その鼓動に耳をあてよ

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その鼓動に耳をあてよ

解説

愛知県・名古屋掖済会病院のER(救命救急センター)を取材したドキュメンタリー。

名古屋港から北へ3キロの場所に位置する名古屋掖済会病院のERは、救急車の受け入れ台数が年間1万台と県内随一で、24時間365日さまざまな患者が運び込まれてくる。「断らない救急」をモットーとする同病院では、身寄りのないお年寄りから生活困窮者まで誰でも受け入れてきたが、新型コロナウイルスのパンデミックにより、救急車の受け入れ台数は連日過去最多を更新。他の病院に断られた患者も押し寄せ、みるみるベッドが埋まっていく。かつてない窮地に立たされたERの様子をありのままに記録し、ERの仕事を“究極の社会奉仕”と捉えて日々全力を尽くす医師たちの姿を映し出す。

東海テレビによる劇場公開ドキュメンタリーの第15弾で、「ヤクザと憲法」「さよならテレビ」の阿武野勝彦と土方宏史がプロデュースを手がけ、足立拓朗が映画初監督を務めた。

2023年製作/95分/G/日本
配給:東海テレビ放送
劇場公開日:2024年1月27日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
阿武野勝彦
土方宏史
撮影
村田敦崇
音声
栗栖睦巳
TK
清水雅子
音響効果
宿野祐
編集
高見順
音楽
和田貴史
音楽プロデューサー
岡田こずえ
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フォトギャラリー

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(C)東海テレビ放送

映画レビュー

 「断らない救急」を掲げ、鼻にドングリを入れてしまった子供から、ビ...

2024年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「断らない救急」を掲げ、鼻にドングリを入れてしまった子供から、ビルから飛び降り自殺を試みた男性まであらゆる人々の緊急医療に勤しむ名古屋掖済会病院の日々を追ったドキュメンタリーです。特に、コロナ禍の中で「断らない」を続ける事が出来るのかに懊悩する姿にカメラが迫ります。

 救命救急で働く方たちには本当に感謝の気持ちしかありませんが、それを映像化した本作は、医師に焦点を当てるのか、患者なのか、病院自身の緊迫感なのか、主軸が曖昧で総花的に映りました。どこかに、もう一歩踏み込んで欲しかったです。何より、作品の向こうにある日本の社会が僕には十分に見えなかったのが残念でした。

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La Strada

2.5記念すべきナゴヤキネマ・ノイの初上映作品

2024年4月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

名古屋シネマテークが惜しまれながらも閉鎖し、新たに立ち上げたナゴヤキネマ・ノイの記念すべきスタートを飾る映画として足を運ばせていただきました。
しかし、新たな今池の映画文化に貢献する第一弾の作品としても、歴代の東海テレビドキュメンタリー作品の一つとしても、お世辞にもよかったとはいえない映画でした。
気になるテーマを扱ってるからわざわざ足を運び、観たくなければ観なけりゃいいだけなので、もちろんよかったところもあります。
身近な話として最近、身内に起きた救命救急医療。
その裏側を知ることができたことはよかったし、なるほど、あのときあの現場はそうなってたのかと頷ける内容でした。
そういう意味で、観れてよかった。
ただそれだけです。
どぎついシーンとか、ばたばたでイメージとは異なる人間臭いドラマがくり広げられるかと思いきや、映像の展開も全編クールで、かっこよいいイケメン医師を主人公に、問題だらけのこの業界をさらっと描き、映画なんだからそこをもっと追求し深掘りせぇよとつっこみどころ満載。
貧困層、一次産業、低所得、労働者、ホームレス、コロナ、病床問題などどれか一つでも斬り込んで欲しかったのに、ドキュメンタリーとして表現してほしいこだわりが一切ないなんて、スポンサーと視聴者の忖度が見え見えすぎてダサい。
なので、テレビ的なつくりの域を出ず、むりくり映画版にアレンジしただけの、大きなスクリーンでテレビを見ている違和感はハンパなかった。
テレビで流せなかった深いメッセージがあるからこそ、泣く泣くカットしたシーンを映画版に盛り込んで、まったく別の作品に仕上げないと、映画館で上映する意味がない。
それより、待ちに待った映画館でとにかく早く上映作品が観れたことだけはよかった。

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fuhgetsu

4.0救急医療医師達のリアル

2024年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

東海テレビさんのドキュメント作品は良作です。
今回も忖度なく(のように見えます)、どこかの誰かに
切り傷を負わせながらも、事実を伝えようとされている
誠実な作品でした。そして、われわれ観るものに提起し、
考えるきっかけを与えているような作品です。

救命救急医が専門医より評価が低いとか、キャリアパスが
描けないとか・・・救命救急医は専門医に患者を振りわけている
だけと思われているとか・・・断らないが故に生まれる軋轢とか。
命を救う、人を助ける現場はそんなにシンプルなものじゃ
ないんですよね。
スーパードクターではないけど、救命救急にやりがいを
見い出している方々のおかげでなんとか回っているってのが
現実なんでしょうね。

でも、人を助ける(劇中の医師は奉仕活動って言ってましたが)
事が「貧乏くじを引いてしまった」って思われないような
医療の世界になってほしいと思います。
それを作るのはきっと時間がかかるのでしょうね。
「救命病棟24時 第2シリーズ」が大好きなんですが、
問題点ってこの番組制作時とあんまり変わってませんしね。

でもでも、ラストに知らされる情報にこの病院の覚悟と
多少なりとも明るい未来へ一歩が踏み出されたと
期待したいです。そして、病院の哲学というかポリシーを
どうか受け継いでいってほしいと願います。

蜂矢医師、良い先生なんだろうなぁ…。

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バリカタ