陰陽師0のレビュー・感想・評価
全258件中、101~120件目を表示
盛り沢山で美味しい!
ハリー・ポッターを思わせる陰陽学校を見せ、京極堂のような摩訶不思議を理論と知識で解き明かす推理モノかと思いきや、オトボケ貴族とのバディモノが始まり、果には幻想的な呪術合戦が顔を出す。
ひと粒で何度も美味しい。飽きることなく、ずっと観ていられた。ただそれゆえか、印象に残るシーンはなかったように思う。山崎賢人と染谷将太のバディは良かったが、べた褒めまではいかない。火龍も水龍もその他呪術も迫力があったが、ゾクゾクするほどではない。
また、一貫した面白さにも欠けていた。「陰陽師0の魅力は?」と聞かれれば上の内容を話すが、「推理モノorバディモノor呪術合戦が魅力的な映画は?」と聞かれても、きっとこの作品が頭に浮かぶことはないだろう。
うーむ…。鑑賞中は確かに楽しんで観ていたのだが。こうして言葉にしてみると中々褒めるのが難しい。いや本当に、娯楽作としてはかなりの出来だと思う。
シリーズ化する予定かな?
夢枕獏さんの陰陽師シリーズは読んだことがないけど、安倍晴明はあまりにも有名過ぎる陰陽師だからもちろん知ってる。現在進行形の大河ドラマでもユースケ・サンタマリアさん演じる晴明が登場するし。その晴明がまだ陰陽道を学んでいた学生(?)時分のお話。原作にはない、劇場版のための書き下ろしの様子。
原作未読ということもあって、オリジナルの世界観とかはわからないので思ったことを箇条書きに。
【思ったこと】
・さすが白組!VFX凄い💜
・一昔前に中国映画でよく見たワイヤーアクションは必要だったのかしら??
・染谷くんの演技が凄い
・しかし聖お兄さんの仏陀か浦安鉄筋家族のハナマルキ君にしか見えない場面も😂
・山崎賢人の色気が凄い💋
・板垣李光人の帝はなんか絶妙✨
・続編あるかな?山崎賢人、この夏公開のキングダムで一旦完結だから次の実写化シリーズに手を出したのかな??
一周回って面白かったです
勝手に平安絵巻的なものを想像していたため、衣装や美術など、かなりイメージと違っていました。
よく言えばオリジナリティがあると言えますが、少し微妙ながらも、おかしさを楽しむことができました。
キャストは実力のある役者さんが揃っていて、そこは全く悪くはなく、与えられた役を素晴らしくこなされていました。
村上虹郎の無駄遣いには少しムッとしましたが、帝役の板垣李光人さんなどとても麗しくて良かったです。この二人はもうちょっと出してほしかったな。
あとひとつ、残念だったのは、山﨑賢人はもっと美しく撮れたんじゃないか? ということです。
安倍晴明役ということで私が期待し過ぎたのかもしれませんが、わー綺麗!と思える表情が少なかったかもしれません。
なんなら『ゴールデンカムイ』の方が、汚いけれどカッコよく撮れていたような気さえします。
派手な「CG」とキャラクターだけで作られたような映画 「CG」にはもう感動はないかも いい音楽も主題歌で全てぶち壊し
最初に、北村一輝が昔の言葉遣いでセリフを発するので、これは面白い!と思ったが、すぐに普通のセリフになってしまって残念。
他には、当時の行政と陰陽師の関わりの解説があり、その辺も非常に興味深かったが、最初の説明だけけで、話の面白さにはつながらずに残念でした。
さらに、晴明が陰陽師の能力、呪いなどを、論理的に説明するところもいいが、ごく一部に終わってこれも残念。
学生時代の安倍晴明の話で面白いですが、冒頭、闇の恐怖を語るが、本編ではそれを感じないのは、終始華やかなCGの姓か、演出の不足でしょうか。
実際、もう、どんなに派手な「CG」でも、しょせん「CG」でしょ、としか感じなくなってきている。
もう「CG」には何の感動はないかもしれない。
一面の花は美しかったが。
全体的に、陰陽師や当時の政治など、せっかくの特別な話の素材の面白さではなく、ただCGの派手さと俳優の演技だけに頼っているところに納得がいかず、のれませんでした。
演者では、奈緒が美しく可憐で印象的。
染谷将太は、中国の巨匠チェン・カイコー監督による日中合作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』で中国語で主人公・空海を演じていたのが素晴らしすぎたことを思い出す。
ラストは美しい音楽が流れ、映画の余韻に浸ろうとすると、いきなりJ-POPの主題歌がかかり、全てぶち壊し。
最近の日本映画は、こんなのばっかり。
タイアップに、映画の命を売り渡さないでほしい。
まぁそうなんだろうけど
2024年劇場鑑賞93本目。
舞台挨拶中継付き。本編前のみに舞台挨拶中継する映画はセンスないので駄作説。
まぁそれ以前に完成した作品観ていない人がいたのでネタバレもなにもないのですが・・・。
まぁ思った通りふわっとした舞台挨拶でしたが、出演俳優、特に陰陽寮の先生方が全員豪華すぎて本編はなかなか良かったです。
飄々とした晴明と真面目な源、山崎賢人と染谷将太、逆でもいい気がしました。
ただ、陰陽師の技として本当はハッタリみたいなことを色々言って最後ああいう展開だとまぁ野村萬斎の陰陽師につながると思えば当然かもですがちょっと残念でした。でも本編前舞台挨拶中継した映画の中では一番良かったかな。
こんな映画でも客は大入り
冒頭にナレーションが流れて、「・・・平安時代、人々の何割かは、目に見えないものの存在を信じていた・・・」とかなんとか言うんですけども・・・。
この時点でもうがっかり。
だってねえ、まともな脚本家がここで「人々の何割か」なんて書き方します?
