スイート・イースト 不思議の国のリリアンのレビュー・感想・評価
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アッパー系『裸足のピクニック』
若くてきれいな女の子が躊躇なくあやうい冒険を続けるので、本当にはらはらしながらみましたが、自己肯定感つよめの『裸足のピクニック』って感じでおもしろかった。自分の美しさに自覚的だけどすべてに執着のない、こわいもの知らず最強。
カルトの国のアリスということは、町山さんの解説動画で理解しましたが、テント生活EDM集団のことをもう少しくわしく知りたかったです。
客層が不思議の国だった
65点ぐらい。タリア・ライダー
あらすじ読まずに、タイトルとポスターのイメージで『ピクニック at ハンギング・ロック』みたいな映画を想像し、鑑賞。
始まったら、主演の女の子の可愛さが目立つけど、話自体は、あまり意味が分からなく、コメディっぽいし、低予算っぽいし、インディーっぽくて前衛的。
登場人物が濃いキャラばかりで、けっこうハチャメチャ、不思議の国っぽさも少し感じた。
期待してた『ピクニック at ハンギング・ロック』みたいな映画じゃなかったけど、
なんだかんだ言って、終わるころには、もう1回観たくなった(笑)
終わり方が好き。
主演の女の子タリア・ライダーが可愛くてファンになり、スルーしようと思ってたけど、彼女が出るというので『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』も観ます(笑)
物語の展開は予想外で、いい意味で色々と裏切られて良い
恩をあだで返す 不届きものです。(゙ `-´)/
スイート・イースト 不思議の国のリリアン(映画の記憶2025/3/14)
アルバトロスは裏切らない。
B級作品を掴ませたら右にでるものはいない。
ということで久々に意図が1ミリも伝わらない映画みたわ。たぶん47歳のおっさん監督から見た若者あるある集であろう。ただ主人公目線で入るか主人公を斜め下に見るかで作品解釈が変わる。
アメリカ社会の闇といえば闇を描いてるがおっさんはどっちを言いたかったの?
ちなみに50歩100歩なんだがね、、、、批判してるのは銃乱射事件とかなんだが、批判対象が変わるたびに前後を割と強引につなげる。ここが邦題で「不思議の国の」とつけた理由がわかる。
タリア・ライダーはこの後やるJOIKAで全然別軸の役だったと思うのでJOIKAも観てみようかなと思う良い演技をしていた。
まぁアルバトロスにしては良く選んだ作品なのでポイントは増しで
(個人的評価5点/10点中)
蝶と蛾に明確な区別はありません
サウスカロライナ州のJK3のリリアンが、修学旅行で訪れたD.C.から東海岸を北に向かって旅する話。
ヒャッハーな友人たちと訪れたカラオケバーで、銃を発砲する輩に遭遇し、逃げるのを手伝ってくれたパンクスと仲間たちの車にどういう訳か同乗し、ボルチモアへ向かい旅が始まって行く。
そもそもが、何がしたいのか良くわからないまま、着の身着のままの旅が始まり、上手いことオッサンを手玉に取って、気がつけばNY…は良いけれど、ここまでずる賢くやって来て、その状況でホイホイついて行くアホっぷりはどういうこと?それが
若さってヤツですかね?
それからの展開も流されるまま又北へとなるけれど、なんだか良くわからないままハイ終了って…何が言いたいのか全然わからないし、面白さもわからなかった。
HERDER(笑)
アメリカ国内のみで世界にはなかなか報道されないような事件や陰謀論、風変わりな集団などをパロってるので日本国内にいる我々には全くもってして理解しづらいスーパーサブカル映画。
鑑賞後に町山さんの解説が付いていたので監督の製作意図や意味については何となくわかり助かった。
サウスカロライナの女子高校生リリアンが修学旅行でワシントンDCに行ってから様々な変わった人と出会い、東海岸の都市や森を巡り、一通り冒険し数日後に戻ってくると言うまさに現代のアリスインワンダーランドのようなお話。
本作がデビューの監督ショーン・プリンス・ウイリアムズは超映画オタクのカメラマンだったらしいが、アメリカ人が何となく知ってたり覚えてたりする幾つかの出来事をパロディにしクスッとさせたいというのが先ずあり、それをストーリーとして一本串を通すためにアリス方式?を採用しただけなので、ストーリー自体に対しては評価すべき部分はほとんどない。
ただ、自分がある程度長くアメリカに住んでいたとしたら相当好きな映画になるんだろうなと思う。
主演のタリア・ライダーは角度によってはウィノナ・ライダーそっくりに見えるので子供なのかと思って観ていたがどうやら全く関係ないよう。
線は細いが物憂げな雰囲気が良いし美形なのでこれからもお目にかかれそう。
ネオナチのローレンス教授役だったサイモン・レックスの童貞感は何だかちょっとだけ笑えた。
紐解くキーワードの一部はHPで見ることができるが(配給する側も不安なのw)、それ以外にはANTIFA、D・W・グリフィス、國民の創生、東海岸南部の女性などです。
不可解に思うフィクションも、実は現実なのかも知れません
町山さんの解説が上映後に入るタイプを見ました。
まずは、全般的にサブタイトルでもわかるように、「鏡の国のアリス」を彷彿させる展開です。主人公がさまよう世界は、原作同様、不可解なことに巻き込まれます。不可解なことは、ネットの書き込みを信じ込んでしまい、偏った考えに固執してしまっている人とか、カジュアルに政治に関わろうとする若者とか、現在のアメリカで問題になっていることが関わっていたり、無声映画時代の作品や撮影テクニックをオマージュしていたり、主人公の名前は、その無声映画の主演女優からとっていたり、普段はふざけたことをしている人が、やたらと真面目な役で出てきたり。これ以外にもいろいろと小ネタが仕込まれているそうで、アメリカでも、それらについて事前に熟知して見ている人はいないだろうという感じ。最低限でも「鏡の国のアリス」を知っていれば、楽しめるかなと思います。
監督は、この映画で昨今のアメリカ社会を茶化しているそうですが、新政権になってからは、茶化すことすらできなくなったと嘆いていると、町山さんが教えてくれました。夢物語のようでも、実は現実なのかも知れません。
町山さん解説付きは、3月16日まで。それ以降は1000円もしますが、監督インタビューが載ったパンフレットを読めば、この映画の背景を知ることはできます。
手紙の最後に“your bitch”
決して万人向けではない、ワンダーランドとしての米東海岸の話
日本の副題が示すように、アリスがマッド・ハッターやハートの女王などの奇妙な人々と出会うように、リリアンもネオ・ナチやアンティファ、モスリム集団など奇妙でクセの強い人々と出会う。また、発砲事件のくだりは、当時のヒラリー陣営に対する誹謗中傷がエスカレートし、後にQアノンへと繋がる2016年のピザゲート(Pizzagate)事件を思わせ、陰謀論や社会の分断など現在のアメリカ社会の歯車の狂い方と、(自分の身に危険が及ばない限りは)それに関心をほとんど示さない若い世代のしらけぶりを皮肉たっぷりな風刺(カリカチュア)として描いている。
ただ、本作が制作されたのは実は2023年で、2024年の大統領選挙が行われる前。その当時は笑い話として揶揄っていれば済んだ話が、2025年の1月に新大統領が就任し、議会を無視した大統領令を立て続けに出している今、笑い事で済まなくなってしまっている。
やはり、彼の国を他山の石として、無関心でいないことを心掛けるしかないのだろうな。
カーマンギアかな
不思議な失踪生活
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