「名もなき人達の闘い」ダム・マネー ウォール街を狙え! 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
名もなき人達の闘い
良いところ
天才だの超能力だのではなく、人が震えながら立ち向かって意思の力で大きなものを動かすのはやはり心に来る
理屈も知識もあるけど最後の最後は感情と言う心の吐露で共感を得られるシーンは静かに深く響く
そういえばコロナ禍の頃に聞いた事件だな、と思ってたけど結果まではしらなかった。中心ではあっても多くの人の代弁者であり、意思の人ではあった。実際のところそれでもヘッジファンドの存在は強大ではあるんだけど無法な支配者ではなくなったのは、健全な変化だと思う。
主人公は天才でも予言者でもなかったが、強い意志の持ち主だしだからこそ人を動かしたと思う。これはあくまで株式投資の場面ではあるけど、名もなき一人が大きなものを動かしたと言う希望に満ちた作品はもっと増えて欲しいと思える。しかも主人公がそれほどカッコよくないし、弱音は吐くし、悩むといかにも市民的。そこがいい。
なんだかんだ言っても「この会社が好きだ」は最高の理由だと思う。
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