小学校 それは小さな社会

劇場公開日:2024年12月13日

小学校 それは小さな社会

解説・あらすじ

日本の公立小学校に通う1年生と6年生の学校生活を春夏秋冬にわたって描いたドキュメンタリー。

4月、入学したばかりの1年生は挙手のしかたや廊下の歩きかた、掃除や給食当番など、集団生活の一員としての規律と秩序について初めて学ぶ。そんな1年生の手助けをするのは6年生で、子どもたちはわずか6年の間に自分が何者であるかという自覚を持ち、6年生にふさわしい行動をとるようになる。コロナ禍で学校行事実施の有無に悩み議論を重ねる教師たち、社会生活のマナーを学ぶ1年生、経験を重ねて次章への準備を始める6年生。3学期になると、もうすぐ2年生になる1年生は新入生のために音楽演奏をすることになる。

イギリス人の父と日本人の母を持つドキュメンタリー監督・山崎エマが、公立小学校で150日、のべ4000時間にわたる長期取材を実施。掃除や給食の配膳などを子どもたち自身がおこなう日本式教育「TOKKATSU(特活=特別活動)」の様子もふんだんに収めながら、さまざまな役割を担うことで集団生活における協調性を身につけていく子どもたちの姿を映しだす。教育大国フィンランドでは4カ月のロングランヒットを記録するなど、海外からも注目を集めた。

2023年製作/99分/G/日本・アメリカ・フィンランド・フランス合作
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年12月13日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
山崎エマ
プロデューサー
エリック・ニアリ
エグゼクティブプロデューサー
安田慎
杉江亮彦
國實瑞恵
コープロデューサー
ウーティ・ロウス
リュック・マルタン=グセ
金川雄策
撮影監督
加倉井和希
特別撮影
ジョン・ドニカ
録音
岩間翼
編集
山崎エマ
共同編集
井手麻里子
鳥屋みずき
カラーリスト
佐藤文郎
ミキサー
アンドリュー・トレイシー
音楽
パイビー・タカラ
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(C)Cineric Creative/Pystymetsa/Point du Jour 2023

映画レビュー

5.0素晴らしい!

2025年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

斬新

ドキュメンタリーなんだけど、こどもたちがとても生き生きしていて魅力的だった。
日本の小学校の素晴らしさと切なさともどかしさとやるせなさ。もやもやする。

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akazaru

3.0三学期制をtrimesterというのは初めて知った

2025年8月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日本の公立小学校の(コロナ禍における)日常をとらえたドキュメンタリー。いや〜観ていて気持ちが悪かった。何に対しても指導かハラスメントか境界線の見極めが難しい社会生活の中で、小学校教育においては未だにアレがまかり通るんだ…と不思議な気持ちになった。そして教育という名のもとに先生たちのものの言い方がいちいち聞いてて気持ち悪い。悪気がないのはわかる。でもその言い方、職場で同僚や部下にしたら一発アウトよ、今。

(抜粋)
>イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は、大阪の公立小学校を卒業後、中高はインターナショナル・スクールに通い、アメリカの大学へ進学した。ニューヨークに暮らしながら彼女は、自身の“強み”はすべて、公立小学校時代に学んだ“責任感”や“勤勉さ”などに由来していることに気づく。<

監督とは逆の経歴を持つ自分。
幼少期はインターで、小5から日本の学校。
確かに、掃除や給食の配膳などを子どもたち自身が行う日本式教育「TOKKATSU(特活)」はインターではなく、転校したばかりの時にはかなり戸惑ったのを覚えてる。
インター時代のクラスメイトは全員(自分も含めて)多かれ少なかれ映画の中に出てくるゆうたろう君みたいな部分を持っていたなー。周りと違うことを一切恐れない。違うことこそが個性。それでいい、みたいな。だから先生が『ちゃんと普通にあ歩こうね』とか言ってるのを聞くと「なんで?別にいいじゃん?」ってなる。
自分自身が教育者ってわけではないから小難しいことはわからない。日本の(もしかしたら日中韓かな?)学校教育の独自性についてのドキュメンタリーだというのであれば欧米と比べた時にどこが独特なのかナレーションを入れてほしいと思う。この日本的教育こそが責任感と勤勉さの由来だとするには映像を垂れ流すだけだと説得力に欠ける。なんだかとにかくモヤモヤ続きの作品であたしには全然合わなかったなー。

箇条書き👇️
・小学校の先生は大変なお仕事だということがよくわかった。え?あーゆーことも全部先生達がやってくれてたんだ!と気付かされる場面が多々ある。
・小学校の卒業式で当時のあたしの担任(24歳男性)も「初の卒業生」であるあたしたちクラスを送り出したときギャン泣きしてたなーと思い出した。
・公立小学校の卒業式で羽織袴を身に着けたりするんだねー

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らまんば

5.0都内の小学校での、普段の生活模様。 1年生と6年生にフォーカスを当...

2025年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

斬新

都内の小学校での、普段の生活模様。
1年生と6年生にフォーカスを当てて、1学期から3学期まで。

4月、ランドセルが重たそう、落ち着きのない新1年生、その子らを手伝う6年生。
徐々に集団生活や規律を学び、
年度末には、新2年生として次の新入生を迎える準備とか、卒業式の準備とか。

授業の合間には、給食とか掃除とか靴箱整理とか etc.

日本で生まれ育って、確かにかつて通った道なのは間違いないのですが
あらためて体系立てて紹介されると、すごく規律を訓練されていたのだなあと、再確認になる映像でした。

本作の英語題がまた刺激的で…
"The Making of a Japanese"
劇場公開は、日本より他国が先だったそうですが。

映画中でも、日本の教育体系は "諸刃の剣" だと指摘されていたとおり、
集団ありきで、皆が平均に近づく、よほどの乖離は減る、でしょうね。
自己主張より全体調和。

久しぶりに日本に戻った人から
"日本は、下がひどくない"
(平凡な人でも、そう悪いわけでもない、の意味)
のような言い方をされることが、しばしばあります。

一方で、飛びぬけた人が日本では出づらいことにも納得です。
スーパー人材が少なく、トンデモ犯罪も少なく。

耳と胸が少し痛くなる映像記録でした。

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共感した! 2件)
woodstock

4.0日本の社会に関する新たな視点を与えてくれた作品。

2025年7月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

観終わった後に他の人の感想を読んでいて
問題提起している人の多さに驚いた。
先生の意図を汲んで生徒がそれに合わせるというやり方で育ってきた日本人は
大人になってもその仕組みを踏襲するようだ。

私は社会人として、職場の人間関係の縮図が
この映画にあるように感じた。組織ごとに同調圧力があり、メンバーが変わるたびにその都度組織に合わせてチューニングする必要がある。

新しい気づきを与えてくれたから4点。
私自身は作品鑑賞中、縄跳びが食べるようになった少年に感動したり、楽器がひけず先生に注意される生徒をみてそんなものよね、と比較的冷静に観てしまっていた。

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mame0zou

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