サン・セバスチャンへ、ようこそのレビュー・感想・評価
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すみません勉強不足でした!
ウディ・アレン監督脚本でサン・セバスチャン映画祭を舞台にして、ゴダールとか昔の映画のネタがあったりとかわからないまま終わりました。普通の人が見たら☆2か1でしょうね。コメディも日本と違うのでわからないです。
日本の映画ネタが主人公のセリフに入っていたことが唯一それはわかるって思った。日本の映画と監督、俳優を理解していて嬉しいです。
映画の基礎教養が問われる作品
スペインのサン・セバスチャン国際映画祭にやってきた売れない小説家のモートと映画広報の妻スー。妻は新進気鋭の監督フィリップにお熱で、夫は気が気ではない……
ウッディ・アレン監督お得意の、軽妙なタッチながらシニカルな人物描写が今回も楽しい。
主人公のモートは大学で映画学の講義をしている設定。そんな彼がサン・セバスチャンで見た白日夢は、クラッシック映画の名場面をオマージュしたような夢。
正直自分はフェリーニと「市民ケーン」とゴダールしか分からなかったけど、ウッディ・アレンの名作へのリスペクトはよく伝わってきた。
89才のウッディアレン監督のドタバタラブコメに拍手‼️
映画を作り続けることの情熱‼️
まだまだ人生を、達観せず
恋と嫉妬と老化の間で、ドタバタ模様を
描き出すことに敬服!
白黒の名作の夢にうなされながらも
現実と夢の間で、女医に恋する主人公が、
可愛らしいく思えた‼️
映画愛というより、自己愛では
モートが嫌だ。
小太りで若くもなく、アタマも薄く、うだつが上がらないのにプライドばかり高くて周囲を見下す、口を開けば皮肉か嫌味。実は劣等感の裏返しは明らか。妻の浮気を疑ってもうじうじと口に出せず、心でねちねち責めているくせに、自分は浮気に積極的。浮気している妻への対抗心とか当てつけとか、妻に捨てられても全然平気と思いたいとかあると思うけど、人には厳しいが自分には甘々。
こんなおっさん、一緒にいるだけでも相当な忍耐を強いられる。
結婚なんかしたら人生の無駄使いです。
かなり年下で美貌でやりての妻に捨てられるのは必然、むしろこれまで結婚していて年下妻、偉いと思ってしまう。もういい加減に開放してあげたらよろしい。
映画愛に溢れている、という映画の宣伝文句だけど、対象は過ぎ去った遠い過去の映画ばかり。
映画愛というより、過去の名作映画を理解し真価が分かるのは自分だけ、というモートの自己愛の表れなのではと思う。
モートは、ウディ・アレンお得意の自虐的な本人の投影なんでしょうが(奥さん不自然なくらいの年下だし)、モートに一ミリも共感するところがなく、同情もないので、そんなものを見せられてもね、と思ってしまいました。
町並みが素敵。サン・セバスチャンの風景が美しく、パーティーやレストランはセレブ感、で目の保養になりました。
カクテルを舐めながらピンチョスをツマんで軽い会話を楽しんでみたいです。
寂しい偏屈おじいちゃん、人生の岐路に立つ。
お久しぶりですウッディ・アレン
ここ数年色々ありましたね…お元気でしたか…?
なんて感慨に耽る暇もなく、笑ってしまうくらいにウッディワールド⭐︎フルスロットル。
でもなんだか、ちょっと監督自らへの自虐と哀愁を感じさせる、湿り気のある作品。
いくつものクラシック映画の名場面が散りばめられているけど、あれ全部解らないとダメかしら。
飲み会で上司に映画好きと言ったが最後、出るわ出るわクラシック映画のタイトルが。観てないとにわか扱いされるあの感覚。あぁやだやだ。これだから年寄りは。。。
でもきっと上司の方も、家に帰って奥さんと話して、『そんなことやってたら老害って言われるわよ!』とか言われて、『あぁまたやっちゃったなぁ』なんて反省してるんだろうな。なんて思うと笑ってしまう。
笑ってしまって気がついた。
あれ…?もしかして自分、ウッディワールドにすっぽりハマってない?
