青春18×2 君へと続く道のレビュー・感想・評価
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皆さんのレビューで観に行って正解
もともと恋愛映画は好きでは無く、泣かせようとする映画も抵抗があります。
でも余命10年はとても良かったし、レビューがとにかく高評価でしたので、公開1ヶ月半で鑑賞しました。
恋愛映画を超えた人生の映画でした。
キャスティングが素晴らしく、このメンバーでなければ完成度は変わっていたと思います。
雪景色が広がるシーンは本当に鳥肌が立ち、涙が出ました。さすが藤井監督です。
ラストまでには全ての伏線が回収されモヤモヤ無くただただ涙してました。
主人公の焦ったさも程よく、何してんじゃい!!という突っ込み欲求はほぼありませんでした。
映画館で1人でおじさんが泣いてるのはかなり恥ずかしいですが、周囲のお客さんもみんなグスグス言ってたので、まぁ、いっかと開き直りました。
一休みできる映画でした
アミちゃんにこれ脈アリじゃね?と翻弄されながら急に彼氏の存在を提示されて心折られる青春が俺にもあったはずなのに…ってなるから真面目なラブロマンス映画は普段忌避しているのですが、評価が高いし良い隙間時間にやってたので鑑賞しました。
仕事や家庭を言い訳にしてダラダラと心の休息を後回しにしてる中年世代を休ませようという意気込みを感じました。いやそんな意図はないかもしれませんが私のメンタルは2時間かけてゆっくりと回復しました。
もうバイク乗り始めたあたりからずっと「青春やぁん…」が止まらねえよ。
何故こんな青春の記憶がないのか…?
あれ…メンタル破壊されそう…おかしいな…回復して味方と思わせたあとに後ろから刺してくるタイプの敵かな…?
普段ホラーとかサスペンスとかばかりで自らメンタルを切り裂いているんですが、たまーに気紛れで見た別ジャンルでこんなのが見られると、映画好きで良かったなあって思えますね。
おすすめです。
賛否両論ありますが、個人的には好きな映画でした
まー、とにかく心地が良い良作であった。風景も綺麗で、音楽も心地よく...
子供でも観れる恋愛映画、映画としては物足りなかった
男の哀愁
彼の人生の中で生きている
どこか懐かしく儚い台湾の景色、音を吸い取って輝く福島県の雪景色、壁画、横顔全てが美しく胸を打った。
彼女が消えてしまってもあの夏があったからこそ夢を見つけて全力で走れた。その走ってきた道は決して間違っていなかったと感じる。それを見つけるための旅だった。
彼女との出会いがあったからこそ、日本語も堪能になったし夢も見つけた。夢を叶えることもできた。彼女との出会い、思い出、後悔その全ては彼の中で生きていることでしょう。
旅は旅行って事じゃない。
凄く切ない物語だったけれど、ソレだけでもないような…。
在りし日の回顧録のような物語なのかと思っていたのだけれど、ラストに至りとてつもなくピュアな純愛物語であった。
台湾の俳優さんでいいのだろうか?主役の彼が醸し出す雰囲気が格別で…冒頭の36歳の時と回想の18歳の時との差がとても好感触だった。彼は何歳なんだろうか?18歳の時の彼はとても純朴で擦れてもなくて…アレは日本人には難しいように思う。とてもとても良かった。
清原さんが演じるアミもそんな彼が焦がれる年上の女性を好演してた。
旅の目的は凄く曖昧なものだったのかもしれない。
途中で引き返してもいいし、何も彼女に対面する決意をしてたわけでもないのだろう。
ぽっかりと空いた時間に、果たされなかった約束と別れを伝えにいける時間ができてしまった。
他に旅をする理由もなかったのだろう。それくらい彼は台北という都市であくせく生きてきたのだと思う。
抱いていた甘酸っぱい恋心を懐かしみながら、彼の旅は続く。
現在と過去の差が色味にも表れていて、現在の方は青味がかかっていて寂しそうにも見える。
自然に彼の心情に寄り添うように眺めてしまう。季節的にも冬だし。
対して過去の台南は暑いらしく、首筋にひかる汗や豊かな色どりが充実感を思わせる。
