青春18×2 君へと続く道のレビュー・感想・評価
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記憶の琴線に触れるラブストーリー
若い人には旅に出てほしいなぁと思う作品。
そして一人旅した人には特に刺さると思う。
簡単な言葉しか話せない細かなコミュニケーションしか出来ないからこそ、相手のささいな言葉や仕草に大きく揺らいで、それでも疑ったり信じられなかったり、それが旅の匂いのする映像を通して2人の話は語られる。
trailerを観た時からなぜか心が揺らいだ映画は久しぶり。
台湾も旅行も好きだし、日本人と他国の恋愛モノってだけで個人的にはグッときてしまう。
そして後半の描き方は秀逸。
恋とは決して1人の気持ちだけではなくて、相手も同じ景色と同じ時間を過ごして何かを思ってる。そして出会う人も自分の断片を持ってる。偶然に出会う人の言葉には誰かの思いなのかもしれない。
物語後半のアミがこの世にもういないと勘のいい人なら前半からすぐわかると思うし、私も多分そうだと思ってたのに…ヤバい…なんか一つ一つが2人の間に流れる空気、目線、言葉一瞬一瞬があまりにも純粋で眩しくて前半から目頭が熱くなってしまった。
前半は2人の生命の鼓動が画面中に溢れる。それが台南の気候の肌に汗が滲む感じで伝わってきて、
後半は止まった鼓動と足を止めて動けなくなってしまったジミーの様にどこか冷たさを感じる映像表現に感じた。
そして春の桜で温かさ、穏やかに心がまた動き出す。
ヒロインが亡くなる演出はあるあるなんだけど、私は旅で出会った人達はまた会いたいまた会おうねと言って会ってない人達はきっと生きてると思ってるし、いつか会えると思ってるだけで、歳を取れば取るだけそれは希望に近くなる。それが何となく恋愛だけじゃなく切なさとして私には映った。
異国からの魅力的な女性を見事に演じ切った清原さんの演技力すごかった…最後あの時あんな顔してたんだ、そう信じてくれてたんだとか、素晴らしい役者さんでこれから応援しよう笑
そしてそんな異国の彼女に恋をするシューグァンハン、みんな書いてるけど10代と36歳を演じて違和感ない演技力。不器用な役を器用に演じてて彼もこれからチェックだわ笑
はぁ久しぶりに鼻がジュルジュルになるくらい泣いてしまった、頬をつたうわつたうわ。40のオッサンなのに。
初めて行く国の色や音、若い頃思い出したりしておセンチになった帰り道でした。観客がいなかったらもっと素直に泣いてた気がする笑
何歳になっても旅は続いてく。
もう二度と会わないかもしれない人との出逢い、少しでもその心に触れた気がした時間、沢山の思い出を心にしまう人生にしたいなと思いました。
ベタといえばベタな作品かもしれないが、人に勧めたくなる素敵な作品。旅で会った人にも。
ちなみに
デートで観る◎。台湾旅行行きたいねとか、東北行きたいねとか見終わった後の姿がもう映画の始まり。
友達とは△ 観てもいいけど…共感し合うと何かが薄れる気がする
家族△ いや、行く人はいないか笑
1人◎ 旅に出たくなるし、帰り道がおセンチになります。
「パスト ライブズ 再会」が高評価なら感動するかも。僕はどちらもダメだった。
エンディングでミスチルが問いかける。
どうしてあの時伝えなかったの?
柔らかな後悔が今日も僕に寄り添っている
どうしてあの時行かせてしまったの?
