「そろそろSF原点に回帰した作品に戻って欲しい願いかな。」猿の惑星 キングダム The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
そろそろSF原点に回帰した作品に戻って欲しい願いかな。
チョット最近思う事(余談)・・・短ヨウツベを時々見てるんやが、観た人いたかもやけど 母犬と死んだ子犬と無造作に土に埋める飼い主(多分アジア人男)そしてソレ撮ってる人の腹立たしい映像あったんよね。
飼い主が死んだ子犬を箱にも入れずに、墓穴へそのまま埋めて土かぶせてて、母犬が必死に子犬を掘り起こそうと制止するんだが、飼い主につまみ出されて、抗う事も叶わず、最後に母犬が目から涙流して号泣してるアップが映し出されてて。
メッチャ衝撃やったし超激怒したし 母犬の想いにこっちも涙したわ。
動物にも感情があるのに全く無視されてて、やりきれない思い。
人と言う者は自分の都合解釈でしか考えてない。せめて飼い犬への愛があればこんな事したり映像は撮って流れないと思うのだが。酷い世の中である。
それを踏まえて、公開初日に「猿の惑星/キングダム」を観た。
サルが地球を征服し、人類がサルに追いやられてる話シリ-ズの最新作である。
仕上がりは まずますな感じに思います。
(作品シリ-ズ)
①1968年:猿の惑星
②1970年:続・猿の惑星
③1971年:新・猿の惑星
④1972年:猿の惑星・征服
⑤1973年:最後の猿の惑星
⑥2001年:PLANET OF THE APES 猿の惑星(リメイク作)
⑦2011年:猿の惑星: 創世記(リブ-ト作)
⑧2014年:猿の惑星: 新世紀
⑨2017年:猿の惑星: 聖戦記
⑩2024年:猿の惑星/キングダム (今作)
実に長い間語り継がれて製作されてきている。
本作はKingdom of the Planet of the Apes ⇒ ”類人猿の惑星の王国”となる
初作見た時、と或る惑星に不時着したら サルが世界征服してて更にそこが地球だったって話・・・凄っごい話だと思ったけど。今や あの頃の驚きとか感動が何故か微塵も感じられないなと感じました。
・ゴリラ ⇒ 悪のイメ-ジ?世界征服者。力あるが知性はアホ?
・チンパンジ- ⇒ 一般人的、市民イメ-ジ
・オランウータン(ラカ) ⇒ 人間とサルとの中間的存在、賢い知性感情。
・人間 ⇒ 最も賢く生きるが、行いは時として愚か。裏切る。
※人が人を殺す場面があるが、遠目でみてサルがサルを征服し殺している。
※類人猿は皆英語話してるw この不思議さ。又は日本語だったリw。
今作はチンパンジ-市民のノア、そして言葉話す人間 ノヴァに焦点を当てている。見ていて 確かに世界はゴリラ族(プロキシマス・シーザー)が牛耳っているのだが、それに抗うチンパンジ-のノア。そして 更に彼ら以上に人間の地位を守ろうと画策するノヴァ。そんな感じでしょうか。
見ていて あんまり話さないけど、人間は賢いのよ!アンタらみたいな毛むくじゃらに負けるワケ無いのよ・・・そう言ってる様な振る舞い演出(画策)が いかにも”人間味”を良くも悪くも表していると思うね。
しかし、言葉は皆で通じ合えるし、勢力による場所の征服争いは起こるが 交渉は出来るだろうし、火は扱えるし、親子や友人の関係など 感情は同じだから、サルの惑星となってるけど 今のこの現代社会の縮図に置き換えられると思うわ。
ロシアにウクライナ、イスラエルにパレスチナに簡単に当て嵌められるだろうね。
・シ-ザ-の証 ⇒ ラカ ⇒ ノア ⇒ ノヴァ 渡されるのだが。何だろうなしっくり来ないのよね。
この女、絶対悪に手を染めそう。そう思えるから不思議。
最後、人間の創った砦が一旦システム復帰するが結局破壊しなきゃって事で 海洋で浸食されていく。プロキシマスは殺られて、平和に戻れる?いや そうは成らないだろう。きっと次の世界征服する者が現れてくるだろう。それがサル(類人猿)の社会だと思うのだな。
そろそろ この手のネタは飽きたと言うのが本音かな。
原点初作に戻って欲しいと願うね。
勢力争いが主で、ロマンスなど殆ど皆無だから、場内カップルや女性の方は少なく感じました。
ご興味ある方は
劇場へ。