セオリー通りなのかもしれないけれど、1人で旅する彼にはとてもハマっていた。
旅先で会う人々は皆様、人情味に溢れていて…そこもまた仕事を介して出会う人々との違いを描いてもいるのだと思う。
いわゆる地方の街並みとか、そこで出会う人々とか見てると、東京って仕事から離れなられない都市なんだなぁと思う。休みがあったとしても解放された感は薄くて、彼が出会う景色や街並みから感じる解放感と開放感には遠く及ばない。
そんな中で、自分は何がしたいんだろうと旅の目的に目線が移っていくのも当然のようにおもう。
そんな彼を見ていると、色んなモノ背負い込んでまたソレを降ろすの怖がってる自分に気付く。
ああ、彼のような旅は出来ないなぁと情けなくもなる。
ストレスって何かに転嫁して吐き出すものだと思ってたけど、彼を見てると溶けていく方法もあるんだなぁって思う。そんな時が来るといいなぁ。
話を戻そう。
彼が彼女の実家で絵本を手にした時に彼女サイドからの物語が語られる。
思うに、死ぬまでにやりたい事の一つだったのだろう。台湾にしか行けなかったのは残念なのだけれど、そこで恋に落ち生にしがみついた彼女が切ない。
台南から帰った後の彼女が人生の大半を過ごすのは狭く区切られた病室だ。世界を旅する夢とは真逆の環境だ。働いて恋もして皆好意的で、そんな台南の事をどんな気持ちで思い出していたのだろう。画集には「台湾編」との表題があった。病を克服し他の国に旅する未来をも描いていたのだろう。
お互い伝えきれなかった恋を抱えたままで、再会する事は出来なかった。
ラストで成長した彼の前に現れたアミになんだかホッとした。
藤井監督って「新聞記者」のイメージが強かったけれど、こんな慕情豊かな作品も撮れるんだと驚いた。
切り取られるアングルもそうだけど、引き絵が上手いというか、メッセージを想起させる絵が随所に差し込まれる。見事だった。
こうレビューを書きながら思い返してみるとガッツリ恋愛物ではあるのだけれど、劇中にもあった「一休みをするのは、より長い旅をする為」だったかな?そんなメッセージに、現代の生きづらさが濃縮されてるような気がして、ちゃっかり社会派な側面もあんのかなぁと思ってみたり。
地方に絞ったロケーションもそうだけど、感性が介入する余白の多い絵も多かったような気がする。
脚本的にも優れていて、序盤で提示した「旅」の意図をなぞるようにも展開していく。
なんだか余白の少ない自分の環境に気付かされたような作品でもあった。
つまり無意識に「こうじゃなきゃいけない」と自らに枷を強いてる自分に気づいたみたいな。そう言う考え方からどうにかして離脱したいなぁ…。
男の女々しさが(いい意味で)良く出た映画
あの日、あの頃の思い出と今
いつもの日常に新たな出会いがあった。
笑顔が素敵なその人は世界を旅し、旅の記録を1冊のスケッチブックに描く。その人の周りにはたくさんの人が集まりとても魅力的な人だ。
その人と一緒に居ることが僕の幸せになった。
その人が行きたい場所に連れて行きたい。
一緒に、遠くでも。
その人は1人で自分を認める旅をしていた。
とても惹かれていた。
その人には誰にも言えないことがあった。
僕はそれを知らなかった。
突然の別れ、その人は去っていった...
お互いの夢が叶ったらまた会おうと約束して...
その人の悲しい嘘を信じたまま。
いつもの日常から新たな場所へ行き新生活が始まった。
そこで出会った仲間と夢を語った。
実現するためにがむしゃらに頑張った。
やっとの思いで夢を叶えその人に連絡した。
その人はもういなかった。どこにもいなかった。
心に大きな穴が空き、感情を無くした。
働いて会社を大きくしたが、皆去っていった。
何もかもを失った時、その人が話してくれた地へ旅をした。
その人が話していた景色を全身で感じた。
その人が居なくなってしまったことが信じられなかった。
僕自身を認める旅。
新たな出会いは僕に色々なことを気づかせてくれる。
その人も同じ景色を見て何を思ったのだろうか?
夢を叶えたらまた会おう!