柔らかな後悔が今日も僕に寄り添っている
これはジミーの問いかけであり、僕の問いかけでもある。まあ、最初のほうの問いかけは、言葉にして伝えてなくてもアミには伝わっているからイイとは思う。周りにも(観客にも)バレバレだし。
もうひとつのほう関連で、「夢をかなえたら会いましょう」と言うアミの提案。この映画以外でもよくあるセリフだ。
だけど僕に言わせれば、夢を叶えなくても会ってよかね? その前に一緒にいたり、たまに会ったりしながら夢に向かってもよくね? と思ってしまう。どうして夢をかなえるまで会わないという発想になるのか、てんで分からない。夢を語り合ったほうがモチベーションが高まると思うのだが。
あと、アミが亡くなったのを知った時になぜ只見に行かなかったのかと思った。仕事があってスグ行けないというのは分かる。最近アミが亡くなって、仕事が一段落ついたから(ホントは追い出された)から訪ねたというのなら分かる。
だけどもし、もっとずっと以前に亡くなっているとしたら、18年は長すぎる。僕が共感できるのは5年までだ。もう10年とか、ましてや18年とかあり得ないと思ってしまう。
「ララランド」 「カフェソサエティ」 「ちょっと思い出しただけ」 「キミスイ」 古くは「ローマの休日」 が僕的には今回と同じ系統で、やたら感動した映画だ。
今回感動しなかった 「青春18x2」と、これらの映画の違いを僕なりに説明できるのだが、ネタバレになってしまうので省略する。
以前、誰かが、「レビューを読んでたら、まだ見てない違う映画のネタバレがあって残念だった」というのがあって、それ以来気を付けるようにしている。
トンネルを抜けた先
うわぁぁぁぁ、やられた...。
藤井道人がまたもや傑作を作りやがったよ...マジすげぇなこの人。「余命10年」に次ぐ、美しくも儚い、上品な青春ラブストーリー。予告の段階で結末は何となく想像出来ていたし、ちゃんとその通りだったからストーリーに斬新さはないんだけど、それでもこの点数になるほど大満足しちゃうのは、間違いなくこの藤井道人という天才が監督・脚本を手掛けたから。台湾、そして日本。こんなにも綺麗な街だなんて、この監督が撮らなければ知り得なかった。恋愛以上に、旅がしたい。そう思えるほど、今回もまた息を呑む美しさが画面いっぱいに広がっていた。
この監督の映画を見ると、自然や景色、人の温もりを感じて美しいな〜と思える感性をもっと大事にしないとなと思ってしまう。純粋な心を取り戻す、いいきっかけを与えてくれる。世界は、現実は素晴らしいもので溢れているんだから、スマホなんか見ずにもっと視野を広げないとな。
清原果耶がもうたまらなく可愛い。初恋の存在、青春の象徴となりつつある。大好きな映画にはいつも彼女がいる。「宇宙でいちばん明るい屋根」「まともじゃないのは君も一緒」「夏への扉」「線は、僕を描く」etc...。顔も性格も、まさに憧れの女性って感じ。こんなの好きにならないやつがおかしいだろ!山田杏奈と小芝風花が個人的に女優二大巨頭だと思ってたけど、やっぱり清原果耶も入れて三銃士だな。だって今年一、心が動かされちゃったんだもん...。
登場人物、いい人たちばっかりなのも最高に愛おしい。思いっきり抱きしめたくなる映画ってこういうの。道枝くんなんて、ほんとちょこっとしか出てないのにめちゃ心に残るし、役柄バチハマりで超いいじゃねぇかよ。エモさ全開。。。旅の良さを教えてくれるかのように、道中で出会う人は面白くて優しい人ばかりで、大袈裟かもしれないけど、日本も捨てたもんじゃないなと思った。日本人と台湾人がごく自然に登場するのも、しかもしつこくないのもいいよね〜...。
ストーリーはベタでも、見せ方でこんなに変わるんだなと、改めて映画の持つパワーに驚かされた。エンドロールではどっぷり余韻に浸れるし、胸がいっぱいになってこれ以上無いほど心が満たされるし。青春を味わい、大人になって思い返すという意味が込められた「青春18×2」。見事な構成と演出、何より映像に心掴まれっぱなしでした...。また大好きな映画が生まれたよ。。。
出会いの影響
