違う惑星の変な恋人のレビュー・感想・評価
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違う惑星に連れてってやるよ。重力を感じないくらいに。
中島歩、最近どの映画に出ても爪痕が深い。しかもそのキャラの幅が広い。ニヒルな役も陰のある役も人望のある中間管理職の役もお茶目もオトボケも天才もバカも。かつて要潤が独占してキャスティングされていたポジションを、いま中島歩が席巻している。と僕は思っている。そしてこの映画だ。僕の中では中島歩が主役になっている。周りの人間を、その純心からくる姑息でしみったれで理性のない言動で振る舞わす。なのにそれが愛すべきキャラになっている。そりゃ、純真無垢で天然色も強いむっちゃんも惚れるわ。ベンジー色に染まるわ。
そしてそのベンジー中島のキャラを彩る、むっちゃんを含む周りの3人。誰かと誰かの関係性が微妙で、ちょっとズレてる感がまるで、大学のサークル内の恋愛模様を呈している。この中でベンジー中島がちょいと上世代(学内で言えば2つ上の先輩くらい)のせいでかみ合わないもどかしさも憎い。ゆえに、この会話の応酬がいい。
「恋愛は団体戦ってことね。」「いや、個人戦だけどね。」
「じゃあ、せっかくだから秘密増やす?」
「どこの好きのベクトルも交わってないっていう状況なわけね。」
「好きな人の変な意見と、嫌いな人のまともな意見でいったら、好きな人の変な意見の方が肩入れしてしまうかな。」
「輝いていたあの頃を自慢しだしたら終わりだからね。」・・・
’98フランス大会のバッジオのエピソードを引き合いに出すベンジー中島的に例えれば、さながら、パス、センタリング、パスカット、バックラインでの横パスからの意表を突くロングフィード。4人の議論、もしくは2人の会話が、終了時間のみえない試合展開になっている。でも、だんだん4人は敵味方じゃなくチームメイトに見えている。だからこの映画はいいんだろうな。
そして、FWのベンジーじゃなく、サイドバックのモーがとびっきりのシュート、名セリフを決める。「違う惑星に連れてってやるよ。重力を感じないくらいに。」と。
ただなー。
なんでもない生活を描いた作品系。シュールなコメディ要素あり。
ラストもふわっとしていてどう捉えるかは委ねる系。
そのジャンルにしてはなかなか面白く感じれた作品ではあった。
ただシュールなコメディ要素がある映画って監督の演出と俳優さんの技量が問われるなといつも思う。
笑ったけれど苦笑がほぼで
なので難しいよねぇ。ほんとにセンスがないと。
今回もねぇ。。。
監督、脚本は同じ人。うーん。。。
収益度外視で自分の色を出した作品を世に出したい?
それはそうだよね、監督、脚本は作品。ある意味アーティストだから。
監督の他作品を掘れば掘るほどネガティブな思いになってしまった。
作品自体はなかなか面白かったけれど、監督がこの方なら今後はみないかもしれません。。
印象は該当なし。しいて言うなら『苦笑』。すみません。
飴の使い方とお釣り
2024年劇場鑑賞6本目 傑作 79点
もう大好きです、はい
今作に辿り着いている方はもれなく邦画マニアだと思うので、言わずもがな今泉力哉の街の上でや猫は逃げたの様な絶妙な会話劇をよりくだらなくよりいい意味で余計な長回しにしたような作風
中島歩といい、ポスターやビジュアルにサッカー日本代表のユニフォームを着用している絵にユーモア全開なんだろうなあとめちゃくちゃ期待していて、冗談抜きで1月でいちばん楽しみに23年冬くらいからしていて、もう満足でした
もうね、中島歩最高だよね、確か一番初めて認識して彼を見たのは愛がなんだや水曜日が消えたで、そこから偶然と想像や愛なのに、よだかの片想い、それからといったらもう引っ張りだこで、、、なんですが、正直偶然と想像の中島歩がいつも以上に棒読みすぎて、下手というか、うわぁ無理になるかもと嫌悪感を抱いていたのですが、その作品の作風が明らかに棒読み感を採用しているのと、その後の愛なのにが彼を象徴するかのような活躍に、再びファンとしての熱が再熱したのを覚えています
作品としては、会話劇での面白さは勿論、随所にアイテムや間でのユーモアも上手で、笑いが一辺倒じゃないのも楽しい