偏屈な老人に訪れた人生の岐路。
大騒ぎで大荒れになるかと思いきや老獪に乗り越えていくあたり、ウッディ・アレンもそういう老人なのだなと妙に感服してしまう88分なのである。
ノリノリの語り口に酔う極上の逸品
ウッディ・アレンの新作はチビでハゲでぶちゃいくな常連俳優ウォーレス・ショーンにアレンの心情あるいは愚痴を代弁させる自虐の世界。後期の定番スタイルのひとつと言って良いかと。
極上の音楽🎵と饒舌な語り口、そしてジーナ・ガーションのイタリアンな谷間に酔いしれる逸品でありました。
映画の広報を仕事とする妻の浮気を疑いNYから映画祭の開催地サン・セバスチャンに同行した主人公。
若くてイケメンの映画監督に勝てるはずもなく。「グッバイ・ゴダール!」でゴダールを演じたルイ・ガレルのキャスティングは確信犯ですね。
そして現地で出会ったエレナ・アナヤ演じるスパニッシュな美女とは釣り合うはずもなく。思えばアルモドバルの「私が、生きる肌」でも圧倒的だったエレナ😘好きになるのもやむを得ず。
悔しいけど自分らぶちゃいくな男性にとっての悲観的かつ絶対的な哲学がありました。
モノクロの夢に現れるのはフェリーニ、オーソン・ウェルズ、ルルーシュ、ゴダール、ベルイマン等の作品の映画好きなら誰もが知るベタなシーンのパロディ。
そう、ベタベタだからこそパロディとして成立する。これは極上のコメディでもありました。
ちなみに観終わったあと「ウッディ、ベルイマンめちゃ好きやん」と言う心の声が漏れた。これは観ればわかるというやつ。「インテリア」までパロディだったと記憶をすり替えそうになった。
予備知識が…
主人公は、過去の?古典的な映画評論家ということで、ストーリーラインにも、それらの映画のシーンが出てくるのだが…。
その映画を知らないと、何これ?って感じになってしまった。
なので、その予備知識があると無いとでは、全く面白さが変わるのだろう。
もっとも、その予備知識がなくても、一定レベルでは楽しかったが…。
そのあたりはウディ・アレン監督の真骨頂だろうか?
老いたウディ・アレンはただの老人になってしまったのか?
ウディ・アレンに以前のような輝きはない。老いて、ひたすら過去を振り返っているように見える。この映画には、これと言って新たなことは出てこないが、例のスキャンダルに関する弁明もしている。
主人公のモート(ウォーレス・ショーン)は監督本人を反映し80歳前後、彼の名前 (mort) は、この映画の主題だろう。以前は大学で映画のことを教えていたが、今は誰も書けなかった文学作品に挑んでいる設定。妻のスー(ジーナ・カーション)(60歳くらいか)の名前は、彼の妻の名(スーン=イ)の反映か。スーはフランス人の売れっ子の映画監督フィリップの広報担当者としてサン・セバスチャン映画祭に出かけ、モートはそれに同行する。スーは予想されたように、フィリップとの仲を深めてゆく。モートがフィリップの映画を気にいるわけもない。二人の仲を目の当たりにする度に、モートはモノクロの夢を見る。彼がこよなく愛し、大事にしているヨーロッパ映画の一場面を出発点として。まず、フェリーニ、フランスのヌーヴェルヴァーグ。モートは、トリュフォーの「突然炎のごとく」や、クロード・ルルーシュの「男と女」の一場面の中に入り込んで行く。「ミッドナイト・イン・パリ」みたいに。それでも、彼の心の傷は癒えず、胸の痛みを覚えるようになり、紹介されて現地の内科医を受診する。ジョーと聞いていたのに、実際はジョアンナという美貌の医師(40歳代か)。監督のこよなく愛しているマンハッタンやパリにも縁があって話が弾み、心臓に問題はなかったが(逆流性食道炎とか)、ことあるごとにクリニックを訪れるようになる。誘われて出かけたドライブの時のサンセバスチャンの情景が美しかった。
夢には、イングマール・ベルイマンの「仮面 ペルソナ」が出てきて、スーとジョアンナがスウェーデン語で会話する。モートが一度は気に入った女性が彼の実の弟と結婚し、自分のことを揶揄するのを立ち聞きする白昼夢あり。彼は自分が他の人から浮いていることは知っているわけだ。彼が好きな日本映画、稲垣浩の「忠臣蔵」や黒澤明の「影武者」もスノブか。ルイス・ブニュエルの「皆殺しの天使」の一場面から取られた、意気投合したモートとジョアンナが部屋の外に出ようとするのに、出られなくなってしまうところが象徴的。それにしても、圧巻はベルイマンの「第七の封印」からの場面に、あの怪優が死神として出てくるところだろう。おそらく一番重要なセリフは、死神の宣う
Human life is ultimately meaningless, but doesn’t need to be empty.