「デイアンドナイト」「ヤクザと家族」が好きでその映像づくりは常に安心感があるものの、「余命十年」や「ヴィレッジ」など作劇には納得がいかないこともある藤井道人監督作。「碁盤斬り」に先んじて清原果耶欠乏感を埋めた本作は、台湾もの・時間差もの・旅ものといった好きな要素が絡んだ、またぞうにとって非常に見ごたえがある良作でした。
現在の日本にアミが不在であろうことは宣伝で示されており、それをどう見せるかというのが興味のポイントだったが、随分前の段階で知っていたことが最後半で明かされる。またそれが故に超仕事人間となり、更に先々の大成功と失意に繋がっていたという逆説的な物語。この出会いの、別れた後の人生への影響を描く流れは予想を超えて作品に深みをもたらしている。
主役のシューグウァンファンは18歳も36歳も見事に演じ分け、清原果耶の相手役として十分な存在感を示す。中継で見た舞台挨拶でも紳士的な態度に好感を持った。清原果耶は周りを虜にさせる魅力を発揮するも、最後にはやはり泣かせられてしまった。道枝駿佑はちょい役なれど動員には大いに貢献が期待できるので良し。舞台挨拶では台湾ファンからの質問が続いたがキチンと本作の話に戻して回答しており好感が持てた。
アジア圏での人気具合は日本を上回るのかも知れない岩井俊二の「love letter」、本作での見せ方はちょうど良い塩梅。また見たくなりました。来月中山美穂のコンサート行っちゃいます。
あと蛇足ですがLOVE LETTERと台湾で言うと「光良 童話 MV」で検索して10分もののMV見て欲しいす。
「あいたいなぁ」 二回目
清原果耶の笑顔に涙。
台湾に行ってみたくなる。
日本に行ってみたくなる。(きっと台湾の人たち)
「ラブ・レター」がまた観たくなる。
旅をしてみたくなる。
初恋の人にあってみたくなる。
パストライブスで泣けなかった人へ。
ジミーはアミが亡くなっていたことを知っていて旅に出たことが解った上でもう一度観たい。
多分、また泣く。
(藤井監督、笑いのセンスはいまいち)
たくさんの方々のレビューを読んでいたら、どうしてもジミーとアミに会いたくなって二回目観に行って来ました。(一昨日観たばかりなのに)
最初の缶を開けてアミの絵葉書が出てくるところから、もう涙がとまらない。
旅で出会うひとりひとり、思い出のひとつひとつ、すべてが初回鑑賞した時よりも胸に刺さります。
(笑うところは笑えました。)
入場特典のフィルムのしおりは一緒でした。1種類しかないのかな。
二人の夢が叶ったら…
台湾に旅行で来たアミは寺に願掛けをしに行くが、財布を落としてしまいジミーのいるカラオケ店でバイトする羽目になる。それでもジミーや店のスタッフとも仲良くなり暫く楽しい日々が続くが、アミが突然日本に帰ってしまう。
別れの時に、お互いに夢を叶えたら又会おうと言い残して…。
アミと別れた後、ジミーは大学の友達と創り始めた最初のゲームソフトが完成し、最初の夢がかなったのでアミに久しぶりに連絡し日本に行って会おうとするが、彼女はつれなく彼氏と地球の反対側に旅するから時間が合わないという。
アミは二人の夢が叶ったら会うと決めた約束を忘れたのか?と問う(二人の夢が叶う事は無いのをアミは分かっている)。
失意のジミーはアミの居ない寂しさを紛らわすように起業して頑張り成功するが、彼は会社の中で孤立し自分が作った会社から解任される。
そんな中ジミーは久々に帰郷した実家の部屋で昔アミから届いた絵葉書を見つけて追想し、最後の仕事で東京に行った後アミの夢である旅を通して日本で自分探しを行い再生していく。訪ねたアミの母からもらったラブレター(入院時のアルバム)に書いてあるジミーの夢が叶う様に…とあるように。
アミが行きたかったノスタルジックな十分(シーフェン)で、台湾最後の夜にジミーとアミが飛ばした橙色のランタン(ランタンの色には意味があり橙色は2人の愛をより深める)。
夢のような素晴らしい映像と二人の願いが切ない。
観てよかった
普段考えもしない自分の青春も振り返るきっかけとなった。
自分の青春の人はなくなってて、もう会うことも話すこともない。
振り返らず前を進むしかないし、明日からまたがんばろうと思えた。
日本と台湾、過去と現在が交差する上質な素晴らしい映画です。主人公がピュアすぎて、、