監督・脚本の人、ちゃんとした文学作品なんて一冊も読んだことないんじゃないですかね。
いやマジで。
やっぱりこういうのは、一事が万事なので。
映画の冒頭でこの手のつまづきがあった場合に、他の部分はよくできてて面白かったなんてことは、まずない。
案の定その後も、なんというか、映画という表現の、表面を浅~く削り取ったようなセリフと映像が延々と続きまして・・・。
何でわざわざこの映画を見に行ってしまったんだろう。
他にもいろいろ面白そうなのがやってるのに。
きっとこれはあれだ、誰かに呪(シュ)をかけられたのだ(笑)。
一応VFXが得意な監督らしいのだけど、、それでこれですかねー。
技術が進化しても、結局使う人次第なのだと思わざるを得ない、寂しい出来栄えでした。
要するにセンスの問題なんですかね。
だって、お姫様みたいな人出てくるんですけど、その人の衣装の花柄とか髪を飾る花とか、幼稚園か小学校低学年くらいの子が自分でやってるような感じですもん。
子供レベルのセンスはそのままに、大人の完成度でやってる感じ。
竜のCGとか背景とか、全部ニュアンスはそういう感じで、今一つ冴えないセンスで統一されてるというか・・・、ある意味一貫してました(笑)。
いやそりゃ、こんなものでも、素人は作れないですよ?
相当経験も積んでらっしゃるのでしょう。
ただ、俳優も第一線の人がそろってて、おそらく予算も邦画としては相当高い方の、一流の作品のはずでしょ?
それでもこのくらいの出来栄えで堂々と世に出せるっていうのは・・・。
世の中って案外ちょろいもんなんですかね?
そんなにあくせくせずに、余裕持ってやってりゃいいのかもしれない、と妙に心安らかになりましたよ(笑)。
他にも思わず笑えてくるような変なとこはいろいろとあります。
先ほどのお姫様の居室は、華やかにしたいのか何なのか、花びらが無駄にまき散らかしてあるんですけど、見ながら思わず小声で「掃除しろよ」と突っ込んでいました。
そしたら別の場面では微妙に片付いてたりしてて。
あ~掃除したのか、て(笑)。
あとラスト近くで山崎賢人と染谷将太が酒を酌み交わすんですけど、持ってるガラスのコップがダイソーで買ってきたとしか思えないような、まったく現代的な透明で綺麗なガラスのやつだっり。
コスプレでお酒のCMやってるみたいで(笑)。
そういうおかしなところは笑いながら突っ込めたし、不思議とイライラしたり不快になったり、てとこはなかったので、、これ実は結構楽しめたってことなのかも(笑)。
予想外!!
なんか、色々怪異が出てきてトンデモ呪術廻戦かと思ったら違った。現実的な官僚の組織が説明したり、学問としての陰陽学を前面に出したり、ちょっと興味深かった。事件の謎を追う、サスペンスパートが多めですが面白い。もちろん、それはフリでラストに大展開がありました。アクションはまあ、現実でない動きですな。(ザ・ワイヤーアクション。中国か!)
