型破りな教室のレビュー・感想・評価
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優等生だったが自分の頭で考えたことはなかった
いつもの映画館
気づかぬうちにポイントが貯まっていて
年末年始3連続ロハ 駐車場代半額400円だけ 嬉しい
会員更新時期に来ていたので当然更新したど
本作ストーリーの骨組み
起
・荒廃した学校
・やる気がない児童
・管理を強めようとする学校や教師
承
・型破りな教師がやってくる
・児童一人ひとりと向き合う
・さまざまな境遇や個性を把握して勇気づける
転
・いいところで壁が立ちはだかる
・悲しい出来事が起きてしまう
・型破りな教師がくじける
結
・型破りな教師が励まされて再起
・児童たちはそれぞれの生きがいを見つけて成長する
スパイス
※管理型だった教師が共感して味方になる(本作では校長)
※考えが変えられない同僚教師は一杯くらわされる
1970~80年代の日本の学園ドラマそのものではないか
・熱中時代
・ゆうひが丘の総理大臣
・ただいま放課後
・金八先生
大好きだ
自分は優等生だったが自分の頭で考えたことはなかった
議論することの大事さとか知識をシェアすることとか
その大事さを知ったのはつい最近のような気がする
などと振り返った
穴をふさいだ船を海に流すシーンが一番良かった
悲しいけど
最初の方の校長がドーナツを心配するところ
ばぁちゃんの車いすを押す少年のくだり
パソコンにこだわる理由
よく意味がわからなかった
それでもオラとしては満点の一作
今年のオラのベストテン入り 間違いなし
厳しい現実のなかでも理想を持とう
犯罪と貧困が日常化する環境で暮らす子ども達の中には、自分で考え選ぶことが出来ない子もたくさんいる。そんな現実を突き付ける本作。
試験のための勉強ではなく、興味や関心から学ぶことを尊重する先生の教育方針は素晴らしい。が、ちょっと極端で、もう少し折衷案もなかったのかなと、現実的には思ってしまったりもしました。笑
でも、試験の結果やギフテッドの少女を見出した点などを見ると、正解だったのですね。凄いです。
実話ベースの物語なので、単純なハッピーエンドにはならないし、歯痒さも残り何とも言えない後味。みんながみんな、やりたいことが出来るわけじゃないし、今ある環境で生きるしかない。それでも、先生から学んだことが、子どもたちにとって貴重な気付きになったんだということが伝わりました。
今もなお現役の先生とのことで、ただただ尊敬するばかり。夢や理想を掲げることを諦めさせない姿勢で、これからも子ども達を導いてほしいです!
子育て中の人、教育に携わる人全ての人に向けた良作
本作で触れていた「子どもを国の歯車にする教育」という言葉は、まるまる日本の学校教育にも当てはまる。
学校教育は労働者を生産するために始まった公教育。いわゆる工場要員養成所だ。
このような日本の悪しき教育によって、ギフテッド、子どもの才能や将来の革命家の芽を摘んでしまっている。このような学校教育のままだと国力は衰退していく一方。
まさに本作はそのような状況を映し出していた。とはいえ、日本は本作の舞台に比べるとまだましだ。
セルヒア先生のような救世主が現れ、子ども達がやる気になっても、家が貧しくそんな環境じゃなかったり、親が理解してくれなかったりと、ヤングケアラーや国力の低さ、治安の悪さなど根本的な問題が邪魔をする。
それでも、懸命に子ども達に向き合うセルヒア先生や彼を支える校長の姿には心温まるし、セルヒア先生を通して変わっていく子ども達の姿には希望が感じられる。
哲学書を読み漁るヤングケアーや、パロマの姿は二宮金次郎を彷彿とさせる。
2011年のメキシコの現場やこれからの学校教育のあり方について考えさせられる良作。
教鞭をとる人は是非見てほしい。
教育の可能性を説きつつも、現実のやるせなさも描いた一作