恋愛の濃厚なシーンもなく、カップルでも家族でも安心して観ることができるのもおすすめ。
あのシーンそのシーンには理由がある。そして役者の力。
《舞台挨拶全国同時生中継ライブビューイング》付き上映で鑑賞
青春のイメージが台湾はオレンジだというのは知らなかった。でも日本は青なんだ。漢字そのままやん。で、私は緑。古来、緑は青。新緑が芽吹く。若々しい力の象徴。でも本当は黄色。(ただ一番好きな色というだけ)
聖地巡礼も良いですネ。日本は鎌倉や松本城はベタすぎ。台湾は行きやすい台北ではなくあえて台南。公式HPに詳しく載っています。ロケ地が選ばれたのは、監督がスラムダンク好きだから。雪が見たい。ランタン見たい。監督、ワガママちゃん❤️
まだ未鑑賞なのに読んでいる人は、一日でも早く観に行く事を強く推奨します。
うっかりネタバレ書いてしまうといけないので、
以降ネタバレ有りとします。
…………
アミ(清原果耶)は何故台湾に来たのか?そして急に帰国してしまう。ジミー(シュー・グァンハン)をどう思っているのか?なんかハッキリせず中盤まで話が進む。なんかイライラする。ジミーに好意を持っている気はするんだけど。
最初の出会いから18年も経ってしまって。ジミーはアミからの過去の葉書を思い出し日本へひとり旅。日本で(道枝駿佑)や(黒木華)に出会う。役どころとしては正直 本編とはあまり関連しない。しかし単調にならないよう程よいスパイスがある。実際 旅での何気ない人との出会いが記憶に残る事も多い。
ラストで一気に話が進む。さっきまでのイライラが解消するどころか、何か溢れ出るものを感じる。やばい。若い子ならともかく…。
アミが台湾で最初に願掛けするが、良い事が起こるどころか財布を落とす。神様のイジワル。でもこれが実は最適解だったなんて。
神様がアミを台湾に来させ、バイトする羽目になり。神様はイジワルなのでさらにアミに彼氏がいると思わせる。しかしそれも神様の最大の優しさ。
ただジミーがそれに気付く事が出来るようになるのに18年かかったが。
……………
アミの描いた絵日記は、監督の実姉の「よしだるみ」さんに依る。この絵も素晴らしい。正式な本として出版して欲しい。
少し非現実 無理な設定はあるが それを差し引いても 涙腺に来た 満点❗️最高❗️
コレ 作中に 岩井俊二の 「ラブレター」中山美穂❓出てきたけど 俺 知らんねん❗️
以下5月5日追加あり 鑑賞は5月3日封切り日
5月5日 流石に暇なので、図書館行ってきた 家のすぐ近くだから キネマ旬報最新号【年間ベスト10号は買ってますよ❗️あと緑🟢の95年史も❗️】眺めて来た 勿論 3者レビューのトコだけ
おいおい🙄キネマ旬報の掲載の評論・💢愕然の超低評価 『異人たち』『インフィニティ♾️プール』より下って・・
仕事だから仕方ないとはいえ、斜に構えすぎ あのな 映画というのは娯楽 ❗️学問じゃ無い
人の心をいかに揺さぶるかが全て💢 わかるよ 構成がどうやらは
しかし キネマ旬報読者は 大半は ツウとはいえ娯楽で見てる人なのでコレは無いと思った 3-2-3 ってなに❓
『ラブレター』の引用がどうやら 健さんの『しあわせの黄色いハンカチ』がどうやら んなこと💢
俺は 映画学科の大学生では無いぞ💢 映画好き映画シロウトジジイやねん❗️先が無いねん❗️以下 前文冒頭2行に続く。
逆に あまり知られてない 中井貴一 の「ラブ・レター」
被った。 ちなみに 中井貴一さん作品は【ツボにハマる人ハマらない人分かれる超ベタ泣かせ作品❗️】
レンタルビデオで号泣した😭家でよかった作品だった。
ネタバレはダメ 🙅だから 書けないけど 構造的には 非常に似てました❗️
涙腺決壊寸前 の 思いやる気持ち 想う気持ち作品。
藤井監督さんが お爺さんが 台湾の人 らしいから 非常に 日本・台湾
カットバック 映像行ったりきたりが 親和性が高く 観客を 台湾の青年、転じて実業家 転落の目線にさせてくれる
まさに 映画館の大スクリーンだからこその 一期一会 の感動🥺
多分、もう観ることはないと思うのは「中井貴一の ラブ・レター 1998」同様
ただし 中井貴一さんの方は ビデオだけども
【イジワルジジイのツッコミどころ】
日本の電車🚃 JR東日本 単独管内に忠実すぎ 江ノ電除く
