「別世界?異星人?理解不能な人々」シャクラ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
別世界?異星人?理解不能な人々
誤解しないでいただきたい。
⭐︎4はアクション+映像への評価である。
物語まで含めたら⭐︎2くらいだ。
アクション、特にボディアクションは最早世界最高峰と言ってもいいと思う。武術に裏打ちされた身体能力や馬術、またはそれらを操る人口の多さとか。それに加えてワイヤーワークの大胆さ。
ひき絵のワイヤーワーク等は、どんな仕掛けがしてあるのか想像もつかない。結構な高さだし、結構な距離を滑空する。
ボディアクションは他の追随を許さない程に見事である。
そして、肝心の物語なのだが…全く共感できない。
接続詞が全くない構成と言ってもいい。
どうやらリメイクに近いらしく…そうなると、この物語は大陸の80%以上は熟知している程ポピュラーな物語なのかと思う。
題名にある「シャクラ」の意味さえ分からない俺には正直、お手上げだ。
冒頭、主人公は侠客として紹介されるのだけど、日本のソレとは全く別物で…めちゃくちゃにファンタジー。とてつもない跳躍力があるは、手から気功的なもの出して家を吹き飛ばすは、やりたい放題である。
人物像もなんか建前が服着てるような感じで、全く魅力を感じないし、主人公が悪人に認定されるまでの過程は首を傾げずにはおれない。
アレを是とするなら、真実は問題ではなく嫌疑をかけられた時点でアウトとか許容できない。
お前ら、そんなに単純でこぞって馬鹿なのかと。
なんでこんな強引な展開の脚本が決定稿になり得るのか、理解できない。
主人公が故郷を敵に回す件は、もう異文化と括るしかなく…こちらの常識を用いての理解は不可能なように思う。
「俺の命ならくれてやる。だからこの娘を治療してくれ」
「よし、お前の命と引き換えだ」
「わかった。だがただでくれてやる訳にはいかぬ。戦って奪ってみせろ!」
「望むところだ!」
互いに盃を割り絶縁の儀式が延々と続く
「よしっ、殺せっ!!」
そして大乱闘が始まる。
…娘を人質にとった意味は??
登場人物達の心情が全く理解できない。何をどういうふうに解釈したら、こんなやり取りが成り立つんだろうか?盛大な疑問符が去来する。
そんな「???」に埋め尽くされた脚本で…このキャラが大陸では周知され絶大な人気を誇っているのだとすれば、もう思想から違うとしか言いようがない。
だから、ものすっごいアクションを観ても退屈でしょうがなかった。早く終われと何度も念じた。
もうかの国には、共有不可能な思想が礎として蔓延しているとしか思えずで、このお話が日本で言う「忠臣蔵」や「新選組」と同じくらいの認知度であるとするなら、コレを認めてる国民性が理解も出来ないし、共感も共有もできない。
ほぼほぼ異次元だ。
監督であるドニーはSWなどの外部の作品にも出てる。
彼は何を考えて本国以外の作品に出演しているのてあろうか?…なんか本音を想像すると空恐ろしい。
たぶんなら、超絶長編な原作なのであろうと思われる。日本人の俺からすると、物語はすでに破綻はしてて、ご都合を押し付けられても飲み込めないし、むしろ拒絶反応を起こしそうで…いや、起こしたか。
もっと丁寧に、他の国の人にも分かるように脚本を仕上げてくれたら違う感想にもなったろうにと思うけど、そんな気もないように思う。
本国の興収だけで金銭的には賄えるとなれば、その必要性もないのだろうけど。
自国以外の存在を全く意識してないような作品だった。
共感&コメントありがとうございます。
今後北方部族やモンゴル?を巻き込んで壮大なドラマを描いていくんですかねぇ、ちょっと続けて観ようという気にはなりませんね。
そうなのです。
アレも単体で見るなら分からなくはないのですが…ドラマに組み込まれると途端に理解が困難に…。
アレをケジメとか仁義して捉えられず、考え方からして違うのだなぁと思えました。
たぶん作品的には見せ場なのだと思うので、余計に理解が困難に😓