冒頭の下着についてが、きしょく映った人はいるだろうけど、まぁ少し長かったけどね、笑
4人のキャラクター、最後のサッカーバーの席替えとベクトル(?)の確認。最高でした
是非
なんとも言えない間と議論
正直面白かった‼️女二人男二人の異なるベクトルの恋愛模様
僕だったらむっちゃんだけどな〰️(派手目な女性は懲り懲り…)と思いながらも、男性の心理もわかる〰️と思いながらクスクス笑っていたら、隣の男性もある程度同じタイミングで…
四人のなんとも言えない間が最高に良かった‼️煮え切らないベンジーに共感も❗
絶妙に噛み合わない会話劇が魅力的
長回しによる会話劇が延々と繰り広げられるだけなのだが、これが滅法面白い。
四角関係にある4人の男女だけでなく、シンガーソングライターやコーヒーショップの店員も含めて、すべての登場人物の会話が絶妙に噛み合っていない様子には、何度も吹き出してしまった。
それでいて、互いのコミュニケーションはしっかり取れていて、変な誤解や勘違いがほとんどないまま、ちゃんと話が進んでいくのも面白い。
特に、それぞれの想いの方向性を整理しようとする4者による会議は、「どうしてそうなるの?」という意外性だけでなく、あくまでも話し合いで問題を解決しようという彼ら、彼女らの誠実さも垣間見えて、秀逸なクライマックスだったと思う。
そうした物語の展開に加えて、何と言っても、それぞれの出演者が役柄にピタリとハマっていて、皆、良い味を出していたのも魅力的だった。
ただ、時間を巻き戻すといった見せ方の工夫はあるものの、どうしても演劇的な面白さばかりが目についてしまうので、もう少し、映画的な見せ場を作れなかったものかとも思ってしまう。
ラストに出てくる宇宙飛行士のシーンは、本作のタイトルと絡めて、まさにそうした見せ場にできる可能性があったのに、中途半端に終わってしまったのは残念としか言いようがない。
ところで、4人全員が「主役」だと思っていたのだが、やはり、宇宙服を着ていた2人が、この物語の中心人物だったということなのだろうか?
こういう、 変わった人たちが集まる日常、 みたいなの、好き 中島歩...
こういう、
変わった人たちが集まる日常、
みたいなの、好き
中島歩ってどこかで見たことあると思ってたら、
「愛なのに」の人だった
初めてこの俳優さんを意識したけど、
今後に注目したい
堂安!
相手との距離の取り方が下手だったりルールを知らなかったりルールがあると思い込んだりして頓珍漢な言動に及んでしまうむっちゃんに、同じ傾向のある身としてヒリヒリする程感情移入してしまった。
サッカー関連の小ネタの数々に何度かニヤニヤさせられたが、途中からお互いの「好き」矢印がなんだかパス回しみたいに見えてきたし、バッジオのPK話なんて通じるはずが無いと解っちゃいるけど語らずにおれない姿を描く事で、ベンジーが女たらしで嫌味な奴にならずに済んでいた。
エンディングもナイス。
ゴメン食傷気味
会話劇で進むけど台詞がすごくうまいね。レベルが高い。
色使いも面白くて映像にも気を遣ってるの。
最初はそれで作りての「どや」感が出てて引くんだけど、それも慣れてくると気にならない。
それで面白いキャラクターを「面白いでしょう」って描いてくんだよね。
SPOTTED PRODUCTIONSの配給なんだけど、ここの配給映画って、大体こんな感じじゃないかな。散々MOOSIC LABで観てるんだよね。その中でレベルが高い方だと思うんだけど、さすがに食傷気味のところあるの。
中島歩のダメ男っぷりはすごいね。この頃だいたい中島歩はダメ男を演じてるんだけど、本人が本当にダメ男なんじゃないかって気分になってきたもん。
そしてなんだかんだ言いながら、またSPOTTED PRODUCTIONS配給映画を観てしまうに違いない。水戸黄門的安心感があるのかな。
中島歩はずっとこういう役やってほしい
初期の今泉力哉映画を思い出す、恋愛の矢印が一向に交わりそうで交わらない恋愛会話劇。登場人物が叫んだり大泣きしたりしないのに、感情が揺れ動いていることはちゃんと伝わる湿度の高い映画。自分の好みだった!