あと 新潟から只見って ツウすぎるがな まあ 只見線は素晴らしいが
なんか 最近見た❓江戸時代の伝記映画も同じルートだよね レビューも上げてるけど 忘れた❓
あと最近の「4月になれば彼女は」に似てた部分あり
でも ひねくれジジイの視点でも 心の琴線に触れた😢
ゴールデンウィーク 恋愛関係 3本も同時メジャー上映
消去法で 中年の恋ってもなぁ❗️ なんか 若い人で管理人も音楽編集もよくわからない❗️
という テキトーな理由で観た
あっ❗️有料パンフは購入した けど 見ていない。 感動に❗️有料パンフは不要カモ🦆ねぇ
でもパラパラめくったら 適当な文字数の まさに中庸な有料🈶パンフと見た。
【実はホームページが意外と情報量多かった(ただ重複は少ないと思う🈶のボリュームからして)】
まさに 思う気持ち 思いやり 一期一会作品❗️
お客様 あんまりいなかったが 何席か空いた 女性客 両方とも すすり泣き🥹の音が聞こえて
俺ももらい泣きしそうだった。
ハマる人 ハマらない人 いると思いますが
老若男女 ハマる人はハマる 好作品でした。清原さんも 主人公の台湾男性も好演❗️
だが いうところなしのところ 言うべきことがあった
【飲酒運転ダメダメ】と 息子の退路を断つ 星一徹のような 冷酷な指摘のジジイなのであった。
久々に素敵な映画に出逢いました。
泣きました。
一期一会を大切にしたいし、これからの人生、一生懸命丁寧に生きようと思ったし、心温まりました。
ジミーからの気持ちとアミからの気持ちが丁寧に描かれていて素敵でしたし、旅の途中で出逢う道枝駿佑さん、黒木華さん、松重豊さん、黒木瞳さんの重要で素敵なこと。
エンドロールのミスチルが映画の余韻を素敵にしてくれてます。
藤井道人監督、最高でした👏
18歳と現代を交互に進む心地良いストーリー
18歳と現代を交互に進むストーリーが良かった。
ジミー視点回想→終盤にかけアミ視点での回想とその間を紡ぐ現代の交差をしていくことにより伏線や答え合わせとなり、ちゃんと想いが届いた(通じた)と感じられた。
現代で、上手くいっていないジミーがアミの夢である旅をして、出会う人達、経験、想いがさらに紡がれ、18歳と現代を交差するストーリーをより綺麗に際立たせていたと感じた。
色のコントラストが抜群によく、出演者達の心情と画面の色合いがマッチングして、淡い、恋しく、清々しくなったりと気持ちの変化が入ってきやすく、心地良かった。
総合して、とてもいい映画だった。
個人的に今までは気にしてこなかったが、電車でトンネルを出た瞬間がとても綺麗だった。心のシャッターに残った。
私は青春18×3です
ゴールデンウィークなのに
なかなか観たいものがなくて
たまたま観たのですが
いやー
素晴らしかったです
台湾というのも
キャストも
絶妙な感じですし
ストーリーも割とありがちですが
なぜか
惹き込まれるのは
監督さんや俳優、風景の力なんですかね
とにかく
元気も出ますし
感激しました。
お母さんは、一度、会話をしているのでは?
もう一度観ても良いかも…と思うぐらい、ここ最近では、秀作だった。
ストーリーがよく練られていて、途中、微妙に違和感を覚えたところが、最後に「だからか…」と氷解して、すごく良かった。
僕自身18歳の時に、こんな切ない思い出はないのですが、切なくて良かった。
人はどうして旅に出るのだろう?
18年前の台湾での初恋の思い出は切ないし、現在の日本での一人旅では、美しい景色と出逢う人々との交流が胸に沁みてくる。
誰にでもありがちなセンチメンタルジャーニーを描くロードムービーだが、「Love Letter」のエピソードが出てくるあたりから、彼女がどうなったのかについては察しがついてしまう。
案の定、終盤の展開は予想通りで、彼女の「死」に、特に驚きは感じられなかったし、主人公が「絵本」を読んで、彼女の気持ちを知るシーンでも、涙が出るほどの感動は得られなかった。
そもそも、親だったら、娘が台湾で世話になった人々に、彼女が亡くなったことを知らせるのが普通だろうし、主人公にしても、ゲーム開発者として成功した時点で、「夢が叶ったら再会する」という彼女との約束を果たそうとするのではないか?