人生には結局のところ意味はないが、だからといって空っぽである必要もない(拙訳)。おそらく幾つかのベクトルが勝手に働いて、力を打ち消しあってしまうのだろう。意味がないとは言え、逆に何をしてもよいわけだ。とすれば、ウディ・アレンは、これからも映画を作り続けるしかない。実際、彼の次の映画はもうできているようだ。Coup de chance とか。
ウディ・アレンは、確かに自身老いているが、老いて心が病んだ者に、生き方を教えてくれているのだ。次の映画も是非、観てみたい。
主役の男性が喋り方も見た目も苦手で駄目だった…。 それを考えると、...
主役の男性が喋り方も見た目も苦手で駄目だった…。
それを考えると、以前のウディ・アレンって貴重な人材だったんだなー。彼が何してもやりそうだし、女にもててもあるわなあと思えてしまう。
それから、ガンダムファンで新宿ピカデリーのフロアが埋まってました。すげえ出るのに時間がかかった。ガンダムすごい。
洒落と皮肉が効いた映画愛たっぷりのコメディ
終始ニヤニヤしながら、独特の雰囲気をたのしませてもらいました。
ものすごくいい時間を過ごさせてもらった。
この余韻に少しでも長く浸かっていたい。
ウディ・アレン新局面に突入?
セクハラ疑惑でハリウッドの俳優全員からソッポを向かれてしまい、舞台をスペインにすることで、ヨーロッパの俳優と、逆境でも付き合ってくれるベテランバイプレイヤー的俳優の起用で作った、という感じ。女優さんはそれぞれ綺麗でふとした時にペネロペ・クルスなどこれまでの彼のミューズに見えるような瞬間があったが、この中にはミューズはいないんだろうなぁ。
これまでも自伝かと思うほど現在の自分と似た性格・職業の人物を主役にすることが多かったが、今回もノーベルバーグ映画が好きな書けない作家。主人公の夢としてその作品の再現シーンが出てくるのが、映画ファン向けの作品って感じ。ホントは自分が主演も兼ねたかったのかなぁ、年齢的に難しいけど。しかし彼はインテリっぽい自分を自虐的に描くので見ていて面白く、笑えるのだ。この笑いのセンスが好きなんだけど、前作「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」から明らかに方向か転換してしまった感。セクハラ疑惑がなければ、違っただろうと思うと、とても残念。
グッバイ、サン・セバスチャン
相変わらずの妄想について行けず、ストーリーにもう一捻り欲しかったのが残念なところだ。でも、そこがウディアレンなのだが。
もっと若い女優を使って欲しかったと思った。
老人の妄想なのだから、出てくる女優がもっと若くいて欲しかった。しかし、それでも魅力的な女優が出てるが。
おそらくウディアレンの映画を映画館で見るのもこれが最後の作品になるだろう。スクリーンは家で見るより何倍も素敵に楽しませてくれる。
主人公に魅力がないとこの手の映画は厳しい
老いらくの恋って描くのが大変な気がする。その人に感情移入しづらいし、お年寄りのキャラ設定も難しい。本作でも主人公のモートはとても微妙なキャラだった。理屈っぽくて偏屈、しかも年寄り感が強い。彼の恋を描いても面白くなるのか?と思ってしまう。
妻と訪れた映画祭で巻き起こる出来事。妻の浮気を疑い、現地の女医に恋をするという展開に心が動かなかった。もう少し笑えるところがあれば救われたのだがそれもほとんどない。
モートの夢に出てくるクラシック映画が好きならば違う楽しみ方もできたかもしれない。個人的にはサン・セバスチャンの街並みを楽しむくらいしかできなかった。
がらんどう
恥ずかしながらウッディ・アレン監督作品は初鑑賞です(レイニーは近くでやってる劇場が無かったので)。
