「100%の味方は存在しない」あんのこと DEPO LABOさんの映画レビュー(感想・評価)
100%の味方は存在しない
祖母と毒母と暮らす主人公あんは、売春や覚醒剤から抜け出せない暮らしを送っている。
風変わりな警察男との出会いで、心の支えや更生と自立の道を得るが、警察男と断絶される。
同じシェルターマンションの住民の女から、突然子どもを預かることになるが、見ず知らずの子供との暮らしに生きがいを見い出す。
コロナ禍で実家に連れ戻された主人公は、毒母の独断で子供と断絶させられ、ドラッグに走り、罪悪感と絶望の果てに命を絶つ。
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家族にしろ、強い立場を利用した警官にしろ、執筆後は疎遠になった記者にしても、
主人公の味方でも、やはりどこか限界や一線があって、
どんなに不遇な境遇でも結局は一人でどうにか生きてくしかないツラさは誰しもがある。
とは思いつつも、やっぱり圧倒的な不条理が存在することを突きつけられる。
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