国内最底辺の学力だった小学校を立て直した熱血教師の物語、というと、日本であれば某ドラマをどうしても連想してしまうんだけど、本作の主人公、フアレス(エウヘニヨ・デルベス)の教育熱と発想力もなかなかのもの。教育に対する情熱に国境は関係ないんだ、ということを実感します。
とはいえ本作の舞台であるマタモロス小学校は、子供であっても生活のために犯罪やゴミ拾いの仕事をせざるを得ないかったり、親に代わって幼い兄弟の世話含めた家事全体を取り仕切らなければならない、といった生徒を多数抱えています。
将来の展望が全く見えない状況を見てしまうと、はたして教育を受けることに何の意味があるのか、そして教育で将来が拓けるというバラ色の夢を語っていいのか…、という思いもよぎります。だからこそ、ある生徒の親が、フアレスに「子供に進学の夢を見させるな。どうせ卒業した後のことには責任を持たず、次の生徒にまた夢をみさせるだけだろ」という台詞にむしろ現実の重みと説得力があるようにも思えてきます。
そうした「現実」に直面しても学び続けることができるのか、フアレスと生徒たちの応じ方に着目!なのですが、その一方でどれだけ意欲や才能があっても現状を引き受けざるを得ない人もいる、という部分にもしっかり光を当てているところに、本作の良心を感じました!
期待度○鑑賞後の満足度⭐ 何も言うことがない。予定調和的な処もあるが、それさえも美点に思える。人類の未来にとって一番大切なことを教えてくれる。ずっと泣いてました。
①今日は朝ドラ『お結び』の今週分を一気観して散々泣かされたので、情緒的に「泣き虫」の日だったにのかも知れないけれども…
②とっても当たり前でシンプル過ぎて見落としがちなこと、それは、子供たちに接する大人たちが忘れてはならないのは、一番大切なのは国でも組織でも自分たちでもなく、子供たちであること、子供たち一人一人が自分たちには可能性があると信じてもらうこと、それに尽きることを教えてくれる映画。
③何より生徒たちが学び知る喜びを知っていく過程が観ていて楽しく嬉しい。
④私も60数年生きて来ましたから現実は甘くないことは十二分に分かっております。
それでも夢を見させてくれるのは映画の大きな力ではないだろうか。
⑤(拳銃が入っている)リュックを渡すように言われたとき涙をが流すニコが痛ましい。涙受けを狙ったありドラマならばニコは何とか足を洗う事ができた方向に話を持っていっただろうが、本作では安易なヒューマニズムを
選ばない。
結局ニコはセルシオ先生と出逢う前にはためらいなく進んだ道をやむを得ず選ばざるを得なくなるが、その入り口で好きな女の子を守るために命を散らしてしまった悲劇に心が痛む。
ニコの兄さんもニコを守るために相討ちになって命を落としたと信じたい。
しかし、そこまでニコを変えたこと、ニコがボートを治し塗り治りパロマ号と名付けたことに、セルシオ先生の教えが決して無駄ではなかったことがせめての救いとなる。
出来ればニコとパロマを乗せて海に浮かぶはずだった筈のボートが波を越えて沖に消えていくところを俯瞰で描くショットは、花啓く前に散って行ったニコへの鎮魂歌か。
⑥実話を基にしていると云ってもあくまで劇映画であってドキュメンタリー映画ではないので、ニコのエピソードは作劇的に脚色されたものだと察するが、現実の人間の歴史・社会ではニコやルぺのような子供たちの存在の方が当たり前であってパロマの様なケースは極めて稀であるに違いない(だから映画化されたのだろうし)。
だが、パロマがセルシオという教師に出逢えた事が彼女にとっての僥倖というよりも、受け持った生徒の中にパロマという生徒がいた事がセルシオ先生にとって僥倖と云うべきなのかも知れない。
そう、あくまで焦点を当てられるべきは子供たちであり、大人たちにとっての教師は子供たちであるという不思議だけれども正鵠な事実のメタファーだと捉えるのは穿ちすぎであろうか。