あなたに出会えて良かった
あなたに会えて、世界は大きく変わった。
あなたが居なくなって苦しいけれど
あなたの笑顔が僕の心を暖かくしてくれる
素晴らしい映像とストーリー
台北の夜景とランタン上げ、只見町の雪景色の中で起きる様々な一期一会が重なり物語を色付けていく。私は18x2を超えていますが異国での出会いなど自分に重なる部分もあり涙しました。予想以上に良かったです。
一方でジミーのようにここまで純粋でシャイな男が今もいるのかなとか、ひと夏なのに日本語が出来すぎとか、ツッコミ所はありますが。。(笑)
でも、新たに歩みを進める為に精一杯活きる二人の姿や切なさに感動しました。また、ジミーが彼女との過去を振り返る旅中で同郷の居酒屋店主がかけた『一休みは より長い旅のため』という言葉には重みを感じました。同時に自分もこの意味がわかる年齢を積み重ねたのだと。。
一人でもお勧めしますが共感できる大切な方と一緒に鑑賞出来れば更に良いと思います。
丁寧な絵作りに圧倒される
おじさんなのでさすがにこてこての純愛ストーリーはTOHOシネマズのシートの下からこちょこちょとくすぐられてるようで落ち着きませんが、ありとあらゆるカットに丁寧に撮ろうという心意気が行き届いていて、スコープサイズの良い構図ってこういうこと!見本市みたいな映画でしたね。ドローンの使い方も必ずバイクやクルマ、電車といった移動を感じさせるシーンのみ使うことで、旅の素晴らしさと寂しさを印象的にしてる気がしました。
監督は「新聞記者」でTOHOシネマズ全館公開せず、というめちゃ硬派で社会派の印象がある藤井道人その人なんですけど、どんなエグい話でもガチガチに計算した綺麗なシーンで美しくまとめていけるのはさすがとしか言いようがないです。
とはいえ観た映画館が上野で、しかも金曜夕方だったので後ろのデート中の高校生がカミングースーンから大声ではしゃぎ過ぎてて、本編始まってもその勢いが止まらなそうだったので「あーマジうるせえんですけど?」って睨んでしまいせっかくのデートに水を差してしまったごめんなさい…そんな舞い上がった彼氏の隣の彼女といえば、上映終わりで目も鼻も真っ赤にして泣いてて「素直で素敵な彼女大事にね」って心の中で思った次第。
あとランタン祭りの起源はタイのチェンマイのコムローイ祭りらしく、ちょうど今月中にチェンマイ行こうと思ってたからタイムリー!って思ったけどお祭りは11/15-16らしいから、興味のある方は是非秋のタイに行ってみては?ちなみに台湾の天燈は旧正月、日本国内のスカイランタンは本作の新潟津南町をはじめ長崎とか福島とかいろんなところでやってるから調べてみるといいかも。
なんて言ってるけどガチガチに伏線回収してきたテーマ曲よりも豪華すぎる演者さんよりも可愛すぎるバイト先の不良娘よりも、衣装協力にvisvimあったのが1番驚いたな。誰が着てたんだろうね?
18歳×2以上の大人にこそ響く
普段映画はほとんど見ないし、ましてや恋愛映画を見ようとは思わない。
そんな自分がこの映画を見に行ったのは、映画のロケ地の1つに以前住んでいたことがあったから。
ほとんど予備知識なしで、主題歌をミスチルが歌っていることすら知らずに見たが、本当に見てよかった。
映画を見てから1か月ほど経った今でもその余韻が残っている。
映画のタイトルから青春恋愛映画かと思っていたら、青春映画ではあるが恋愛の要素は思ったほど強くなく、どちらかというと美しいロードムービーであり、「青春の蹉跌」から一歩踏み出そうとする男の物語でもあった。
切ない物語が好きな人はもちろん、旅が好きな人も、特定の出演者目当ての人も、いろいろな人が見ても、満足できる映画になっていると思う。
個人的には主人公のジミーの心情への思い入れが強く、ジミーが日本から台南に戻ってからシーンが印象に残っている。
「青春18×2」というタイトルどおり、青春真っ只中の18歳より、18歳×2以上の大人にこそ響く映画だと感じた。
映画を見て原作がどうしても気になり、この映画の原作である紀行エッセイ「青春18×2―日本漫車流浪記―」(小説版ではなく2014年に公開されたウェブ版)を読んだが、この原作からこの映画に仕上げた藤井監督の技量には唸るしかない(原作の紀行エッセイと映画とでは、全くテイストが異なる)。
なお、原作にアミに(ちょっとだけ)似ている日本の女優さんの名前(もちろん清原果耶さんではない)が書いてあって驚いた。
18×2「二人とも18歳」の意味と思っていました。
落ち着いていて、とてもよいお話でした。
18×2は18歳の二人のことと思っていたので、アミさんの方が4つ年上という設定は意外でした。
自分が大切に思っている人に、自分の一番の秘密(?)を伝えない設定は謎でした。また、なぜ4歳上の恋人がいるような振りをしたのかは更に謎です。(自分の今の気持ちや、今の自分の状況を、好きな人にきちんと伝えろよ!と思いました)
ジミーの方も、あんなに好きだったのに、なぜすぐ日本に行かなかったのでしょう。18年も会いに行かなかったのは不思議でなりません。
映画が始まったなり、すぐに最後が予想される演出は少し残念でした。
散々なことを書きましたが、とてもいい作品だと思います。若いカップルにどんどん見に行って欲しいです。
私も若い頃、彼女と見に行って、彼女が涙を浮かべていたりしていたら、きっと一生忘れられない作品になったことだと思います。
「Love Letter」のチョイスも、とてもよかったです。(エンドロールの曲は、あまり合ってませんでしたが)
タイトルなし