人間の黒い感情を描く中、染谷将太の好青年役が素敵。
画が綺麗
キングダム、ゴールデンカムイと頑張っている山崎賢人、コレも同じ匂いが、、、てことで鑑賞。
コレも続くのかなあ。こちらのアクションはかなり優雅なイメージだが、大変は大変でしょうね。
画的にはとても綺麗で良かったが、ヤスコ女王の衣装など、ちょっと美を意識しすぎて、かけ離れすぎてしまっているのが少々残念。
安倍晴明よりも、染谷将太、奈緒の物語のようだった。他の出演者も大変豪華。
俳優と女優の方はいいのですが…
CGが本当に映画?となるクオリティで深夜にやっていた某特撮作品並かそれ以下レベルでした。
予算が少なかったのですかね…
話に脈絡が無く、場面の切り替わりも全てにおいて突然で流れも何もある物ではなことばかりで、何を伝えたいのかどうしてこうなったのか理解に苦しむことが多かったです。
俳優さんや女優さんに思い入れがある方は満足出来るものかなと思いますが、そうでは無い方におすすめは自分は致しません。
これから見に行かれる方に少しでも参考にしていただければと思います。
安倍晴明の魅力に惹き込まれる
原作も知らなければアニメ?になってるのも知らない(入場特典に綺麗なポストカードもらった)なんの予備知識もないまま、なんかおもしろそうーと思って観に行きました。めっちゃおもしろかったです。まさに呪術エンターテイメントだわ、って鑑賞しながら思いました。だけど、ハッとするような一言を淡々と安倍晴明が語ったり、歴史情緒も感じられるシーンとか、そういうのもよかった。(映画館を出た後、すぐさま本屋に向かって陰陽師に関する本を買った。)安倍晴明がかっこいいのか、山﨑賢人がかっこいいのか、とにかく彼の魅力に惹き込まれました。映画自体、期待をしてなかったのがよかったのか、呪術とか陰陽師とかよくわからないけどなんか興味はあるからなのか、山﨑賢人のスゴさなのかわかりませんが。☆4つ。
映像美!
1年前くらいに主演が誰かもわからない短めの「陰陽師0」の予告をみてすごーく気になっていたので早速観に行ったのですが…個人的には予告で期待し過ぎたかもしれません。
映像美はとにかく凄い。綺麗でした!
短い時間の中でのことなのでしょうがないところは多いと思いますが、それぞれの関係性の描かれ方が浅いと言いますか…なんか物足りなく感じました。
野村萬斎さんの安倍晴明がとても印象強かったのでどうしても色々と比べてしまうのかもなぁ。
ただ、事実は1つだか、真実は1つではない…的な台詞等、印象的な台詞も多く、その辺は楽しめました。(この台詞は「ミステリと言う勿れ」でもありましたね。コナン君の「真実はいつも1つ」という決め台詞より、こっちの台詞の方が私はグッときます)
とにかく映像に力が入っているので、まぁそれだけでも見応えあるのかな?新しい陰陽師に触れたい方は是非観に行かれてみては?
楽しかった!!
山崎賢人さんのキングダム、ゴールデンカムイに続き、今回は陰陽師安倍晴明役。
平安時代が現代風アレンジの?衣装などキレイ、かっこよかった。
ストーリーも分かりやすく、安倍晴明役の山崎賢人さんの髪がパサっとロン毛になるシーンは色気があってかっこよかったなぁ。
ナチュラルな演技と格闘シーンも素晴らしい。
源博雅役の染谷将太さんも素晴らしい演技だった。
とにかく楽しめた映画だった。
VFXを惜しげもなく駆使した躍動感溢れる呪術合戦
夢枕獏の陰陽師シリーズを原作にして、若き日の天才陰陽師・安倍晴明が天皇の陰陽師になるまでの前日譜を描いている。VFXを駆使した、躍動感溢れる映像で、現実世界と精神世界を往来する白熱の呪術合戦が繰り広げられる。それだけではなく、芸達者な演者達による、恋愛、友情、権力闘争、ミステリー等の多彩な要素を盛り込んで、見応えのある作品になっている。
本作の舞台は平安時代。呪いや祟りから都を守る陰陽師の育成機関でもあり行政機関でもある陰陽寮が政治の中心となっていた。陰陽寮は階級社会であり、最高位は天皇の陰陽師であり、今は空位の最高位を巡ってしのぎを削っていた。そのような状況の中で殺人事件が起こる。事件を解決した者は昇格できるので、皆、必死になって犯人を探し出そうとする中で、主人公・安倍晴明(山崎賢人)と貴族・源博雅(染谷将太)は独自の方法で真相に迫っていく・・・。
主人公は講義をろくに受けないが天才的な陰陽師スキルを持っていた。上位者に媚びず、同胞とも交わらず、天皇の陰陽師になる野望もなく、唯我独尊の生き方をしていた。そんな主人公を山崎賢人が眼光鋭い何かに挑むような表情と遠慮のない単刀直入の台詞回しで好演している。源博雅役の染谷将太は、主人公とは真逆の人当たりの良い明るい性格を感じさせる演技が巧い。正しく柔と剛であり、二人は事件を追う中で徐々に友情を深めていく。
本作の格闘シーンは、平安時代という時代背景に合致した殴り合いではなく優雅さを感じさせる。特に、主人公のしなやかな身の熟しが際立つ。
豪華俳優陣だが、善、悪のイメージが定着している演者を起用しているので、事件の顛末、犯人は察しがつく。博雅とよしこ女王の恋愛模様も作品に華を添えているが、あくまで、本作の見せ場は呪術合戦である。特にラストの呪術合戦は、圧倒的な迫力で、邦画のVFXの到達点の高さを存分に堪能できる。
本作は、VFXが、邦画が世界と戦う武器になることを実感できる作品である。
全258件中、101~120件目を表示