サン・セバスチャンへ、ようこそのレビュー・感想・評価
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グッバイ、サン・セバスチャン
相変わらずの妄想について行けず、ストーリーにもう一捻り欲しかったのが残念なところだ。でも、そこがウディアレンなのだが。
もっと若い女優を使って欲しかったと思った。
老人の妄想なのだから、出てくる女優がもっと若くいて欲しかった。しかし、それでも魅力的な女優が出てるが。
おそらくウディアレンの映画を映画館で見るのもこれが最後の作品になるだろう。スクリーンは家で見るより何倍も素敵に楽しませてくれる。
主人公に魅力がないとこの手の映画は厳しい
がらんどう
恥ずかしながらウッディ・アレン監督作品は初鑑賞です(レイニーは近くでやってる劇場が無かったので)。
コメディ寄りの不倫ものなんだと思うんですが、どうにも笑える場面は少なく、それでいて主人公のハゲチャビンの妄想と現実を行ったり来たりする作品だったので、なんだかスッキリできずじまいの作品でした。
奥さんの不倫を疑って奥さんの映画の仕事に帯同してきたハゲチャビンの街中での模様を淡々と描く作品なんですが、結局主人公も不倫まがいの事をしようとして、やんわり断られたりするシーンが多いですし、その癖強がったりイキがったり、相手につけ込んだりしたりと、人としての魅力に欠けるなぁと思いました。
奥さんも大概で、早い段階で不倫してるだろというのが分かるのに、それをひた隠しにしようとするもんですから観ていて気持ちのよいものでは無かったです。
申し訳ないことにキャストの方々をほとんど知らず、それでいて華のない人たちだったので、キャスト頼りにもなっていなかったのでビジュアル面で楽しむこともできませんでした。シャツインハゲチャビンの妄想なんて誰が好き好むねんと上映中ずっと思っていました。
かろうじて知っていたクリストフ・ヴァルツは良かったと思います。
過去の名作のオマージュを主人公の妄想と交えながら映像として流していくんですが、申し訳ないことに元ネタがぼんやりとしか分からなかったので、そのシーンをポンポン入れられても何のことやらと思うところが多かったです。
あと他の作品の名前をバンバン出していくのが、巨匠の作る作品としてはなんか縋りついている感じがしてちょっと冷めたり、もういいよって感情がどんどん出ていってしまいました。
離婚が成立した後にライターの方に色々喋って、最後に質問返ししたのに何も返答無くエンドロールに突入したところが一番面白かったです。そりゃ聞き返されてもなとニヤニヤ。
ある程度結婚から時間が経つと、互いへの愛が冷めていくというのは周りを見ていてもあるんだろうなと思うところがありますが、それを映画でやったとして面白くなるのかという答えが出たと思います。面白くはならなかったです。
街並みだったり、オシャレな音楽だったり、監督の手腕ではないところが良かったなと思いました。これまでの作品もこんな感じの作品なら現時点の自分とは合わない気がしてならなかったです。
改めて華のある俳優がいるということの大切さが分かった気がします。
鑑賞日 1/23
鑑賞時間 13:50〜15:30
座席 B-3
現実逃避
観る人を選ぶ
昔の映画へのオマージュがわかると
かなり面白いのだと思う。
知識のない自分には残念ながら全く響かず
内輪受けにしか見えず笑えず。
加山雄三の名前が出てきたような?
主人公のモートは蘊蓄語りの面倒くさそうなキャラで
夢と現実を行ったり来たりするので更に分かり辛い。
女医さんはフレンドリーで人間らしいけど
全体的に登場人物の誰にも感情移入できず。
フィリップも胡散臭くしか見えない。
体力使った一日の最後に室温のちょうどよい映画館で観ていたら四分の分の一くらい寝てしまったようだ。上映時間は短めなのに。
風景は良かった。
目の保養になる、サン・セバスチャンの景色とファッション
今回は???