果たせなかったニコの夢の分もパロマが引き継いだ事も静かな感動を呼ぶ。
⑦マルチェロ・マストロヤンニを地味にしたような(失礼かな?)セルシオ先生役の俳優さんが実に良い味を出している。
セルシオ先生が「小さなお願い」を言い出す前の表情が印象的な、いつの間にかセルシオ先生のペースに引き込まれていく校長先生も
ステレオタイプと云えばステレオタイプであるけれども、これまた本作の中で良きアクセントとなっている。
⑧舞台である街がロケット打ち上げセンターが望遠鏡で見えるほどアメリカ合衆国との国境に近いというところで、トランプの“メキシコとの国境の壁”の事が頭を過ったけれども、アメリカ合衆国側にも事情のあることで、此れは此れで現実なんだよなぁ…
学ぶって楽しい
「いまを生きる」とは似て非なる物語
型破りな授業を行う教師の映画となると、おじさん世代なので「いまを生きる」を思い浮かべてしまう。個人的にとても好きな映画で、そんなに頻繁ではないが観るたびに大泣きしてしまう。
さて、本作も実は「いまを生きる」と似たような構図の物語。赴任してきた教師が型破りな授業を行う。戸惑う生徒たちだが徐々に心を開き関係を築き授業にも積極的になっていく。でも、その教師を快く思わない人たちもいる。そしてある子どもに事件が起こるって流れ。違うのは本作の舞台が小学校だということ、メキシコであること、協力してくれる校長先生がいること、そして実話を元にしていること。
メキシコの貧困層が多く住む地域だからこそ犯罪が多発するし、貧困だからこそ将来の夢が閉ざされている子どもが数多く存在するという事実がとても重い。親が子どもの未来を信じられない気持ちもわからないではない。それくらいに重すぎる現実が横たわっている。それでもその子どもたちが未来を切り拓くには教育しかないということを改めて実感する物語だ。パロマという天才少女がクラスに在籍していたことは、フィクションとしてできすぎだよなと思っていたら、ここも実話だったことに驚いた。文字通り未来を切り拓いたんだな。本当によかった。
「いまを生きる」では最後の生徒たちの行動に泣かされたが、本作では先生の熱い声掛けにまんまと泣かされてしまった。ありゃ泣く。
ベルトコンベアで無く能動的な学びが本来の教育である
2025年劇場鑑賞2本目 名作 90点
これも24年年末から期待していて、25年年始に鑑賞を予定していた作品
本レビューを入力している2月中旬にて16本程で暫定1位の作品であり、昨年108本鑑賞した中に組み込んだ場合でも2位或いは3位にあたる程個人的に好感触な作品になりました
教員は生徒より人生経験が豊富で、所謂皆んなが辿り着く正解を理屈ではわかっていながら教壇に立つも、それを押し売りというか、強要するのではなく、一人一人が主体性を持って能動的に心を動かせる様に、まるでバラエティのMCの様な立ち回りが、真心であり、真の教育をする者の姿である
危険が隣り合わせの町の小学校なことや、貧困な地域なこともあり、そこで働く教員たちの熱量が不足している様子が、近年(といってもここ数十年だが)の日本の教育現場にも通ずる
見えている部分だと生徒を人並みに揃える教育、見えずらい部分だと教員も無数にある仕事を抱える中、優秀な人が熱量持って新たなことや業務を真摯に取り組むと、優秀でない人もそれに合わせないと均等が取れないので、下に合わさざるおえない実態など、熱量持って情熱的に働くのが期待されていない風潮というか、面倒だから現状をそれなりに引き継ぎ受け流すのが良かれと暗黙で定着している現場が実に気持ち悪い
前者は宿題文化なんてまさしくで、生徒一人一人疑問や解決していないポイントは千差万別なのに同じ宿題を出すのは、果たして個人にあった課題なのだろうか、厳しい規律があった上で強烈な個性が育つと思っているが、その個性を寛大な心で受け入れる姿勢を生徒に養う教育や、教員も本当の意味でその生まれた個性を取り込む姿勢と熱量とそこまで覆える余裕が無いように思える
