように作られていると思う。
考えてみたら猿の一部が自分たちの利益を度外視してニンゲンの味方になる今までの話って不自然で、本作のように猿が自分たちのために(連れ去られて奴隷にされている仲間の救出)ニンゲンに協力した、というほうが自然。なんちゃってシーザーが警告したように、ニンゲンは信用できない、というのも真理でした。ノヴァ(メイ)はラストで、銃を隠し持っていましたから。
そして、ニンゲンは添え物、出演者が猿たちだけでも十分見ていられる映画になっていることも画期的。
ノアが顔といい仕草といい、スティーブ・マックイーン、(「拳銃無宿」ジョッシュ・ランダル時代の)に見えてしまい、そこから私の脳内ビジュアルで彼はスティーブ・マックイーン!
若々しいスティーブ・マックイーンの新作見た感で感涙ものでした。
(そんなの私だけかもです、ご気分害された方いましたらスミマセン。)
メイが狡猾なニンゲンの本性を顕に、猿を利用して手に入れたHDD or SDD(?)で寸断された世界各地のウィルスにやられず生き残っていた人間たちが繋がれるようになったら、簡単に騙され、先進的な道具は言うに及ばず比較的単純な武器すら使い得ないノアたち猿は、あっという間にネイティブ・アメリカンとか、アボリジニやその他の地域のネイティブ住民たちのように駆逐・迫害の憂き目に遭うのは必至はな気がする。それが猿たちの宿命、そしてニンゲンたちが復権しました、めでたしめでたし、ということに繋がっていくのでしょうか。
ノアは、「猿の時代」の終わりの引き金を引いたのか
「進化」のために知識を得ようとしたなんちゃってシーザーのほうが、猿全体として選択スべきリーダーだったような気がする。彼はニンゲンの油断ならない本質を見抜いていたし。
そういえばゴリラは頭が良かった。
または、進化、というものの存在を知ったノアが新たなリーダーとなり、広く知識を求め猿類に浸透させ、猿自身の手で偶然によらない進化を獲得していく土台を築いて、オリジナルの猿の惑星シリーズのジーラやコーネリアス時代のような猿社会に繋がるのかも
弱々しく、他人(他猿)の保護を受けながら実はしたたかというメイが、原始からのニンゲンの生き延びかた=狡猾さ(=頭が良い)をよく表していたと思う。
公式HPにあったように「進化は本当に“彼ら”を選んだのか。」であれば、猿の支配はウィルスによる一時的なもので、その先の進化がニンゲンには追いついていない、なので人類はすぐに巻き返すんだよ、というニンゲンには大きく光が見いだせる未来を示唆しているかもですが、個人的には前シリーズの、人類への救いがないほうが面白いと思う。
ノア=方舟 ということで、名前からこの先が推測できるような気もしました。(前シリーズのテイラーの相方の女性の名前もノバだったようですが、本作のノヴァ(メイ)とは関係なさそうです。。。)
ヴィジュアルは圧巻!
基本モーション・キャプチャーだったようだけど猿の動きはどうしたんだろうか、CGとの合せ技ですかね、猿の動きが素晴らしく、冒頭の卵を取りに行くシークエンスなんか思わず声でてしまった。
ただ、すこしくどくて長いような気がした。
途中で早く先に進まないかなと何度か思いました。
初めての猿の惑星
このシリーズは
ずっと
敬遠していたのですが
映画館で観た予告に
惹かれ
初トライして観ました。
アクション映画としたら
楽しめる作品ですが
どうしても
人と猿の関係の
違和感が
素直に楽しめなかったです。
それでも
こういう世界観を
隙なく作っているというところは
凄い事だなと感じました。
登場猿物を思い出しながら紹介します
伊集院光さんがラジオで評価低めだったのですが、せっかくこれまでのシーザーのシリーズを観てきたので、今回も劇場に行くことにしました。
「冒頭の鷲の卵を取りに行くプチ冒険が長い」と聴いていましたが、気にならなかった、というかむしろ、3人の若猿たちの見分けがちゃんとついて、『エターナルズ』で新ヒーロー10人それぞれ描ききるのと同様にすごいかも! と好感触。
〇ノア:『シング』のジョニーの次くらいに好きな類人猿。若いのに人間ができてる!
〇スーナ:旧シリーズの猿にフラウ・ボウとか大竹しのぶみたいな感じの情が深い女性がいて好きなキャラだったけど、そんな感じ♡
〇アナヤ:復帰する動機、もっとエモくできそうだけど、長くなるならいいか
〇途中、「ダー!」って連呼されてて、ダーって掛け声? 人名? って思ったけど、猿の名前でした。検索してもどの猿かわからず…
〇ノヴァ:いたいけな人間の少女、13歳くらいかと思ったけどフレイヤ・アーラン20歳越えてた! 見た目に反して人間の 罪 みたいのをいっぱい担ってて驚かされ続けた!「ノアーー!」って最初に喋るところがシーザーの「NOーー!」と呼応してて震える。
ってか洪水作戦するからノアの方舟の ノア なのか!
ラカ:オランウータン。あれで終わると思わなかった。けど流されたら死ぬか。リアル…
〇トレヴェイサン:途中でマーク・ハミルが出てきた! もうこの映画『ブリグズビー・ベア』と同じで名作確定じゃん! って思ったけどウィリアム・H・メイシーでした。
〇プロキシマス:ラスボスザル。にしては、『ゴジラ×コング』のスカーキングやコミック『モンキー・ピーク the Rock』のボスザル程は強くないし、キングダムっていうよりはヴィレッジだし、奴隷にされた猿たちもそこまで酷い扱いじゃないように見えた。そして最期にイーグル・サンにトドメを刺されるんだろうなとは思ったけど、それを見たかったのでナイスカタルシス!
『創世記(ジェネシス)』のノヴァ(人間)とシーザーの話されると、じーんとノスタルジア来る…
期待値低かったこともあり、その分すごく評価が上がりました! (ってことはオススメしない方がいいのか…)
そしてラスト! 自由の女神くらいビックリしました!
期待
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