出来不出来がはっきりしている
ウディ・アレンの新作。
今回はハズレかなぁ。
’
スペインのサン・セバスチャンの
風景はため息が出るほどキレイだし、
イングマール・ベルイマン、フェデリコ・フェリーニ、
ルイス・ブニュエル、オーソン・ウェルズ、
ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、
クロード・ルルーシュらの名画をオマージュして
魅せるアイデアは秀逸。
俳優たちもいい。
でもストーリーが‥‥。
’
熟年の冴えないおっさんが少年のように
恋をするという話なんだけど、
笑えるほどのエピソードもないし、
切なくなる甘酸っぱさもないし、
うーん、だらだらしてるんですよね。
御年88歳で新作を撮ってるだけでも
すごいけど。
次回作に期待します。
あ、でもあの風景は、スクリーンで観る価値十分ですよ。
ハイソでセレブな熟年夫婦の不倫騒動 名作映画のオマージュシーンの数々
ウッディ・アレン脚本・監督作。
映画祭が開催される街、風光明媚なスペインのサン・セバスチャンを舞台に、ハイソでセレブな熟年夫婦の危機を描く。
アレンの分身である主人公が、ひと時の恋を夢見てあたふたする様がなんとも滑稽。
いくつになっても夢見ることは同じか。
妻役で、「フェイス/オフ」「バウンド」のジーナ・ガーションが出演。
懐かしい。久々にお見掛けしましたが、変わらぬ美しさ。
映画祭にちなんで、数々の過去の名作映画の引用や、シーンの再現など、わかりやすいオマージュシーンが楽しい。
しかし、主人公が夢の中で日本映画を薦める場面で、他の人たちの反応が気になる。
海外の映画批評家・映画業界の中では、日本映画を推すのは、知ったかぶりか、知識をひけらかしているようなもので、イタイということですか???
その場では面白く感じたけれど
鑑賞中は楽しく拝見していたのですが、後から考えるとなんだかモヤモヤしてくる作品。
ウディ・アレンの作品はよくそんな気持ちにさせられるのですが、これまで自己分析ができていませんでした。
主人公の懐古主義には苦笑い…奥さんの気持ちがちょっと分かるような気がします。
60年前の映画の話ばかりされても、ちょっとね〜!
俺が悪いのか
なぜ自分で撮らなかったのか?
bug bite
やりたかったのは、古典的な名作のパロディか?
何と言っても印象に残るのは、主人公の夢や妄想として描かれる9本の古典的な名作映画へのオマージュである。
ただし、これらは、パロディとしては楽しめるものの、ストーリー上、どうしても必要だったのかと言えば、必ずしもそうとは思えない。
むしろ、ウッディ・アレンが本当にやりたかったのは、こちらのオマージュの方で、ストーリー自体は、そのための「前振り」に過ぎなかったのではないかとさえ思えてしまう。
というのも、「妻の不倫を疑う男が、妻以外の女性に惹かれていく」という本筋のストーリーが、今一つ盛り上がらないのである。
とても恋愛には発展しそうもない老いらくの恋を見せられても、どうせ先が見えているし、かと言って、それぞれの浮気相手とデート中の夫と妻が、街中でばったり出くわすといったドタバタ劇がある訳でもない。
ただ、妻の不倫を疑わせる描写が、あまりにもあからさまだっただけに、「どうせ、妻は不倫をしておらず、夫婦は元の鞘に収まるのだろう」という予想が外れてしまったのは、やや意外だった。
それだったら、夫の方にも、女医と結ばれるという結末が用意されても良かったのではないかとも思ってしまう。
あるいは、主人公にとってのほろ苦いエンディングは、小難しいウンチクを並べてインテリぶっているスノビズムへの戒めなのかもしれない。
稲垣浩の「忠臣蔵」や黒澤明の「影武者」という作品選定の微妙さを見るにつけ、そう思えてしまうのである。
やっと公開された。3年待った。
