「親になって良さが分かる映画」A.I. のんたさんの映画レビュー(感想・評価)
親になって良さが分かる映画
何故か見る機会を逃していた映画、今となってはA.Iなんて言葉は毎日のように耳にしますが公開当時はまた耳慣れないもので、近未来のイメージがとても強かったです。
結論から言うと、私の場合は、親になって初めて深みが分かる内容でした。若い頃に見ていたらきっとダメだった。ホラーとしか思えなかったと思います。
何故デイビッドにリセットボタンを付けてやらなかったのか。たったそれだけでロボットが救われると思い知りました。リアルを追求しすぎても、ロボットは永遠に子供、愛する母はいつか老い衰える。リセットボタンを付けない設定がとても不自然ですが、物語の内容的に仕方なかったのでしょうね。
ロボットの愛は一途過ぎて、たとえリアルを追求しても人のそれとは明らかに違います。まるでストーカーのような怖さがあります。どこまでもどこまでも追い求められるような。一方で、それが純粋な子供の愛だから、自分の子供と重ねてしまって、その一途な愛に涙が止まりませんでした。
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