コメディ寄りの不倫ものなんだと思うんですが、どうにも笑える場面は少なく、それでいて主人公のハゲチャビンの妄想と現実を行ったり来たりする作品だったので、なんだかスッキリできずじまいの作品でした。
奥さんの不倫を疑って奥さんの映画の仕事に帯同してきたハゲチャビンの街中での模様を淡々と描く作品なんですが、結局主人公も不倫まがいの事をしようとして、やんわり断られたりするシーンが多いですし、その癖強がったりイキがったり、相手につけ込んだりしたりと、人としての魅力に欠けるなぁと思いました。
奥さんも大概で、早い段階で不倫してるだろというのが分かるのに、それをひた隠しにしようとするもんですから観ていて気持ちのよいものでは無かったです。
申し訳ないことにキャストの方々をほとんど知らず、それでいて華のない人たちだったので、キャスト頼りにもなっていなかったのでビジュアル面で楽しむこともできませんでした。シャツインハゲチャビンの妄想なんて誰が好き好むねんと上映中ずっと思っていました。
かろうじて知っていたクリストフ・ヴァルツは良かったと思います。
過去の名作のオマージュを主人公の妄想と交えながら映像として流していくんですが、申し訳ないことに元ネタがぼんやりとしか分からなかったので、そのシーンをポンポン入れられても何のことやらと思うところが多かったです。
あと他の作品の名前をバンバン出していくのが、巨匠の作る作品としてはなんか縋りついている感じがしてちょっと冷めたり、もういいよって感情がどんどん出ていってしまいました。
離婚が成立した後にライターの方に色々喋って、最後に質問返ししたのに何も返答無くエンドロールに突入したところが一番面白かったです。そりゃ聞き返されてもなとニヤニヤ。
ある程度結婚から時間が経つと、互いへの愛が冷めていくというのは周りを見ていてもあるんだろうなと思うところがありますが、それを映画でやったとして面白くなるのかという答えが出たと思います。面白くはならなかったです。
街並みだったり、オシャレな音楽だったり、監督の手腕ではないところが良かったなと思いました。これまでの作品もこんな感じの作品なら現時点の自分とは合わない気がしてならなかったです。
改めて華のある俳優がいるということの大切さが分かった気がします。
鑑賞日 1/23
鑑賞時間 13:50〜15:30
座席 B-3
現実逃避
妻の浮気を疑い、なおかつそれっぽい仕草や行動を見てしまった男は、現実逃避で過去の映画作品のフラッシャーバックを見て、また偶然あった女医さんを好きになってしまう。まあ、同じ中年男としてはわからないでもないなあ。スペインの街並みを堪能できるのは良かったです。
観る人を選ぶ
昔の映画へのオマージュがわかると
かなり面白いのだと思う。
知識のない自分には残念ながら全く響かず
内輪受けにしか見えず笑えず。
加山雄三の名前が出てきたような?
主人公のモートは蘊蓄語りの面倒くさそうなキャラで
夢と現実を行ったり来たりするので更に分かり辛い。
女医さんはフレンドリーで人間らしいけど
全体的に登場人物の誰にも感情移入できず。
フィリップも胡散臭くしか見えない。
体力使った一日の最後に室温のちょうどよい映画館で観ていたら四分の分の一くらい寝てしまったようだ。上映時間は短めなのに。
風景は良かった。
ウッディ・アレン!
映画好き達のウンチクが溢れ出しそうな作品。
俗物や権威主義者やゲージュツを解った気になってる人達やらに対する監督の健全な悪意みたいなのが面白く、ゲラゲラでもニコニコでもなくニヤニヤしながら楽しんだ。
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