そんな疑問とやるせない現代を思いながら今作を拝見すると、主人公の登場から心掴まれるキャッチーな取り込み、図書室へ皆んな引き連れる、その本を探す動作さえもワクワクさせられる様な、公園で遊んでいたら不意に現れた好奇心旺盛な愉快で面白いおじさんの様な行動が我々観客の童心も惹かれる程魅力的である
光を失ってきている様な主任?とも心を通わせて、次第に生徒の為の行動を取ったり、イキイキと輝いていく様も心が躍った
前述したバラエティのMCじゃないけど、話や考察する題材の種を蒔いて考えさせる、その間に追い付かれないように自分も邁進していく
少しの知恵を可視化して、わかりやすく、それでいて個人が自分で閃くように誘導・投げ掛ける、この上なく相応しい教育である歩み寄り方が、これをいつなんどきも出来る教育者になりたかったなぁと観ていて感極まった
年の離れた輩に脅され、武器を携帯させらてる少年や、頭抜けた才能を秘めながらも、自覚もなければ取り巻く環境故に夢を夢で終わらせてしまいそうになる少女など、それに向き合う教師とのドラマが2.3個組み込まれており、展開は読めるも、それは今作の伝えたいことの一部に過ぎないので、揺さぶられながらも、一貫した情熱が絶えなかったのでエンドロールの事実の後書きまで楽しめました
是非
V先生に会いに
コーダあいのうたのV先生役の エウヘニオ・デルベス 主演映画。
とても熱かったけど🤔 ちょっと老けたね。
もっともっとを期待し過ぎたかも。
浮力。アルキメデスの原理。クリアー。
1から100までの足し算の解き方もクリアー。
ワタシの学力に合わせてきてくれた。
それなのに、それだからこそ、ちょっと不満。
メキシコの辺鄙な土地の小学校に赴任した変わった教育方針を持つ先生を容認し続けた校長さんのほうがグッドジョブだったような。
ドーナッツとコーヒーがうまそすぎ。
ゴミ拾いの家庭のとてもおできになる生徒さんパルマ役の彼女は色っぽくて美人過ぎ。えっ、小学校6年生? 制服姿がそそります🙏 早熟の出来る女の子必ずいますよね。
半グレの兄貴を持つ少年もイケメン過ぎ。
哲学に目覚めた女の子のお母さんは子供産み過ぎ😭
学校教育には良い思い出がないので、V先生に憧れます。会いたかったなぁ。古臭い日本の義務教育批判映画かもね。パソコン教育でカットアンドペーストばっかりよりかはいいんじゃなぁーい。
教育と環境
賢い子どもたち
O Captain! My Captain!
どんなに忙しくても心を亡くしてはダメなのよ
子供たちが自ら興味を持ったことに対し、その知識を吸収しようとするスピードは、まあ素晴らしいものだと再認識させられました。
たった一人の教師の情熱に揺り動かされた型破りな教育が校長をも巻き込み劇的に変化して行く様には喝采を送らざるを得ませんでした。
そして、我が身の保身やボーナス獲得に心を亡くし、足を引っ張り、はたまたこちら側へと囲い込む姿は何処にでもあるのだなぁと、こちらは落胆しながらの同意もありました。
それにしても、荒れた地域の小学校でも児童に規律を強制させるのですね。同じ時期に上映された日本の小学校の映画でも規律や倫理を求めてはいましたが、求めることの意味は違ってはいても、似たようなことは起こっているのですね。
本作の舞台は2012年頃ですから、丁度天才少女「未来のスティーブ・ジョブズ」と呼ばれた彼女が大人になっている時期なので、彼女を含め、あの学校で暮らしていた子供たちがどのような未来を築いているのか、見守りたくなりました。
良い作品であるとともに、世界中がもっともっと住みやすく寛容であってほしいと思いました。
ジブンで手綱を握れ
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