『階段の先には踊り場がある』も楽しく見たんだけど、ユーモアの鋭利さは遥かにこちらのほうが好みで、会場も笑いが起こっていた。「えっ?」「何?」「なんで?」が続くコミュニケーションの齟齬に対して、徹底的に会話で解決・前進を図ろうとする面白さと滑稽さが魅力。
外野として見てると、あなたのことを一生懸命愛してくれる人といたほうが幸せになれるのにな〜って思うのにダメ男に惹かれてしまう説得力。そしてダメ男を中島歩が演じる説得力。棒読みってわけじゃないのに言葉に実体が伴っていない男を演じさせたらもう天下一品(愛なのに・偶然と想像・よだかの片想いなど…)。
みんなダメで、みんな愛おしい
メイン四人のダメダメっぷりや痛々しさが愛おしい。
基本的にずっとローテンションな会話劇の中のテンポや間も心地良い。
個人的にはモーさんとむっちゃんの会話が小気味良くて、特に応援してしまっていた二人だった。
ちょっと変な男と女の、畳み掛けるような屁理屈の笑える会話劇
全編ほとんどが相思相愛でない2組のカップル+1の男女たちのビミョーに噛み合わない会話劇で構成されている。これがもう最高に可笑しくて、劇場内から頻繁に笑い声が出ていた。長回しのシーンも結構あり、セリフ回しと間がキモの作劇で結構役者さんたち大変だったのでは。終盤の、関係者が相対しての状況整理会議?は爆笑ものだった。
ダメ男を演じたら当代一の中島歩の芝居が今回も秀逸。莉子の空気読めない天然女子っぷり、しっかり者に見えて実は…の筧美和子、部屋の様子からオタクを想起させるちょっと変人ぽい綱啓永、面倒臭そうな雰囲気プンプンのみらん、らの主演陣の演技とハマり具合も良かった。
それ程期待せずの鑑賞でしたが大笑いして楽しみました。いやこれは拾い物。
東京だと3館しか上映館がないのが勿体無い。シネコン公開でも十分集客できそう。
ところで登場人物のあだ名で
江崎さん→(江崎)グリコ
牛田→(牛田)モーちゃん
むつみ→むっちゃん(まんま)
は劇中説明があったけど中島歩はなんでベンジーなの?(見落とした?)
中島歩の推しにはたまらん
舞台挨拶までいったら、完全にアウェーでびっくりした笑
自分的には中島歩さんが出演している恋愛コメディは見逃すわけにはいかないと公開翌日から観てきました。
中島さんさ、期待以上に相変わらずのダメ男っぷりが全開で、だけど、それがこの脚本にとてもあっている。4人の中でひとりだけ違う方向で浮いていて、監督は、よくわかってるし、本人もそれがわかるように演じられていて、微笑ましい。
筧さんは一番自然な演技。常識的で論理的だけど、好きな人には直感的。莉子さんはかわいい笑
モー役の綱さんは最初は、無理に不思議くんを演じようとしていて、違和感があったけれど、後半の熱中する演技になってからはずっと入ってきました。
話としてはくすっと笑えるし、ずれている感が人それぞれ、場面場面で垣間見えてくるやり取りを見ているだけでも楽しい。
話としては大きな展開もなく、少し長く間延びは感じました。
綱さん目当てで来ていたお客さんが途中ポロポロ帰ってしまっていたのは、ドラマのような展開を求めている人にはちょっとしんどいのかなあ、と。
ただ、それを横目に静かにニヤニヤ観るのも愉悦でした。
お後がよろしいようで…
何を考えているか分からない人達を、宇宙人と呼ぶことはあるが…。
その宇宙人からしてみれば、こちら側も宇宙人であり、まさに違う惑星の人なんだよね…。
そういう違う惑星の人に遭遇したら苛立ったりもするし、結局、どの人の視点に立つかで、見え方も変わるんだけど、あの4人の中で同じ視点に立てそうな人は、グリコさん?
でも、そういう人いるよね…と思いつつ、楽しかったです。
そして、最後にタイトル回収ということで、お後がよろしいようで…って感じ?
皆んな真剣に恋してる
単なる恋愛映画という枠を超えて、人間の「ダメさ」と「愛おしさ」の迷宮へと誘われていく、恋愛群像劇。
久々に映画を観て笑いました。映画館鑑賞のため必死にこらえたけど、一人で観たら爆笑してます。
上質な恋愛コントを何本も続けて観てるような感じ。恋愛あるあるのてんこ盛り。
皆んなそれぞれ真剣に恋してるからこそ、可笑しくみえるのですね。
キャストの皆さんがそれぞれの役どころにハマっていてサイコーでした。
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