などと思いながらモヤモヤしていると、主人公が、すでに彼女の死を知っていたという予想外の事実が判明して、正直、驚かされた。
後から思えば、「あの時、告白していたら、別の未来があったのだろうか?」とか、「たとえ彼女に会えなくても構わない」とかといった主人公のモノローグは、完全に観客をミスリードするためのもので、まんまとそれに引っ掛かってしまったことになる。
ただ、青春にサヨナラをするという主人公の旅の目的は、仮に、彼女が健在であっても、あるいは主人公が彼女の死を知らなくても、いずれにしても達成されたはずで、その意味では、せっかくのサプライズも、あまり意味がなかったように思えてしまう。
それまでの人生に一つの区切りを付け、新たな人生に踏み出そうとする上で、「旅」に大きな効用があることは間違いなく、それは、道中でどんな経験をしたかに関わらず、旅をすること自体によってもたらされるものであるだろう。
劇中で言われているように、旅では、何が起きるか分からないが、逆に、何が起きても旅の意義が失われることはないし、だからこそ、人は、旅に出るのではないだろうか?
ラブ・ストーリーとしての体裁を取りながら、そんな、「旅」について考えさせる映画でもあった。
【”夢を叶えたら又会おうと彼女は言った。”18歳の台湾青年が日本から来た4歳上の女性に憧れ、36歳の時に彼女に会いに行く物語。台湾で出会った二人の姿が眩しく、最後半は涙を堪えるのが難しい作品。】
■36歳のジミー(シュー・グァンハン)は自ら立ち上げたゲーム会社から解任され、故郷の台南に戻る。自分の18歳から36歳を振り返り、思い出すのは自分が18歳の時に出会い、恋した日本人旅行者アミ(清原果耶)と過ごした楽しくときめいた日々であった。
そして、別れの時の約束を果たすために、ジミーはアミの故郷、福島の只見町を訪ねる。
◆感想
・今作はジミーが18歳でアミと会った台湾編と、36歳になって日本にやって来た日本編が入れ子になって構成されている。
そして、この入れ子構成が絶妙に巧いのである。藤井監督、流石である。
□台湾編
ジミーとアミが、小型バイクで二人乗りするシーンや、二人で行った岩井俊二監督の映画「Love Letter」やランタン祭り。そして、アミがお参りした際に財布を落としてアルバイトにやって来た”カラオケ神戸”の心優しき従業員達との交流の日々が南国感溢れるトーンの中描かれる。
ー アミが台湾にやって来たシーンは”南国情緒”溢れる。
アミも恋人がいると言いながら、ジミーとはランタン祭りに行った時には恐る恐る手を握って来たジミーの手を握り返すのである。
二人で「Love Letter」を観た時には涙を流し(それは、そうである。)、ランタン祭りに連れて行ってくれたジミーに感謝し、肩を彼に回し涙を流すのである。(後半のアングルで、その涙が映される所も巧い見せ方である。)
清原果耶さんの魅力が炸裂する台湾編である。-
・ジミーはアミと別れた後、無事に大学に入学し友人とゲームを開発し、起業する。彼は夢を叶えたのだが、アミが亡くなった事を電話で知り(一瞬しかそのシーンは映されない。)、彼は”自分を見失い”会社の中で傍若無人に振舞うようになり、取締役会議で会社から放逐されるのである。
□日本編
ジミーは最後の仕事として、日本のゲーム会社関係者と会う。そして”翌日、桜を・・。”と言う申し出を断り彼は旅に出る。
彼が度々口にする”旅は何が起きるか分からないから面白い。”と言う台詞が印象的である。何故ならアミも同じことを言っていたからである。
その通りに彼は松本の居酒屋で台湾出身店主のリュウに夜の松本を案内してもらい、長野県飯山線(個人的な話で恐縮だが、年に2度お世話になっている会社に行く時に乗るので直ぐに分かったのである。)の中で明るいバックパッカーのコウジと出会い、真っ白な雪の上で大の字になったりして楽しむのである。
更に長岡ではネットカフェで自身が開発したゲームをやっていたアルバイト店員(黒木華)に、ランタン祭りに連れて行って貰うのである。
そして、回り道をしながら、アミの故郷である只見町に着く。
彼は、道に迷いオジサン(松重豊)の軽トラに乗せて貰い、漸くアミの家に着くのである。
ー ジミーが日本にやって来たシーンは”北国情緒”溢れる。
そして、彼はアミの母(黒木瞳)に出迎えられ、アミの位牌に手を合わせるのである。