スペインのサン・セバスチャン国際映画祭を舞台に、妻の浮気を疑う売れない小説家がさまざまな妄想夢とともに、プチ恋愛をするライトコメディ。88歳になるウディ・アレン監督の、肩に力を入れず、映画のマーケットに阿るようなケレンを皆無とした、独特の枯れた演出芸で魅せきる逸品だ。特に、映画祭という祝祭空間に集う「映画で儲けることしか考えてない俗物ども」を冷笑しまくる。イケメンの新進監督の広報担当である妻が、その監督によろめいているのも達観しつつも、しかし偶然出会った美人の女医に心を惹かれていくという、アレン流の「恋愛は倫理より熱情」なテーマはきちんと提示している。アウォーレス・ショーン演じる主人公はアレンを投影しただろう、ハゲでチビでデブなユダヤ人というルッキング。それでも堂々と女医への恋心を示すのは立派。アレン監督が若い時代なら自らが演じたかった役柄だろう。特に早口で畳みかけるような台詞廻しの技は、ウォーレスでは再現できていなかった。
本作で目玉は、主人公が夢見る、妄想する過去のヨーロッパ映画の名作のシーンだ。「市民ケーン」「8 1/2」「突然炎のごとこ」「男と女」「勝手にしやがれ」「仮面/ペルソナ」「野いちご」「皆殺しの天使」「第七の封印」の有名な象徴シーンをモチーフに、突然モノクロスタンダード画角となって登場する。音楽さえもニーノ・ロータであったりフランシス・レイであったり。それが全てパロディとして爆笑ものだ。「第七の封印」に至ってはチェスをする死神が、主人公に長生きの秘訣を語って消えていく。古き良き20世紀中盤の、作家の想いが強烈に描かれていた名作へ夢を見て、その憧れで一杯になりつつも、現実は「興行収入の話題」しかしない映画祭のミーティングへ主人公は背を向けていく。もちろん、コマーシャルなハリウッド的なるアメリカ映画界に失望し続け決別し、遂にはニューヨークを根城に製作を続けたたウディ・アレンの生きざまが、この作品のテーマでもあるのだ。
「字幕付きの映画しか見ないw」ウッディアレンの映画愛が詰まった作品
#me to運動で業界から干されたという話もあったウッディ・アレンだが、何とか上映に漕ぎつけることができたのは日本が米国よりも差別やハラスメント意識が低いからだろうか。
都内でも上映館数が極めて低かったが、それらの理由からか日比谷の映画館では外国人の鑑賞者がいつもよりも多かった様な気がした。
ウッディ・アレンの映画は数十年間観たり観なかったりを繰り返しながらというくらい自分の中の打率は低め。
近作の「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」は面白かったが、多分自分にとって主人公や登場人物に共感しにくい設定が多い事が理由だと思ってる。
本作も多くのアレン(が主役の)映画に見られるように主人公は理屈っぽいインテリの中年小男(おそらくアレン自身だが今回は+ハゲ)だが、そもそも夫婦間のバランスがとても悪くリアリティに欠けるし、恋に落ちた相手との釣り合いも全然取れておらず、成就する気配が全く感じられない。
それを敢えて面白い設定と捉え、理屈をこねながら相手を振り向かせようと奮闘する姿が滑稽で面白いのだろうが、残念ながら今回も深く刺さるまでには至らなかった。
「8 1/2」「男と女」「市民ケーン」「突然炎のごとく」「第七の封印」「ペルソナ」「勝手にしやがれ」辺りまではわかったが、クラシック映画に入り込む不思議体験が絶妙なオマージュでアレンがいかに欧州の映画(字幕付き)が好きかが伝わった。
奥さん役のジーナ・ガーションが1回以外浮気はしてない、からの2回、3回、結局4回したっていうセリフは少しツボったw。
サンセバスチャンの風景をもっと見たかった。
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