そんなにいい?厳しい出来。登場人物が「こんなんおらんやろ」って人ばっかり。ある一定以下の日本人監督が撮ると全部こうなってしまう。だから邦画って見られたものじゃない、と思われてしまう。青春ってなんだよ。こんな嘘くせえのかよ。人間ってさ、余命僅かな人が現世に遠慮して身を引くばかりなのかね。自分の僅かな命を完全燃焼しようとする人は、自分のいなくなった後に迷惑をかけるから悪なのかね。俺にはわからない。わかりたくもないけど、死ぬまでに世界中を旅したい人間が、そんなに物わかりいいかね。人生ってそんな軽いかね。俺にはわからない。
あ、台湾は自分も大好き。今度台南行きたい。
そうそう。エンドロールのミスチルも、自分たちの劣化コピーバンドみたいだったね。そんなところで自分の青春の残骸を見せられるとは思わなかった。スピッツはいつまでも素晴らしいのにね。
作為的な感動
ラブストーリーなので迷ったが、意外に評価が高いので鑑賞。
結果見なければよかった・・
正直なぜ評価が高いのかわからない。
オープニングの若きベンチャーIT社長の退出劇で先行きが怪しいと感じたが。
ロードムービーとしてロケの美しさは評価できるが、特に台湾パートはボーイミーツガールの典型で、新しさもなくかなり恥ずかしい展開。
台湾人のIT社長のジミー(シュー・グァンハン)の36歳の日本パートはまだしも、大学生の台湾パートは若作りの演技が鼻につき厳しい。
18歳の時に出会ったアミ(清原果耶)との思い出の台湾パートと日本での現在が行き来する展開に不自然さは無いが、ジミーとアミは恋人でも夫婦でもなくプラトニックなものであったのに、ジミーが固執する動機が弱すぎるのでは無いか。
ファンタジーといってしまえばそれまでだが。
アミの現在を時間軸で終盤まで明かさないのは作為的な感動の演出で、興醒め。
岩井俊二監督、「ラブレター」へのオマージュも含まれるが、意味がわからない。
このような映画を製作しているようでは、日本映画が国際的に認められるのまだ先のことのように思えてしまう。
藤井監督らしいストーリーと素晴らしい映像
休息是為了 走更長遠的路(一休みはより長い旅のため)Rest is for a longer journey ahead
【なんて美しい映画だろう】
映画に対してこんな感想を抱いたのは初めてだ。
画面の色合い、背景、場所、時間の流れ、
全てが、登場人物の心の動きを補完していて、
それでいて、人の営みが美しかったのだ。
主役の二人が、台南の街を
バイクで二人乗りするシーン、
背景と相まって、二人のそれぞれの気持ちが見えて、
とても美しかった。
旅先で出会う人も、
どんな人か、見ているだけでわかる。
人々の有り様が、あまりに自然なので、
その場にいて、一緒に経験している感覚になった。
だから、知らないことも、
その後、知ることも、
その時、その瞬間に、共有する。
嬉しい感情、悲しい感情、
いろんな感情が、
その時、その場で湧き起こった。
映画を観ていて、
今まで、こんな風に心が動いた経験がない。
観終わってから、1週間経つけれど、
主人公の二人や、
その周りにいた人たちの事を思うと、
まだ心が動く。
こういう出会いがあるから、映画は面白い。
【What a beautiful movie】
I’ve never had such a reaction to a movie before.
The color tones, backgrounds, locations, and the flow of time—all of these elements complemented the emotions of the characters, making their lives appear beautifully poignant.
The scene where the two main characters ride a bike together through the streets of Tainan, combined with the background, vividly expressed their individual feelings, and it was incredibly beautiful.
You could discern the nature of the people they encountered on their journey just by watching.
The portrayal of people was so natural that it felt as though I was there, experiencing everything with them.
This is why, even things we didn’t know at the time, and things we came to understand later, were shared in those moments.
Happy emotions, sad emotions, and various feelings arose right then and there.
I’ve never experienced my heart being moved in this way while watching a movie.
It’s been a week since I watched it, but whenever I think about the two main characters and the people around them, my heart still stirs.
It’s these kinds of encounters that make movies fascinating.
曖昧な既視感を抱きながらも
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