ジミーが台湾からアミに電話を掛けるシーン。アミは”もう少ししたら地球の反対側に行く、彼と。”と言ってアッサリと電話を切るが(前半のシーンでは声だけ。)、実際の姿が後半映される。
彼女は不治の心臓の病に罹っていたのである。前半、ジミーが突然部屋にやってきた時に薬を慌てて隠すシーンや、ジミーが扉越しに聞いた”分かっているよ!”と怒った声で電話している相手はジミーは恋人と思っていたが実は、アミの体調を心配する母だった事が分
かるのである。>
<今作は、入れ子構成の台湾編と日本編の対比も見事であり、且つジミーがアミの想い出が詰まる過去を大事にしながらも、新たなる一歩を踏み出すきっかけに日本に来たことが分かるジミーの成長物語である。
が、矢張り最後半は涙を堪えるのが難しい作品なのである。>
<2024年5月3日 劇場で朝一で鑑賞>
<2024年5月5日 劇場で再鑑賞
そして、評点を4.5から5.0に変更させて頂きます。悪しからず。>
清原伽耶さんも、黒木華さんもさすがとしか言いようがありません
うら若き女性がある秘密を抱えながら(多くの場合、不運で不幸な状況に置かれている)、そんな素振りは微塵も見せずに、明るかったり、健気だったり、一途だったり。そして何よりも、普通に元気な人よりも、誰かを勇気づけたり、元気にしてくれる。
このパターンは、まぁそれなりに多い。
そういう意味では『4月になれば彼女は』と大同小異と言えなくもないのに、鑑賞後の印象がまるっきり正反対なのはなぜだろう。
たぶん、この映画のテーマが人生の捉え方を〝時間の流れ〟や〝ゴールの無い旅〟として呈示しているから。
その人にとっての大切な出会いは、年齢に関係なく、いつでも誰にでも起こり得る。だから、青春時代のストーリーであっても、テーマの普遍性は揺らぐことはない。
人生をより良いものにするために必要なのは、年齢とは関係なく、少しの好奇心と〝他人〟という自己とは違う価値観を受け入れることができる柔軟さなのだとあらためて思う。
ありがちなストーリーですが穏やかでキュンとくる秀作
表題の通り物語は良くある展開ですが画も役者も総合的に良かった。
「台湾旅行行きたいな+清原果耶が好き+新潟は少しゆかりの地」ということで、他に見たい映画もないので大きく期待せず選択。
清原果耶見たさではあったが、台湾の主演男優となるジミー役のシュー・グァンハンに引き込まれる。話しは、ありきたりであり結末も途中から多少見えてきたりする。しかしながら、男女年齢問わず楽しませてくれる綺麗な映画であり本当に観てよかった。
総合評価は少し甘めかもしれないが星は4.5となります。
映像 ★★★★ (単純だけど何気なく挟み込んでくる風景が良い)
音 ★★★
物語 ★★★★ (ありがちながら展開が良い)
役者 ★★★★ (清原果耶がご贔屓にて5としたいがグッとこらえての星4つ)
編集 ★★★★★ (少し甘いが星5、凝縮された終盤の回想がとにかく良い)
粗さ ★★★ (あたっとしても気にならない)
総合 4.5 (間違いなく秀作)
ここからネタバレ含みの感想。
正直、中盤まではシュー・グァンハンが良すぎてからなのか、私の贔屓にする清原果耶の演技が多少物足りないというか「素人っぽい演技」に感じてしまった。また役柄上の「世界を旅するバックパッカー」に対して現地語もまともに話さないという違和感。しかし・・・、この「素人っぽい演技」を終盤の回想シーンで一気に昇華させた監督とそれを切り取ったカメラ、それに応える演技をした清原果耶は本当に凄い。
この終盤のために、監督は清原果耶という役者を選び、更に前半の役と演技に敢えて「安っぽい演技してる感(Ami自身が元気でアクティブである自分を演じている人の感じ)」を持ってきたのだろうと思うと本当に素晴らしいとしか言いようがない。しつこく繰り返すが、それを表現できる清原果耶の表情を含めた演技は凄い。
「映画っていいなぁ」と思うのは、こういうところでもある。
また、台湾のカラオケ店の面々、旅の途中で出会う道枝駿佑が演じる少し過剰演技にも感じる旅の若者、あまりにもご都合的な登場にも感じる台湾人の居酒屋店主、黒木華・・・と、映画を見終わると皆必要なピースだったと思わせてくれる。正直、道枝と居酒屋店主は出てきたときは「要らない」と思ったのだけどね。
それから「ハイッ!ここで号泣してください」という陳腐な画作りや演出でなかったのも良い。私は気づくと何回かスーッと涙が出ていた。こういう画での泣かせ方をする映画は好きである。
全372件中、321~340件目を表示